『ダーティハリー4』

連休中は、ブルーレイで『ダーティハリー4』を見た。

ダーティハリー4 [Blu-ray]

ダーティハリー4 [Blu-ray]

  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: Blu-ray
1983年のアメリカ映画。
監督は、『荒野のストレンジャー』『アウトロー』『ガントレット』のクリント・イーストウッド
ダーティハリー』シリーズで唯一イーストウッド自身が監督を務め、最大のヒットを飛ばした。
音楽は、『暴力脱獄』『戦略大作戦』『ダーティハリー』『シノーラ』『ダーティハリー2』『燃えよドラゴン』の巨匠ラロ・シフリン
撮影は、『ダーティハリー』『猿の惑星・征服』『シノーラ』『荒野のストレンジャー』『アウトロー』『アルカトラズからの脱出』のブルース・サーティース
編集は、『ダーティハリー3』『ガントレット』『ダーティファイター』のジョエル・コックス
主演は、『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』『荒鷲の要塞』『戦略大作戦』『ダーティハリー』『シノーラ』『荒野のストレンジャー』『ダーティハリー2』『アウトロー』『ダーティハリー3』『ガントレット』『ダーティファイター』『アルカトラズからの脱出』の大スター、クリント・イーストウッド
共演は、『アウトロー』『ガントレット』『ダーティファイター』のソンドラ・ロック、『ガントレット』のパット・ヒングル、『新・猿の惑星』『追憶』『ダーティハリー3』のブラッドフォード・ディルマン、『波止場』『ゴッドファーザーPART II』のマイケル・V・ガッツォ。
ワーナー・ブラザース
カラー、シネスコ・サイズ。
ロック調のテーマ曲が流れる。
荒れた海辺の崖の上に1台の車が停まっている。
中で抱き合う男女。
銃を取り出し、男を撃つ女。
逃げる。
カリフォルニア裁判所。
ハリー・キャラハン刑事(クリント・イーストウッド)が入って来る。
殺人の証拠がないのに、ハリーが違法な捜査で発見された銃を証拠として、正当な理由なく逮捕したとして、棄却される。
「臭いと思っただけじゃダメなんだ」と言われる。
エレベーターの中で勝訴に勝ち誇る連中に、「貴様は俺から見れば犬のクソだ!」と凄むハリー。
朝、行き付けのカフェにハリーが入ると、カウンターのオバちゃんがハリーのコーヒーに大量の砂糖を入れる。
新聞を読んでいて気付かないハリーは、そのまま店を出て、砂糖だらけのコーヒーを飲んで吐き出す。
しかし、店には「CLOSED」の看板が。
何と、店内には強盗がおり、ハリーは体よく追い出されたのであった。
しかし、ハリーは店に戻って来る。
いつもブラック・コーヒーを頼んでいるのに、今日は砂糖が入っていたと言って。
犯人達を次々に撃つハリー。
黒人の犯人がオバちゃんを人質にする。
ハリーは、「Go ahead, Make my day」と言う。
これが有名な決めゼリフ。
犯人は銃を下ろす。
夜、結婚式の会場にハリーがやって来る。
ギャング組織の幹部スレルキス(マイケル・V・ガッツォ)の孫娘の結婚式だった。
高級娼婦の殺人事件の捜査。
ハリーがスレルキスを問い詰めると、スレルキスは突然、心臓発作を起こして倒れた。
今度は、冒頭の撃たれた男の捜査。
38口径で股間を撃たれているという。
捜査をするハリーを遠巻きから見ている女性(犯人)。
この女性は、ジェニファー・スペンサー(サンドラ・ロック)という画家であった。
今日から彼女の絵が展示されるのだが、彼女は田舎町のサンパウロに行くことにした。
一方、ハリーは上司から「老人に心臓発作を起こさせるのが仕事か」とこっぴどく叱られる。
そして、落ち着くまで休暇を取るように命じられる。
ジェニファーは病院に立ち寄った。
彼女の妹が入院していている。
放心状態の妹。
ジェニファーは、妹をこんな状態にした連中への復讐を誓う。
涙を流す妹。
夜、車に襲われるハリー。
スレルキスの部下達だった。
機関銃で狙われる。
銃撃戦。
ハリーが隠れていると思われる箱を蜂の巣にする3人組。
弾切れ。
そこへ、ハリーがぶっ放して、二人を射殺。
一人は逃げる。
またも上司から大目玉のハリー。
「休暇を取れ!」
森で射撃の練習をしていると、同僚のホレースがやって来る。
ハリーは、特性のライフル弾を使うという。
「君は辞められないよ」とハリーに告げるホレース。
一方、ジェニファーは海辺の町・サンパウロ(ブラジルではない)へ。
回転木馬の改装をするのが仕事らしい。
ジェニファーの回想。
夜、メリーゴーラウンドで妹と共に男達に代わる代わる犯される。
今度は、冒頭の裁判所でハリーが「犬のクソ」と呼んだ連中がハリーを襲撃。
ハリーの車に火炎瓶を投げ込む。
ハリーは車を降り、逆に連中の車に火炎瓶を投げる。
海に飛び込み、ズブズブと沈む連中の車。
またも上司からこっぴどく怒られるハリー。
股間を撃たれた男の背後関係を追えと、サンパウロ行きを命じられる。
サンパウロで早速、警官襲撃事件があった。
ハリーが現場に出くわす。
犯人を追うハリー。
犯人はバイクを奪って逃げる。
ハリーは、何と路線バスを運転して犯人を追う。
乗客の老人達はハリーを応援する。
ハリーが犯人を逮捕。
その様子を、ジェニファーが見ている。
しかし、ハリーはサンパウロ署の署長ジャニングス(パット・ヒンデル)から、「余計な手出しをするな」と釘を刺されてしまう。
ハリーは、ここでも厄介者扱いであった。
ハリーがモーテルの部屋に入ると、ホーレスからパグ犬の贈り物が。
翌朝、パグの散歩をしているハリー。
自転車で対面からやって来たジェニファーが避けようとしてよろける。
ここで、二人の初対面。
ハリーがサンパウロ署へ出勤すると、席は完全に窓際であった。
夜、ハリーが酒場へ。
ガラの悪い連中の小競り合い。
「ポリか?」と聞かれたハリーが、「ウィルバーンの件だ」と答えると、一斉に笑い出す連中。
翌日、ジェニファーが海岸で釣りをしている男に近付く。
かつてのレイプ野郎の一人であった。
射殺。
夜、ハリーがモーテルの部屋に戻ると、隣の部屋に怪しい者がいることをパグが教える。
なかなか役に立つワンコだ。
で、昼の射殺の現場へハリーが行く。
頭と股間を撃たれている。
同じ手口だ。
しかし、署長は「とっとと帰れ」とハリーに言い捨てる。
さあ、これからどうなる?
ダーティハリー』シリーズには、独特の哲学がある。
この哲学が好きかどうかで、本作への評価が決まって来る。
僕は、正直なところ、そんなに好きでもない。
本作は、特に、その哲学が色濃く出ている。
監督がイーストウッド自身だからだろう。
ラストは、難しい問題なのだが、僕は「本当にこれでいいのか?」と思ってしまった。
結構、ご都合な結末ではないか。
娯楽映画と言うには暗過ぎるし、重過ぎる。
まあ、悪い作品とは言わないが。
余談だが、悪党達は「クアーズ」を飲んでいるが、ハリーは「バドワイザー」を飲んでいる。
何か意味があるのか。
あと、パグ犬がなかなか役者だった。
クリント・イーストウッドはオランウータンとも共演しているし、動物が好きなんだな。
動物好きに悪い人はいない(はず)。

Sudden Impact - Trailer