『シェイクスピア物語』を原書で読む(第8回)

The Tempest(第4回)
(テキスト10ページ、1行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

Having so said, Prospero gently touched his daughter with his magic wand, and she fell fast asleep; for the spirit Ariel just then presented himself before his master, to give an account of the tempest, and how he had disposed of the ship's company; and, though the spirits were always invisible to Miranda, Prospero did not choose she should hear him holding converse (as would seem to her) with the empty air.

so(副)(代名詞的に)(動詞say、tell、think、hope、expect、suppose、believe、fear、hearなどの目的語として)そう
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(to)/(+引用)
Prospero プロスペロ(Shakespeare, The Tempestの主人公/弟の策略で追放されて無人島に漂着し、魔法を体得したMilanの公爵)
gently(副)優しく、穏やかに、静かに
his(代)彼の
with(前)(道具・手段を表わして)~を用いて、~で
magic(形)魔法の、魔法のような、不思議な
wand(名)(魔法使い・手品師・妖精などが使う細くてしなやかな)棒、つえ
fall asleep 寝入る、眠り込む
fast(副)(眠りが)ぐっすりと ・fast asleep 熟睡して
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
spirit(名)妖精(=sprite、elf)
Ariel(名)エーリエル(空気の精/Shakespeareの「あらし」に出てくる)
present(他)(present oneselfで)(副詞句を伴って)(人が)(~に)現われる、出頭(出席)する
himself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)
before(前)(位置・場所などを表わして)~の面前(眼前)に
master(名)主人、雇い主
give(他)(人に)(言葉・返事・命令・あいさつなどを)述べる、言う(+目+目)
account(名)(順を追ってする詳しい)話 ・give an account of ~の話をする、~顛末(てんまつ)を話す
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
tempest(名)大あらし、暴風雨(雪)
how(副)(疑問詞)(方法・手段を尋ねて)(to doまたは節を導いて)どうやって~するか
dispose(自)(不要物・問題などを)片づける、処理(処分)する、始末する(of)
company(名)(集合的/単数または複数扱い)(通例a ship'a companyとして/集合的に)(海)全乗組員
invisible(形)目に見えない ・Germs are invisible to the naked eye. 最近は肉眼では見えない。
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~にとっては、~には
Miranda(名)ミランダ(Shakespeare, The Tempestの中で、Naplesの王子Ferdinandと恋し合うProsperoの娘)
choose(他)~したいと思う
should(助動)(時制の一致で従節内に用いて/単純未来の場合)~であろう
hear(他)(~が)聞こえる、(~を)聞く(+目+doing)
hold(他)(~を)持続する、維持する
converse(名)(古)談話、会話
as(代)(前後の主節全体を先行詞として、非制限的に用いて)それは~だが
would(助動)(話し手の過去についての推測を表わして)~だったろう
seem(自)(~と)見える、思われる、(~)らしい(通例話し手の推量をこめた見方・判断を示す語で、文法上の主語と判断の主体は一致しないことが多く、時に判断の主体は一致しないことが多く、時に判断の主体を示すのにto a personを従えることがある)(+to+代名+補)
with(前)(接触・交際・結合などを表わして)~と

‘Well, my brave spirit,’ said Prospero to Ariel, ‘how have you performed your task?’

well(間)(話をまた続けたり、用件を切り出す時に用いて)さて、ところで
my(代)私の
brave(形)りっぱな、すばらしい
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
perform(他)(任務・機能・命令・約束などを)果たす、実行する
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
task(名)(つらくて骨の折れる)仕事 ・perform a task 仕事をする

Ariel gave a lively description of the storm, and of the terrors of the mariners; and how the king's son, Ferdinand, was the first who leaped into the sea; and his father thought he saw this dear son swallowed up by the waves, and lost.

lively(形)(描写など)真に迫った、生き生きした ・give a lively description of ~を生き生きと描写する
description(名)訂正、叙述、描写 ・give a description of ~を描写する
storm(名)あらし、暴風(雨)、大しけ
terror(名)(非常な)恐怖
mariner(名)海員、船員、水夫(=sailor)
Ferdinand(名)ファーディナンドShakespeare, The Tempestの中でMirandaに恋するNaplesの王子)
first(代)(序数の第1番)(通例the ~)(~する)最初の人(もの)
who(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(人)(通例「人」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
leap(自)(通例副詞句を伴って)跳ぶ、はねる、跳躍する(into)
think(他)(~と)思う、考える(+that)
see(他)(~を)見る、(~が)見える(+目+過分)
swallow up(群衆・炎・やみなどが)(~を)飲み込む、見えなくする
lost(形)死んだ

‘But he is safe,’ said Ariel, ‘in a corner of the isle, sitting with his arms folded sadly, lamenting the loss of the king his father, whom he concludes drowned. Not a hair of his head is injured, and his princely garments, though drenched in the sea-waves, look fresher than before.’

safe(形)無事な、安全な
corner(名)隅(すみ)、くま ・in the corner of ~の隅に
isle(名)島、小島
with(前)(付帯状況を表わす句を導いて)~して、~したまま、~しながら(名詞の後に前置詞付きの句・副詞・形容詞・分詞などの補足的要素を従える)
arm(名)腕(肩と手首の間/肩からひじまでがupper armで、ひじから手首までがfore arm)・with one's arms folded 腕組みして
fold(他)(両手・両腕などを)組む、組み合わせる ・with one's arms folded 腕組みして
sadly(副)悲しんで、悲しそうに
lament(他)(~を)嘆き悲しむ、哀悼する
loss(名)死亡、傷害、損害
whom(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人(たち)を(に)
conclude(他)(~だと)結論を下す、断定する
drowned(形)おぼれ死んだ、溺死した
not a ~ ただ一人(ひとつ)の~も~でない(noの強調形)
hair(名)(1本の)毛
injured(形)負傷した、けがをした
princely(形)王子(王侯)らしい(にふさわしい)
garment(名)(複数形で)衣服、衣類
drench(他)(~を)びしょぬれにする(しばしば受身)
sea(形)海の
look(自)(~に)見える、(~と)思われる(+補)
fresh(形)(色が)明るい、鮮明な
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに

‘That's my delicate Ariel,’ said Prospero.

that's that isの短縮形
that(代)(指示代名詞)(向こうにいる、または話題に上っている人をさして)あの人、その人(⇔this)
delicate(形)(人が)きゃしゃな、かよわい

‘Bring him hither: my daughter must see this young prince. Where is the king, and my brother?’

hither(副)ここへ、こちらへ
must(助動)(必要・義務を表わして)~ねばならない
see(他)(人に)会う、面会する

‘I left them,’ answered Ariel, ‘searching for Ferdinand, whom they have little hopes of finding, thinking they saw him perish. Of the ship's crew not one is missing; though each one thinks himself the only one saved: and the ship, though invisible to them, is safe in the harbour.’

leave(他)(人を)(~するままにして)立ち去る(+目+doing)
answer(他)(人に)(~と)答える、答えて言う(+引用)
search(自)(副詞句を伴って)(人・ものを)(丹念に)捜す、捜し求める(for)
for(前)(獲得・追求・期待の対象を表わして)~を得るために(の)、~を(求めて)
have(他)(感情・考えなどを)(心に)抱いている
hope(名)期待 ・We have great hopes of his success. 彼の成功を大いに期待している。
of(前)(同格関係を表わして)~という、~の、~である
finding(名)発見
see(他)(~を)見る、(~が)見える(+目+原形)
perish(自)(突然または非業な死に方で)死ぬ
of(前)(部分を表わして)~の中の
crew(名)(集合的/単数または複数扱い)(客を除いた)全乗組員、全乗務員
not(副)(述語動詞・文以外の語句を否定して)~でなく
one(代)(単数形で)(特定の人(もの)の中の)一つ、1個、一人(of)
missing(形)(人が)行方不明で
one(代)(既出の可算名詞の反復を避けて)(その)一つ、それ
think(他)(~を)(~だと)思う、みなす(+目+補)
himself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)
save(他)(危険などから)(人・生命・財産などを)救う、救助する、助ける
harbour(名)(英)=harbor(名)港(避難・保護のイメージをもつ)

‘Ariel,’ said Prospero, ‘thy charge is faithfully performed: but there is more work yet.’

thy(形)(古)なんじの、そなたの
charge(名)(単数形で)仕事、任務
faithfully(副)忠実に、誠実に

‘Is there more work?’ said Ariel.

there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
more(形)(many、muchの比較級)余分の、まだほかにある

‘Let me remind you, master, you have promised me my liberty. I pray, remember, I have done you worthy service, told you no lies, made no mistakes, served you without grudge or grumbling.’

yet(副)まだそのうえに、さらに
let(他)(命令法で)(人・ものなどに)(~)させてください(+目+原形)
remind(他)(人・ものが)(人に)思い出させる、気づかせる、注意する(+目+that)
master(名)主人、雇い主
promise(他)(人に)(~を)約束する(+目+目)
liberty(名)(行動の)自由、権利
pray(他)(古)(人に)懇願する
do(他)(~に)(名誉・敬意・正しい評価などを)示す、施す、与える(+目+目)・do a person a service 人を世話する
worthy(形)価値のある
service(名)役に立つこと、有用、助け ・do a person a service 人の役に立つ
tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+目)・tell a lie うそを言う
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)~をする、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)・make a mistake 間違う
serve(他)(人に)仕える、奉仕する
without(前)(主に動名詞を伴って)~せずに
grudge(名)恨み、遺恨
grumble(自)(人に)(~のことで)ぶつぶつ不平を言う、苦情を言う

‘How now!’ said Prospero.

How now?(古)これはどういうこと(意味)なのだ

‘You do not recollect what a torment I freed you from. Have you forgot the wicked witch Sycorax, who with age and envy was almost bent double? Where was she born? Speak; tell me.’

recollect(他)(過去のことを)(努力して)思い出す、回想する(+wh.)
what(形)(疑問形容詞)(間接疑問の節を導いて)何の、どんな
torment(名)(また複数形で)苦痛、激痛、苦悩(=anguish)
free(他)(人・動物を)解放する、自由にする(from)
from(前)(隔離・解放などを表わして)~から
wicked(形)(人・言行など)(道徳的に)邪悪な、不道徳な、不正な
witch(名)魔女、女魔法使い
Sycorax(名)シコラックス(Shakespeare, The Tempestの中で、Prosperoに追われる以前は島の支配者であったという魔女/Calibanを生み、Arielを木の幹に閉じ込めて苦しめていた)
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
with(前)(原因を表わして)~のせいで、~のゆえに、~のために
age(名)老年、老齢 ・with age 年のせいで
envy(名)ねたみ、うらやみ
almost(副)(形容詞・副詞を修飾して)だいたい、ほとんど
bent(形)腰が曲がった ・be bent double 前かがみになっている ・He's bent with age. 彼は年のせいで腰が曲がっている。
double(副)二重に、二様に ・bend a wire double ワイヤーを二つに曲げる
born(形)(人などが)生まれて

‘Sir, in Algiers,’ said Ariel.

sir(名)(男性への呼び掛け)あなた、先生、閣下、お客さん、だんな(見知らぬ人に、召し使いから主人に、生徒から先生に、店員から客に、目下から目上に、または議会で議長に対する敬称/日本語ではこの語を訳さず文全体を丁重に訳せばよい場合が多い)
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で ・in London ロンドンで(に)
Algiers(名)アルジェ(アルジェリアの首都・港町)

‘O was she so?’ said Prospero.

O(間)(常に大文字で、直後にコンマまたは!は用いない)(驚き・恐怖・苦痛・願望などを表わして)ああ!、おお!、おや!
so(副)(様態を表わして)(前出または文脈上自明の事柄を受けて)そのとおりで、本当で ・Is that so? そうですか、本当ですか

‘I must recount what you have been, which I find you do not remember. This bad witch Sycorax, for her witchcrafts, too terrible to enter human hearing, was banished from Algiers, and here left by the sailors; and because you were a spirit too delicate to execute her wicked commands, she shut you up in a tree, where I found you howling. This torment, remember, I did free you from.’

recount(他)詳しく話す
what(代)(関係代名詞)(関係詞節中beの補語に用いて)(~ある)まさにその人(もの)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
find(他)(~が)(~であると)知る、感じる、わかる(+that)
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
bad(形)(道徳的に)悪い、不良な、不正な
for(前)(原因・理由)~の理由で、~のため(=because of)
her(代)彼の
witchcraft(名)魔法、魔術(=sorcery)
too(副)(形容詞・副詞の前に置いて)(~するには)~すぎる、非常に~で(~する)ことができない(to do)
human(形)人間の(⇔divine、nonhuman)
hearing(名)聴力、聴覚 ・one's hearing 耳
banish(他)(罰として国外へ)追放する ・banish a person from the country 人を国から放逐する
leave(他)(副詞句を伴って)(人・ものを)(~に)置いていく
sailor(名)船員、船乗り、水夫
because(接)(副詞節を導いて)(なぜなら)~だから(である)、~なので
execute(他)(職務・計画・命令などを)実行する、遂行する、達成する ・execute a command 命令を実行する
command(名)(権威をもった)命令、言いつけ ・execute a command(受けた)命令を実行する
shut up(人を)閉じ込める、こもらせる
where(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそこに(で)
find(他)(~を)(偶然)見つける、ふと見つける(+目+doing)
howling(形)ほえる、わめく
do(助動)(肯定文を強調して)
【参考文献】
Tales from Shakespeare (Penguin Classics) (English Edition)』Charles and Mary Lamb・著
シェイクスピア物語 上 (岩波文庫)』安藤貞雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
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