『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』

この週末は、ブルーレイで『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』を見た。

1977年のアメリカ映画。
監督は、『アメリカン・グラフィティ』のジョージ・ルーカス
音楽は、『屋根の上のバイオリン弾き』『ポセイドン・アドベンチャー』『タワーリング・インフェルノ』『大地震』『ジョーズ』『ファミリー・プロット』『未知との遭遇』『スーパーマン』『1941』『E.T.』の巨匠ジョン・ウィリアムズ
撮影は、『博士の異常な愛情』『フレンジー』『オーメン』『オーメン2/ダミアン』のギルバート・テイラー
編集は、『ファントム・オブ・パラダイス』『キャリー』のポール・ハーシュ、『アメリカン・グラフィティ』のマーシア・ルーカス、『カンバセーション…盗聴…』『カッコーの巣の上で』のリチャード・チュウ。
主演はマーク・ハミル
共演は、『アメリカン・グラフィティ』『カンバセーション…盗聴…』『ナバロンの嵐』『地獄の黙示録』のハリソン・フォード、『博士の異常な愛情』『エクソシスト2』のジェームズ・アール・ジョーンズ、『マダムと泥棒』『戦場にかける橋』『アラビアのロレンス』『ローマ帝国の滅亡』『ドクトル・ジバゴ』のアレック・ギネス、『エレファント・マン』『アマデウス』のケニー・ベイカー、『アレキサンダー大王』のピーター・カッシング
僕は小学生の頃、友達の家に皆で集まって、テレビ放送を録画した本作を見た。
しかし、内容はロクに覚えていない。
本作の初公開は1977年なので、その時の記憶はないが、『帝国の逆襲』や『ジェダイの復讐』を公開していた時に話題になっていたのは何となく覚えている。
でも、僕は全然興味が湧かなかった。
昔から、流行りものには背を向けて生きて来たのだ。
特撮には興味があったので、SFXの本などを読むと、よく本作のことが取り上げられていたが。
小学6年生の時には、学校の先生の影響で『2001年宇宙の旅』にハマッた。
その先生は、『スター・ウォーズ』のことを「見世物はつまらん」と斬って捨てた。
僕も素直にそれを信じた。
ちょうどその頃、駅前のスーパーの家電売り場でレーザー・ディスクのデモンストレーションが行われており、『2001年』のソフトが流されていた。
僕は毎日、学校帰りにそこへ通って、『2001年』を何十回も見た。
それ以来、僕の最も尊敬する映画監督はスタンリー・キューブリックである。
という訳で、今に至るまで、『スター・ウォーズ』の新作が公開される度に大騒ぎになるのも斜めに見ていたし、もちろん、第1作をもう一度見てみようという気も起こらなかったのだが。
でも、色々な意味で映画史上に残っている作品であるのは間違いないので、ちゃんと見直した方がいいだろうと思い、ブルーレイを買った。
細君も驚いていたが。
20世紀フォックス
カラー、シネスコ・サイズ。
「遠い昔、はるかかなたの銀河系で」という字幕。
例のテーマ曲が流れる。
「エピソード4 新たなる希望」。
本作は、ウィキペディアによると、デジタル合成やCG処理を加えてあるので、特撮部分はオリジナルとは違っているようである。
「時は内乱のさなか、凶悪な銀河帝国の支配に反乱軍は秘密基地から奇襲を仕掛け、帝国に対し初めて勝利を収めた。更にその戦闘の合間に反乱軍のスパイは帝国軍の究極兵器の設計図を盗み出すことに成功。それは“デス・スター”と呼ばれ、惑星をも粉々に粉砕にするパワーを持つ宇宙要塞基地だった。凶悪な帝国軍に追われながら、レイア姫は盗み出した設計図を手に故郷へと急いだ。人民を救い、銀河に自由を取り戻すために…」という長い長い字幕。
この間の『悪霊』もそうだったが、こんな長い説明的な字幕を最初に出されても、なかなか頭に入って来ない。
映画は映像で見せるものではないのか。
反乱軍の指導者の一人レイア姫キャリー・フィッシャー)は惑星オルデランへ帰還の途上、帝国軍に襲撃される。
ダース・ベイダーが乗り込んで来る。
船内に設計図があるものと、連中は探し回るが、見付からない。
レイア姫は、R2-D2に救援メッセージと設計図のデータを載せる。
本作の特撮は、やはり『2001年』の技術が基本になっていると思う。
レイア姫は捕まったが、設計図はないと言い張る。
気の強い女だ。
そして、一般的なヒロインほど美人ではない(ファンの人がいたらすみません)。
無人の脱出ポッドにR2-D2は相棒のC-3POと共に乗り込む。
飛んで行く脱出ポッドを見て、ダース・ベイダーは「設計図はあの中だ」と悔しがる。
脱出ポッドは砂漠の惑星に到着した。
突然、R2-D2は撃たれる。
R2-D2C-3POは、原住生物ジャワの軍団に連れて行かれる。
ジャワは、要するに奴隷の様にドロイドを売買するのが目的であった。
ある集落で、そこに叔父夫婦の元に暮らすルーク・スカイウォーカーマーク・ハミル)がC-3POR2-D2を購入する。
ルーク曰く、「ここは宇宙のド田舎だ。」
C-3POは通訳機であった。
突然、ルークの前でR2-D2がホログラムのレーア姫を映す。
「助けて、オビ・ワン・ケノービ!」
ルークは、「ベン・ケノービという老人なら知っているが。」
ルークの父親は既にこの世にいない。
叔父さんに「士官学校に行きたい」と頼むが、家の収穫が忙しいから、もう1年待てと諭される。
この星には太陽が二つあった。
夜、R2-D2が出て行った。
後を追ったルークはR2-D2を発見するが、サンド・ピープルにノック・アウトされる。
それをベン・ケノービ(アレック・ギネス)が見付け、助ける。
オビ・ワン・ケノービとは、ベン・ケノービの昔の名前であった。
そして、腕のもげたC-3POも見付かる。
彼らはオビ・ワンの家へ行く。
オビ・ワンはルークの父親とは戦友であった。
オビ・ワンはルークに、ジェダイ騎士の武器であるライトセーバーを渡す。
それから、フォースの話しをする。
このフォースというのは、本作の要となるのだが、イマイチよく分からない概念だ。
で、オビ・ワンの弟子ダース・ベイダーは帝国軍に寝返ったのだという。
その時、R2-D2が再びホログラムを映し出した。
ルーク姫のメッセージは「もう一度父を助けて下さい、ケノービ将軍」というものであった。
オビ・ワンはルークに、「私と一緒にオルデランへ行くか」と持ち掛けるが、ルークは家の仕事があるから行けないと断る。
ルークらは、ジャワが帝国軍にやられている現場を発見する。
心配になって家に帰ってみると、家は襲撃され、叔父夫婦も無惨に殺されていた。
その頃、帝国軍の要塞に捕まっていたレイア姫は、ダース・ベイダーから「秘密基地の場所を教えろ」と迫られていたが、頑として口を割らなかった。
で、叔父夫婦を殺されたルークは、オビ・ワンと共にオルデランへ行く決意をする。
彼らは、モス・アイズリー宇宙港へ行く。
そこは、宇宙の荒くれが集まっているところだった。
酒場へ行く。
何か、E.T.の親戚みたいな変な怪物がゴロゴロしている。
ルークはゴロツキにケンカを売られる。
オビ・ワンはライトセーバーで助ける。
オビ・ワンは、密輸商人のハン・ソロハリソン・フォード)とチューバッカ(ピーター・メイヒュー)と会う。
ハン・ソロは貨物船ファルコン号の船長だ。
危険な仕事は引き受けたくなかったハン・ソロだが、借金を抱えているので、1万7000の報酬を出すというオビ・ワンの言葉に、彼らをオルデランまで送り届ける仕事を引き受ける。
ハン・ソロは絡んで来たグリードという変な生物を撃ち殺す。
西部劇みたいだ。
ハン・ソロ達、船に乗る。
ファルコン号はポンコツだが、スピードが自慢だという。
光速の1.5倍だとか。
相対性理論も完全無視だな。
そこへ、さっきの酒場の揉め事で、帝国軍が捜しに来る。
銃撃戦。
振り切って、ファルコン号は出発。
超空間(ハイパー・スペース)へ。
さあ、これからどうなる?
ストーリーは意外と単純。
よく言われるように、『隠し砦の三悪人』が元になっている。
もう40年以上も前の映画だが、斬新なセットなどは、今見ても全く古臭くない。
宇宙なんだが、セリフがみんな英語だ。
クライマックスは、もうゲームそのもの。
子供の頃からゲームとは全く縁のなかった僕は、着いて行けない。
完全にドンパチだね。
編集の妙かな。
まあ、この作品からSF映画が変わったのは事実だが。
「フォースはいつも君と共にある」って、何だよ。
僕は、やっぱり『2001年』派かな。
そして、長い長いエンドロール。
今みたいな長いエンドロールは、この映画から始まったらしい。
アカデミー賞編集賞美術賞、衣装デザイン賞、作曲賞、録音賞、視覚効果賞受賞。
1978年洋画興行収入1位(ちなみに、2位は『未知との遭遇』。邦画の1位は『野性の証明』)。

Star Wars A New Hope 1977 Trailer