『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第124回)

(テキスト126ページ、5行目〜)

However, as I went down thus two or three days, and having seen nothing, I began to be a little bolder; and to think there was really nothing in it, but my own imagination:

as(接)(原因・理由を表わして)〜だから、〜ゆえに
go down(〜へ)下へ行く、下りていく(to)
thus(副)このように、かように
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
day(名)(副詞的に)〜日
begin(他)(〜し)始める、(〜し)だす(+to do)
little(副)(a 〜で肯定的用法で/しばしば比較級の形容詞・副詞に伴って)少し、少しは
bold(形)大胆な、勇敢な、果敢な
think(他)(〜と)思う、考える(+that)
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「〜がある」の意になる)(beを述語動詞として)
but(前)(no one、nobody、none、nothing、anythingやall、every one、またwhoなどの疑問詞などのあとに用いて)〜のほかに(の)、〜を除いて(た)(=except)
my(代)私の
imagination(名)想像、想像力、構造力

But I could not perswade myself fully of this, till I should go down to the shore again, and see this print of a foot, and measure it by my own, and see if there was any similitude or fitness, that I might be assur'd it was my own foot:

perswade→persuade(他)(persuade oneselfで)確信する(=convince)(of)
myself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)(再帰動詞とともに全体で自動詞的な意味になる)
fully(副)十分に、完全に
of(前)(関係・関連を表わして)〜の点において、〜に関して、〜について
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
till(接)(否定語の前に用いて)〜するまでは(〜しない)、〜して初めて(〜する)
should(助動)(時制の一致で従節内に用いて/単純未来の場合)〜であろう
to(前)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に
shore(名)(海・湖・川の)岸
print(名)跡、痕跡(of)
measure(他)(〜を)測定する、測る
own(代)(one's 〜/独立用法で)自分独特のもの(立場)
see(他)(〜を)確かめる、調べる、よく見る(+wh.)
if(接)(間接疑問文を導いて)〜かどうか
any(形)(疑問文・条件節で名詞の前に用いて)(可算の名詞の複数形または不可算の名詞につけて)いくらかの〜、何人かの〜
similitude(名)類似、相似
fitness(名)適当(であること)、適合、適格
that(接)(目的を表わして)〜するように、〜せんがために
might(助動)(直説法過去)(時制の一致により副詞節中で)〜するために、〜できるように
assur'd→assured(形)(〜を)確信して

But when I came to the place, first, it appeared evidently to me, that when I laid up my boat, I could not possibly be on shore any where thereabout.

when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
come(自)(人・ものが)(ある場所に)到着する、やってくる(to)
first(副)(secondly、thirdly(第二(三)に)と列挙する時に文頭に用いて)まず第一に、最初に(=firstly)
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)
appear(自)(itを主語として)(〜には)(〜と)思える、どうも〜らしい(to+代名+that)
evidently(副)(文修飾)明らかに
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜にとっては、〜には
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(主語節を導いて)/(同格節を導いて)(thatを略すことはない)/(目的語節を導いて)
lay up(船を)(修理のために)係船する
possibly(副)(can、couldに伴って強意的に)(否定文で)どうあっても(とても)〜(ない)
on shore 陸に、上陸して
anywhere(副)(否定文に用いて)どこへも(〜ない)、どこにも(〜ない)
thereabout(副)その辺(近所)に

Secondly, when I came to measure the mark with my own foot, I found my foot not so large by a great deal; both these things fill'd my head with new imaginations, and gave me the vapours again to the highest degree; so that I shook with cold, like one in an ague:

secondly(副)第二に、次に
come(自)(come to doで)(〜しに)来る
with(前)(道具・手段を表わして)〜を用いて、〜で
find(他)(〜が)(〜であると)知る、感じる、わかる(+目+補)
not(副)(述語動詞・文以外の語句を否定のして)〜でなく
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい
by(前)(程度・比率を表わして)(どんな)に
great(形)(通例数量を表わす名詞を伴って)多数の、多量の、たくさんの
deal(名)(a great 〜で)かなり(ずいぶん)たくさん(の量)
thing(名)(無形の)こと、事(柄)、事件
fill'd→filled
fill(他)(感情で)(人(の心)を)満たす(with)
head(名)(知性・思考などの宿る所としての)頭
with(前)(材料・中身を表わして)〜で ・fill A with B AにBを満たす
give(他)(感情・状態・性質などを)生じさせる、添える(+目+目)
vapours→vapors
vapor(名)(古)(the vapors)気ふさぎ、憂鬱症
to(前)(限度・程度・結果などを表わして)〜に至るまで、〜するほどに
high(形)(程度・割合・確率など)高い、高率の
degree(名)程度、度合
so that(結果の副詞節を導いて)それで、そのため
shake(自)(寒さ・怒りなどで)ぶるぶる震える ・She shook with cold. 彼女は寒さでがたがた震えた。
with(前)(原因を表わして)〜のせいで、〜のゆえに、〜のために
cold(名)寒さ、冷気(⇔heat) ・shiver with cold 寒さに震える
one(名)(後に修飾語を伴って/複数形なし)(非特定の)人
in(前)(状態を表わして)〜の状態に(で)
ague(名)おこり、マラリア

And I went home again, fill'd with the belief that some man or men had been on shore there; or in short, that the island was inhabited, and I might be surpris'd before I was aware; and what course to take for my security I knew not.

go home 帰宅する
again(副)元の所(状態)へ
belief(名)(またa 〜)信じること、信念、確信(+that)
some(形)(不明または不特定のものまたは人をさして)(単数形の可算の名詞を伴って)何かの、ある、どこかの(しばしば名詞の後にor otherを添えて意味を強める)
man(名)(男女を問わず一般に)人、人間
there(副)(名詞・代名詞の後に置いて/しばしば強調的に)そこの
in short 一口に言えば、要するに
inhabit(他)(人・動物が)(場所に)住む、居住する(liveと違い他動詞で用い、通例個人には用いず集団に用いる) ・The island is inhabited. その島には住民がいる。
might(助動)(直説法過去)(主に間接話法の名詞節中で、時制の一致により)(不確実な推量を表わして)〜かもしれない
surpris'd→surprised
surprise(他)(〜を)奇襲する、不意打ちする
before(接)〜より前に、(〜する)に先だって、〜しないうちに
aware(形)(〜に)気づいて、(〜を)知って(=conscious)(⇔unaware)
what(形)(疑問形容詞)(間接疑問の節を導いて)何の、どんな
course(名)(行動の)方針、方向 ・take one's own course 独自の方針を取る、自分の好きなようにする
take(他)(道・進路などを)たどる
for(前)(目的・意向を表わして)〜のために、〜を目的として
security(名)安全、無事
know(他)(〜を)知る、知っている、(〜が)わか(ってい)る(+that)

O what ridiculous resolutions men take, when possess'd with fear!

O(間)(常に大文字で、直後にコンマまたは!は用いない)(驚き・恐怖・苦痛・願望などを表わして)ああ!、おや!、おや!
what(形)(疑問形容詞)(感嘆文に用いて)何という
ridiculous(形)ばたげた、ばかばかしい、おかしい(=absurd)
resolution(名)決意、決心(=resolve)
take(他)(注意・決心・見方・世話などを)する
possess'd→possessed(形)(〜に)取りつかれた、狂気の、夢中になった

It deprives them of the use of those means which reason offers for their relief.

deprive(他)(〜から)(ものを)奪う、拒む(of)
of(前)(分離・剥奪を表わして)(動詞とともに用いて)(〜から)〜を(〜する) ・deprive a person of 〜 人から〜を奪う
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)〜を、〜の
means(名)方法、手段
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)/(主格の場合)
reason(名)理性、思考力、判断力
offer(他)(人に)(もの・援助などを)提供する、申し出る、差し出す
their(代)彼ら(彼女ら)の
relief(名)(難民などの)救助、救援

The first thing I propos'd to my self, was, to throw down my enclosures, and turn all my tame cattle wild into the woods, that the enemy might not find them; and then frequent the island in prospect of the same, or the like booty:

propos'd→proposed
propose(他)(〜を)もくろむ、企てる、(〜する)つもりである
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に
myself(代)(再帰的に用いて)(前置詞の目的語に用いて)私自身を(に)
throw down銅像・建物などを)引き倒す(=upset)、(都市などを)破壊する(=destroy)
enclosure(名)囲い地、構内
turn(他)(〜を)(〜に)する(+目+補)
tame(形)(動物が)飼いならされた、人になれた(⇔wild)
cattle(名)(古)家畜(=livestock)
wood(名)(しばしば複数形で)森
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
frequent(他)(場所に)しばしば行く、よく行く(集まる)
prospect(名)(またa 〜)予想、見通し、前途、展望(=possibility)(of) ・in the prospect of 〜を見込んで
same(代)(the 〜)同一のもの(こと、人)
or the like またはそのような(その種の他の)もの
booty(名)戦利品、獲物(=loot)

Then to the simple thing of digging up my two corn-fields, that they might not find such a grain there, and still be prompted to frequent the island; then to demolish my bower, and tent, that they might not see any vestiges of habitation, and be prompted to look further, in order to find out the persons inhabiting.

to(前)(結果・効果を表わす句を導いて)
simple(形)単純な、込み入ってない、基本的な
of(前)(同格関係を表わして)〜という、〜の、〜である
dig up(〜を)掘る
cornfield(名)小麦畑
grain(名)(集合的に)(特に小麦などの)穀物、穀類
still(副)それでも(やはり)、なお(=nonetheless)
prompt(他)(人を)駆り立てて(促して)(〜)させる(+目+to do)
demolish(他)(建物などを)取り壊す(=pull down、destroy)
bower(名)木陰の休息所、あずまや
tent(名)テント、天幕
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の複数形または不可算の名詞につけて)少しも(〜ない)、何も(〜ない)、だれも(〜ない)
vestige(名)(通例否定語に伴って)ほんの少し(も〜ない)(of)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)〜の
habitation(名)住居、住宅
further(副)(程度が)さらに進んで
in order to do 〜する目的で、するために(は)
find out(調査などをして)(〜を)見つけ出す、発見する、知る
inhabit(自)(古)住む

These were the subject of the first night's cogitation, after I was come home again, while the apprehensions which had so over-run my mind were fresh upon me, and my head was full of vapours, as above:

these(代)(指示代名詞)これら(のもの、人)(⇔those)
cogitation(名)思案
after(接)(〜した)後に(で)、〜してから
home(副)わが家へ ・come home 帰宅する
while(接)(主節の後方に置き、対照を表わして)同時に(=whereas)
apprehension(名)気づかい、心配、懸念(=anxiety)
so(副)(so 〜 as 〜で)(高い程度を強調して)〜ほど〜(にも)〜
overrun(他)(雑草・害虫などが)(場所などに)はびこる、群がる
fresh(形)新たに発生した(発見された、供給された)、新着の
on(前)(影響を表わして)〜に
full(形)頭がいっぱいになって、(〜に)夢中になって ・be full of 〜でいっぱいだ
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)〜を
as(接)(様態・状態を表わして)〜のように
above(副)(本などの)前のほうに ・as above 上のとおり

Thus fear of danger is ten thousand times more terrifying than danger it self, when apparent to the eyes; and we find the burthen of anxiety greater by much, than the evil which we are anxious about; and which was worse than all this, I had not that relief in this trouble that from the resignation I used to practise, that I hop'd to have.

ten(形)(基数の10)10の、10個の、10人の ・ten times as big as 〜の10倍も大きい
thousand(形)1000の、1000個の、1000人の
time(名)(複数形で)倍 ・ten times as large as 〜の10倍も大きい
more(副)(muchの比較級)(〜より)もっと、さらに多く(than)(⇔less)
terrifying(形)恐るべき、ぞっとするような
itself(代)(強調に用いて同格的に)それ自身、そのもの
apparent(形)(一見してそれとわかるほどの)明白な、はっきりした ・apparent to the naked eyes 肉眼にも見える
burthen→burden(名)(心の)主に、心配、苦しみ(of)
anxiety(名)心配、不安
by(前)(程度・比率を表わして)(どんな)に
much(代)(単数扱い)多量、たくさん(⇔little)
evil(名)悪、悪事、不善、邪悪(⇔good)
anxious(形)心配して、案じて、気にして(=concerned)(about)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(関係詞節が主節に先立って)〜であるが
worse(形)(badの比較級で)(〜より)いっそう悪い、なお悪い(than)
have(他)(〜を)得る、もらう、受ける
in(前)(時間を表わして)〜(のうち)に、〜の間、〜中
resignation(名)あきらめ、観念
used(助動)(常にto doを伴って)(過去の習慣的行動を表わして)〜するのが常であった、〜する習わしだった
practice(他)習慣とする、守る、遵守する
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの/(他動詞・前置詞の目的語として)
hop'd→hoped
hope(他)(〜したいと)思う、望む、(〜であればよいと)思う(+to do)

I look'd, I thought, like Saul, who complain'd not only that the Philistines were upon him, but that God had forsaken him; for I did not now take due ways to compose my mind, by crying to God in my distress, and resting upon his Providence, as I had done before, for my defence and deliverance; which if I had done, I had, at least, been more cheerfully supported under this new surprise, and perhaps carry'd through it with more resolution.

look'd→looked
look like 〜 〜のように見える、〜に似ている
Saul(名)サウル(Israelの初代の王)
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
complain'd→complained
complain(他)(〜だと)不平を言う、苦情を言う(+that)
not only 〜 but 〜 〜だけでなくまた〜
Philistine(名)ペリシテ(フィリスティア)人(昔Palestineの南西部に住んでいた好戦的な民族の人でイスラエル人の敵)
on(前)(動作の方向を表わして)〜に向かって、〜をめがけて ・The storm was on us. あらしがやってきた。
forsake(他)(友などを)見捨てる、見放す
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから(=as、since)
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
due(形)正当な、当然の、相応の
way(名)やり方、手段(+to do)
compose(他)(心・気持ちを)静める ・compose one's mind 心を落ち着ける
by(前)(手段・方法・原因・媒介を表わして)(doingを目的語にして)(〜すること)によって
cry(自)大声で叫ぶ、どなる
in(前)(環境を表わして)〜の中で(を)
distress(名)(身心の)苦悩、苦痛、悲痛、悲嘆
rest(自)(人を)頼りとする
on(前)(動作の対象を表わして)〜に対して、〜に当てて
his(代)彼の
providence(しばしばProvidence)(またa 〜)摂理、神意、神慮、天佑神助
do(自)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)(同一の動詞(およびそれを含む語群)の反復を避けて)
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
defence(名)(英)=defense(名)防衛、防御、守備(⇔offense)
deliverance(名)救出、救助
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
at least(前言より正確に言い直して)少なくとも
more(副)もっと、いっそう
cheerfully(副)快活に、元気よく
support(他)(人を)(精神的に)支える、力づける、元気づける
under(前)(〜の条件・事情)のもとに
new(形)よく知らない、不案内の、初めての
carry'd→carried
carry through(仕事などを)やり直す、成し遂げる
with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して
more(形)(many、muchの比較級)より多くの、もっと多くの(⇔less、fewer) ・with more attention もっと注意して
resolution(名)決断(力)、不屈
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)