『クリスマス・キャロル』を原書で読む(第4回)

(テキスト3ページ、4行目~)

But what did Scrooge care?

what(代)(疑問代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(目的格の場合)
do(助動)(be以外の動詞の疑問文に用いて)
Scrooge スクルージ(Dickens, A Christmas Carolの主人公/守銭奴だったが、クリスマスの精霊の導きで改心し、人から愛される慈悲深い人物になる)
care(自)心配する、気にかける(+wh.)

It was the very thing he liked.

very(形)(the、this、thatまたは所有格人称代名詞に伴って強意を表わして)まさしくその、ちょうどその、~にほかならない
thing(名)(無形の)こと、事(柄)、事件
like(他)(~を)好む、(~が)好きである

To edge his way along the crowded paths of life, warning all human sympathy to keep its distance, was what the knowing ones call ‘nuts’ to Scrooge.

edge(他)(edge oneselfまたはone's wayで)じりじり進む(動く)
his(代)彼の
way(名)(通例単数形で)(the ~、one's ~)行く道
along(前)(通りなど)を(通って)・walk along the street 通りを歩く
crowded(形)込み合った、混雑した、満員の ・a crowded street 雑踏する街路
path(名)(人の歩くべき)道(of)
life(名)人生
warn(他)(人に)(~を)警告する、注意を与える(+目+to do)
human(形)人の
sympathy(名)同情、思いやり、あわれみ
keep one's distance(~から)隔てを設ける、距離をおく
what(代)(関係代名詞)(~する)もの(こと)(which、who、thatなどと異なり、意味上先行詞を含む関係代名詞で名詞節を導く)
knowing(形)もの知りの、聡明な
one(代)(既述の語と関係なく修飾語を伴って)(特定の)人、者
call(他)(~を)(~と)みなす、考える(+目+補)
nut(名)(堅い殻(shell)の)木の実、堅果、ナッツ(クルミ・ハシバミ・クリなどの実)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~にとっては、~には

Once upon a time — of all the good days in the year, on Christmas Eve — old Scrooge sat busy in his counting-house.

once upon a time(なつかしい)昔は
of(前)(部分を表わして)~の中の
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
good(形)具合の良い、好適な、望ましい
in(前)(全体との関係を表わして)~の中で、~のうちで
on(前)(日・時・機会を表わして)~に
Christmas Eve(名)クリスマスイブ、クリスマスの前夜(日)(12月24日)・on Christmas Eve クリスマスイブに
sit(自)座る、腰かける(通例状態を表わし、動作を表す時にはsit downが一般的)(+補)
countinghouse(名)(昔の貴族・商人の家の)執務部屋、帳場

It was cold, bleak, biting weather: foggy withal: and he could hear the people in the court outside, go wheezing up and down, beating their hands upon their breasts, and stamping their feet upon the pavement-stones to warm them.

it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)(天候・寒暖を漠然とさして)
bleak(形)(天候・風など)寒い
biting(形)(寒風など)身を切るような
foggy(形)霧(もや)の立ちこめた
withal(古)(副)そのうえ、同時に
hear(他)(~が)聞こえる、(~を)聞く(+目+原形)
people(名)(通例修飾語またはtheを伴って)(特定の場所・階級・団体・職業・民族などに属する)住民、人々
court(名)(英)(周囲に建物のある裏町の)路地、袋小路
outside(形)外の、外側の(=external)
go(自)(通例副詞句を伴って)行く、向かう(+doing)
wheeze(自)(副詞句を伴って)ゼーゼーいいながら動く(進む)
up and down 行ったり来たり
beat(他)(~を)続けざまに打つ、たたく
their(代)彼ら(彼女ら)の
on(前)(動作の対象を表わして)~に対して、~に当てて ・hit a person on the head 人の頭を打つ
breast(名)胸
stamp(他)(足を)踏み鳴らす(=stomp)
pavement(名)(英)(舗装した)歩道
stone(名)敷石
warm(他)(~を)温める、温かくする

The city clocks had only just gone three, but it was quite dark already: it had not been light all day: and candles were flaring in the windows of the neighbouring offices, like ruddy smears upon the palpable brown air.

clock(名)時計
only(副)(時を表わす副詞句を修飾して)つい~、たった~
go(自)(しばしば擬音語を伴って)(動物などが)(~と)鳴く、(ベル・砲などが)(~と)鳴る
three(名)(基数の3)3時、3歳
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)(明暗を漠然とさして)・How dark it is! なんて暗いのでしょう。
quite(副)(程度を表わす形容詞・動詞などを修飾して)(英)(思ったより)かなり、なかなか
light(名)(目に映る)明るさ、光輝、輝き
all day=all the day 一日中、終日
candle(名)ろうそく
flare(自)(火炎が)めらめら燃える、(風に当たって)揺れる
neighboring(形)近所の、近隣の
like(前)~のような、~に似た
ruddy(形)赤い、赤らんだ
smear(名)汚点、しみ
palpable(形)触知(感知)できる

The fog came pouring in at every chink and keyhole, and was so dense without, that although the court was of the narrowest, the houses opposite were mere phantoms.

fog(名)(濃い)霧、濃霧
come(自)(come doingで)(~しながら)やってくる
pour(自)(副詞句を伴って)(液体などが)流れ出る、注ぐ
in(副)(運動・方向を表わして)中に(へ)、内に(へ)(⇔out)
at(前)(方向・目標・目的を表わして)~を(ねらって)、~に(向かって)
chink(名)(光・風などのもれる)狭いすき間
keyhole(名)かぎ穴
so(副)(程度・結果を表わして)(so ~ that ~で)(順送りに訳して)非常に~なので~
dense(形)(霧など)(光をよく通さないで)見通しにくい、濃い、深い
without(副)(古)外は(に)
that(接)(副詞節を導いて)(so ~ thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)~なので、~(する)ほど
although(接)~であるが、~だけれども、とはいえ
of(前)(of+名詞で形容詞句をなして)~の
opposite(形)反対側の、向こう側の、向かい合っている
mere(形)ほんの、単なる、まったく~にすぎない
phantom(名)幻、幻影

To see the dingy cloud come drooping down, obscuring everything, one might have thought that Nature lived hard by, and was brewing on a large scale.

see(他)(~を)見る、(~が)見える(+目+原形)
dingy(形)薄ぎたない、すすけた
cloud(名)雲
droop(自)(頭・肩などが)うなだれる、たれる
down(副)(高い位置から)低いほうへ、下へ(に)
obscure(他)(~を)おおい隠す(=hide)
one(代)(総称人称として/複数形なし)(一般的に)人、世人、だれでも
might(助動)(仮定法過去)(条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で)(might have+ppで/過去の推量を表わして)~したかもしれない
think(他)(~と)思う、考える(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
nature(名)(無冠詞/しばしばNature)自然、天然(しばしば擬人化して女神扱い)
live(自)住む(場所を表わす副詞句を伴う)
hard(副)接近して、すぐ近くに ・hard by すぐ近くに
by(副)(位置を表わして)そばに、かたわらに、付近に ・hard by すぐそばに
brew(自)醸造する
on(前)(方法・手段・器具を表わして)~で、~によって
large(形)(範囲・規模など)大きい、広大な、大規模な ・on a large scale 大規模に
scale(名)(単数形で)規模、程度、スケール ・on a large scale 大規模に、大々的に、大がかりな形で

The door of Scrooge’s counting-house was open that he might keep his eye upon his clerk, who in a dismal little cell beyond, a sort of tank, was copying letters.

that(接)(副詞節を導いて)(目的を表わして)~するように、~せんがために
might(助動)(直説法過去)(時制の一致により副詞節中で)~するために、~できるように
keep one's eye on ~ ~から目を離さないでいる、監視して(見張って)いる
clerk(名)(銀行・会社の)事務員、社員、行員
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
dismal(形)陰気な、陰鬱(いんうつ)な
cell(名)(修道院付属の)庵室、個室
beyond(副)(はるか)向こうに
a sort of ~ 一種の~、~のようなもの
tank(名)(水・油・ガスなどの)タンク
copy(他)(~を)写す、コピーする

Scrooge had a very small fire, but the clerk’s fire was so very much smaller that it looked like one coal.

fire(名)(暖房・料理用の)火、炉火、炭火、たき火
much(副)(形容詞・副詞の比較級を修飾して)はるかに、ずっと、断然
look like ~ ~のように見える、~に似ている
coal(名)石炭

But he couldn’t replenish it, for Scrooge kept the coal-box in his own room; and so surely as the clerk came in with the shovel, the master predicted that it would be necessary for them to part.

couldn't could notの短縮形
replenish(他)(~で)(~を)補充(補給)する
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
keep(他)(ものを)取っておく、捨てないでおく(in)
coalbox(名)石炭入れ、石炭バケツ
so(副)(so ~ as ~で)(高い程度を強調して)~ほど~(にも)~
as(接)(as(so)~ as ~で同程度の比較を表わして)~と同じく、~と動容認、~のように、~ほど
come in 入る、入場する
with(前)(所持・所有を表わして)~を持って(た)、~のある
shovel(名)(長柄で幅広の刃のついた)スコップ、シャベル(土・砂・石炭などをすくって他の場所に移すのに用いられる)
master(名)主人、雇い主
predict(他)(~を)予言する、予報する(+that)
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
necessary(形)必要な、なくてはならない(⇔unnecessary)(+for+代名+to do)
for(前)(不定詞の主語関係を示して)~が(~する)
part(自)(人が)別れる

Wherefore the clerk put on his white comforter, and tried to warm himself at the candle; in which effort, not being a man of a strong imagination, he failed.

wherefore(接)その理由で、それゆえ
put on(衣類を)着る、(ズボン・靴などを)はく
white(形)白色の
comforter(名)ウールの長いスカーフ
try(他)(~を)努力する、やってみる、(~しようと)する(+to do)
warm(他)(warm oneselfで)体を温める
himself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)
in(前)(行為・活動・従事を表わして)~して、~に従事して
which(代)(関係形容詞)そして(だが)その
effort(名)努力、奮闘、骨折り
not(副)(不定詞・分詞・動名詞の前に置いてそれを否定して)(~し)ない
man(名)(修飾語句を伴って)(特定の仕事・性格などの)男(of)
strong(形)(精神力・記憶力など)強い、強力な
imagination(名)想像、想像力、構造力 ・a strong imagination 豊かな想像力

‘A merry Christmas, uncle! God save you!’ cried a cheerful voice.

merry(形)笑い楽しむ ・Merry Christmas! クリスマスおめでとう。
God(名)(感嘆・のろい・祈願などに用いて)
save(他)(神が)(国王などを)守る、長生きさせる ・God save the Queen! 神が女王陛下に加護を与えられんことを、女王陛下万歳!(このsaveは仮定法現在で祈願を表わす)
cry(他)(~を)大声で叫ぶ、どなる(+引用)
cheerful(形)快活な、朗らかな、元気のいい

It was the voice of Scrooge’s nephew, who came upon him so quickly that this was the first intimation he had of his approach.

it(代)(it is(was)~ that(who、whom、which、etc.)の構文で文の主語・(動詞または前置詞の)目的語・副詞語句を強調して)(このitの次にくるbeの時制は通例clause内の動詞の時制と一致し、clause内の動詞の人称は直前の名詞・代名詞に一致する)
nephew(名)甥(おい)(配偶者の兄弟・姉妹の息子も指す)
come on(季節・夜などが)やってくる、近づく
quickly(副)速く、急いで
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
intimation(名)(~という)ほのめかし、暗示
have(他)(感情・考えなどを)(こころに)抱いている
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
approach(名)近づくこと、接近
【参考文献】
Penguin English Library a Christmas Carol (The Penguin English Library)』Charles Dickens・著
クリスマス・キャロル (角川文庫)』越前敏弥・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)