この週末は、ブルーレイで『マッドマックス2』を見た。
- 発売日: 2010/04/21
- メディア: Blu-ray
監督は、『マッドマックス』のジョージ・ミラー。
あの『ベイブ』の製作兼脚本でもある。
こんな強烈なアクション映画を撮る人が、あんな可愛い子ブタの映画を作っているというのも信じ難いが。
音楽は、『マッドマックス』のブライアン・メイ。
主演は、『マッドマックス』『ハムレット(1990)』のメル・ギブソン。
『マッドマックス』で世に出たおかげで、アクション・スターのイメージが強いが、オーストラリア国立演劇学院で学んだシェイクスピア役者でもある。
『マッドマックス』は熱狂的なマニアの多いシリーズで、僕のような素人が何かを語ると、色々と突っ込まれるのが怖いので、控えめにしておく。
ワーナー・ブラザース。
カラー、シネスコ・サイズ。
不穏な音楽から始まる。
核戦争後の世界、文明は崩壊し、人間を食う者もいる世界。
道路はスピードと暴力で生き地獄だった。
マックス(メル・ギブソン)は一瞬に全てを失った。
そして、そこに生を見出した。
というナレーション。
ラストで、これは元少年の部族の長老の回想だと判る。
そもそも、本作には、主人公以外のほとんどの登場人物の名前が登場しない。
相棒のワンコを車に乗せて道路を走るマックス。
このワンコが、大変いい芝居をする。
途中で可哀そうなことになるが。
燃料が切れ掛かっている。
モヒカン野郎(ヴァーノン・ウェルズ)率いる暴走族に狙われるマックス。
車の両側から挟み撃ちにされるが、うまくかわす。
マックスを狙った矢は、仲間のモヒカン野郎に刺さる。
矢を抜くモヒカン野郎。
本作の暴走アクションはすさまじい。
CGのない時代に、よくこんな映像が撮れた。
これこそ、生の迫力だ。
それから、独特のギラギラした描写。
異様に生々しい。
マックスは車の運転席から死体を見付ける。
小さなオルゴールを拾う。
ヘビを捕まえるマックス。
オートジャイロの男(ブルース・スペンス)にボウガンで脅されるが、ワンコが襲い掛かって形勢逆転。
男は、32キロ先にガソリンがあると告げる。
この世界では、とにかく燃料のガソリンが命よりも大切だ。
まあ、暴走族の話しだからな。
僕は、車にもバイクにも全く興味がないので(鉄道には興味があるが)、連中の考えていることは全く理解出来ないが。
で、男を案内役として車に乗せるマックス。
高台から眺めると、確かに石油を汲んでいる一画があった。
ドッグフードを食らうマックス。
ある程度、食ったら、残りはワンコに。
ジャイロの男の分はない。
翌朝、石油精製所に動きがあった。
例のモヒカン野郎が車を襲っている。
女を犯している。
そして、去った。
女は殺された。
マックスは車に乗って、そちらへ向かう。
マックスは暴走族をやっつけ、男を助ける。
そして、石油精製所へ連れて行った。
しかし、この男は息を引き取ってしまう。
この男は、マックスに「油をやる」と約束したのだが、本人が死んだから、約束は無効になる。
そこへ、暴走族がまた攻めて来た。
急いで門(に使われている大型バス)を閉める。
この精製所の中には、色んな動物がいて、ブタさんもいる。
さすが『ベイブ』の製作者だ。
繋がれるマックス。
精製所の人間には、敵だと思われてしまった。
暴走族どもは、人質を先頭にやって来た。
人質は、「和平交渉だ。撃たないでくれ!」と叫ぶ。
モヒカン野郎は、「ガソリンの独占は許さない」と言う。
奴らのリーダーの13日の金曜日みたいなマスク野郎はヒューマンガスと名乗った。
精製所の少年が投げたブーメランを、モヒカン野郎の仲間(マックス・フィップス)が素手でつかみ、指を落とす。
ヒューマンガスは「立ち退け。ガソリンを渡せ。命は助けてやる。1日だけ待つ。よく考えて返事しろ!」と言う。
精製所の連中は話し合った。
マックスは針金を使って手錠を外す。
マックスは、放置されているトレーラーをここまで走らせて来て、それを使って脱出することを提案する。
その代わり、自分の車にガソリンをいっぱいにしてくれと。
最初は半信半疑だった精製所の人達も、とりあえずやらせてみようということになり、取り引きは成立。
夜中に、天秤棒にポリタンクをぶら下げ、出発するマックス。
もちろん、ワンコも一緒だ。
途中、敵に見付かりそうになるが、例のブーメランの少年が犬の鳴きマネをして、敵の注意を逸らす。
夜が明けた。
例のジャイロの男が鎖につながれた丸太を引きずって歩いている。
マックスは、この男を助ける代わりに、荷物(油)を持たせる。
男は、ジャイロに油を入れて飛んだ。
マックスは、ついにトレーラーに辿り着いた。
ジャイロの男は無視して、トレーラーを運転するマックス。
当然ながら、暴走族どもがトレーラーを狙って来たが、ジャイロの男が空から助ける。
とにかく、車の疾走のイメージがスゴイ。
マックスは、連中の攻撃に、走りながら応戦する。
何とか精製所まで戻って来たマックス。
マックスを追って来たモヒカン野郎も入って来る。
火炎放射器で応戦する人々。
「覚えてろよ!」という捨てゼリフと共に、一旦退散するモヒカン野郎。
無事にトレーラーを持ち帰ったマックスは、今や精製所の人々のヒーローだった。
しかし、マックスは彼らと行動を共にする気はない。
さあ、これからどうなる?
特に本作の世界観に強く惹かれる訳ではないが、撮影は本当に大変だっただろう。
今なら、全編CGでつまらない映画になるに違いない。
続編も見てみたい。
余談だが、『マッドマックス』シリーズは、僕が子供の頃、いつも日曜洋画劇場で放映していたイメージがある。
1982年洋画興行収入8位(1位は『E・T』。邦画の1位は『セーラー服と機関銃』)。
The Road Warrior - Official Theatrical Trailer