『クリスマス・キャロル』を原書で読む(第13回)

(テキスト12ページ、3行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

Up Scrooge went, not caring a button for that: darkness is cheap, and Scrooge liked it.

go up 昇る
Scrooge スクルージ Ebenezer Scrooge(Dickens, A Christmas Carolの主人公/守銭奴だったが、クリスマスの精霊の導きで改心し、人から愛される慈悲深い人物になる)
not(副)(不定詞・分詞・動名詞の前に置いてそれを否定して)(~し)ない
care(自)心配する、気にかける
button(名)(a ~/否定文で)無価値なもの、わずか(なもの)・I don't care a button. 少しも構わない。
for(前)(対象)(関連を表わして)~について(は)、~の場合には
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと(⇔this)
darkness(名)暗やみ
like(他)(~を)好む、(~が)好きである

But before he shut his heavy door, he walked through his rooms to see that all was right.

before(接)~より前に、(~する)に先だって、~しないうちに
his(代)彼の
through(前)(あちこち至る所を表わして)~じゅうを(に)、~の間を(あちこち)
room(名)(複数形で)ひと組の下宿部屋、借間、アパート(=lodging)
see(他)(~を)確かめる、調べる、よく見る
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
all(代)(単数扱い)すべて(のもの)、万事
right(形)申し分のない

He had just enough recollection of the face to desire to do that.

have(他)(感情・考えなどを)(心に)抱いている
enough(形)十分な、不足のない(+to do)・He doesn't have sense to realize his mistakes. 彼には自分の間違いを悟るだけの分別がない。(この例文のような構文では名詞は無冠詞)
recollection(名)(またa ~)記憶(力)・He had a clear recollection of having witnessed the event. 彼はその出来事を見たことをはっきりと覚えていた。
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
desire(他)願う、希望する(+to do)

Sitting-room, bed-room, lumber-room.

sitting room(名)(英)居間、茶の間(=living room)
lumber-room(名)(英)物置部屋、納戸

All as they should be.

as(接)(様態・状態を表わして)~のように

Nobody under the table, nobody under the sofa; a small fire in the grate; spoon and basin ready; and the little saucepan of gruel (Scrooge had a cold in his head) upon the hob.

sofa(名)ソファー(=settee)(背もたれ(back)およびひじ掛け(arms)のある長いす)
grate(名)暖炉
spoon(名)スプーン、さじ
basin(名)(英)(食物を入れる)ボウル
ready(形)すぐ使える、得やすい、便利な
saucepan(名)シチューなべ、ソースパン(通例長柄で、ふた付きの深なべ)
gruel(名)(病人・老人に与える)薄いオートミールのかゆ
have(他)(病気などに)かかる(かかっている)、苦しむ ・have a cold かぜをひいている
cold(名)かぜ、感冒 ・have a cold かぜを引いている(haveのときは不定冠詞の必要)
in(前)(特定の部分を表わして)~の、~に関して ・a wound in the head 頭の傷
hob(名)暖炉(=fireplace)の両側の棚(鉄びん・なべなどをさめないよう載せて置く台となる)

Nobody under the bed; nobody in the closet; nobody in his dressing-gown, which was hanging up in a suspicious attitude against the wall.

closet(名)押し入れ、戸棚
dressing gown(名)化粧着、部屋着、ガウン(起床後パジャマの上に着たり、日中くつろぐ時に着る丈の長いガウン)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格目的格の場合)そしてそれは(を)
hang up(かぎ・針などに)掛ける
in(前)(方法・形式を表わして)~で、~をもって
suspicious(形)疑惑を起こさせる、うさんくさい、怪しい
attitude(名)姿勢、身構え
against(前)~に立てかけて ・against the walls 壁に寄せて

Lumber-room as usual.

lumber-room(名)(英)物置部屋、納戸
as usual いつものとおりに、例のとおり、相変わらず

Old fire-guard, old shoes, two fish-baskets, washing-stand on three legs, and a poker.

old(形)古い
fireguard(名)(暖炉前の)火よけついたて
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
fish(名)魚
basket(名)(竹・柳枝などで編んだ)かご、バスケット、ざる
washing stand=washstand(名)洗面(化粧)台(テーブル)
on(前)(支え・支持を表わして)~で、~を軸にして
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
leg(名)(いす・机・コンパスなどの)脚
poker(名)火かき

Quite satisfied, he closed his door, and locked himself in; double-locked himself in, which was not his custom.

satisfied(形)満足した、満ち足りた(⇔dissatisfied)
lock(他)(lock oneselfで)(~に)閉じこもる(in)
himself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)
in(副)(運動・方向を表わして)中に(へ)、内に(へ)(⇔out)
double-lock(他)~に二重に錠をおろす、厳重に~の戸締まりをする
custom(名)(個人の)習慣、習慣的行為

Thus secured against surprise, he took off his cravat; put on his dressing-gown and slippers, and his nightcap; and sat down before the fire to take his gruel.

thus(副)このように、かように
secure(自)安全である(になる)
surprise(名)不意打ち、奇襲
take off(眼鏡・指輪などを)はずす(⇔put on)
cravat(名)(男子用)スカーフ、ゆるく結ぶ幅の広いネクタイ
put on(衣服を)着る、(ズボン・靴などを)はく/(帽子などを)かぶる(⇔take off)
slipper(名)(通例複数形で)(ひものない容易にはけるかかとの低い)室内ばき、上靴(うわぐつ)、上ばき
nightcap(名)ナイトキャップ(昔、寝る時に用いた帽子)
down(副)座って ・sit down 座る
before(前)(位置・場所などを表わして)~の前に
fire(名)(暖房・料理用の)火、炉火、炭火、たき火
take(他)(薬・飲食物などを)(体内に)取り入れる、食べる、飲む

It was a very low fire indeed; nothing on such a bitter night.

low(形)(温度・熱・圧力・光など)弱い、低い
indeed(副)(強調に用いて)(very+形容詞または副詞の後に置き、それをさらに強調して)本当に、まったく、実に
on(前)(特定の日の朝(午後、夜)など)に
bitter(形)(風・寒さなど)激しい、厳しい

He was obliged to sit close to it, and brood over it, before he could extract the least sensation of warmth from such a handful of fuel.

obliged(形)(人が)(~)せざるをえなくて(+to do)
close to ~ ~に接して
brood(自)卵を抱く、巣につく
over(前)(接触した位置を表わして)~の上をおおって
could(助動)(直説法(叙実法)で用いて)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)~できる、~してよい
extract(他)(楽しみなどを)(~から)得る(from)
least(形)(littleの最上級)(通例the ~/不可算の名詞を修飾して)最も小さい(少ない)
sensation(名)(五官による)感覚、知覚 ・sensations of warmth 温かいという感覚
of(前)(同格関係を表わして)~という、~の、~である
warmth(名)暖かさ、暖気
from(前)(出所・起源・由来を表わして)~から(来た、取ったなど)
handful(名)手一杯、ひとつかみ、ひと握り(of)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
fuel(名)燃料、薪炭

The fireplace was an old one, built by some Dutch merchant long ago, and paved all round with quaint Dutch tiles, designed to illustrate the Scriptures.

fireplace(名)暖炉、壁炉、ファイアプレース(壁に造りつけた炉/一家だんらんの中心となる場所)
one(名)(既出の可算名詞の反復を避けて)(その)一つ、それ(形容詞がつく時には不定冠詞または複数形が用いられる)
some(形)(不明または不特定のものまたは人をさして)(単数形の可算の名詞を伴って)何かの、ある、どこかの
Dutch(形)オランダ(人、語)の
merchant(名)商人
long(副)(時を表わす副詞または接続詞の前に用いて)(ある時より)ずっと(前または後に)・long ago ずっと昔
pave(他)(石・アスファルトなどを)(道路に)敷く、(場所を)舗装する(with)(通例受身)
all(副)まったく、すっかり
round(副)(場所の)周りに、四方に ・all round ぐるりと
with(前)(材料・中身を表わして)~で
quaint(形)(特に、古くて)風変わりでおもしろい、古風で趣のある
tile(名)タイル、化粧れんが
design(他)(建築・衣服などを)デザインする、設計する
illustrate(他)(本などに)さし絵(図版)を入れる、図解する
scripture(名)(the Scripture)聖書(旧約・新約の双方またはその一方をさし、Holy Scriptureまたはthe(Holy)Scripturesともいう)

There were Cains and Abels; Pharaoh’s daughters, Queens of Sheba, Angelic messengers descending through the air on clouds like feather-beds, Abrahams, Belshazzars, Apostles putting off to sea in butter-boats, hundreds of figures to attract his thoughts; and yet that face of Marley, seven years dead, came like the ancient Prophet’s rod, and swallowed up the whole.

there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
Cain(名)(聖)カイン(AdamとEveの第一子/弟Abelを殺した)
Abel(名)(聖)アベル(Adamの第2子/兄Cainに殺された)
Pharaoh(名)ファラオ(古代エジプト王の称号)
the Queen of Sheba シバの女王(ソロモンの偉業と知恵を聞き、その教えを受けるためにたくさんの宝物を持って彼を訪ねた)
angelic(形)天使の(ような)
messenger(名)使いの者、使者
descend(自)(通例副詞句を伴って)下(くだ)る、下りる(=go down/⇔ascend)
air(名)(the ~)大気、空、空中
cloud(名)雲
like(前)~のような、~に似た
feather bed(名)羽根入り敷きぐとん
Abraham(名)(聖)アブラハムユダヤ人の先祖)
Belshazzar ベルシャザル(Nabonidusの子で摂政/旧約聖書ではNebuchadnezzarの子でバビロンの王/Dans 5:1, 17/8:1/酒宴を開いていると壁に彼の運命を示す文字が現われたという)
Apostle(名)使徒(キリストの12人の弟子の一人)
put off(船・乗組員などが)出帆する
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)(乗り物など)に乗って
butter(名)バターに似たもの
hundred(名)(複数形で)何(幾)百 ・hundreds of people 数百人の人々
figure(名)(通例修飾語を伴って)(重要な)人物
attract(他)(注意・興味などを)引く、引きつける(⇔distract)
thought(名)(理性に訴えて心に浮かんだ)考え
yet(副)(andまたはbutに伴って)それにもかかわらず、それなのに、しかもなお
that(形)(指示形容詞)(対話者同士がすでに知っているもの・人・量をさして)あの(⇔this)
Marley(名)マーリー Jacob Marley(Dickens, A Christmas Carol(1843)に登場する、Scroogeのかつての共同経営者/死後霊となって現われ、Scroogeが死後遭遇する悲惨なできごとと、彼を訪ねる聖霊たちのことを告げる)
seven(形)(基数の7)7の、7個の、7人の
come(自)(感情・考え・涙などが)(~に)生まれる、現われる
like(前)~らしく、~同様に
ancient(形)古代の
prophet(名)(神意を告げる)預言者
rod(名)(金属または木製の、細くてまっすぐな)棒
swallow up(群衆・炎・やみなどが)(~を)飲み込む、見えなくする
whole(名)(the ~)全部、全体

If each smooth tile had been a blank at first, with power to shape some picture on its surface from the disjointed fragments of his thoughts, there would have been a copy of old Marley’s head on every one.

if(接)(仮定・条件を表わして)もしも~ならば、~とすれば/(過去の事実に反する仮定を表わす場合)(if節中では過去完了を用い、帰結の主節には通例助動詞の過去形+have+過去分詞の形が用いられる)
smooth(形)(表面などの)なめらかな、すべすべした(⇔rough)
blank(名)空白、空欄、余白
at first 最初は、初めは
with(前)(所持・所有を表わして)~を持って(た)、~のある
power(名)力(+to do)
shape(他)(ものを)形づくる、作る
picture(名)(通例単数形で)心象(=image)
its(代)それの、あれの、その
surface(名)表面、外面
disjointed(形)まとまりのない、ばらばらの
fragment(名)破片、断片、かけら(of)(=piece)
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(would have+過分で/過去の事柄について帰結節で意志の仮定を表わして)~するつもりだったのに
copy(名)複製、そっくりなもの(of)
on(前)(関係を表わして)~について、~に関する
(本文335語)
【参考文献】
Penguin English Library a Christmas Carol (The Penguin English Library)』Charles Dickens・著
クリスマス・キャロル (角川文庫)』越前敏弥・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)森一郎・著(青春出版社