『シェイクスピア物語』を原書で読む(第10回)

The Tempest(第6回)
(テキスト12ページ、4行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

Miranda, who thought all men had grave faces and grey beards like her father, was delighted with the appearance of this beautiful young prince; and Ferdinand, seeing such a lovely lady in this desert place, and from the strange sounds he had heard expecting nothing but wonders, thought he was upon an enchanted island, and that Miranda was the goddess of the place, and as such he began to address her.

Miranda(名)ミランダ(Shakespeare, The Tempestの中で、Naplesの王子Ferdinandと恋し合うProsperoの娘)
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
think(他)(~と)思う、考える(+that)
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
have(他)(部分・属性として)(特徴・性質・能力などを)もっている(+to do)
grave(形)(人・顔つき・態度・儀式など)重々しい、謹厳な、厳粛な、まじめな ・His face was grave. 彼の顔はまじめだった。
gray(形)(髪の毛・人が)白髪(まじり)の、ごま塩頭の
beard(名)あごひげ
like(前)~のような、~に似た
her(代)彼女の
delighted(形)(~に)大いに喜んで(with)
with(前)(感情・態度の効果を導いて)~に対して、~に
appearance(名)(人・ものの)外観、見かけ(of)
Ferdinand(名)フェルディナンド(Shakespeare, The Tempestの中でMirandaに恋するNaplesの王子)
lovely(形)(目も心も引きつけるような)美しい、かわいらしい、快い
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(近くの時・所をさして)
desert(形)荒涼とした
from(前)(根拠・動機を表わして)~から(判断して)
sound(名)(複数形で)音楽、(特に)ポピュラー音楽、サウンド
nothing but ~ ただ~のみ、~にほかならない
wonder(名)驚嘆すべき(不思議な)もの(出来事)
enchant(他)(~に)魔法をかける
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
goddess(名)(神話などの)女神(of)
as such そういうもの(人)として、それとして、それなりに
begin(他)(~し)始める、(~し)だす(+to do)
address(他)(正式な呼び方・正しい敬称で)(人を)(~と)呼ぶ(+目+as 補)

She timidly answered, she was no goddess, but a simple maid, and was going to give him an account of herself, when Prospero interrupted her.

timidly(副)<timid(形)おずおずした、内気な
answer(他)(人に)(~と)答える、答えて言う(+引用)
no(形)(主語・目的語になる名詞の前に用いて)(beの補語としての名前の前に用いて)決して~でない
but(接)(等位接続詞)(前の否定語・句・文と照応して)(~ではなく)て(not A but Bで「AではなくBである」の意を表わす表現)
simple(形)(素姓・身分の)低い、平民の(出の)
maid(名)(古)娘、少女
be going to do(まさに)~しようとするところだ、~しかかっている
give(他)(~に)(事実・情報・名前・意見などを)伝える、告げる、教える(+目+目)
account(名)(順を追ってする詳しい)話 ・give an account of ~の話をする、~の顛末(てんまつ)を話す
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について

He was well pleased to find they admired each other, for he plainly perceived they had (as we say) fallen in love at first sight: but to try Ferdinand's constancy, he resolved to throw some difficulties in their way: therefore advancing forward, he addressed the prince with a stern air, telling him, he came to the island as a spy, to take it from him who was the lord of it.

well(副)(able、aware、worthなどの叙述形容詞の前に置いて)かなり、十分に
pleased(形)喜んで、満足して(=happy/⇔displeased)(+to do)
find(他)(~が)(~であると)知る、感じる、わかる(+that)
admire(他)(~を)称賛する、(~に)感心(敬服)する
each other(目的語・所有格でのみ用いて)お互い(に、を)
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
plainly(副)明白に、はっきりと(=clearly)
perceive(他)(~が)(~であると)わかる(+that)
as(接)(様態・状態を表わして)~のように
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)
fall in love ほれる、恋する
at first sight 一見して(の)、すぐに(の)・love at first sight ひと目ぼれ
try(他)(~を)ためす、ためしにやってみる
constancy(名)節操、貞節(=fidelity)
resolve(他)決意する、決心する(+to do)
throw(他)(~に)(打撃を)加える
difficulty(名)(通例複数形で)難局、苦境
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で ・in the street 通りで
their(代)彼ら(彼女ら)の
way(名)(通例単数形で)(the ~、one's(a person's)~)通り道、行く手 ・in the way(of ~)(~の)じゃま(障害)になって
therefore(副)それゆえに、従って、それ(これ)によって(=consequently)
advance(自)(~に向かって)進む、前進する
address(他)(人に)話しかける
with(前)(様態の副詞句を導いて)~を示して、~して
stern(形)厳格な、厳しい、断固たる
air(名)外見、様子、風采(ふうさい)、態度 ・with a sad air 悲しそうに、しょんぼりと
tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+that)
come(自)(人・ものが)(ある場所に)到着する、やってくる(to)
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に
as(前)~として

‘Follow me,’ said he, ‘I will tie you, neck and feet together. You shall drink sea-water; shell-fish, withered roots, and husks of acorns, shall be your food.’

spy(名)スパイ(人)
take(他)(とりで・都市などを)占領する、奪取する
from(前)(分離・除去などを表わして)~から(離して)・take A from B BからAを取りあげる
who(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(人)(通例「人」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
lord(名)主人、支配者、首長
will(助動)(意志未来を表わして)(1人称の主語に伴い、発話時の話者の意志を表わし、約束・諾否・主張・選択などを示して)~するつもりである、~しようと思う
together(副)(しばしば合同・結合の意の動詞に伴って強意的に)
shall(助動)(意志未来を表わして)(2、3人称を主語とする平叙文または従属節に用い、話者の意志を表わして)~させてやる
seawater(名)海水
shellfish(名)(特に食用となる)貝(カキ・ハマグリなど)
withered(形)しおれた、しぼんだ
root(名)(植物の)根(地下茎・球根・塊根・根茎などを含む)
husk(名)(穀類、トウモロコシなどの)殻、さや、皮
acorn(名)どんぐり、殻斗(かくと)果(oakの殻斗のある果実)
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の

‘No,’ said Ferdinand, ‘I will resist such entertainment, till I see a more powerful enemy,’ and drew his sword; but Prospero, waving his magic wand, fixed him to the spot where he stood, so that he had no power to move.

resist(他)(~に)抵抗する、反対する
such(形)(名詞の前に直接用いて/強意的に)大した、すごい、途方もない、とんでもない
entertainment(名)歓待、もてなし
till(接)(動作・状態の継続の期限を表わして)~まで(ずっと)
more(副)もっと、いっそう
powerful(形)強い、強力な、頑固な
draw(他)(~に向かって)(刀剣・ピストルなどを)抜く
his(代)彼の
sword(名)剣、刀
wave(他)(手・ハンカチなどを)振る、揺り動かす
magic(形)魔法の、魔法のような、不思議な
wand(名)(魔法使い・手品師・妖精などが使う細くてしなやかな)棒、つえ
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
spot(名)(特定の)場所、地点
where(副)(制限的用法で)~する、~した(場所、場合など)(「場所」「場合」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
so that(結果の副詞節を導いて)それで、そのため
power(名)力(+to do)
move(自)体(手、足(など))を動かす、動く

Miranda hung upon her father, saying, ‘Why are you so ungentle? Have pity, sir; I will be his surety. This is the second man I ever saw, and to me he seems a true one.’

hang on ~ ~にしがみ(すがり)つく
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい
ungentle(形)優しくない
have(他)(感情・考えなどを)(心に)抱いている
pity(名)哀れみ、同情 ・have pity 気の毒がる
sir(名)(男性への呼び掛け)あなた、先生、閣下、お客さん、だんな(見知らぬ人に、召し使いから主人に、生徒から先生に、店員から客に、目下から目上に、または議会で議長に対する敬称/日本語ではこの語を訳さず文全体を丁重に訳せばよい場合が多い)
surety(名)引き受け人、(保釈)保証人
this(代)(指示代名詞)これ、このもの(人)/(身近なもの・人をさして/しばしば人を紹介する時に用いて)
second(形)(序数の第2番)(通例the ~)第2(番目)の
ever(副)(すること・起こることの有無をいう不定副詞で、ものの有無をいう不定代名詞anyに対応する)いつか、かつて、これまでに(=at any time)
see(他)(人に)会う、面会する
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~にとっては、~には
seem(自)(~と)見える、思われる、(~)らしい(通例話し手の推量をこめた見方・判断を示す語で、文法上の主語と判断の主体を示すのにto a personを従えることがある)/(+to+代名+補)
true(形)忠実な、誠実な
one(代)(既出の可算名詞の反復を避けて)(その)一つ、それ

‘Silence,’ said the father, ‘one word more will make me chide you, girl! What! an advocate for an impostor! You think there are no more such fine men, having seen only him and Caliban. I tell you, foolish girl, most men as far excel this, as he does Caliban.’

silence(間)静かに!黙れ!
word(名)(口で言う)言葉
more(形)(many、muchの比較級)余分の、まだほかにある(⇔less、fewer)・One more word. もうひと言だけ(言わせてください)。
will(助動)(単純未来を表わして)~だろう、~でしょう
make(他)(強制的にも非強制的にも)(~に)(~)させる(+目+原形)
chide(他)(子供などを)(~のことで)しかる、(子供などに)小言を言う
girl(名)(年齢に関係なく)娘
what(間)(通例疑問文を伴って驚き・怒りを表わして)何だって、ええ、まさか
advocate(名)代弁者(for)
for(前)(代理・代用を表わして)~の代わりに(の)、~のために
impostor(名)(他人を詐称する)詐欺師、ぺてん師
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
no more それ以上(もはや、二度と)~しない
such(形)(程度を表わして)(形容詞+名詞の前で/副詞的に)あれほど(これほど)の、あんな(そんな)に、このように
fine(形)すばらしい、見事な、りっぱな ・a fine man りっぱな人
man(名)(修飾語句を伴って)(特定の仕事・性格などの)男性
only(副)ただ~だけ、~にすぎない
Caliban キャリバン(Shakespeare, The Tempestに登場する半獣人)
foolish(形)愚かな、ばかな(⇔wise)・a foolish person 愚かな人
most(形)(通例無冠詞で)たいていの
as(副)(通例as ~ as ~で、形容詞・副詞の前に置いて)(~と)同じ程度に、同様に、同じくらい(as ~ as ~で前のasが指示副詞、後のasは接続詞)
far(副)(程度に関して)はるかに、大いに、ずっと
excel(他)(他)よりすぐれる、~にまさる
as(接)(as ~ as ~で同程度の比較を表わして)~と同じく、~と同様に、~のように、~ほど
do(他)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)

This he said to prove his daughter's constancy; and she replied, ‘My affections are most humble. I have no wish to see a goodlier man.’

this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
prove(他)(~を)ためす、試験(検査)する
reply(他)(~と)答える(目的語には答える内容がくるので、人称代名詞やletterなどの名詞は用いられない)(+引用)
my(代)私の
affection(名)(人が子供・妻などに示すような)愛情、優しい思い
most(副)(通例theを用いないで)はなはだ、非常に
humble(形)控えめな、地味な
wish(名)願い、願望、希望、要請(+to do)
goodly(形)(古)美しい、見事な

‘Come on, young man,’ said Prospero to the prince, ‘you have no power to disobey me.’

come on さあ(元気を出して)、さあ(来い)、さあさあ、まあまあ ・Come on! さあ行こう、さあ急ごう、さあ来い!
power(名)権限、職権 ・have the power to do ~する権限がある
disobey(他)(人・命令などに)従わない、違反する、そむく(=defy)
【参考文献】
Tales from Shakespeare (Penguin Classics) (English Edition)』Charles and Mary Lamb・著
シェイクスピア物語 上 (岩波文庫)』安藤貞雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)森一郎・著(青春出版社