『高慢と偏見』を原書で読む(第37回)

(テキスト40ページ、5行目〜)

“Undoubtedly,” replied Darcy, to whom this remark was chiefly addressed, “there is meanness in all the arts which ladies sometimes condescend to employ for captivation. Whatever bears affinity to cunning is despicable.”

undoubtedly(副)確かに
reply(他)(〜と)答える(目的語には答える内容がくるので、人称代名詞やletterなどの名詞は用いられない)(+引用)
Darcy ダーシー
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に
whom(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人(たち)を(に)
this(形)(指示形容詞)この/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
remark(名)意見、批評
chiefly(副)主に、大部分(が)、ほとんど(が)(=mainly、chiefly)
address(他)(言葉などを)(〜に)向けて言う(to)
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「〜がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
meanness(名)<mean(形)卑劣な、さもしい
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
art(名)技巧、わざ、腕
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
condescend(自)恩着せがましく(〜)する、(皮肉)ありがたくも(〜)してくださる(+to do)
employ(他)(もの・手段などを)用いる、使用する
for(前)(目的・意向を表わして)〜のために、〜を目的として
captivation(名)魅惑(すること)、魅了
whatever(代)(先行詞を含む不定関係代名詞として)(〜する)もの(こと)は何でも、(〜する)もの(こと)は皆
bear(他)(関係などを)もつ(=have)
affinity(名)密接な関係、類似性(点)
cunning(名)悪知恵(日本語の「カンニング」の意味はない)
despicable(形)卑しむべき、見下げ果てた、卑劣な

Miss Bingley was not so entirely satisfied with this reply as to continue the subject.

so 〜 as to do 〜するほどに(〜だ)
entirely(副)(否定語句を伴い、部分否定で)完全に(〜ではない)
satisfied(形)満足した、満ち足りた(⇔dissatisfied)(with)
with(前)(感情・態度の対象を導いて)〜に対して、〜に
reply(名)答え、回答、返事(=response)

Elizabeth joined them again only to say that her sister was worse, and that she could not leave her.

Elizabeth(名)エリザベス(女性名/愛称Bess、Bessie、Bessy、Beth、Betty、Eliza、Elsie、Lily、Lisa、Liz、Liza、Lizzie、Lizzy)
join(他)(人・団体に)加わる、加入する、(〜の)仲間になる
only(副)(不定詞を修飾して)(目的を表わして)ただ(〜する)ために
say(他)(人に)(〜と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)/(主語節を導いて)/(同格節を導いて)
her(代)彼女の
worse(形)(illの比較級で)(病人など)(容態・気分など)(〜より)よくなくて、悪化して(⇔better)
could(助動)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい

Bingley urged Mr. Jones's being sent for immediately; while his sisters, convinced that no country advice could be of any service, recommended an express to town for one of the most eminent physicians.

urge(他)(〜を)主張する、力説する、強調する
Jones(名)ジョーンズ
send for 〜 〜を取り(呼び)に(人を)使いにやる ・send for a doctor 医者を呼びにやる
immediately(副)直ちに、即座に、早速
while(接)(主節の後方に置き、対照を表わして)ところが一方、しかるに(=whereas)
his(代)彼の
convinced(形)(人を)確信して(⇔unconvinced)(+that)
country(形)いなか(風)の、いなか育ちの
of(前)(of+名詞で形容詞句をなして)〜の ・of no use 全然役に立たない
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の複数形または不可算の名詞につけて)少しも(〜ない)、何も(〜ない)、だれも(〜ない)
service(名)役に立つこと、有用、助け
recommend(他)(〜に)(人・ものを)推薦する、推奨する
express(名)急使、特派
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に
town(名)中心都市、(特に)ロンドン
for(前)(獲得・追求・期待の対象を表わして)〜を得るために(の)、〜を(求めて) ・send for a doctor 医者を呼びにやる
one(代)(単数形で)(特定の人(もの)の中の)一つ、1個、一人(of)
of(前)(部分を表わして)〜の中の
most(副)(主に2音節以上の形容詞・副詞の最上級を作って)最も、いちばん
eminent(形)高名な、著名な(特に学問・科学・芸術などの専門的分野で有名なことを示す)
physician(名)(特に)内科医

This, she would not hear of; but she was not so unwilling to comply with their brother's proposal; and it was settled that Mr. Jones should be sent for early in the morning, if Miss Bennet were not decidedly better.

this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
would(助動)(過去の意志・主張・拒絶を表わして)(どうしても)〜しようとした
hear of 〜 〜のこと(消息)を聞く
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい
unwilling(形)(〜するのを)好まなくて、(〜し)たがらなくて(+to do)
comply(自)(要求・規制に)応じる、従う、(基準を)満たす(with)
their(代)彼ら(彼女ら)の
proposal(名)提案
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
settle(他)(日取りなどを)(最終的に)決める(+that) ・It's all settled. 事は決まった。
should(助動)(命令・要求・主張・意向などを表わす主節に続く名詞節に用いて)〜する(ように)
early(副)(時間・時期的に)早く ・early in the morning 朝早くに
in(前)(時間を表わして)〜(のうち)に、〜の間、〜中 ・in the morning 午前に
Bennet ベネット(Jane Austen, Pride and Prejudiceに登場する一家)
decidedly(副)確かに、明らかに、断然
better(形)(wellの比較級)(容態・気分など)(〜より)よくなって

Bingley was quite uncomfortable; his sisters declared that they were miserable.

uncomfortable(形)心地よくない、気持ちの悪い、住み(居、座り、着、はき)心地の悪い(=awkward)
declare(他)(〜を)言明する(+that)
miserable(形)(人が)(貧困・不幸・病弱などのために)みじめな、不幸な、哀れな

They solaced their wretchedness, however, by duets after supper, while he could find no better relief to his feelings than by giving his housekeeper directions that every possible attention might be paid to the sick lady and her sister.

solace(他)(苦痛・悲しみなどを)やわらげる
wretchedness(名)<wretched(形)(人が)(精神的に)つらい、悲しい、ひどくみじめな(=miserable)
by(前)(手段・媒介を表わして)〜で
duet(名)デュエット(=duo)(二重唱(奏)または二重唱(奏)曲)
find(他)(望ましいものを)得る(ことになる)、受ける
relief(名)(またa 〜)ほっとすること、安心、安堵(あんど)(to)
feeling(名)(しばしば複数形で)(喜怒哀楽などのさまざまな)感情、気持ち
by(前)(手段・方法・原因・媒介を表わして)(doingを目的語にして)(〜すること)によって
give(他)(人に)(言葉・返事・命令・あいさつなどを)述べる、言う(+目+目)
housekeeper(名)ハウスキーパー、家政婦(雇われて家事をする人)
direction(名)(通例複数形で)指示、指図、命令
every(形)(抽象名詞を伴って)可能な限りの、あらゆる、十分な
attention(名)配慮、気配り
might(助動)(仮定法仮定)(条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で)(打ち解けた提案・軽い依頼を表わして)〜してくれないか、〜したらどうだろう
pay(他)(人に)(注意・尊敬・敬意などを)払う(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)(間接目的語に相当する句を導いて)〜に
【参考文献】
Pride and Prejudice (Penguin Classics)』Jane Austen・著
自負と偏見 (新潮文庫)小山太一・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)