『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第47回)

(テキスト49ページ、1行目〜)

This cost me a great deal of time and labour, especially to cut the piles in the woods, bring them to the place, and drive them into the earth.

this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
cost(他)(物・事が)(時間・労働力などを)要する、いる、(人に)費やさせる(+目+目)
deal(名)(a great deal of 〜で)かなり(ずいぶん)たくさんの〜(量を表わす時に用いる)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)〜の
labour(英)=labor(名)(肉体的・精神的な)骨折り、苦心、労苦、労力 ・with labor 骨折って
especially(副)特に、とりわけ
cut(他)(木材などを)伐る
pile(名)(建物の基礎工事に打ち込む)くい、パイル ・drive piles くいを打ち込む
wood(名)(しばしば複数形で)森 ・in the woods 森で
bring(他)(人に)(ものを)持ってくる(to)
drive(他)(副詞句を伴って)(くぎ・くいなどを)(〜に)打ち込む(into)
earth(名)(通例the 〜)(天空に対して)地、地表、地上

The entrance into this place I made to be not by a door, but by a short ladder, to go over the top, which ladder, when I was in, I lifted over after me, and so I was compleatly fenced in, and fortify'd, as I thought, from all the world, and consequently slept secure in the night, which otherwise I could not have done, tho' as it appear'd afterward, there was no need of all this caution from the enemies that I apprehended danger from.

make(他)(〜を)(〜に)する(+目+補)
not(副)(述語動詞・文以外の語句を否定して)〜でなく
by(前)(手段・媒介を表わして)〜で
but(接)(前の否定語・句・文と照応して)(〜ではなく)て(not A but Bで「AではなくBである」の意を表わす表現)
ladder(名)はしご(はしごの下を通るのは不吉であるという迷信があるが、これは昔、はしごが絞首刑や火刑の道具の一つとして使われ、死を暗示したことによるといわれる)
go over 〜 〜を渡る、越える
which(形)(関係形容詞)そして(だが)その
when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
in(副)在宅して、家で、うちで ・be in 在宅している
over(副)上(のほう)に、高所に
after(前)(順序・場所を表わして)〜のあとに、〜の後ろに続いて
so(副)(接続詞的に/and soとして)それゆえ、だから、それで
compleatly→completely(副)完全に、完璧に
fence in(しばしば受身)(〜を)囲い込む
fortify'd→fortified(形)防備を固めた、要塞化した
as(接)(前後の主節全体を先行詞として、非制限的に用いて)それは〜だが
think(他)(〜と)思う、考える(+that)
from(前)(抑制・防止などを表わして)〜から
consequently(副)その結果(として)、従って
sleep(自)眠る
secure(形)安全な、危険のない
in(前)(時間を表わして)〜(のうち)に、〜の間、〜中 ・in one night 一夜のうちに
night(名)夜、晩(日没から日の出まで、特に暗い間の時間) ・in the night 夜間に、夜中に
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(先行する句・節・文またはその内容を受けて)
otherwise(副)(命令文などの後で接続詞的に)さもなければ(=or(else))
could(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(could have+過分で/過去の事実に反対の仮定の帰結節に用いて)〜できただろうに
do(自)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)(同一の動詞(およびそれを含む語群)の反復を避けて)
tho'→though
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
appear'd→appeared
appear(自)(itを主語として)(〜には)(〜と)思える、どうも〜らしい(+that)
afterward(副)のちに、あとで
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere is(are)で「〜がある」の意になる)(beを述語動詞として)
need(名)(またa 〜)必要、入用、要求(of) ・There is no need 〜の必要はない
caution(名)用心、慎重
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの(先行詞がもの・人を表わす場合で、最上級の形容詞、all the、the only、the same、the veryなどの制限的語句を含む時、および、先行詞が疑問代名詞やall、much、little、everything、nothingなどの時に多く用いられる傾向があるが、絶対的なものではない)
apprehend(他)懸念する、気づかう
from(前)(出所・起源・由来を表わして)〜から(来た、取ったなど)

Into this fence or fortress, with infinite labour, I carry'd all my riches, all my provisions, ammunition and stores, of which you have the account above, and I made me a large tent, which, to preserve me from the rains that in one part of the year are very violent there, I made double, viz. one smaller tent within, and one larger tent above it, and cover'd the uppermost with a large tarpaulin which I had sav'd among the sails.

fortress(名)(大規模で永久的な)要塞
with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して ・with difficulty 苦労して、やっと
infinite(形)無量の、無数の、莫大な、果てしない
carry'd→carried
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
my(代)私の
riches(名)(複)(通例複数扱い)富、財宝
provision(名)(複数形で)食料、糧食
ammunition(名)弾薬(総称的)
store(名)(しばしば複数形で)(食料などの)蓄え、貯蔵、備え
of(前)(関係・関連を表わして)〜の点において、〜に関して、〜について
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
account(名)(順を追ってする詳しい)話 ・an account of 〜の話、顛末
above(副)(本などの)前のほうに
make(他)(人に)(ものを)作(造)ってやる(+目+目)
tent(名)テント、天幕
preserve(他)(人などを)(損傷・危険などから)保護する、守る(from)
in(前)(範囲を表わして)〜において、〜内で
part(名)(全体を構成する)部分 ・in 〜 part of 〜の〜な部分に
violent(形)(自然現象・攻撃・変化など)激しい、猛烈な、激烈な
double(形)二重の、二様の
viz.(副)すなわち(通例namelyと読む)
within(副)内に(で)、中に(で)、内部は(で)
cover'd→covered
cover(他)(〜を)おおう、おおい隠す、おおって保護する ・cover A with B AをBでおおう
uppermost(形)最上の、最高の
with(前)(道具・手段を表わして)〜を用いて、〜で
tarpaulin(名)防水シート(本来はタール塗りのキャンバス地)
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)(目的格の場合)/(主格の場合)
sav'd→saved
save(他)(金・ものを)蓄える、とっておく、貯蓄する

And now I lay no more for a while in the bed which I had brought on shore, but in a hammock, which was indeed a very good one, and belong'd to the Mate of the ship.

now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
no more それ以上(もはや)〜しない
for(前)(時間・距離を表わして)〜の間(ずっと)
while(名)(a 〜)(短い)間、暫時 ・for a while しばらくの間
bed(名)ベッド、寝台 ・lie in bed 寝ている
on shore 陸に、上陸して
hammock(名)ハンモック ・in a hammock ハンモックに
one(代)(既出の可算名詞の反復を避けて)(その)一つ、それ
belong'd→belonged
belong(自)(〜に)属する、(〜の)ものである(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に
mate(名)(商船の)航海士

Into this tent I brought all my provisions, and every thing that would spoil by the wet, and having thus enclos'd all my goods, I made up the entrance, which till now I had left open, and so pass'd and repass'd, as I said, by a short ladder.

would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(条件節の内容を言外に含め陳述を婉曲にして)〜であろう、〜でしょう
spoil(自)台なしになる、傷む
by(前)(原因を表わして)〜のために
wet(名)湿気、水分
thus(副)このように、かように
enclos'd→enclosed
enclose(他)(場所に)閉じ込める、封じ込める
goods(名)(複)所有物
make(他)(古)(戸などを)閉める
up(副)しっかりと、ぎっしりと
leave(他)(人・ものを)(〜の状態に)しておく
pass'd→passed
pass(他)(〜を)通り過ぎる、通り越す
repass(他)再び通り抜ける

When I had done this, I began to work my way into the rock, and bringing all the earth and stones that I dug down out thro' my tent, I laid 'em up within my fence in the nature of a terras, that so it rais'd the ground within about a foot and a half; and thus I made me a cave just behind my tent, which serv'd me like a cellar to my house.

begin(他)(〜し)始める、(〜し)だす(+to do)
work 〜 into 〜(通例work one's way intoで)努力して(徐々に)〜の中に入ってゆく
way(名)(one's 〜/動詞に伴って)進む、行く(しばしば自動詞も用いられ、その動詞の意味を含めて「進む」の意になる)
bring out(人・ものを)持ち(連れ)出す
earth(名)(岩石に対して)土、土壌
dig out(〜を)掘る
down(副)床に、地面に
thro'→through
lay up(ものを)使わずにおく、蓄える
'em=them
within(前)〜の内に、〜の中に
in the nature of 〜 〜の性質を帯びて、〜に似た
terras→terrace(名)テラス(石やれんがなどを敷きつめて造った平らな床面で、天気のよい時にはそこへいすなどを持ち出す)
that(接)(副詞節を導いて)(so 〜 thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)〜なので、〜(する)ほど
so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、〜ので
rais'd→raised
within(前)(時間・距離・範囲など)〜以内で(の)、〜を越えずに、〜の範囲内で(⇔out of)
about(副)(数詞を伴って)およそ、約〜
foot(名)フィート、フット(長さの単位/=1/3 yard、12 inches、30.48センチ/足の長さに起因した名称)
thus(副)このように、かように
cave(名)ほら穴、洞窟
serv'd→served
serve(他)(人の)役に立つ、(人に)役立つ
cellar(名)地下室、穴蔵(通例物置きや貯蔵庫にする)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜のために

It cost me much labour, and many days, before all these things were brought to perfection, and therefore I must go back to some other things which took up some of my thoughts.

before(接)〜より前に、(〜する)に先だって、〜しないうちに
bring(他)(〜を)(ある状態に)もってくる、至らせる(to)
to(前)(限度・程度・結果などを表わして)〜に至るまで、〜するほどに
perfection(名)完全にすること、仕上げ、完成 ・bring 〜 to perfection 〜を完成する
therefore(副)それゆえに、従って、それ(これ)によって
go back(元の話題・習慣などに)戻る(to)
take up(問題などが)(労力などを)要する、奪う
some(代)多少、いくぶん ・some of 〜のいくらか
thought(名)(理性に訴えて心に浮かんだ)考え

At the same time it happen'd after I had laid my scheme for the setting up my tent and making the cave, that a storm of rain falling from a thick dark cloud, a sudden flash of lightning happen'd, and after that a great clap of thunder, as is naturally the effect of it; I was not so much surpris'd with the lightning, as I was with a thought which darted into my mind as swift as the lightning it self:

at the same time 同時に
happen'd→happened
happen(自)(非人称のitを主語として)たまたま(〜で)ある(+that)
after(接)(〜した)後に(で)、〜してから
lay(他)(案などを)準備する、案出する、工夫する ・lay one's plans 計画を立てる
scheme(名)(組織だった・公式)計画、案 ・a scheme for doing 〜する計画
set up(テントを)張る ・set up a tent テントを張る
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(主語節を導いて)/(目的語節を導いて)
fall(自)(雨・雪などが)降る
thick(形)(天候が)曇った、霧深い
flash(名)(光などの)ひらめき、ぱっと出る発火、閃光 ・a flash of lightning 電光のひらめき、稲光
lightning(名)稲光、電光、稲妻 ・a flash of lightning(一光の)稲妻
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと
clap(名)パチパチ、バリバリ、ピシャリ(破裂・雷鳴などの音)a clap of thunder 雷鳴
thunder(名)(ゴロゴロ鳴る)雷、雷鳴
naturally(副)(文修飾)当然
effect(名)(原因から直接引き起こされる)結果 ・the effect of 〜の結果
not so much 〜 as 〜(順送りに訳して)〜というよりむしろ
surpris'd→surprised(形)驚いた、びっくりした
with(前)(原因を表わして)〜のせいで、〜のゆえに、〜のために
dart(自)(副詞句を伴って)(投げ矢のように)飛んでいく(into)
as(副)(通例as 〜 as 〜で、形容詞・副詞の前に置いて)(〜と)同じ程度に、同様に、同じくらいに(as 〜 as 〜で前のasが指示副詞、後のasは接続詞)
swift(副)すばやく、すみやかに、迅速に
as(接)(as 〜 as 〜で同程度の比較を表わして)〜と同じく、〜と同様に、〜のように、〜ほど
itself(代)(強調に用いて同格的に)それ自身、そのもの

O my powder!

O(間)(常に大文字で、直後にコンマまたは!は用いない)(驚き・恐怖・苦痛・願望などを表わして)ああ!、おお!、おや!
powder(名)火薬

My very heart sunk within me, when I thought, that at one blast all my powder might be destroy'd, on which, not my defence only, but the providing me food, as I thought, entirely depended; I was nothing near so anxious about my own danger, tho' had the powder took fire, I had never known who had hurt me.

very(形)(the、this、thatまたは所有格人称代名詞に伴って強意を表わして)まさしくその、ちょうどその、〜にほかならない
sink(自)(気分・意気などが)めいる、沈む、消沈する ・My heart sank within me. 私は気がめいった(がっかりした)。
within(前)〜の内に、〜の中に
at a blast 一吹きに、一気に
might(助動)(主に間接話法の名詞節中で、時制の一致により)(不確実な推量を表わして)〜かもしれない
destroy'd→destroyed
destroy(他)(敵などを)滅ぼす、全滅させる
on(前)(基礎・原因・理由・条件などを表わして)〜に基づいて、〜による
not only 〜 but 〜 〜だけでなくまた〜
defence(英)=defense(名)防衛、防御、守備
provide(他)(人に)(〜を)供給する、提供する、与える
entirely(副)まったく、完全に
depend(自)(事が)(〜に)よる、(〜)次第である(on)
near(副)(否定語を伴って)まだまだ(とても)〜ではない
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい
anxious(形)心配して、案じて、気にして ・be anxious about 〜が心配だ
tho'→though
take(他)(火が)つく ・take fire 火がつく
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して〜ない
know(他)(〜を)知る、知っている、(〜が)わか(ってい)る(+wh.)
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)