『素晴らしき哉、人生!』

この週末は、ブルーレイで『素晴らしき哉、人生!』を見た。

1946年のアメリカ映画。
監督は、『オペラハット』『我が家の楽園』『スミス都へ行く』の巨匠フランク・キャプラ
音楽は、『我が家の楽園』『スミス都へ行く』『疑惑の影』『赤い河』『見知らぬ乗客』『遊星よりの物体X』『私は告白する』『ジャイアンツ』『ナバロンの要塞』『北京の55日』『ローマ帝国の滅亡』の巨匠ディミトリ・ティオムキン
撮影は、『新・猿の惑星』のジョセフ・バイロック。
主演は、『我が家の楽園』『スミス都へ行く』『ロープ』『裏窓』『知りすぎていた男』『めまい』『西部開拓史』のジェームズ・ステュアート。
共演は、『地上より永遠に』のドナ・リード、『グランド・ホテル』『我が家の楽園』『キー・ラーゴ』のライオネル・バリモア、『透明人間(1933)』『ミニヴァー夫人』『疑惑の影』のヘンリー・トラヴァース、『スミス都へ行く』『風と共に去りぬ』『脱出(1944)』のシェルドン・レナード。
モノクロ、スタンダード・サイズ。
画質は良い。
にぎやかなテーマ曲。
「ここはベドフォード・フォールズ」という字幕。
雪の夜。
「ジョージにもう一度チャンスを」祈る人々。
地上で大勢がジョージ・ベイリー(ジェームズ・ステュアート)のために祈っている。
その頃、天国では翼を持たない二級の天使(ヘンリー・トラヴァース)を、ジョージを救うために派遣することが決定した。
天使にジョージについての予備知識を与えるという名目で、ジョージの人生を回想。
1919年、12歳のジョージ。
仲間達とソリ遊びをしていると、弟のハリーが池の氷を破って水没。
ジョージはハリーを助けて風邪を引き、左耳の視力を失う。
ジョージはガウアーの薬局でアルバイト。
ガウアーの息子は流感で死亡。
悲しみにくれるガウアーは、客に渡す薬に間違って毒薬を入れてしまうが、ジョージがそれに気付く。
ジョージは大人になった。
ガウアーから旅行カバンを贈られる。
明日から世界旅行に出発する予定。
実家(ベイリー下宿)での最後の食事。
ジョージは父親に、将来は建築・設計・都市計画に関する仕事に就きたいと言う。
父親の会社(住宅金融)を継ぐつもりはない。
この町は、金持ちだが性悪のポッター(ライオネル・バリモア)が牛耳っている。
父はジョージに「大学へ行き、ここを出ろ」と告げる。
時は1928年。
ジョージは弟の高校卒業パーティーに出る。
友人の妹メアリー・ハッチ(ドナ・リード)を紹介される。
一緒に踊るジョージとメアリー。
友人のいたずらでフロアが開き、ジョージとメアリーは下のプールへドボン。
それを見た周りの連中が、阪神優勝後の道頓堀みたいに次々と飛び込む。
ガウンを羽織ったメアリーとジョージの帰り道。
メアリーは18歳。
ボロ屋敷に石を投げると願いが叶うという。
オッサンに冷やかされて、逃げ出すメアリー。
ガウンが脱げたので、茂みに隠れる。
そこへ、ジョージの父が発作という知らせが届き、車に乗せられて自宅へ向かうジョージ。
当然、世界旅行は中止に。
ジョージは、父の会社の業務を整理したら、大学へ行くことにした。
ポッターが乗り込んで来て、「この会社は不要」と告げる。
ジョージは、「貧しい人達のために必要だ」と、ポッターと口論。
結果、会社は存続することになったが、ジョージは社長を継ぐことになる。
大学進学も諦める。
ジョージは自分の学資で弟のハリーを大学に行かせる。
ハリーはスポーツで大学に通った。
卒業して、ガラス工場主の娘と婚約して戻って来る。
一方、ニューヨークから戻って来たメアリーが、ジョージに「私の家に寄って」と伝える。
メアリーの家に夜も、彼女の母親はジョージよりもサムと付き合って欲しいと思っているので、ジョージを邪険に扱う。
しかし、ジョージはメアリーにキス。
二人は結婚する。
ニューヨークとバミューダに2週間、新婚旅行に出掛けることになった。
正に出発する時、タクシーの中から銀行の取り付け騒ぎを見たジョージは、車を降りて、自分の会社へ向かう。
客が会社に押し寄せている。
銀行が急きょ、融資の返済を迫り、会社のカネを全て持って行ったという。
ポッターから援助を申し出る電話が掛かって来る。
しかし、その手には乗らない。
ジョージは、「この町で良心的な業者はウチだけだ」と自負している。
ポッターは、ジョージの会社を乗っ取ろうとしているのだ。
会社に「出資金を返せ」と押し寄せて来た客に、メアリーが持って来た新婚旅行の費用2000ドルを支払いに充てる。
何とか破産を免れたジョージ。
よく出来た奥さんだ。
メアリーは、例のボロ屋敷を改装して、新居にした。
かつてメアリーがボロ屋敷のガラスに石を投げた時、願ったのはジョージとの結婚だった。
さあ、これからどうなる?
この後も、ジョージの波乱の人生が描かれる。
最後に、窮地に陥ったジョージを、天使が助けに来る。
天使の愛読書は『トム・ソーヤーの冒険』。
当然、ハッピー・エンドだと分かってはいても、最後には、「やっぱり、いい話しだなあ」と思わされて、ホロリとする。
フランク・キャプラは偉大だ。

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