『シェイクスピア物語』を原書で読む(第6回)

The Tempest(第2回)
(テキスト8ページ、3行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

When Caliban was lazy and neglected his work, Ariel (who was invisible to all eyes but Prospero's) would come slyly and pinch him, and sometimes tumble him down in the mire; and then Ariel, in the likeness of an ape, would make mouths at him.

when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
Caliban キャリバン(Shakespeare, The Tempestに登場する半獣人)
lazy(形)怠惰な、不精な(⇔diligent、hardworking)
neglect(他)(義務・仕事などを)怠る、おろそかにする、顧みない
his(代)彼の
Ariel(名)エーリエル(空気の精/Shakespeareの「あらし」に出てくる)
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
invisible(形)目の見えない ・Germs are invisible to the naked eye. 細菌は肉眼では見えない。
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~にとっては、~には
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
but(前)(no one、nobody、none、nothing、anythingやall、every one、またwhoなどの疑問詞などのあとに用いて)~のほかに(の)、~を除いて(た)(=except)
Prospero プロスペロ(Shakespeare, The Tempestの主人公/弟の策略で追放されて無人島に漂着し、魔法を体得したMilanの公爵)
would(助動)(過去の習慣・動作などの反復についての回想を表わして)~したものだった、よく~した
slyly(副)こっそりと、内証で(=secretly)
pinch(他)(体の一部を)つねる、つまむ、はさむ
tumble(他)(副詞句を伴って)(~を)倒す、ころばす、ひっくり返す
down(副)床に、地面に ・fall down 倒れる、落ちる ・pull down 引き倒す
mire(名)ぬかるみ、泥沼
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
in(前)(道具・材料・表現様式などを表わして)~で、~でもって、~で作った
likeness(名)(in the likeness ofで)外観、見せかけ
ape(名)サル
make mouths at ~ ~に口をゆがめる(顔をしかめる)(不同意・軽蔑の意味で)

Then swiftly changing his shape, in the likeness of a hedgehog, he would lie tumbling in Caliban's way, who feared the hedgehog's sharp quills would prick his bare feet.

swiftly(副)<swift(副)すばやく、すみやかに、迅速に
change(他)(~を)変える、変化させる
shape(名)(またa ~)姿、様子、なり
hedgehog(名)(動)ハリネズミ
lie(自)(~の状態で)横になっている(+補)
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~の法に(へ、から)
way(名)(通例単数形で)(the ~、one's ~)通り道、行く手 ・in the way of ~ ~のじゃま(障害)になって
fear(他)(よくない事態を気づかって)(~ではないかと)思う、気づかう、恐れる(+that)
sharp(形)(先の)とがった、かどばった
quill(名)(通例複数形で)(ヤマアラシなどの)針
prick(他)(~を)(針の先などで)ちくりと刺す、突く、(突いて)穴をあける、(穴をあけて)つぶす
bare(形)(部分的に衣類をつけていない)むきだしの、露出した、裸の ・bare feet はだし

With a variety of such-like vexatious tricks Ariel would often torment him, whenever Caliban neglected the work which Prospero commanded him to do.

with(前)(道具・手段を表わして)~を用いて、~で
variety(名)(a variety of ~で)さまざま(の)、いろいろ(な)(ofの次の名詞に複数形または集合名詞がくる)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
suchlike(形)そんな、こんな
vexatious(形)煩わしい、じれったい、腹立たしい、いまいましい
trick(名)卑劣なやり方
torment(他)いじめる
whenever(接)~するたびに
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
command(他)(権力・権限のある者が)(~を)命令する、命じる(+目+to do)

Having these powerful spirits obedient to his will, Prospero could by their means command the winds, and the waves of the sea.

have(他)(~を)(~の位置・状態に)保つ、保っておく(+目+補)
powerful(形)強い、強力な、頑固な
spirit(名)(天使・悪魔などの)超自然的存在
obedient(形)従順な(⇔dispbedient)(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
will(名)(通例one's ~)(人の)望み、願い ・impose one's will 自分の意志を押しつける
by(前)(手段・媒介を表わして)~で
their(代)彼ら(彼女ら)の
means(名)方法、手段
command(他)(~を)意のままにする、自由にできる
wind(名)(またthe ~)(強い)風

By his orders they raised a violent storm, in the midst of which, and struggling with the wild sea-waves that every moment threatened to swallow it up, he showed his daughter a fine large ship, which he told her was full of living beings like themselves.

order(名)(しばしば複数形で)命令、指令
raise(他)(反乱・騒動などを)起こす
violent(形)(自然現象・攻撃・変化など)激しい、猛烈な、激烈な(=intense)・a violent storm 激しいあらし
storm(名)あらし、暴風(雨)、大しけ
in(前)(時間を表わして)~(のうち)に、~の間、~中
midst(名)(通例the ~、one's ~)さなか、最中 ・in the midst of ~の中で
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
struggle(自)(困難な状況などと)戦う(with)
with(前)(敵対を表わして)~を相手に、~と ・fight with an enemy 敵と戦う
wild(形)(天候・海など)荒れた、激しい(=stormy)・a wild sea 荒海
sea(形)海の
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(主語として)
threaten(他)(~の)恐れがある、(~し)そうである(+to do)
swallow up(群衆・炎・やみなどが)(~を)飲み込む、見えなくする
show(他)(人に)(ものを)見せる、示す(+目+目)
fine(形)すばらしい、見事な、りっぱな
tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+that)/(+目+wh.)
full(形)(乗り物・場所など)満員の、満載の(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)~を
living(形)生きている(⇔dead)
being(名)(特に)人間
like(前)~のような、~に似た
themselves(代)(再帰的に用いて)彼ら(彼女ら、それら)自身を(に)/(前置詞の目的語に用いて)

‘O my dear father,’ said she, ‘if by your art you have raised this dreadful storm, have pity on their sad distress. See! the vessel will be dashed to pieces. Poor souls! they will all perish. If I had power, I would sink the sea beneath the earth, rather than the good ship should be destroyed, with all the precious souls within her.’

O(間)(常に大文字で、直後にコンマまたは!は用いない)(驚き・恐怖・苦痛・願望などを表わして)ああ!、おお!、おや!
my(代)私の
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
art(名)(専門の)技術、(特殊な)技芸
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
dreadful(形)ひどくいやな、ひどい、ものすごい ・dreadful weather ひどい天気
have(他)(感情などを)(~に対して)(態度・行動に)示す ・He has no pity on us. 彼は我々に同情を見せない。
pity(名)哀れみ、同情 ・have pity on ~を気の毒がる
on(前)(影響を表わして)・have pity on ~を気の毒がる
sad(形)(物事など)(人を)悲しませる、悲しむべき、哀れな ・a sad event 悲しい出来事
distress(名)(船舶・航空機の)遭難
see(他)(通例命令法で)参照せよ、見よ
vessel(名)(通例ボートより大型の)船
will(助動)(話し手の推測を表わして)~だろう
dash(他)(副詞句を伴って)打ち砕く ・The boat was dashed to pieces on the rocks. ボートは岩礁にぶち当たって粉々に砕けた。
to(前)(限度・程度・結果などを表わして)~に至るまで、~するほどに ・tear a letter to pieces 手紙をずたずたに引き裂く
poor(形)哀れな、不幸な、気の毒な(話し手の気持ちからpoorと言っているので、訳の時には「気の毒に」と副詞的に訳すとよい)・Poor soul! かわいそうに!
soul(名)(修飾語を伴って)人(しばしば愛情・哀れみを表わす)・poor soul! かわいそうに
all(代)(複数扱い)(同格にも用いて)だれも、みな(通例代名詞の場合に用いる)
perish(自)(突然または非業な死に方で)死ぬ
if(接)(仮定・条件を表わして)もしも~ならば、~とすれば/(現在の事実に反する仮定を表わす場合)(if節中では過去形を用い、帰結の主節には通例would、shouldなど助動詞の過去形が用いられる)
have(他)(部分・属性として)(特徴・性質・能力などを)もっている ・He has the ability to do that. 彼はそれをする能力がある。
power(名)能力 ・have the power to do ~する力がある
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(現在または未来の事柄について帰結節で意志の仮定を表わして)~するつもりなのだが
sink(他)(~を)沈める、沈没させる、撃沈する
beneath(前)(位置・場所などを表わして)~の下に
earth(名)(通例the ~)(海に対して)陸地(=ground)
than(接)(rather、soonerなどを伴って)~するより(むしろ)、するくらいなら(いっそ)
should(助動)(条件節に用いて実現の可能性の少ない事柄に対する仮定・譲歩を表わして)万一(~ならば、~しても)、もしかして~ということでもあれば(あっても)
precious(形)(時間・経験など)大切な、むだにできない、尊い
within(前)~の内に、~の中に

‘Be not so amazed, daughter Miranda,’ said Prospero; ‘there is no harm done. I have so ordered it, that no person in the ship shall receive any hurt. What I have done has been in care of you, my dear child. You are ignorant who you are, or where you came from, and you know no more of me, but that I am your father, and live in this poor cave. Can you remember a time before you came to this cell? I think you cannot, for you were not then three years of age.’

be(自)(特別用法)(命令法・祈願法で)(~で)あれ(+補)
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい
amazed(形)びっくりした、仰天した、あっけにとられた
Miranda(名)ミランダ(Shakespeare, The Tempestの中で、Naplesの王子Ferdinandと恋し合うProsperoの娘)
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
no(形)(主語・目的語になる名詞の前に用いて)(複数名詞、不可算の名詞の前に用いて)どんな(少しの)~もない ・There's no clouds in the sky. 空には(一片の)雲もない。
harm(名)(精神的・肉体的・物質的な)客、傷害、危害(=injury)・No harm done. 被害(けが)なし/大丈夫です。
do(他)(~に)(利益・損害などを)与える、もたらす ・do harm 害を与える
so(副)(so ~ that ~で/様態・目的を表わして)~(ということになる)ように
order(他)(人に)(~(すること)を)命じる、指図する(+that)
it(代)(形式目的語としてあとにくる事実上の目的語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
shall(助動)(命令・要求・協定などを表わす動詞に従うthat節内に用いて)
receive(他)(印象・同情・打撲・侮辱などを)受ける
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の単数形につけて)何か一つの(~もない)、だれか一人の(~もない)(a(n)の代用であるが、やや強調的)
hurt(名)傷、けが
what(代)(関係代名詞)(~する)もの(こと)(which、who、thatなどと異なり、意味上先行詞を含む関係代名詞で名詞節を導く)
in(前)(状態を表わして)~の状態に(で)
care(名)心配、気がかり、不安
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
ignorant(形)(人が)(~を)知らないで、(~に)気づかないで
from(前)(出所・起源・由来を表わして)~から(来た、取ったなど)
no(副)(比較級の前に用いて)少しも~ない
more(代)それ以上の事(もの)(of)
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について
but(前)(but thatで)~ということがなかったら(を除けば)
live(自)住む(場所を表わす副詞節を伴う)
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(近くの時・所をさして)
poor(形)(衣服・住居など)見すぼらしい、貧相な
cave(名)ほら穴、洞窟(どうくつ)
can(助動)(能力を表わして)~(することが)できる
time(名)(特定の)時、時期
before(接)~より前に、(~する)に先だって、~しないうちに
come(自)(人・ものが)(ある場所に)到着する、やってくる(to)
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に
cell(名)小室、房(ぼう)
think(他)(~と)思う、考える(+that)
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
year(名)(数詞の後で)~歳 ・She's twenty years of age. 彼女は20歳です。

‘Certainly I can, sir,’ replied Miranda.

certainly(副)(返答に用いて)承知しました、もちろんです
sir(名)(男性への呼び掛け)あなた、先生、閣下、お客さん、だんな(見知らぬ人に、召し使いから主人に、生徒から先生に、店員から客に、目下から目上に、または議会で議長に対する敬称/日本語ではこの語を訳さずに文全体を丁重に訳せばよい場合が多い)
reply(他)(~と)答える(目的語には答える内容がくるので、人称代名詞やletterなどの名詞は用いられない)(+引用)

‘By what?’ asked Prospero; ‘by any other house or person? Tell me what you can remember, my child.‘

what(代)(疑問代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(目的格の場合)/(間接疑問の節や+to doの形で)
ask(他)(人に)(~を)尋ねる(+引用)
any(形)(疑問文・条件節で名詞の前に用いて)/(可算の名詞の単数形につけて)何か(どれか)一つの、だれか一人の

Miranda said, ‘It seems to me like the recollection of a dream. But had I not once four or five women who attended upon me?’

seem like ~ ~のように思われる(見える)、~のようである
recollection(名)(またa ~)記憶(力)(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
have(他)(使用人などを)置いている、(動物を)飼っている
once(副)昔(ある時)、かつて(は)(現在完了では用いない)
four(形)(基数の4)4の、4個の、4人の
five(形)(基数の5)5の、5個の、5人の
who(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(人)(通例「人」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
attend(自)(人などの)世話をする、面倒を見る、ご用を聞く
on(前)(動作の対象を表わして)~に対して、~に当てて

Prospero answered, ‘You had, and more. How is it that this still lives in your mind? Do you remember how you came here?’

answer(他)(人に)(~と)答える、答えて言う(+引用)
and(接)(追加的に補足して)しかも
how(副)(理由を尋ねて)どうして(まあ)、なぜ
it(代)(it is ~ thatの構文で文の主語・目的語・副詞語句を強調して)(このitの次にくるbeの時制は通例clause内の動詞の時制と一致し、clause内の動詞の人称に直前の名詞・代名詞に一致する)
that(接)(It is ~ that ~の形で副詞語句を強調して)~のは
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
still(副)まだ、今までどおり
live(自)(思い出などが)(もとのまま)残る、存続する
do(助動)(be以外の動詞の疑問文に用いて)
remember(他)(~を)覚えている、記憶している(+wh.)
how(副)(疑問詞)(方法・手段を尋ねて)/(to doまたは節を導いて)どうやって~するか
【参考文献】
Tales from Shakespeare (Penguin Classics) (English Edition)』Charles and Mary Lamb・著
シェイクスピア物語 上 (岩波文庫)』安藤貞雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)
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