『三つ数えろ』

この週末は、ブルーレイで『三つ数えろ』を見た。

1946年のアメリカ映画。
監督は、巨匠ハワード・ホークス
原作は、村上春樹の大好きなレイモンド・チャンドラー
音楽は、『風と共に去りぬ』『カサブランカ』のマックス・スタイナー
主演は、『カサブランカ』のハンフリー・ボガート
共演はローレン・バコール
先週は、仕事が忙しかったので、大変疲れていた。
疲れているところへ、込み入った話しの映画を見たから、あまり理解出来なかった。
ワーナー・ブラザーズ
モノクロ、スタンダード・サイズ。
偉そうなテーマ音楽。
舞台は1940年代のロサンゼルス。
私立探偵フィリップ・マーロウハンフリー・ボガート)がスターンウッド将軍の邸宅を訪れる。
この家の次女のカルメンが、突然マーロウにしなだれかかって来る。
かなりの美人だ。
タチの悪そうな小悪魔だな。
スターンウッド将軍は車椅子である。
マーロウは38歳らしい。
老けた38歳だな。
スターンウッド将軍は、古書店主のガイガーから、カルメンの博打の借金の催促という名目で脅迫されているらしい。
だが、心当たりがない。
長女のヴィヴィアン(ローレン・バコール)は、将軍のお気に入りのリーガンという探偵が、最近になって急に姿を消したとマーロウに告げる。
どうでもいいが、ローレン・バコール秋元才加にソックリだな。
更に、リーガンだけでなく、運転手までもいなくなったという。
マーロウは、図書館に行って、初版本について調べた。
そして、ガイガーの古本屋を訪れる。
1860年版の『ベン・ハー』が欲しいと言うが、店番の女・アグネスは、冷たく「ない」と言い放つ。
ガイガーは不在。
向かいの古本屋へ行って、ガイガーについて尋ねる。
その店の女性と飲みながら、ガイガーの店を張り込む。
女にモテモテなところが、まるでジェームズ・ボンドだ。
暗くなってから帰って来たガイガーは、雨の中、車で出て行く。
マーロウが尾行すると、そこはガイガーの自宅だった。
で、カルメンが車に乗ってガイガーの家へやって来る。
マーロウは、自分の車の中で張り込み。
すると、家の中から女の悲鳴と銃声が聞こえる。
裏庭から2台の車が立ち去った。
マーロウが家の中に入ると、ガイガーが床に倒れている。
そばには、ベロンベロンに酔っ払ったカルメン
マーロウはカルメンをしばく。
今なら、大問題になりそうだ。
ジュリーの歌じゃないが、アンタの時代は良かったのだろうか。
胸像に仕込んだ隠しカメラからはフィルムが抜き取られていた。
他には誰もいない。
マーロウは、カルメンを家まで送る。
そうして、彼女はずっと家にいたことにしろ、と告げる。
これって、偽装工作じゃないのか。
マーロウは、ガイガーの家へ戻る。
すると、ガイガーの死体が消えていた。
マーロウは事務所へ戻った。
夜中の2時に、バーニー刑事が訪ねて来る。
スターンウッド家の車と運転手が波止場で発見されたらしい。
現場を確認したが、運転手は自殺なのか他殺なのか分からなかった。
翌朝、マーロウの事務所にヴィヴィアンがやって来る。
雑談の中でプルーストの話しが出て来るが、マーロウはプルーストの名前を知らなかった。
文学なんていう軟弱なものには興味がないということなのだろう。
ヴィヴィアンは、隠しカメラに写ったカルメンの写真に5000ドル払えという脅迫状が届いたと。
マーロウはガイガーの店へ。
応対に出たアグネスの様子から、逃走の準備を察知する。
逃げ出した車を、マーロウはタクシーで尾行する。
新たな脅迫者・ブローディのアパートを突き止めた。
次いで、ガイガーの家へ行くと、カルメンが家の前で爪を噛んで待っている。
何だか、書くのが面倒臭くなって来た。
この後、ブローディも殺される。
結構、色んな人が死ぬ話しだ。
マーロウとヴィヴィアンとのメロドラマ的要素もあるが、それにはあまり重点が置かれていない。
話しは色々と展開するが、ただ流れて行くだけといった感じだ。
正直、どこが面白いのか、よく分からなかった。
僕の理解力が足りなかった。
それから、マーロウは探偵だが、かなり犯罪に近い行為(と言うか、犯罪そのもの)もやっている。
今じゃあ、このドラマは成立しないだろうな。
古き良き時代の映画なのか。