『シェイクスピア物語』を原書で読む(第19回)

A Midsummer Night's Dream(第4回)
(テキスト21ページ、6行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

Puck, who loved mischief to his heart, was highly diverted with this intended frolic of his master, and ran to seek the flower; and while Oberon was waiting the return of Puck, he observed Demetrius and Helena enter the woods: he overheard Demetrius reproaching Helena for following him, and after many unkind words on his part, and gentle expostulations from Helena, reminding him of his former love and professions of true faith to her, he left her (as he said) to the mercy of the wild beasts, and she ran after him as swiftly as she could.

Puck(名)(英国伝説)パック(いたずら好きな小妖精(Robin Goodfellow)/Shakespeareの「夏の夜の夢」にも登場する)
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
love(他)(~を)好む、愛好する、(大)好きである
mischief(名)(悪意はないが人に迷惑をかける)いたずら、わるさ
to(前)(到達点を表わして)~まで、~に至るまで
his(代)彼の
heart(名)(感情、特に優しい心・人情が宿ると考えられる)心、感情
highly(副)(強意語として)大いに、たいへん、非常に、とても(=very)
divert(他)(人の)気を晴らさせる、(人を)慰める
with(前)(感情・態度の対象を導いて)~に対して、~に
this(形)(指示形容詞)この/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
intended(形)予定された、所期の
frolic(名)浮かれ騒ぎ、陽気な集まり(パーティー
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の作者を表わして)~が、~の
master(名)主人、雇い主
seek(他)(人・ものなどを)捜す、捜し求める
Oberon(中世伝説)(妖精王)オベロン(Titaniaの夫/Shakespeare, A Midsummer Night's Dreamにも登場する)
wait(他)(機会・順番・都合などを)待つ
return(名)(単数形で)帰り、帰還、帰宅
observe(他)(人が)(~するのに)気づく、(人が)(~するのを)見る(+目+原形)
Demetrius(名)ディミートリアスShakespeare, A Midsummer Night's Dreamの中でHermiaを恋し、のちにHelenaと結ばれるAthensの青年)
Helena(名)ヘレナ(A Midsummer Night's Dreamの中で、Demetriusを恋するAthensのおとめ)
wood(名)(しばしば複数形で)森
overhear(他)(気づかれずに)ふと耳にする(+目+doing)
reproach(他)(人を)しかる、責める、とがめる(for doing)
for(前)(原因・理由)~の理由で、~のため(=because of)
after(前)(順序・場所を表わして)~のあとに、~の後ろに続いて
unkind(形)不親切な、薄情な、冷酷な(=hurtful)
word(名)(しばしば複数形で)(口で言う)言葉
on a person's part ~のほうでは、~のほうの(直前の名詞を修飾)
gentle(形)(人・気質・声など)優しい、温和な、穏やかな
expostulation(名)忠告、忠言、いさめの言葉
from(前)(送り主・発信人などを表わして)~から(の)
remind(他)(人・ものが)(人に)思い出させる、気づかせる、注意する(of)
former(形)前の、以前の、崎の
love(名)(異性に対する)恋愛、恋(of)
profession(名)公言、宣言、告白(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
faith(名)信義、誠実(と)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
leave(他)(副詞句を伴って)(人に)(もの・判断などを)任せる、預ける、託す(to)
as(接)(様態・状態を表わして)~のように
say(自)言う、話す、しゃべる ・as you say 君の言うように
mercy(名)慈悲、情け、容赦(生殺与奪の権を握られている罪人などに対して罰しないで許そうとすること)(to)
beast(名)(特に、大きな)四足獣 ・a wild beast 野獣
run after ~ ~のあとを追う、~を追跡する
as ~ as one can できるだけ
swiftly(副)<swift(形)すばやい、即応の、迅速な

The fairy king, who was always friendly to true lovers, felt great compassion for Helena; and perhaps, as Lysander said they used to walk by moonlight in this pleasant wood, Oberon might have seen Helena in those happy times when she was beloved by Demetrius.

fairy(形)妖精の(ような)
friendly(形)(~に)味方して、好意を寄せて、(~を)支持して(to)
lover(名)(複数形で)恋人同士
feel(他)(熱さ・痛み・打撃などを)感じる
compassion(名)(切実な)同情(心)、哀れみ ・feel compassion for ~に同情を寄せる
for(前)(対象)(感情・趣味・適性などの対象を表わして)~に対して(する)、~を理解する
as(接)(原因・理由を表わして)~だから、~ゆえに
Lysander(名)ライサンダーShakespeare, A Midsummer Night's Dreamの中で、Hermiaを恋するAthensの青年)
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)/(+引用)
used(助動)(常にto doを伴って)(過去の習慣的行動を表わして)~するのが常であった、~する習わしだった
by(前)(手段・媒介などを表わして)~で
moonlight(名)月光 ・by moonlight 月明かりで
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(近くの時・所をさして)
pleasant(形)(人に喜びを与える意味で)(物事が)楽しい、愉快な、気持ちのよい、快適な(⇔unpleasant)
might(助動)(仮定法仮定)(現在の仮定や仮定の結果を表わす節で)(might have+過分で/過去のことの推量を表わして)~したかもしれなかった(のだが)
in(前)(時間を表わして)~(のうち)に、~の間、~中
those(形)(指示形容詞)(関係詞節による限定をあらかじめ指示して)あの(日本語では訳さないほうがよい)(⇔yhese)
happy(形)(物が)幸福な、楽しい
time(名)(特定の)時、時期
when(副)(関係副詞)(制限的用法で)~する(した)(時)(通例「時」、時には「場合」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
beloved(形)(~に)愛されて(by)

However that might be, when Puck returned with the little purple flower, Oberon said to his favourite, ‘Take a part of this flower: there has been a sweet Athenian lady here, who is in love with a disdainful youth; if you find him sleeping, drop some of the love-juice in his eyes, but contrive to do it when she is near him, that the first thing he sees when he awakes may be this despised lady. You will know the man by the Athenian garments which he wears.’

however(副)(譲歩の副詞節を導いて)どんなに(どんな方法で)~でも(=no matter how)
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと
might(助動)(直説法過去)(譲歩を表わす副詞節において)たとえ~であったにしても
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
purple(形)紫(色)の
favourite(名)(英)=favorite(名)(~に)大のお気に入り(人・もの)
part(名)(a part of ~で)(~の)一部(分)(通例この句は後に単数名詞を従える時は単数扱い、複数名詞の時は複数扱いにする)
of(前)(部分を表わして)~の(一部分)/~の中の
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
sweet(形)きれいな、かわいらしい、すてきな(=cute)
Athenian(形)アテネ
be in love with ~ ~にほれている、~を恋している
disdainful(形)軽蔑的な
youth(名)若者、青年(通例男性/しばしば軽蔑的に用いる)
find(他)(~を)(偶然)見つける、ふと見つける(+目+doing)
sleeping(形)眠っている
drop(他)(液体を)たらす、したたらせる、こぼす
some(代)(可算の名詞を表わす時には複数扱い、不可算の名詞を表わす時には単数扱い)多少、いくぶん(of)
love juice 媚薬(=love-portion)
contrive(他)何とか(うまく)(~)する(=manage)(to do)
near(前)(場所・時間などを表わして)~の近くに、~に近く
that(接)(目的を表わして)~するように、~せんがために
awake(自)目が覚める、起きる
may(助動)(目的・結果を表わす副詞節において)~するために、~できるように
despise(他)(~を)軽蔑する、見くびる
will(助動)(単純未来を表わして)~だろう、~でしょう
know(他)(~を)見分ける、見て(~と)わかる(by)
by(前)(判断の尺度・標準を表わして)~によって、~に従って
garment(名)(複数形で)衣服、衣類
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
wear(他)(衣類などを)身につけている、着用している

Puck promised to manage this matter very dexterously; and then Oberon went, unperceived by Titania, to her bower, where she was preparing to go to rest.

promise(他)(人に)(~を)約束する(+to do)
manage(他)首尾よく(~を)する
dextrous(形)=dexterous
dexterously(副)<dexterous(形)上手な
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
unperceived(形)気づかれていない、人目につかない
Titania(中世伝説)ティタニア(妖精国の女王/Oberonの妻/Shakespeare, A Midsummer Night's Dreamでは、Oberonに逆らったためロバの頭をかぶったBottomを恋するはめになる)
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に ・go to ~に行く
her(代)彼女の
bower(名)=boudoir(名)婦人の私室
where(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそこに(で)
prepare(他)(~を)準備する、用意する(+to do)
go(自)(~しに)行く(+to do)
rest(自)(横になったり眠ったりして)休む、休息する

Her fairy bower was a bank, where grew wild thyme, cowslips and sweet violets, under a canopy of wood-bine, musk-roses and eglantine.

bank(名)(川・湖などの)土手、堤防
thyme(名)(植)タイム、タチジャコウソウ(葉は香味料)
cowslip(名)(植)キバナノクリンザクラ(春に芳香のある黄色い花が咲くサクラソウの一種)
sweet(形)香りのよい
violet(名)(植)スミレ
canopy(名)天蓋(てんがい)(玉座・説教壇・寝台などの上に設けたおおい)
of(前)(材料を表わして)~で(作った)、~から(成る)
woodbine(名)(植)スイカズラ
musk rose(名)(植)マスクローズ(地中海地方原産)
eglantine(名)=sweetbrier(名)(植)(ユーラシア原産の)野バラの一種(葉がよい香りを出し、花はピンク)

There Titania always slept some part of the night; her coverlet the enamelled skin of a snake, which, though a small mantle, was wide enough to wrap a fairy in.

sleep(自)眠る
night(名)(副詞的に)夜に
coverlet(名)ベッドの上掛け
enamel(他)(~に)エナメルを引く(かぶせる)、釉をかける
skin(名)(動物からはいだ)皮、毛皮、皮革
snake(名)(動)ヘビ(蛇)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
mantle(名)おおい隠すもの(=layer)
wide(形)(面積が)広い、広大な
enough(副)(形容詞・副詞の後に置いて)(~するに)足りるだけ、十分(+to do)
wrap(他)(人・ものを)(~に)包む、くるむ(in)
fairy(名)妖精(ようせい)(民間伝承などに出てくる架空の小人/チョウのような翼があり超自然力をもつ)
in(副)(運動・方向を表わして)中に(へ)、内に(へ)(⇔out)

He found Titania giving orders to her fairies, how they were to employ themselves while she slept.

give(他)(人に)(言葉・返事・命令・あいさつなどを)述べる、言う(+目+目)
order(名)(しばしば複数形で)命令、指令 ・give orders 命令する
to(前)(間接目的語に相当する句を導いて)~に
how(副)(疑問詞)(方法・手段を尋ねて)(to doまたは節を導いて)どうやって~するか
be(助動)(be+to doで)(義務・命令を表わして)~する義務がある、~しなければならない
employ(他)(人)に仕事(職)を与える ・employ oneself 従事する
themselves(代)(再帰的に用いて)彼ら(彼女ら、それら)自身を(に)/(再帰動詞の目的語に用いて)

‘Some of you,’ said her majesty, ‘must kill cankers in the musk-rose-buds, and some wage war with the bats for their leathern wings, to make my small elves coats; and some of you keep watch that the clamorous owl, that nightly hoots, come not near me: but first sing me to sleep.’

majesty(名)(代名詞の所有格を伴って)陛下 ・Her Majesty the Queen 女王陛下
must(助動)(必要・義務を表わして)~ねばならない
canker(名)(古)=cankerworm(名)(各種の)シャクトリムシ(果樹の害虫)
bud(名)(しばしば複合語で)つぼみ
wage(他)(戦争・闘争を)遂行する、維持する、行なう(=war)
with(前)(敵対を表わして)~を相手に、~と
bat(名)(動)コウモリ
for(前)(目的)(獲得・追求・期待の対象を表わして)~を得るために(の)、~を(求めて)
their(代)彼ら(彼女ら)の
leathern(形)(英では古)革の、革製の、革質の
make(他)(人に)(ものを)作(造)ってやる(+目+目)
my(代)私の
elves(名)elfの複数形
elf(名)小妖精(森・ほら穴などに住み人にいたずらをするといわれる、民話に出てくる妖精)
coat(名)上着、ジャケット
keep(他)(ある状態・動作を)続ける ・keep watch 見張りを続ける
watch(名)(またa ~)見張り、監視 ・keep watch 見張る、警備する
clamorous(形)騒々しい、やかまし
owl(名)(鳥)フクロウ(ギリシア神話で知恵の神であるアテナ(Athena)の象徴がフクロウであったことから「知恵」「賢明」のシンボルとされている)
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(主語として)
nightly(副)夜ごとに
hoot(自)(フクロウが)ホーホー鳴く
first(副)(何はさておいても)まず
sing(他)歌を歌って(人を)(~の状態に)至らせる ・She sang her child to sleep. 彼女は歌を歌って子供を寝かしつけた。

Then they began to sing this song: —

begin(他)(~し)始める、(~し)だす(+to do)
sing(他)(歌などを)歌う ・sing a song 歌を歌う
this(形)(指示形容詞)この/(これから述べたり掲示しようとする物事をさして)
(本文384語)
【参考文献】
Tales from Shakespeare (Penguin Classics) (English Edition)』Charles and Mary Lamb・著
シェイクスピア物語 上 (岩波文庫)』安藤貞雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)森一郎・著(青春出版社