『マッドマックス2』

この週末は、ブルーレイで『マッドマックス2』を見た。

マッドマックス2 [Blu-ray]

マッドマックス2 [Blu-ray]

  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: Blu-ray
1981年のオーストラリア映画
監督は、『マッドマックス』のジョージ・ミラー
あの『ベイブ』の製作兼脚本でもある。
こんな強烈なアクション映画を撮る人が、あんな可愛い子ブタの映画を作っているというのも信じ難いが。
音楽は、『マッドマックス』のブライアン・メイ
主演は、『マッドマックス』『ハムレット(1990)』のメル・ギブソン
『マッドマックス』で世に出たおかげで、アクション・スターのイメージが強いが、オーストラリア国立演劇学院で学んだシェイクスピア役者でもある。
『マッドマックス』は熱狂的なマニアの多いシリーズで、僕のような素人が何かを語ると、色々と突っ込まれるのが怖いので、控えめにしておく。
ワーナー・ブラザース
カラー、シネスコ・サイズ。
不穏な音楽から始まる。
核戦争後の世界、文明は崩壊し、人間を食う者もいる世界。
道路はスピードと暴力で生き地獄だった。
マックス(メル・ギブソン)は一瞬に全てを失った。
そして、そこに生を見出した。
というナレーション。
ラストで、これは元少年の部族の長老の回想だと判る。
そもそも、本作には、主人公以外のほとんどの登場人物の名前が登場しない。
相棒のワンコを車に乗せて道路を走るマックス。
このワンコが、大変いい芝居をする。
途中で可哀そうなことになるが。
燃料が切れ掛かっている。
モヒカン野郎(ヴァーノン・ウェルズ)率いる暴走族に狙われるマックス。
車の両側から挟み撃ちにされるが、うまくかわす。
マックスを狙った矢は、仲間のモヒカン野郎に刺さる。
矢を抜くモヒカン野郎。
本作の暴走アクションはすさまじい。
CGのない時代に、よくこんな映像が撮れた。
これこそ、生の迫力だ。
それから、独特のギラギラした描写。
異様に生々しい。
マックスは車の運転席から死体を見付ける。
小さなオルゴールを拾う。
ヘビを捕まえるマックス。
オートジャイロの男(ブルース・スペンス)にボウガンで脅されるが、ワンコが襲い掛かって形勢逆転。
男は、32キロ先にガソリンがあると告げる。
この世界では、とにかく燃料のガソリンが命よりも大切だ。
まあ、暴走族の話しだからな。
僕は、車にもバイクにも全く興味がないので(鉄道には興味があるが)、連中の考えていることは全く理解出来ないが。
で、男を案内役として車に乗せるマックス。
高台から眺めると、確かに石油を汲んでいる一画があった。
ドッグフードを食らうマックス。
ある程度、食ったら、残りはワンコに。
ジャイロの男の分はない。
翌朝、石油精製所に動きがあった。
例のモヒカン野郎が車を襲っている。
女を犯している。
そして、去った。
女は殺された。
マックスは車に乗って、そちらへ向かう。
マックスは暴走族をやっつけ、男を助ける。
そして、石油精製所へ連れて行った。
しかし、この男は息を引き取ってしまう。
この男は、マックスに「油をやる」と約束したのだが、本人が死んだから、約束は無効になる。
そこへ、暴走族がまた攻めて来た。
急いで門(に使われている大型バス)を閉める。
この精製所の中には、色んな動物がいて、ブタさんもいる。
さすが『ベイブ』の製作者だ。
繋がれるマックス。
精製所の人間には、敵だと思われてしまった。
暴走族どもは、人質を先頭にやって来た。
人質は、「和平交渉だ。撃たないでくれ!」と叫ぶ。
モヒカン野郎は、「ガソリンの独占は許さない」と言う。
奴らのリーダーの13日の金曜日みたいなマスク野郎はヒューマンガスと名乗った。
精製所の少年が投げたブーメランを、モヒカン野郎の仲間(マックス・フィップス)が素手でつかみ、指を落とす。
ヒューマンガスは「立ち退け。ガソリンを渡せ。命は助けてやる。1日だけ待つ。よく考えて返事しろ!」と言う。
精製所の連中は話し合った。
マックスは針金を使って手錠を外す。
マックスは、放置されているトレーラーをここまで走らせて来て、それを使って脱出することを提案する。
その代わり、自分の車にガソリンをいっぱいにしてくれと。
最初は半信半疑だった精製所の人達も、とりあえずやらせてみようということになり、取り引きは成立。
夜中に、天秤棒にポリタンクをぶら下げ、出発するマックス。
もちろん、ワンコも一緒だ。
途中、敵に見付かりそうになるが、例のブーメランの少年が犬の鳴きマネをして、敵の注意を逸らす。
夜が明けた。
例のジャイロの男が鎖につながれた丸太を引きずって歩いている。
マックスは、この男を助ける代わりに、荷物(油)を持たせる。
男は、ジャイロに油を入れて飛んだ。
マックスは、ついにトレーラーに辿り着いた。
ジャイロの男は無視して、トレーラーを運転するマックス。
当然ながら、暴走族どもがトレーラーを狙って来たが、ジャイロの男が空から助ける。
とにかく、車の疾走のイメージがスゴイ。
マックスは、連中の攻撃に、走りながら応戦する。
何とか精製所まで戻って来たマックス。
マックスを追って来たモヒカン野郎も入って来る。
火炎放射器で応戦する人々。
「覚えてろよ!」という捨てゼリフと共に、一旦退散するモヒカン野郎。
無事にトレーラーを持ち帰ったマックスは、今や精製所の人々のヒーローだった。
しかし、マックスは彼らと行動を共にする気はない。
さあ、これからどうなる?
特に本作の世界観に強く惹かれる訳ではないが、撮影は本当に大変だっただろう。
今なら、全編CGでつまらない映画になるに違いない。
続編も見てみたい。
余談だが、『マッドマックス』シリーズは、僕が子供の頃、いつも日曜洋画劇場で放映していたイメージがある。
1982年洋画興行収入8位(1位は『E・T』。邦画の1位は『セーラー服と機関銃』)。

The Road Warrior - Official Theatrical Trailer