『シェイクスピア物語』を原書で読む(第14回)

The Tempest(第10回)
(テキスト16ページ、1行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

‘No, sir,’ answered Ferdinand, smiling to find his father had fallen into the same mistake that he had done when he first saw Miranda, ‘she is a mortal, but by immortal Providence she is mine; I chose her when I could not ask you, my father, for your consent, not thinking you were alive. She is the daughter to this Prospero, who is the famous duke of Milan, of whose renown I have heard so much, but never saw him till now: of him I have received a new life: he has made himself to me a second father, giving me this dear lady.’

no(副)(質問・依頼などに答えて)いいえ(⇔yes)
sir(名)(男性への呼び掛け)あなた、先生、閣下、お客さん、だんな(見知らぬ人に、召し使いから主人に、生徒から先生に、店員から客に、目下から目上に、または議会で議長に対する敬称/日本語ではこの語を訳さず文全体を丁重に訳せばよい場合が多い)
answer(他)(人・質問・手紙などに)答える(+引用)
Ferdinand(名)ファーディナンドShakespeare, The Tempestの中でMirandaに恋するNaplesの王子)
find(他)(~が)(~であると)知る、感じる、わかる(+that)
his(代)彼の
fall(自)(好ましくない状態に)落ち込む、陥る(into)
same(形)(the ~/as、that、who、whereなどと相関的に用いて)(質・量・程度・種類など)(~と)同じ、同種の、同一の ・I have the same watch that you have. 君と同じ時計を持っている。
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの(先行詞がもの・人を表わす場合で、最上級の形容詞、all the、the only、the same、the veryなどの制限的語句を含む時、および、先行詞が疑問代名詞やall、much、little、everything、nothingなどの時に多く用いられる傾向があるが、絶対的なものではない)(他動詞・前置詞の目的語として)
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
first(副)(通例動詞の前に用いて)初めて ・when I first visited Kyoto 初めて京都を訪れたとき
see(他)(人に)会う、面会する
Miranda(名)ミランダ(Shakespeare, The Tempestの中で、Naplesの王子Ferdinandと恋し合うProsperoの娘)
mortal(名)(普通の)人間(human(being))
by(前)(手段・媒介を表わして)~で
immortal(形)神の
Providence(名)(またa ~)摂理、神意、神慮、天佑神助 ・by divine Providence 神の摂理
mine(代)私の家族(手紙、責務(など))
when(接)~なのに、~とはいえ
could(助動)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)~できる、~してよい
ask(他)(人に)(物事を)頼む、要請する、求める(for)/(+目+目)
my(代)私の
for(前)(目的)(獲得・追求・期待の対象を表わして)~を得るために(の)、~を(求めて)
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
consent(名)(~への)承諾、同意
not(副)(不定詞・分詞・動名詞の前に置いてそれを否定して)(~し)ない
think(他)(~と)思う、考える(+that)
alive(形)生きて(⇔dead)
to(前)(付属・関連・関係を表わして)~の、~に(とっての)・brother to the king 王の子
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
Prospero プロスペロ(Shakespeare, The Tempestの主人公/弟の策略で追放されて無人島に漂着し、魔法を体得したMilanの公爵)
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
duke(名)(欧州の公国または小国の)君主、公
Milan(名)ミラノ(イタリア北部の都市)
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について
whose(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人(たち)の
renown(名)名声、命名
hear(自)(~について)(消息を)聞く、聞いて知る
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい
much(副)(動詞を修飾して)おおいに、たいそう、非常に
till(前)(否定語の後に用いて)~までは(~しない)、~になって初めて(~する)
now(名)今、目下、現在(通例前置詞の後に用いる)・till now 今までのところ
of(前)(起源・出所を表わして)~から、~の
life(名)(個人の)命、生命
make(他)(~を)(~に)する(+目+補)
himself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)
second(形)第2(番目)の
give(他)渡す、任す、委託する ・give one's daughter in marriage 娘を嫁にやる

‘Then I must be her father,’ said the king; ‘but oh! how oddly will it sound, that I must ask my child forgiveness.’

then(副)(通例文頭または文尾に用いて)それなら、(それ)では
must(助動)(当然の推定を表わして)~にちがいない、~に相違ない、きっと~だろう
her(代)彼女の
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる(+引用)/(+that)
oh(間)(しばしば直後にコンマや!などを従える)(驚き・恐怖・苦痛・願望・反応・了解などを表わして)ああ!、おお!、おや!
how(副)(疑問詞)(感嘆文に転用して)まあ
oddly(副)奇妙に、奇異に
will(助動)(話し手の推測を表わして)~だろう
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)(seem(appear, happen, etc.)that ~の主語として)
sound(自)(~に)聞こえる、見える、思われる(+補)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(主語節を導いて)/(目的語節を導いて)
forgiveness(名)(罪などの)許し、容赦

‘No more of that,’ said Prospero: ‘let us not remember our troubles past, since they so happily have ended.’

no more それ以上(もはや、二度と)~しない
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと
let(他)(通例let's、時にlet usで勧誘・提案を表わして)~しよう(ではないか)
our(代)我々の、私たちの
trouble(名)紛争、争い、もめごと、ごたごた
since(接)(理由)~だから、~のゆえに
so(副)(程度を表わして)(強意的に)とても、非常に、大変
happily(副)うまく
end(自)(物事が)(結果として)(~に)終わる、帰する

And then Prospero embraced his brother, and again assured him of his forgiveness; and said that a wise, over-ruling Providence had permitted that he should be driven from his poor dukedom of Milan, that his daughter might inherit the crown of Naples, for that by their meeting in this desert island it had happened, that the king's son had loved Miranda.

then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
embrace(他)抱き締める(=hug)
assure(他)(人に)(~を)保証する、請け合う(=guarantee)(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
wise(形)(人・行動など)賢い、賢明な、思慮深い、分別のある(⇔foolish)
overrule(他)(決定・提案・異議などを)くつがえす、却下する、無効にする(=override)
permit(他)(~を)許す、許可する、認める
drive(他)(副詞句を伴って)追い出す ・They drove the enemy from the country. 彼らは敵を国外へ追い払った。
dukedom(名)公爵領、公国(=duchy)
that(接)(副詞節を導いて)(目的を表わして)~するように、~せんがために
might(助動)(直説法過去)(時制の一致により副詞節中で)~するために、~できぬように
inherit(他)(財産などを)受け継ぐ、相続する
crown(名)(the ~)帝王の身分、帝(王)位
Naples(名)ナポリ(イタリア南部の港市)
for that(古)(接)~という理由で、~であるから、~なので(=because)
by(前)(手段・方法・原因・媒介を表わして)(doingを目的語にして)(~すること)によって
their(代)彼ら(彼女ら)の
meeting(名)(通例単数形で)出会い、面会、遭遇
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(近くの時・所をさして)
desert island(名)(熱帯の)孤島、無人
happen(自)(非人称のitを主語として)たまたま(~で)ある(+that)
love(他)(人などを)愛する、かわいがる、大事にする

These kind words which Prospero spoke, meaning to comfort his brother, so filled Antonio with shame and remorse, that he wept and was unable to speak; and the kind old Gonzalo wept to see this joyful reconciliation, and prayed for blessings on the young couple.

kind(形)親切な、優しい、思いやりのある(⇔unkind、nasty)
word(名)(しばしば複数形で)(口で言う)言葉
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
speak(他)(人に)(言葉を)話す
mean(他)(~する)つもりである(+to do)
comfort(他)(人を)慰める
so(副)(程度・結果を表わして)(so ~ that ~で)(順送りに訳して)非常に~なので
fill(他)(感情で)(人(の心)を)満たす(with)
Antonio アントーニオー(Shakespeare, The Tempestの登場人物/Prosperoを領土から追放したその弟)
with(前)(材料・中身を表わして)~で ・fill A with B AにBを満たす
shame(名)恥ずかしい思い、恥ずかしさ
remorse(名)(過ちに対する良心の呵責(かしゃく)、自責(の念)(=regret)
that(接)(副詞節を導いて)(so ~ thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)~なので、~(する)ほど
wept(動)weepの過去形・過去分詞
weep(自)(涙を流して)泣く
unable(形)(~することが)できないで(+to do)
Gonzalo(名)ゴンザーロー(Shalkespeare, The Tempestに登場するNaplesの誠実な老顧問官で、Prosperoの友)
joyful(形)喜ばしい、うれしい、楽しい
reconciliation(名)若い、調停
pray(自)祈る(for)
for(前)(獲得・追求・期待の対象を表わして)~を得るために(の)、~を(求めて)
blessing(名)(神からの)恩恵、天恵
on(前)(動作の対象を表わして)~に対して、~に当てて
couple(名)男女ひと組

Prospero now told them that their ship was safe in the harbour, and the sailors all on board her, and that he and his daughter would accompany them home the next morning.

now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+that)
safe(形)無事な、安全な
harbour(名)(英)=harbor(名)港 ・be in the harbor 寄港する
sailor(名)船員、船乗り、水夫
all(代)(複数扱い)(同格にも用いて)だれも、みな
on board 船上(船内、機内)に(の)
would(助動)(時制の一致により従属節内でまた間接話法で用いて)(意志未来を表わして)~しよう
accompany(他)(人が)(別の人に)同行する、ついていく
home(副)自国へ、故国へ
next(形)(時間が)(通例the ~)(過去・未来の一定時を基準にして)その次の~、翌~
morning(名)(副詞的に)朝に、午前中に

‘In the meantime,’ says he, ‘partake of such refreshments as my poor cave affords; and for your evening's entertainment I will relate the history of my life from my first landing in this desert island.’

in the meantime それまでは
partake(自)(~を)食べる、飲む(of)
such(形)(種類・範囲を表わして)(such ~ asで)~のような
refreshment(名)(通例複数形で)(軽い)飲食物、軽食、茶菓
as(代)(関係代名詞)(such、the sameまたはasを先行詞に含んで、制限的に用いて)~のような
cave(名)ほら穴、洞窟(どうくつ)
afford(他)(人が)(金・時間などに)余裕がある
for(前)(資格・属性を表わして)~(だ)として、~と
entertainment(名)娯楽
will(助動)(意志未来を表わして)(1人称の主語に伴い、発話時の話者の意志を表わし、約束・諾否・主張・選択などを示して)~するつもりである、~しようと思う
relate(他)(話・経験などを)話す、物語る
history(名)経歴、来歴、沿革、由来
from(前)(空間・時間などの起点を表わして)~から
landing(名)上陸

He then called for Caliban to prepare some food, and set the cave in order; and the company were astonished at the uncouth form and savage appearance of this ugly monster, who (Prospero said) was the only attendant he had to wait upon him.

call for ~ ~を求めて叫ぶ
Caliban キャリバン(Shakespeare,The Tempestに登場する半獣人)
set(他)(~を)(~の状態に)する、させる(+目+補)
in order 整理して
company(名)(集合的/単数または複数扱い)一行、一団、一隊
astonished(形)驚いた、びっくりした ・be astonished at ~に驚く
at(前)(感情の原因を表わして)~に(接して)、~を見て、聞いて、考えて
uncouth(形)(古)未知の、慣れない、異様な、見慣れない
form(名)姿、姿態、外観
savage(形)(動物・人・性格など)獰猛(どうもう)な、残忍な、残酷な(=brutal)
appearance(名)(人・ものの)外観、見かけ
ugly(形)醜い、見苦しい、醜悪な(=unattractive/⇔beautiful)
monster(名)(想像上の)怪物、化け物
attendant(名)付添人、随行員、侍者、お供
have(他)(使用人などを)置いている、(動物を)飼っている
wait on ~ ~に仕える

Before Prospero left the island, he dismissed Ariel from his service, to the great joy of that lively little spirit; who, though he had been a faithful servant to his master, was always longing to enjoy his free liberty, to wander uncontrolled in the air, like a wild bird, under green trees, among pleasant fruits, and sweet-smelling flowers.

before(接)~より前に、(~する)に先だって、~しないうちに
leave(他)(場所を)去る、出る、出発する
dismiss(他)(人を)(~から)解雇する、免職する(from)
Ariel(名)エーリエル(空気の精/Shakespeareの「あらし」に出てくる)
from(前)(隔離・解放などを表わして)~から
service(名)(また複数形で)勤務、奉職、勤め、勤続
to(前)(結果・効果を表わして)(通例to a person'sに感情を表わす名詞を伴って)~したことには、~にも ・to my joy うれしいことには
great(形)大の、大変な
joy(名)喜び、うれしさ ・to my joy うれしいことには
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の作者を表わして)~が、~の
that(形)(指示形容詞)(対話者同士がすでに知っているもの・人・量をさして)あの(⇔this)
lively(形)元気な、活発な
spirit(名)妖精(=sprite、elf)
faithful(形)忠実な、信義に厚い、誠実な
servant(名)召し使い、使用人(=domestic)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~にとっては、~には
master(名)主人、雇い主
long(自)(~したいと)熱望する(+to do)
liberty(名)(束縛のない)自由
wander(自)(副詞句を伴って)(あてもなく)歩き回る、さまよう
uncontrolled(形)制御(抑制)されていない、自由な(=unchecked)
in the air 空中に(で)
like(前)~らしく、~同様に
green(形)緑におおわれた、青々とした
pleasant(形)(人に喜びを与える意味で)(物事が)楽しい、愉快な、気持ちのよい、快適な(⇔unpleasant)
sweet(形)香りのよい ・This rose smells sweet. このバラはいい香りがする。
smell(自)(ものが)(~の)においがする(+補)
【参考文献】
Tales from Shakespeare (Penguin Classics) (English Edition)』Charles and Mary Lamb・著
シェイクスピア物語 上 (岩波文庫)』安藤貞雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
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