『ジョーズ3』

この週末は、ブルーレイで『ジョーズ3』を見た。

ジョーズ3 (2D/3D) [Blu-ray]

ジョーズ3 (2D/3D) [Blu-ray]

  • 発売日: 2016/08/03
  • メディア: Blu-ray
1983年のアメリカ映画。
監督はジョー・アルブス。
脚本は、『激突!』のリチャード・マシスン
主演は、デニス・クエイドとベス・アームストロング。
共演は、『ナイル殺人事件』のサイモン・マッコーキンデール、『ザ・ディープ』のルイス・ゴセット・ジュニア。
本作は、立体映画として公開された。
当時は第二次立体映画ブームとやらで、流行っていたんだな。
僕は、小学6年生の時、京都の今は亡き京極東宝という映画館で本作を見た。
本筋とは関係のない、どうでもいい箇所ばかりが立体で飛び出して来て、ウンザリしたことを覚えている。
その後、ついに立体映画は主流にはならなかった。
目が異様に疲れるんだな。
だから、長時間は見ていられない。
本作も、1作目や2作目よりも上映時間が短くなっている。
まあ、昨今のIMAXシアターみたいなのは興味がないので、全く分からんが。
この頃は、映画館に行くのは2ヵ月に1回くらいだったので、作品を厳選して、観たものは必ずパンフレットを買って、暗記するほど熟読したものだが。
今、見返すと、ただサメが暴れるだけの駄作だな。
ジョーズ』の1作目なら、映画史に残っているから、パンフを熟読する価値もあったのかも知れないが。
シリーズものの常だが、回を重ねる毎にショボくなって行く。
それから、やはりこういう荒唐無稽な映画は、ロイ・シャイダーみたいな大スターが出ないと、説得力がないな。
ユニバーサル。
カラー、シネスコ・サイズ。
例の音楽が流れる。
魚がサメに襲われるが、立体で見ないと意味がないような映像。
それから、全編を通して画質が非常に悪い。
要するに、元のフィルムが、立体映像のために、1本の左右の二つの映像が入っているから、画質が半分になるんだな。
舞台はアメリカのフロリダ。
水上スキーの若者達が海上でショーの練習をしている。
サメの背ビレが近付いて来る。
隊形が崩れて、皆が海に落ちる。
しかし、無事。
近日オープンする最新の海洋水族館「シー・ワールド」のスタッフが訓練を受けている。
施設の入り口にサメがやって来る。
「シー・ワールド」の社長カルヴィン・ブシャール(ルイス・ゴセット・ジュニア)が水上スキーの練習を双眼鏡で見ている。
鴨川シーワールドみたいだ。
海中の柵が外れているという報告を受けたチーフ・エンジニアのマイケル・ブロディ(デニス・クエイド)は、「またイルカか」とつぶやく。
どうでもいいが、イルカの訓練をしている女性の水着には、漢字で大きく「浪花」と書かれている。
シャチの訓練をしているのはマイケルの恋人で生物学者のキャスリン・モーガン(ベス・アームストロング)。
マイケルは彼女に、「今夜、スシを食おう」と誘う。
そこに登場するのは、ちょっと軽薄な海洋カメラマンのフィリップ・フィッツロイス(サイモン・マッコーキンデール)。
フィリップはキャスリンと日本の捕鯨の話しをする。
この作品は、このように日本趣味な部分が幾つかある。
夕暮れ、海に潜るダイバーが柵の鎖を外そうとしているところ、サメに襲われる。
バーで飲んでいるマイケル、キャスリン、マイケルの弟ショーン。
マイケルは手突き(という競技)のチャンピオンらしい。
客の女性ケリーと手突きの対決。
で、ショーンはケリーに勝って、彼女をナンパし、4人で飲むことになる。
「労働者階級のシャンパン(=ビール)」で乾杯。
その頃、二人組の泥棒が施設に侵入し、ゴムボートを浮かべていた。
ショーンはケリーと飲酒運転でドライブ。
ショーンは昔、アミティでサメに襲われて以来(1作目と2作目)、海嫌いになっていた。
マイケルとキャスリンもデート。
で、マイケルが仕事でベネズエラに行くことになったので、一緒に来て欲しいと言うが、仕事があるキャスリンは迷う。
まあ、しかし、こういう身の上話しは、はっきり言って、サメが出て来るかどうかにしか興味がない観客にとってはどうでもいい。
で、ショーンはケリーと海辺で戯れる。
何故か、彼女は服の下に水着をきている。
で、先の泥棒は、海のサンゴを盗みに来たのであった。
海に潜る泥棒。
一方、マイケルとキャスリンは、ショーン達を冷やかして、ムードをブチ壊す。
ヒドイいたずらだ。
そんなことをしている間に、件の泥棒どもはサメの餌食になっていたのであった。
翌朝、マイケルとキャスリンは早朝出勤。
キッチンに「ダンキン・ドーナツ」がある。
マイケルには、「昨日直したはずのフェンスが外れている」と依頼があった。
で、施設に行くと、昨晩のダイバー(サメに襲われた)が帰って来ないと、恋人の女性(ここで働いている)が騒いでいる。
潜水艇で海に潜るマイケルとキャスリン。
本作は、合成技術もヒドイ。
今のCGでは考えられない。
で、キャスリンが言うには、「ここ二日くらいイルカの様子がヘン」とのこと。
沈没船アトラクションの中を二人が探っていると、イルカが何かを訴え掛けて来る。
サメ登場。
2頭のイルカに引かれて大急ぎで逃げる二人。
サメが追って来る。
「ゲートを閉めて!」
ぶつかるサメ。
社長のカルヴィンが食事をしているところに、「入り江でサメが」という報告が入る。
ホオジロザメで体長は3メートル。
カメラマンのフィリップはカルヴィンに「撮影しながら殺せないか」と提案する。
キャスリンは、「ホオジロの飼育は例がないから、飼おう」と提案する。
マイケルは、「ホオジロは危険だ。」
フィリップは、「では、殺そう。盛大に。」
カルヴィンは、「殺すのもいいが、生かしておくのはなお面白い。」
麻酔薬を持って、フィリップとキャスリンが潜ることになった。
「万一の時は、手投げ弾のピンを抜く」と説明するフィリップに、カルヴィンは「手投げ弾はイカン。施設が吹っ飛ぶ」と反対。
潜ったキャスリンは背後からサメに襲われる。
マイケルが船上から麻酔銃を放つ。
キャスリンは、体勢を立て直して、サメの腹に麻酔薬を刺した。
カルヴィンは、人名よりも、至近距離から撮影出来たかにしか興味がない。
捕まえたサメをプールに誘導するが、いきなり暴れ出す。
やはり、ホオジロザメの飼育は難しいようだった。
こうして迎えたシー・ワールドのオープン初日。
来場者は多数だが、先のダイバーの死体が未だに見付からない。
カルヴィンは、見せ場を作るために、飼育方法も定まっていないサメを「プールに出せ」と命じる。
キャスリンは、自分の許可なくサメをプールに出したことに激怒。
急いで現場に向かうが、サメは観客の前で死んでしまう。
しかし、これはあくまで序章でしかなかった。
この後、更に巨大なサメが現われる。
さあ、これからどうなる?
1984年洋画興行収入7位(1位は『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』。ちなみに、邦画の1位は『里美八犬伝』)。

Jaws 3 Theatrical Original Trailer 1983