『ロッキー2』

この週末は、ブルーレイで『ロッキー2』を見た。

1979年のアメリカ映画。
今作は、スタローン自身が監督した。
主要キャストは前作と同じ。
テーマ曲も例の曲。
第1作でのチャンピオン・アポロ(カール・ウェザース)との闘いのダイジェストから始まる。
ダイジェストと言っても、長い。
1作目を見ていない人にも分かるように、ということか。
試合が終わり、駆け付ける救急車。
傷付いたロッキー(シルヴェスター・スタローン)が出て来る。
チャンピオンも出て来る。
アポロはロッキーに宣戦布告するが、ロッキーには再試合をする気はない。
本作を貫くのは、要するに、チャンピオンの再試合の要請をいつロッキーが受けるかということ。
ロッキーは病院で手術を受ける。
そして、退院。
冬のフィラデルフィアは寒そうである。
雪の動物園で恋人のエイドリアン(タリア・シャイア)とデート。
彼女にプロポーズし、OKをもらう。
挙式。
それにしても、アポロとの闘いで一躍有名になったロッキーには、突然、カネ目当ての連中がわんさと寄って来るようになった。
サインも求められる。
ロッキーに、CM出演の依頼が舞い込んだ。
しがないチンピラだったロッキーには、まともな金銭感覚はない。
高級車を買い、高級腕時計(金のロレックス)を買い、散在する。
大きな家にも引っ越した。
一方、アポロには、ロッキーとの試合を「八百長だ」と非難する手紙が毎日のように届いている。
エイドリアンが身ごもった。
ロッキーのCM撮影が行われる。
しかし、不器用な彼はうまく演技が出来ない。
監督と衝突して、クビになる。
職安に行っても、仕事がない。
中卒の彼には、肉体労働くらいしかない。
ロッキーは、エイドリアンの兄・ポーリー(バート・ヤング)の紹介で、精肉工場で肉の運搬をすることになる。
だが、突然の人員整理で解雇される。
ロッキーは、ポーリーに車を売る。
仕事がなくてどうしようもないロッキーは、「またリングに上がるかな」と思い始める。
けれども、「これ以上ボクシングをすると目がつぶれる」と、医者から止められている。
彼は、アポロとの壮絶な闘いで、目をやられてしまったのだ。
エイドリアンは、ロッキーがボクシングを再開することに断固反対する。
「必要なら、私が働く」と。
師匠のミッキー(バージェス・メレディス)を訪ねるも、やはり「ボクシングは止めとけ。目がつぶれる」と言われる。
アポロの方は、どうしてもロッキーと再試合をしたいようだ。
世間からのバッシングも何のその、執念の卑劣なキャンペーンを張って、再試合を画策する。
新聞に、ロッキーを嘲笑する広告を出す。
テレビに出演し、「ヤツはオレを恐れている。いつでも相手になってやる」と挑発。
エイドリアンは、元の職場であるペット・ショップで働いている。
ロッキーは、ようやくアポロと闘う気になった。
特訓開始。
と、ここから盛り上がりそうだが、そうは問屋が卸さない。
奥さんが反対しているので、どうしても本気になれない。
試合の日は迫って来るが、トレーニングに身が入らない。
そんな中、エイドリアンが男の子を早産。
その際、過労で余病を併発し、昏睡状態に陥る。
さあ、これからどうなる?
まあ、結末は分かり切っているが。
基本的には、前作のパターンを踏襲している。
スタローンは、役柄ではボクシング以外に何の能力もないことになっているが、大衆受けする脚本を書く才能はあると思う。
前回よりも予算がデカイから、エキストラの数が違う。
アポロとの試合は、相変わらずスゴイ迫力だ。
1979年洋画興行収入7位(ちなみに、1位は『スーパーマン』。邦画の1位は『銀河鉄道999』)。