『フランクリン自伝』を原書で読む(第6回)

(テキスト5ページ、2行目~)

A dealer in old books met with them, and knowing me by my sometimes buying of him, he brought them to me.

dealer(名)(~の)~商 ・a dealer in antiques 骨董(こっとう)商
in(前)(性質・能力・芸などの分野を限定して)~において、~が
old(形)古い(⇔new)
meet with ~(不慮の事態・不幸など)に遭遇する
know(他)(人と)知り合いである、懇意である、交際している
by(前)(手段・方法・原因・媒介を表わして)(doingを目的語にして)(~すること)によって
my(代)私の
buy(自)物を買う、買い物をする
of(前)(起源・出所を表わして)~から、~の
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に

It seems my uncle must have left them here when he went to America, which was about fifty years since.

it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)/(seem that ~の主語として)(thatは略されることがある)
seem(自)(itを主語として)(~には)(~のように)思われる(+that)
must(助動)(当然の推定を表わして)(must have+ppで過去についての推定を表わして)~したにちがいない
leave(他)(副詞句を伴って)(人・ものを)(~に)置いていく
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
America(名)北アメリカ、北米
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
above(前)(基準・数量など)~を超える(て)
fifty(形)(基数の50)50の、50個の、50人の
since(副)(通例完了形の動詞に伴って)(その時)以来(ずっと)、それ以来(ずっと今まで)

There are many of his notes in the margins.

there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
many(代)(複数扱い)多数(の人、もの)(of)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
his(代)彼の
note(名)(しばしば複数形で)覚え書き、メモ
margin(名)(ページなどの)余白、欄外、マージン ・in the margin 余白に

This obscure family of ours was early in the Reformation, and continued Protestants through the reign of Queen Mary, when they were sometimes in danger of trouble on account of their zeal against popery.

this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
obscure(形)(人・物など)世に知られない
family(名)(血縁関係のある)一家、一族、一門
ours(代)(of ~で)我々の(ourはa、the、this、that、noなどと並べて名詞の前に置けないからof oursとして名詞の後に置く)
early(副)(時間・時期的に)早く
in(前)(行為・活動・従事を表わして)~して、~に従事して
reformation(名)(the Reformation)宗教改革
Protestant(名)新教徒、プロテスタント
through(前)(始めから終わりまでを表わして)(時間・期間)じゅう
reign(名)治世、御代(みよ)・in(during)the reign of Queen Victoria ビクトリア女王の代に
Mary I(名)メアリー1世(1516-58/英国女王(1553-58)/新教徒を迫害したのでBloody Maryともいわれる)
when(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(~すると)その時
in(前)(状態を表わして)~の状態に(で)
trouble(名)災難、不幸、危険
on account of ~ ~のため、の理由で(=because of)
their(代)彼ら(彼女ら)の
zeal(名)熱心、熱中
popery(名)カトリック(制度)

They had got an English Bible, and to conceal and secure it, it was fastened open with tapes under and within the cover of a joint-stool.

get(他)(~を)(~から)(努力して)得る、手に入れる
English(形)英語の
Bible(名)(the ~)(キリスト教の)聖書、バイブル(the Old Testament(旧約)およびthe New Testament(新約)/ユダヤ教では旧約だけをさす/ホテルの客室に置いてあることが多い)
conceal(他)(ものなどを)隠す、見えないようにする
secure(他)(~を)安全にする、守る
fasten(他)(ものを)しっかり留める、くくりつける
open(形)(本・包み・傘など)開いた、あけた
with(前)(道具・手段を表わして)~を用いて、~で
tape(名)平打ちひも、さなだひも、テープ
under(前)(位置を表わして)~の内側(内部)に
within(前)~の内に、~の中に
cover(名)おおい、カバー
joint stool 組立て椅子

When my great-great-grandfather read it to his family, he turned up the joint-stool upon his knees, turning over the leaves then under the tapes.

great(形)(ハイフンを付して)1代遠い親等の(1代遠ざかるごとにgreatを1つ増やしていう)・great-great-great-uncle 大おじの祖父
great-grandfather(名)曾祖父、ひいおじいさん
read(他)(文・論文などを)読み上げる、音読する
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
turn up あおむけにする
knee(名)(座った時の)ももの上側、ひざ(lap)
turn over(ページを)めくる
leaf(名)(書物の)1枚、1葉、2ページ

One of the children stood at the door to give notice if he saw the apparitor coming, who was an officer of the spiritual court.

one(代)(単数形で)(特定の人(もの)の中の)一つ、1個、一人(of)
of(前)(部分を表わして)~の中の
door(名)(通例単数形で)戸口、門口、(扉を備えた)出入り口、玄関(=doorway)
give(他)(~に)(注意・考慮などを)向ける、払う
notice(名)注意、注目
if(接)(仮定・条件を表わして)もしも~ならば、~とすれば/(現在・過去・未来の実現の可能性のある事柄について推量する場合)(この場合には未来(未来完了)のことでもif節には現在(現在完了)時制を用いる)
see(他)(~を)見る、(~が)見える(+目+doing)
apparitor(名)(昔の行政官庁・宗教裁判所の)伝達吏、下役人
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
officer(名)(しばしば修飾語を伴って)(~)役人、(~)官、(~)吏
spiritual court(名)教会裁判所(=ecclesiastical court)

In that case the stool was turned down again upon its feet, when the Bible remained concealed under it as before.

in that case もしそうなら、万一そんなことがあれば
stool(名)スツール(ひじ掛け・背のない腰掛け)
turn down(~を)(下に)折りたたむ、折り返す
again(副)元の所(状態)へ
on one's feet 立って
when(接)(主節の後にwhenの導く従属節がくる時文脈上で)(~すると)その時
remain(自)(~の)ままである、相変わらず(~)である(+補)
as before 前のとおりに

This anecdote I had from my uncle Benjamin.

anecdote(名)逸話、逸事
have(他)(情報などを)入手する(している)、聞いて知(ってい)る
from(前)(出所・起源・由来を表わして)~から(来た、取ったなど)
Benjamin(名)ベンジャミン(男性名/愛称Ben、Benny)

The family continued all of the Church of England till about the end of Charles the Second's reign, when some of the ministers that had been outed for non-conformity holding conventicles in Northamptonshire, Benjamin and Josiah adhered to them, and so continued all their lives: the rest of the family remained with the Episcopal Church.

all(代)(複数扱い)(all of the ~で)すべて、みんな
Church of England(the ~)英国国教会、英国聖公会
till(前)(動作・状態の継続の期限を表わして)~まで、~になるまで、に至るまで(ずっと)
Charles II チャールズ2世(1630-85/Charles1世の子、王政回復後の英国王/the Merry Monarchともいう)
some(代)多少、いくぶん
minister(名)(プロテスタント教会の)聖職者、牧師((英)では非国教会派と長老派の聖職者にいう)
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(主語として)
out(他)(~を)追い出す
for(前)(原因・理由)~の理由で、~のため(=because of)
nonconformity(名)国教を遵奉しないこと、非国教主義
hold(他)(会などを)催す
conventicle(名)(英国16-17世紀の非国教徒またはスコットランド長老派の)秘密集会(礼拝)
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で ・in London ロンドンで(に)
Northamptonshire(名)ノーサンプトンシャー州(イングランド中部の州/州都Northampton)
Josiah(名)ジョサイア(男性名)
adhere(自)(規則・原則・合意事項などに)忠実に従う、つき従う、遵守する、(考え・信仰などを)(忠実に)支持(信奉)する(to)
to(前)(適合・一致を表わして)~に合わせて、~どおりに
so(副)(接続詞的に/and soとして)それゆえ、だから、それで
continue(自)(~を)存続する、守り続ける
life(名)生涯、一生、寿命 ・all one's life 一生のうちに、生まれてから(このかた)
rest(名)(the ~)(複数扱い)残りの(その他の)人々(of)
remain(自)(通例副詞句を伴って)とどまる、滞在する
with(前)(同期・賛成を表わして)~に賛成して、~に
Episcopal(形)監督派の、英国国教会派の ・the Episcopal Church 監督教会(米国聖公会およびスコットランド聖公会
Church(名)(教派の意味で)教会

Josiah, my father, married young, and carried his wife with three children into New England, about 1682.

marry(自)(~で)結婚する(+補)・He married very young. 彼はずいぶん若い時に結婚した。
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
New England(名)ニューイングランド(米国東北部の地方/Connecticut、Massachusetts、Rhode Island、Vermont、New Hampshire、Maineの6州から成る)
about(副)(数詞を伴って)およそ、約~

The conventicles having been forbidden by law, and frequently disturbed, induced some considerable men of his acquaintance to remove to that country, and he was prevailed with to accompany them thither, where they expected to enjoy their mode of religion with freedom.

forbid(他)(~を)禁止する、許さない、(~の)使用(持ち込み(など))を禁止する
frequently(副)しばしば、たびたび、頻繁に
disturb(他)(人の(行動などを))じゃまをする
induce(他)(人を)勧誘して(~する)気にさせる、(人に)説いて(勧めて)(~)させる(+目+to do)
considerable(形)(量・数が)かなりの、相当な、少なからぬ(=substantial)
man(名)(男女を問わず一般に)人、人間
acquaintance(名)知人、知り合い、知己(友人ほど親密ではなく仕事などの関係で知っている人にいう)
remove(自)(~から)(~へ)移動する、移転する(to)
that(形)(指示形容詞)(遠方の時・所をさして)あの、あちらの、その(⇔this)
country(名)(通例修飾語を伴って)(地勢的に見た)地方、地域、土地
prevail(自)説き伏せる(with)(+to do)・I was prevailed upon to go with him. 説き伏せられて同行した。
with(前)(処置・関係の対象を導いて)~に対して、~について、~にとっては
accompany(他)(人が)(別の人に)同行する、ついていく
thither(副)(古)あちらへ、そちらへ
where(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそこに(で)
expect(他)(きっと)(~(する)だろうと)思う(+to do)
mode(名)方法、様式、様態、流儀(of)
religion(名)信心、信仰
with(前)(様態の副詞句を導いて)~を示して、~して
freedom(名)自由

By the same wife he had four children more born there, and by a second wife ten more, in all seventeen; of which I remember thirteen sitting at one time at his table, who all grew up to be men and women, and married; I was the youngest son, and the youngest child but two, and was born in Boston, New England.

by(前)(親としての男(女))から生まれた ・He had a child by his first wife. 彼には先妻の子が一人いた。
have(他)(ある関係を表わして)(肉親・友人などが)いる、(~が)ある ・They have two children. 彼らに2人の子供がいる。
four(形)(基数の4)4の、4個の、4人の
more(副)そのうえ、なおまた
born(形)(人などが)生まれて
second(形)(序数の第2番)もうひとつの、別の、代わりの
ten(代)(複数扱い)10個(人)
in all 全部で、合計で(=altogether)
seventeen(代)(複数扱い)17個、17人
remember(他)(~を)覚えている、記憶している(+doing)
thirteen(代)(基数の13)(複数扱い)13個(人)
at a time 一度に
at table 食事について ・sit at table 食卓につく
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
all(代)(複数扱い)(同格にも用いて)だれも、みな(通例代名詞の場合に用いる)
grow up(人が)成人する ・grow up to be ~ 成長して~になる
marry(自)結婚する、嫁ぐ
young(形)(比較級・最上級を用いて)(年齢の上下関係を示して)年下の
but(前)~のほかに(の)、~を除いて(た)(=except)
two(代)(複数扱い)二つ、2個(人)
Boston(名)ボストン(米国Massachusetts州の州都)

My mother, the second wife, was Abiah Folger, daughter of Peter Folger, one of the first settlers of New England, of whom honorable mention is made by Cotton Mather, in his church history of that country, entitled Magnalia Christi Americana, as "a godly, learned Englishman," if I remember the words rightly.

second(形)(序数の第2番)(通例the ~)第2(番目)の
Folger(名)フォルジャー
Peter(名)ピーター(男性名/愛称Pete)
settler(名)(初期の)植民者、移民、移住者
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について
whom(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人(たち)を(に)
honorable(形)(人・行為が)尊敬すべき、志操の正しい、高潔な
mention(名)言及、陳述、記載 ・make mention of ~をあげる、~に言及する、~を取り立てて言う
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(~を)する、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
Cotton コットン
in(前)(範囲を表わして)~において、~内で
church(形)教会の
entitle(他)(本などに)(~という)表題をつける、(本を)(~と)題する(しばしば受身)(+目+補)
※Magnalia Christi Americanaアメリカにおけるキリストの大いなるみ業(わざ)」
as(前)~として
godly(形)神を敬う、信心深い、信仰の厚い
learned(形)学問(学識)のある、博学な、博識な
Englishman(名)イングランド人、(俗に)イギリス(本国)人、英国人
word(名)(しばしば複数形で)(口で言う)言葉
rightly(副)正確に ・If I remember rightly 記憶に間違いなければ、確か

I have heard that he wrote sundry small occasional pieces, but only one of them was printed, which I saw now many years since.

hear(他)(ニュースなどを)聞き知る、聞かされている、話に聞く(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
sundry(形)主種様々の、雑多な
occasional(形)(証文・音楽など)特別な場合のための
piece(名)1編の作品(詩、散文、作曲、劇)、1枚の絵、1個の彫刻(など)
only(副)(数量を修飾して)わずか、ほんの~だけ
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に

It was written in 1675, in the home-spun verse of that time and people, and addressed to those then concerned in the government there.

in(前)(時間を表わして)~(のうち)に、~の間、~中
in(前)(道具・材料・表現様式などを表わして)~で、~でもって
homespun(形)質素な、素朴な、粗野な、月並みの
verse(名)(文学形式としての)韻文(=poetry/⇔prose)・write in verse 韻文で書く
time(名)(特定の)時、時期
people(名)(通例修飾語またはtheを伴って)(特定の場所・階級・団体・職業・民族などに属する)住民、人々
address(自)(廃)話しかける(to)
those(代)(指示代名詞)(修飾語句を伴って)(~の)もの、人々(⇔these)
concerned(形)(または名詞の後で)関係している、関心を持って(in)
in(前)(所属・職業を表わして)~して、~に

It was in favor of liberty of conscience, and in behalf of the Baptists, Quakers, and other sectaries that had been under persecution, ascribing the Indian wars, and other distresses that had befallen the country, to that persecution, as so many judgments of God to punish so heinous an offense, and exhorting a repeal of those uncharitable laws.

in favor of ~ ~に賛成して、に味方して(⇔against)
liberty(名)(行動の)自由、権利(of)
conscience(名)良心、道義心、善悪の観念 ・freedom of conscience 良心の自由
in behalf of ~ ~のために
Baptist(名)(the Baptists)バプテスト派、浸礼派(幼児洗礼を認めず、成人して信仰告白をした人にのみ全身洗礼を行なうべきだと主張する)
Quaker(名)クエーカー教徒(George Foxが創始したキリスト教の一派the Society of Friendsの会員/絶対平和主義者として知られる)
sectary(名)党派(分派)に属する人、(特に)熱心な信徒
under(前)(治療・攻撃・試練・刑罰など)を受けて
persecution(名)迫害、虐待
ascribe(他)(結果などを)(~の)せいにする(=attribute)(to)
Indian(形)アメリカインディアンの
distress(名)苦境、窮地、災難、貧苦
befall(他)(よくない事が)(人・ものに)起こる、降りかかる
that(形)(指示形容詞)(対話者同士がすでに知っているもの・人・量をさして)あの
as(接)(原因・理由を表わして)~だから、~ゆえに
so many ~ そんなにたくさんの
judgment(名)(~への)(~に対する)(神の裁きとしての)天罰、災い
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の作者を表わして)~が、~の
punish(他)(人・罰を)(~のかどで)罰する、こらしめる
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい ・I have never seen so beautiful a sunset. 今までこんなにきれいな夕日を見たことがない。(不定冠詞の位置に注意)
heinous(形)(悪人・悪行が)憎むべき、極悪(凶悪)な
offense(名)(社会的・道徳的な規範を)犯すこと、違反、罪
exhort(他)(改革などを)唱道する
repeal(名)(法律の)廃止、取り消し、撤廃
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
uncharitable(形)無慈悲な、(情け)容赦のない
【参考文献】
The Autobiography of Benjamin Franklin (Dover Thrift Editions)』Benjamin Franklin・著
フランクリン自伝 (中公クラシックス)』渡邊利雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)