『シェイクスピア物語』を原書で読む(第24回)

A Midsummer Night's Dream(第9回)
(テキスト26ページ、3行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

Though Oberon fixed the ass's head on very gently, it awakened him, and rising up, unconscious of what Oberon had done to him, he went towards the bower where the fairy queen slept.

Oberon(中世伝説)(妖精王)オベロン(Titaniaの夫/Shakespeare, A Midsummer Night's Dreamにも登場する)
fix(他)(~を)(~に)取り付ける、据える(on)
ass(名)(動)(古)ロバ
on(副)(着衣・化粧を表わして)身につけて、着て、かぶって
gently(副)優しく、穏やかに、静かに
awaken(他)=awake(他)(眠っている人を)起こす
rise(自)(横になっていたり、座っていたりする状態から)立ち上がる
up(副)体を起こして
unconscious(形)知らないで、気づかないで(=obvious)(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)~を
what(代)(疑問代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(目的語の場合)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
towards(前)=toward
bower(名)(古)寝室
where(副)(関係副詞)(制限的用法で)~する、~した(場所、場合など)(「場所」「場合」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
fairy(形)妖精の(ような)
sleep(自)眠る

‘Ah! what angel is that I see?’ said Titania, opening her eyes, and the juice of the little purple flower beginning to take effect; ‘Are you as wise as you are beautiful?’

ah(間)(喜び・悲しみ・驚き・苦痛・軽蔑・哀れみ・嘆きなどを表わして)ああ!、おお!
what(形)(疑問形容詞)何の、何という、どんな、いかほどの
angel(名)天使、(神の)御使(みつかい)(通例翼を持ち白衣の姿をした人間の姿として描かれる/中世では9階級に分かれていると信じられた/特にその第9位の天使)
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(他動詞・前置詞の目的語として)
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(to)(+引用)
Titania(中世伝説)ティタニア(妖精国の女王/Oberonの妻/Shakespeare, A Midsummer Night's Dreamでは、Oberonに逆らったためロバの頭をかぶったBottomを恋するはめになる)
open(他)(ドア・目・容器・包み・手紙などを)あける、開く(⇔close、shut)・open one's eyes 目をあける
her(代)彼女の
purple(形)紫(色)の
begin(他)(~し)始める、(~し)だす(+to do)
take effect(薬などが)効く、効果を生じる(=work)
as(副)(通例as ~ as ~で、形容詞・副詞の前に置いて)(~と)同じ程度に、同様に、同じくらい(as ~ as ~で前のasが指示副詞、後のasは接続詞)
wise(形)(人・行動など)賢い、賢明な、思慮深い、分別のある(⇔foolish)
as(接)(as ~ as ~で同程度の比較を表わして)~と同じく、~と同様に、~のように、~ほど

‘Why, mistress,’ said the foolish clown, ‘if I have wit enough to find the way out of this wood, I have enough to serve my turn.’

why(間)(反論・抗議を表わして)なんだって!、なに!
mistress(名)(一家・使用人の)女主人、主婦
foolish(形)愚かな、ばかな(⇔wise)
clown(名)ばか、まぬけ(=idiot)
have(他)(部分・属性として)(特徴・性質・能力などを)もっている
wit(名)判断力、理解力 ・have the wit to do ~する知恵(分別)がある
enough(形)十分な、不足のない(+to do)
find(他)(探して)(人・ものを)見つけ出す
way(名)(通例単数形で)(the ~、one's ~)行く道
out of(前)~の中から外へ、~の外へ(⇔into)
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(近くの時・所をさして)
wood(名)森
have(他)(しばしば目的語に形容詞用法のto不定詞を伴って)((~すべき(できる))用事・時間などを)もっている、与えられている
enough(代)(単数または複数扱い)十分(な量、数)(量を表わすときは単数扱い)(+to do)
serve a person's turn 人の役に立つ、間に合う

‘Out of the wood do not desire to go,’ said the enamoured queen.

do(助動)(否定の命令法を作って)・Don't go! 行かないで(くれ)。
desire(他)(~を)強く望む、欲求する、望む(+to do)
enamour(他)(受身)ほれさせる、魅了(魅惑)する

‘I am a spirit of no common rate. I love you. Go with me, and I will give you fairies to attend upon you.’

spirit(名)妖精(=sprite、elf)
of(前)(of+名詞で形容詞句をなして)~の
no(副)(形容詞の前に置き、その形容詞を否定して)決して~でない
common(形)並の水準の、あたりまえの
rate(名)等級
love(他)(人などを)愛する、かわいがる、大事にする
go with ~ ~と一緒に行く、~に同行する
will(助動)(意志未来を表わして)(1人称の主語に伴い、発話時の話者の意志を表わし、約束・諾否・主張・選択などを示して)~するつもりである、~しようと思う
give(他)(人に)(ものを)与える、あげる(+目+目)
fairy(名)妖精(ようせい)(民間伝承などに出てくる架空の小人/チョウのような翼があり超自然力をもつ)
attend(自)(人などの)世話をする、面倒を見る、ご用を聞く
on(前)(動作の対象を表わして)~に対して、~に当てて

She then called four of her fairies; their names were, Pease-blossom, Cobweb, Moth and Mustard-seed.

then(副)それから、そのあと、そこで
call(他)(~を)呼び出す、呼び寄せる、呼ぶ、招く
four(代)(基数の4)(複数扱い)4つ、4個(人)
of(前)(部分を表わして)~の中の
their(代)彼ら(彼女ら)の
pease(名)(古)=pea(名)エンドウ豆
blossom(名)(特に果樹の)花
cobweb(名)クモの巣(糸)
moth(名)(昆)ガ(蛾)
mustard seed(名)カラシの種子(つぶしてからしを作る)

‘Attend,’ said the queen, ‘upon this sweet gentleman; hop in his walks, and gambol in his sight; feed him with grapes and apricots, and steal for him the honey-bags from the bees. Come, sit with me,’ said she to the clown, ‘and let me play with your amiable hairy cheeks, my beautiful ass! and kiss your fair large ears, my gentle joy!’

sweet(形)優しい、親切な
gentleman(名)紳士(育ちがよく他人に対して礼儀正しく名誉を重んじる男子/⇔lady)(イギリス紳士の典型は、山高帽(bowler)をかぶりダークスーツを着て、天気に関係なく細くきちんと巻いた傘をステッキ代わりに持ち歩くとされているが、今では少ない)
hop(自)(通例副詞句を伴って)(人が)(片足で)ひょいと跳ぶ
in(前)(範囲を表わして)~において、~内で ・in one's sight 視界の内に
his(代)彼の
walk(名)散歩
gambol(自)(子羊・子供が)はね回る、ふざける
sight(名)視界、視域 ・in a person's sight 人の目の前で
feed(他)(食物・えさ・肥料を)(人・動植物に)与える(with)・feed A with B AにBを与える
with(前)(材料・中身を表わして)~で
grape(名)ブドウ(一粒の実)
apricot(名)アンズ(食用)
steal(他)(財布・金などを)(~から)盗む
honey bag(名)(昆虫)蜜胃(みつい)(ミツバチの食道内にある蜜袋)
from(前)(分離・除去などを表わして)~から(離して)
bee(名)(昆)ミツバチ
come(自)(間投詞的に用いて、いらだち・誘い・督促・再考などを表わして)さあ、これ(=come on)
let(他)(使役を表わして)(人に)(働きかけて)(~)させる(+目+原形)
play(自)(~を)もてあそぶ(=toy)
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
amiable(形)(古)りっぱな
hairy(形)毛深い、毛だらけの
cheek(名)ほお
my(代)私の
kiss(他)(~に)キスする、くちづけ(接吻(せっぷん))する
fair(形)美しい、魅力的な
ear(名)耳
gentle(形)(人・気質・声など)優しい、温和な、穏やかな
joy(名)喜びの種(もと)

‘Where is Pease-blossom?’ said the ass-headed clown; not much regarding the fairy queen's courtship, but very proud of his new attendants.

headed(形)(複合語で)頭が~の、~頭の
clown(名)(古)田舎者、百姓、無骨者
not(副)(不定詞・分詞・動名詞の前に置いてそれを否定して)(~し)ない
much(副)(動詞を修飾して)おおいに、たいそう、非常に
regard(他)(古)(~を)顧慮する、気に留める、(~に)注意する
courtship(名)(女性への/また動物の)求婚、求愛
proud(形)誇らしげな、自慢する、得意な(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)~を
new(形)これまでに存在しなかった、初めて現われた(見た、聞いた)(⇔old)
attendant(名)付き添い人、随行

‘Here, sir,’ said little Pease-blossom.

sir(名)(男性への呼び掛け)あなた、先生、閣下、お客さん、だんな(見知らぬ人に、召し使いから主人に、生徒から先生に、店員から客に、目下から目上に、または議会で議長に対する敬称/日本語ではこの語を訳さず文全体を丁重に訳せばよい場合が多い)

‘Scratch my head,’ said the clown. ‘Where is Cobweb?’

scratch(他)(かゆい所などを)(つめなどで)かく

‘Here, sir,’ said Cobweb.

‘Good Mr Cobweb,’ said the foolish clown, ‘kill me the red humble-bee on the top of that thistle yonder; and, good Mr Cobweb, bring me the honey-bag. Do not fret yourself too much in the action, Mr Cobweb, and take care the honey-bag break not; I should be sorry to have you overflown with a honey-bag. Where is Mustard-seed?’

good(形)(呼び掛け・敬称に用いて)親愛な、いとしい
foolish(形)愚かな、ばかな(⇔wise)
humble-bee(名)=bumblebee(名)(昆)マルハナバチ
top(名)(通例the ~)(ものの)頂上、てっぺん(of)
thistle(名)(植)アザミ(スコットランドの象徴で国花)
yonder(形)(通例冠詞を伴わないで)あそこ(向こう)の
and(接)(等位接続詞)(前後関係を示して)~して(から)、それから(=then)
bring(他)(人に)(ものを)もってくる(+目+目)
fret(他)じらす、いらだたせる、悩ます ・fret oneself いらいらする
yourself(代)(再帰的に用いて)あなた自身を(に)/(一般動詞の目的語に用いて)
too(副)(形容詞・副詞の前に置いて)~すぎる
action(名)行動、働き、活動、実行
take care 注意する、気をつける(+that)
break(他)(ものを)壊す、割る、砕く
should(助動)(可能性・期待を表わして)きっと~だろう、~のはずである
sorry(形)残念に思って、遺憾で(+to do)
have(他)(もの・人を)(~して)もらう、(~)させる(+目+過分)
overflow(他)(~から)あふれ出る

‘Here, sir,’ said Mustard-seed; ‘what is your will?’

what(代)(疑問代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(補語の場合)
will(名)(通例one's ~)(人の)望み、願い

‘Nothing,’ said the clown, ‘good Mr Mustard-seed, but to help Mr Pease-blossom to scratch: I must go to a barber's, Mr Mustard-seed, for methinks I am marvellous hairy about the face.’

help(他)(人を)助ける、援助する、救う、(人の)(~する)手伝いをする(「人」を目的語にし、「仕事(など)」を目的語にしない)(+目+to do)
must(助動)(必要・義務を表わして)~ねばならない
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に ・go to ~に行く
barber(名)理髪師、理容師、床屋(人)(barberは男性の調髪をする理髪師)
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
methinks(自)(古)(~と)(私には)思われる(that)
marvellous(英)(副)驚くほど
about(前)(周囲を表わして)~のあたりに、~の近くに
(本文342語)
【参考文献】
Tales from Shakespeare (Penguin Classics) (English Edition)』Charles and Mary Lamb・著
シェイクスピア物語 上 (岩波文庫)』安藤貞雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)森一郎・著(青春出版社