『クリスマス・キャロル』を原書で読む(第14回)

(テキスト13ページ、1行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

‘Humbug!’ said Scrooge; and walked across the room.

humbug(間)ばかな!、くだらない!
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
Scrooge スクルージ Ebenezer Scrooge(Dickens, A Christmas Carolの主人公/守銭奴だったが、クリスマスの精霊の導きで改心し、人から愛される慈悲深い人物になる)
across(前)~を横切って、~を渡って、~に渡して

After several turns, he sat down again.

turn(名)(方向)転換、転回
down(副)座って ・sit down 座る

As he threw his head back in the chair, his glance happened to rest upon a bell, a disused bell, that hung in the room, and communicated for some purpose now forgotten with a chamber in the highest storey of the building.

as(接)(時を表わして)~している時、~したとたんに
throw back(~を)のけぞらせる
his(代)彼の
glance(名)一見、ひと目、一瞥(べつ)、ちらりと見ること
happen(自)偶然(たまたま)(~)する(+to do)
rest(自)(目・視線が)(~に)留まる、向けられる(on)
on(前)(動作の対象を表わして)~に対して、~に当てて
bell(名)(玄関などの)ベル、鈴、呼び鈴
disused(形)(もはや)使用されていない
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(主語として)
hang(自)(副詞句を伴って)かかる、ぶら下がっている、垂れ下がる
communicate(自)(部屋が)(別の部屋などと)通じる、連絡する(with)
some(形)(不明または不特定のものまたは人をさして)(単数形の可算の名詞を伴って)何かの、ある、どこかの
purpose(名)目的、意図
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
with(前)(接触・交際・結合などを表わして)~と
chamber(名)(特別の目的の)部屋
storey(名)(英)=story(名)(建物の)階、階層

It was with great astonishment, and with a strange, inexplicable dread, that as he looked, he saw this bell begin to swing.

it(代)(it is(was)~ thatの構文で文の主語・(動詞または前置詞の)目的語・副詞語句を強調して)(このitの次にくるbeの時制は通例clause内の動詞と一致し、clause内の動詞の人称は直前の名詞・代名詞に一致する)
with(前)(様態の副詞句を導いて)~を示して、~して
astonishment(名)驚き、びっくり ・with astonishment 驚いて、びっくりして
inexplicable(形)説明(解釈)のできない、不可能な
dread(名)(またa ~)(これからの事に対する)強い不安、心配、恐怖
that(接)(It is(was)~ that ~の形で副詞語句を強調して)~のは
as(接)(時を表わして)~しながら
see(他)(~を)見る、(~が)見える(+目+原形)
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
begin(他)(~し)始める、(~し)だす(+to do)
swing(自)(通例副詞句を伴って)(ぶらさがったものが)揺れ動く、ぶらぶら揺れる

It swung so softly in the outset that it scarcely made a sound; but soon it rang out loudly, and so did every bell in the house.

swung(動)swingの過去形・過去分詞
so(副)(程度・結果を表わして)(so ~ that ~で)(順送りに訳して)非常に~なので~
softly(副)柔らかに、静かに、そっと
in(前)(時間を表わして)~(のうち)に、~の間、~中
outset(名)(the ~)初め、発端
that(接)(副詞節を導いて)(so ~ thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)~なので、~(する)ほど
scarcely(副)ほとんど~ない
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(~を)する、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
sound(名)音、音響
rang(動)ringの過去形
ring(自)(音が)鳴り響く(out)
out(副)大声で、聞こえるように、声高に
loudly(副)声高に、大声で
so(副)(so+動詞+主語の語順で、異なった主語に従う肯定の陳述を付加して)~もまた
do(自)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)(soやneitherなどで始まる応答文などで)
house(名)(特定の目的のための)建物

This might have lasted half a minute, or a minute, but it seemed an hour.

this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
might(助動)(仮定法仮定)(条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で)(might have+ppで/過去の推量を表わして)~したかもしれない
last(自)(通例副詞句を伴って)(時間的に)続く
half(形)(冠詞またはone'sのついた名詞の前に置いて)~の半分の(一般的にはhalf a mile、half an hourの語順をとるが、またa half mile、a half hourともなる)
minute(名)(時間の単位としての)分(1時間の1/60)
seem(自)(~と)見える、思われる、(~)らしい(+補)

The bells ceased as they had begun, together.

cease(自)(物事が)やむ、終わる
as(接)(様態・状態を表わして)~のように
begin(自)(物事が)始まる、開始する
together(副)同時に、一斉に(⇔separately)

They were succeeded by a clanking noise, deep down below; as if some person were dragging a heavy chain over the casks in the wine-merchant’s cellar.

succeed(他)(~に)続く、(~の)後に来る
clank(自)(重い鎖などが)ガチャンと鳴る
deep(副)深く
down below ずっと下に
as if まるで~であるかのように(as if節の中では仮定法を用いる)
drag(他)(通例副詞句を伴って)(重いものを)引っぱる、引いていく
over(前)(動作動詞とともに)~を越えて(across)
cask(名)(酒を入れる)大だる、おけ
wine merchant(名)(英)アルコール類の卸売り業者
cellar(名)地下室、穴蔵(通例物置きや貯蔵庫にする)

Scrooge then remembered to have heard that ghosts in haunted houses were described as dragging chains.

remember(他)(~を)思い出す、思い起こす(⇔forget)
hear(他)(ニュースなどを)聞き知る、聞かされている、話に聞く(⇔that)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
ghost(名)幽霊、亡霊、怨霊(おんりょう)(英米の幽霊は夜中の12時に現われ、ニワトリの声を聞いて姿を消すとされ、その姿は生前のままで足もある)
haunted(形)幽霊の出る ・a haunted house 幽霊(化け物)屋敷
describe(他)(~を)(~と)評する、みなす、言う(+目+as 補)
as(前)(動詞の目的補語を導いて)~と、~だと
drag(自)(足・錨・鎖などが)引きずられる

The cellar-door flew open with a booming sound, and then he heard the noise much louder, on the floors below; then coming up the stairs; then coming straight towards his door.

flew(動)flyの過去形
fly(自)突然(~に)なる(+補)・The window flew open. 窓がぱっと開いた。
booming(形)ブーン(ドーン)と鳴る
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
much(副)(形容詞・副詞の比較級を修飾して)はるかに、ずっと、断然
floor(名)(建物の)階、フロア
below(副)下の方に(へ)(⇔above)
come up 上る、昇る
stair(名)(複数形で)階段(建物の階(floor)から階まで、または踊り場(=landing)から踊り場までのひと続きの踏み段(=flight of steps)をいう)
straight(副)まっすぐに、一直線に
towards(前)=toward

‘It’s humbug still!’ said Scrooge.

it's it is、it hasの短縮形
humbug(名)ぺてん、ごまかし、まやかし
still(副)それでも(やはり)、なお(=nonetheless)

‘I won’t believe it.’

won't will notの短縮形
will(助動)(意志未来を表わして)(1人称の主語に伴い、発話時の話者の意志を表わし、約束・諾否・主張・選択などを示して)~するつもりである、~しようと思う

His colour changed though, when, without a pause, it came on through the heavy door, and passed into the room before his eyes.

color(名)顔色、血色 ・change color 顔色を変える
change(自)変化する
though(副)(文中・文尾に置いて)でも、もっとも、やっぱり
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
pause(名)絶え間、とぎれ、ポーズ ・without a pause 絶え間なく
come on(季節・夜などが)やってくる、近づく
pass(自)(通例副詞句を伴って)通過する、通っていく
before(前)(位置・場所などを表わして)~の前に

Upon its coming in, the dying flame leaped up, as though it cried, ‘I know him! Marley’s Ghost!’ and fell again.

on(前)(時間の接触を表わして)~するとすぐに、~と同時に(動作名詞または動名詞に伴う)
its(代)それの、あれの、その
come in 入る、入場する
dying(形)(今にも)消え(暮れ)ようとする
flame(名)炎、火炎
leap(自)(副詞句を伴って)飛ぶように行く(行動する)
as though=as if
cry(他)(~を)大声で叫ぶ、どなる(+引用)
know(他)(人と)知り合いである、懇意である、交際している
Marley(名)マーリー Jacob Marley(Dickens, A Christmas Carol(1843)に登場する、Scroogeのかつての共同経営者/死後霊となって現われ、Scroogeが死後遭遇する悲惨なできごとと、彼を訪れる聖霊たちのことを告げる)
fall(自)(火が)下火になる

The same face: the very same.

same(形)(the ~)(以前と)同じ、変わらない
very(形)(the、this、thatまたは所有格人称代名詞に伴って強意を表わして)まさしくその、ちょうどその、~にほかならない

Marley in his pig-tail, usual waistcoat, tights, and boots; the tassels on the latter bristling, like his pigtail, and his coat-skirts, and the hair upon his head.

in(前)(着用を表わして)~を着て、身につけて
pigtail(名)おさげ(髪)
waistcoat(名)(英)チョッキ、ベスト
tights(名)(複)タイツ、レオタード
boot(名)(通例複数形で)(足首から腰までのいろいろの長さの)ブーツ、深靴、半長靴、編み上げ靴
tassel(名)飾り房
latter(形)(the ~/前者(the former)に対して対句的に用いて)(代名詞的に用いて)後者(単数名詞を受ける場合には単数扱い、複数名詞を受ける場合には複数扱い)
bristle(自)(毛髪などが)逆立つ(=stand on end)
like(前)~らしく、~同様に
coat(名)上着、ジャケット
skirt(名)(衣服の腰から下の)すそ

The chain he drew was clasped about his middle.

draw(他)(ものを)引っぱる、牽引(けんいん)する
clasp(他)(~を)(留め金で)留める
about(前)(周囲を表わして)~のあたりに、~の近くに
middle(名)(the ~、one's ~)(人体の)胴、ウエスト部

It was long, and wound about him like a tail; and it was made (for Scrooge observed it closely) of cash-boxes, keys, padlocks, ledgers, deeds, and heavy purses wrought in steel.

long(形)(もの・距離など)長い、長めの(⇔short)
wound(動)windの過去形・過去分詞
wind(他)(~を)(体などに)包むように巻く(巻きつける)
tail(名)尾、しっぽ
make(他)(材料から)(ものを)作る、造る(of)(しばしば受身で用いる)(ofは通例材料の形が製作物にとどまっている場合に用いる)
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
observe(他)(~を)観察する
closely(副)一心に、注意して ・watch closely 一心に見る
of(前)(材料を表わして)~で(作った)、~から(成る)・made of ~製の
cashbox(名)(現金を入れておく)金箱
key(名)かぎ、キー(日本語の場合のように「錠」は含まない)
padlock(名)南京(なんきん)錠
ledger(名)(会計)元帳
deed(名)(正式に捺印(なついん)した)証書、権利証書((英)ではしばしば複数形)
purse(名)(英)(女性用の)財布
wrought(形)造った
in(前)(道具・材料・表現様式などを表わして)~で、~でもって、~で作った ・work in bronze 青銅で制作をする
steel(名)鋼(はがね)、鋼鉄

His body was transparent: so that Scrooge, observing him, and looking through his waistcoat, could see the two buttons on his coat behind.

transparent(形)透明な、透き通る(⇔opaque)
so that(結果の副詞節を導いて)それで、そのため
look through ~ ~を通して見る
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
button(名)(服の)ボタン
on(前)(付着・所持を表わして)~にくっつけて、~の身につけて ・the buttons on a coat 上着のボタン
behind(副)(場所を表わして)後ろに
(本文352語)
【参考文献】
Penguin English Library a Christmas Carol (The Penguin English Library)』Charles Dickens・著
クリスマス・キャロル (角川文庫)』越前敏弥・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)森一郎・著(青春出版社