『高慢と偏見』を原書で読む(第34回)

(テキスト37ページ、1行目〜)

“That is capital,” added her sister, and they both laughed heartily.

that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと(⇔this)
capital(形)すばらしい、見事な、大変よい
add(他)(言葉を)付け加える(+引用)
her(代)彼女の
both(代)(同格に用いて)両者とも、両方とも
heartily(副)心から

“If they had uncles enough to fill all Cheapside,” cried Bingley, “it would not make them one jot less agreeable.”

have(他)(ある関係を表わして)(肉親・友人などが)いる、(〜が)ある
enough(形)十分な、不足のない(+to do)
Cheapside チープサイド(Londonのthe Cityの一街区・通り/中世には市場)
cry(他)(〜を)大声で叫ぶ、どなる(+引用)
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(現在または未来の事柄について帰結節で無意志の仮定を表わして)〜(する)だろう
make(他)(〜を)(〜に)する(+目+補)
jot(名)(a 〜/通例否定文で)わずか、少し
less(副)(littleの比較級)(形容詞・副詞を修飾して)より少なく、もっと少なく、〜ほどでなく(⇔more)
agreeable(形)快い、感じ(愛想)のよい(=nice/⇔disagreeable)

“But it must very materially lessen their chance of marrying men of any consideration in the world,” replied Darcy.

must(助動)(当然の推定を表わして)〜にちがいない、〜に相違ない、きっと〜だろう
materially(副)大いに、著しく
lessen(他)(〜を)少なく(小さく)する、減らす(⇔increase)
their(代)彼ら(彼女ら)の
chance(名)(可能な)見込み、成算(of doing)
of(前)(同格関係を表わして)〜という、〜の、〜である
man(名)(修飾語句を伴って)(特定の仕事・性格などの)男性
of(前)(of+名詞で形容詞句をなして)〜の
consideration(名)(古)重要さ ・people of consideration 重要な人
world(名)(the 〜/単数扱い)(渡る)世間、世の中
reply(他)(〜と)答える(目的語には答える内容がくるので、人称代名詞やletterなどの名詞には用いられない)(+引用)
Darcy ダーシー

To this speech Bingley made no answer; but his sisters gave it their hearty assent, and indulged their mirth for some time at the expense of their dear friend's vulgar relations.

to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に
this(形)(指示形容詞)この/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
speech(名)話すこと、発言
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(〜を)する、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
his(代)彼の
give(他)(印象・考えなどを)与える(+目+目)
hearty(形)心からの、親切な、愛情のこもった
assent(名)同意、賛同 ・give one's assent to 〜に同意する
indulge(他)(欲望・趣味などを)ほしいままにする
mirth(名)楽しい笑い、歓喜、陽気
for(前)(時間・距離を表わして)〜の間(ずっと)
time(名)(またa 〜)(ある一定の長さの)期間、間 ・for a time しばらく、当分(は)
at the expense of 〜 〜を犠牲にして
vulgar(形)一般大衆の、庶民の
relation(名)親類(の人)(=relative)

With a renewal of tenderness, however, they returned to her room on leaving the dining-parlour, and sat with her till summoned to coffee.

with(前)(同時・同程度・同方向などを表わして)〜につれて
renewal(名)復活、復興
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)〜を、〜の
tenderness(名)優しさ、親切さ
repair(自)(〜へ)行く、おもむく(=go)(to)
on(前)(時間の接触を表わして)〜するとすぐに、〜と同時に(動作名詞または動名詞に伴う)
leave(他)(場所を)去る、出る、出発する
dine(自)食事をする、正餐(せいさん)(晩餐)をとる
parlour(名)居間(=living room)
till(接)(動作・状態の継続の期限を表わして)〜まで(ずっと)
summon(他)(人に)(〜に)召喚する、呼び出す、(人に)(〜へ)出頭を命じる(=summons)(to)
to(前)(目的を表わして)〜のために、〜に

She was still very poorly, and Elizabeth would not quit her at all, till late in the evening, when she had the comfort of seeing her asleep, and when it appeared to her rather right than pleasant that she should go down stairs herself.

poorly(形)健康(気分)がすぐれないで、病身で
Elizabeth(名)エリザベス(女性名/愛称Bess、Bessie、Bessy、Beth、Betty、Eliza、Elsie、Lily、Lisa、Liz、Liza、Lizzie、Lizzy)
would(助動)(過去の意志・主張・拒絶を表わして)(どうしても)〜しようとした
quit(他)(場所などを)去る、立ち退く
at all(否定文に用いて)少しも(〜でない)
till(前)(否定語の後に用いて)〜までは(〜しない)、〜になって初めて(〜する)
late(副)(時刻が)遅く、夜ふけて、遅くまで、夜ふけまで ・late in the morning 朝遅く
in(前)(時間を表わして)〜(のうち)に、〜の間、〜中 ・in the evening 晩に
when(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(〜すると)その時
have(他)(感情・考えなどを)(心に)抱いている
comfort(名)慰め、慰安
see(他)(〜が)わかる、(〜に)気づく(+目+to be 補)
asleep(形)眠って(⇔awake)
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(seem(appear、happen、etc.)that 〜の主語として)
appear(自)(itを主語として)(〜には)(〜と)思える、どうも〜らしい(to+代名+that)
right(形)間違いのない、正しい
than(接)(rather、soonerなどを伴って)〜するより(むしろ)、するくらいなら(いっそ)
pleasant(形)(人に喜びを与える意味で)(物事が)楽しい、愉快な、気持ちのよい、快適な(⇔unpleasant)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(主語節を導いて)/(目的語節を導いて)
should(助動)(仮定法で)(必要・当然などを表わす主節に続くthat節に用いて)〜する(のは)
go down 〜 〜を(下りて)行く ・go down the stairs 階段を下りて行く
stair(名)(複数形で)階段(建物の階(floor)から階まで、または踊り場(landing)から踊り場までのひと続きの踏み段(flight of steps)をいう)・go down stairs 階段を下りる
herself(代)(強調に用いて)彼女自身/(3人称単数の女性(代)名詞とともに用いて同格的に)

On entering the drawing-room she found the whole party at loo, and was immediately invited to join them; but suspecting them to be playing high she declined it, and making her sister the excuse, said she would amuse herself for the short time she could stay below with a book.

drawing room(名)客間、応接間
find(他)(〜が)(〜であると)知る、感じる、わかる(+目+補)
party(名)(集合的/単数または複数扱い)(ある目的で集まった)一行、一団、一隊
at(前)(従事・従事の対象を表わして)〜に従事中で(の)、〜して
loo(名)(トランプ)ルー(罰金が賭け金にプールされるゲーム)
immediately(副)直ちに、即座に、早速
invite(他)(人の意見・質問などを)(丁重に)求める、請う(+目+to do)
join(他)(人・団体に)加わる、加入する、(〜の)仲間になる
suspect(他)(〜ではないかと)思う(思う内容は通例よくないこと、望ましくないことを表わす)(+目+to do)
play(自)(〜と)ゲーム(トランプ、チェス(など))をする
high(副)(値など)高く、高価に
decline(他)(招待・申し出などを)(ていねいに)断わる
make(他)(人に)(〜を)する(+目+目) ・make a person an offer 人に申し出をする
excuse(名)弁解、言い訳 ・make an excuse 言い訳をする
say(他)(人に)(〜と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)
would(助動)(意志未来を表わして)〜しよう ・I said I would do it. やりましょうと私は言った。
amuse(他)(〜で)(〜に)楽しい時を過ごさせる、(〜の)気を紛らす ・He amused himself with a comic book. 彼は漫画本で気を紛らした(退屈をしのいだ)。
herself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)
short(形)(時間・過程・行為など)短い
could(助動)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい
below(副)階下に(⇔above)
with(前)(道具・手段を表わして)〜を用いて、〜で

Mr. Hurst looked at her with astonishment.

Hurst ハースト
look at 〜 〜を見る、眺める、熟視する
with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して
astonishment(名)驚き、びっくり ・with astonishment 驚いて、びっくりして

“Do you prefer reading to cards?” said he; “that is rather singular.”

do(助動)(be以外の動詞の疑問文に用いて)
prefer(他)(〜より)むしろ(〜の)ほうを好む、むしろ(〜を)選ぶ(to)
reading(名)読書
to(前)(比較を表わして)〜に比べて、〜より ・prefer A to B BよりもAが好きだ
card(名)(cars/単数または複数扱い)トランプ(遊び)
rather(副)かなり、ずいぶん
singular(形)奇妙な、風変わりな、珍しい

“Miss Eliza Bennet,” said Miss Bingley, “despises cards. She is a great reader, and has no pleasure in any thing else.”

Eliza(名)イライザ(女性名/Elizabethの愛称)
Bennet ベネット(Jane Austen, Pride and Prejudiceに登場する一家)
despise(他)(〜を)軽蔑する、見くびる
great(形)大の、大変な ・a great reader 非常な読書家
have(他)(感情などを)(〜に対して)(態度・行動に)示す
in(前)(範囲を表わして)〜において、〜内で
anything(代)(否定文に用いて)何も(〜ない)

“I deserve neither such praise nor such censure,” cried Elizabeth; “I am not a great reader, and I have pleasure in many things.”

deserve(他)(〜の)価値がある、(〜を)受けるに足る
neither(副)(neither 〜 nor 〜で相関接続詞的に用いて)〜も〜もどちらも〜ない(しない)
praise(名)称賛、ほめる(られる)こと
censure(名)非難、とがめ
thing(名)(無形の)こと、事(柄)、事件

“In nursing your sister I am sure you have pleasure,” said Bingley; “and I hope it will be soon increased by seeing her quite well.”

in(前)(行為・活動・従事を表わして)〜して、〜に従事して(doing)
nurse(他)(病人を)看病する
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
sure(形)確信して(⇔unsure)(+that)
hope(他)(Iを主語にして)(〜と)思う、信じる(+that)
increased(形)増加(増大)した(する)、ふえた
by(前)(手段・方法・原因・媒介を表わして)(doingを目的語にして)(〜すること)によって
well(形)健康で、丈夫で(⇔ill)

Elizabeth thanked him from her heart, and then walked towards the table where a few books were lying.

from(前)(出所・起源・由来を表わして)〜から(来た、取ったなど)
heart(名)(感情、特に優しい心・人情が宿ると考えられる)心、感情
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
towards(前)=toward
where(副)(関係副詞)(制限的用法で)〜する、〜した(場所、場合など)(「場所」「場合」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
few(形)(可算の名詞について用いて)(a 〜の形で肯定的に用法で)少しはある、ないことはない
lie(自)(副詞句を伴って)(ものが)横たわっている、ある

He immediately offered to fetch her others; all that his library afforded.

offer(他)(こうしたらどうかと)(意見・案などを)提案する、申し出る(+to do)
fetch(他)(ものを)取って(取りに)くる、(人を)呼んで(呼びに)くる(+目+目)
other(代)(通例複数形で)別のもの、これ以外のもの
all(代)(単数扱い)(関係詞節を従えて)(〜の)すべてのこと
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの(先行詞がもの・人を表わす場合で、最上級の形容詞、all the、the only、the same、the veryなどの制限的語句を含む時、および、先行詞が疑問代名詞やall、much、little、everything、nothingなどの時に多く用いられる傾向があるが、絶対的なものではない)/(他動詞・前置詞の目的語として)
afford(他)(肯定文も可能)(人が)(金・時間などに)余裕がある

“And I wish my collection were larger for your benefit and my own credit; but I am an idle fellow, and though I have not many, I have more than I ever looked into.”

wish(他)(現在の実現不可能なことの願望を表わして)(〜であればよいのにと)思う(+that)(thatは省略されるのが普通で、節内には(仮定法)過去形が用いられる)
my(代)私の
collection(名)収集物、収蔵品、コレクション
large(形)(数・量・額など)大きい、多くの
benefit(名)利益、ためになること(もの)
credit(名)(功績などで)称賛(名誉、(しかるべき)評価)(を受けること)、(公けに)認められること
idle(形)(人が)怠惰な、なまけている
fellow(名)(通例修飾語を伴って)男、やつ
many(代)(複数扱い)多数(の人、もの)
more(代)(複数扱い)より多くの数のもの(人)(⇔fewer)
ever(副)(比較級の前後・最上級の後でそれらを強めて)これまで、居間まで、ますます
look into 〜 〜を調べる、研究する(=investigate)

Elizabeth assured him that she could suit herself perfectly with those in the room.

assure(他)(人に)(〜を)保証する、請け合う(=guarantee)(+目+that)
suit(他)(suit oneselfで)好きなようにする
perfectly(副)完全に、申し分なく
those(代)(指示代名詞)(前に述べた複数名詞の反復を避けるために用いて)それら(⇔these)
【参考文献】
Pride and Prejudice (Penguin Classics)』Jane Austen・著
自負と偏見 (新潮文庫)小山太一・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)