『高慢と偏見』を原書で読む(第27回)

(テキスト30ページ、1行目〜)

They could talk of nothing but officers; and Mr. Bingley's large fortune, the mention of which gave animation to their mother, was worthless in their eyes when opposed to the regimentals of an ensign.

talk(自)(〜のことを)話す、しゃべる
of(前)(関係・関連を表わして)〜の点において、〜に関して、〜について
nothing but 〜 ただ〜のみ、〜にほかならない
officer(名)(陸・海・空軍の)将校、士官
large(形)(数・量・額など)大きい、多くの
fortune(名)富、財産
mention(名)言及、陳述、記載(of)
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
give(他)(感情・状態・性質などを)生じさせる、添える(to)
animation(名)生気、活気
to(前)(行為・作用の対象を表わして)(間接目的語に相当する語句を導いて)〜に
their(代)彼ら(彼女ら)の
worthless(形)価値のない、役に立たない、無益な(⇔valuable)
in(前)(範囲を表わして)〜において、〜内で ・in one's sight 視界の内に
eye(名)物の見方、見地、見解 ・in my eyes 自分の見るところでは
when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
oppose(他)(〜に)(〜を)対比(対照)させる(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に ・listen to 〜を聞く
regimental(名)(複数形で)連隊服、軍服
ensign(名)少尉

After listening one morning to their effusions on this subject, Mr. Bennet coolly observed,
“From all that I can collect by your manner of talking, you must be two of the silliest girls in the country. I have suspected it some time, but I am now convinced.”

one(形)(時を表わす名詞の前に用いて)ある
morning(名)(副詞的に)朝に、午前中に
effusion(名)感情むき出しの表現(まずい詩文)
on(前)(関係を表わして)〜について、〜に関する
this(形)(指示形容詞)この/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
subject(名)(議論・研究などの)主題、問題、題目、テーマ
Bennet ベネット(Jane Austen, Pride and Prejudiceに登場する一家)
coolly(副)冷淡に、よそよそしく
observe(他)(〜と)述べる、言う(+引用)
from(前)(根拠・動機を表わして)〜から(判断して)
all(代)(単数扱い)(関係詞節を従えて)(〜の)すべてのこと
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの(先行詞がもの・人を表わす場合で、最上級の形容詞、all the、the only、the same、the veryなどの制限的語句を含む時、および、先行詞がall、much、little、everything、nothingなどの時に多く用いられる傾向があるが、絶対的なものではない)/(他動詞・前置詞の目的語として)
collect(他)(考えを)集中する、まとめる
by(前)(判断の尺度・標準を表わして)〜によって、〜に従って
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
manner(名)(a 〜、one's 〜)態度、物腰、様子、挙動
talking(名)話すこと、談話
must(助動)(当然の推定を表わして)〜にちがいない、〜に相違ない、きっと〜だろう
two(代)(複数扱い)二つ、2個(人)
of(前)(部分を表わして)〜の中の
silly(形)(人が)愚かな、ばかな、思慮のない
in(前)(全体との関係を表わして)〜の中で、〜のうちで
country(名)(ある広い)地域
suspect(他)(ことを)疑う、怪しむ、怪しいと思う
time(名)(またa 〜)(ある一定の長さの)期間、間
convinced(形)(〜を)確信して(⇔unconvinced)

Catherine was disconcerted, and made no answer; but Lydia, with perfect indifference, continued to express her admiration of Captain Carter, and her hope of seeing him in the course of the day, as he was going the next morning to London.

Catherine(名)キャサリン(女性名/愛称Cathy、Kate、Kitty)
disconcerted(形)(〜して)ろうばいした、当惑した
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(〜を)する、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
Lydia リディア(女子名)
with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して
perfect(形)まったくの
indifference(名)無関心、冷淡、むとんちゃく(⇔concern) ・with indifference むとんちゃくに、冷淡に
continue(他)(〜を)続ける、継続する、持続する、(〜し)続ける(⇔stop)(+to do)
express(他)(思想などを)(言葉で)表現する、言い表わす
her(代)彼女の
admiration(名)感嘆、感心、称賛(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)〜を、〜の
captain(名)陸軍大尉
Carter カーター
hope(名)期待(of)
see(他)(人に)会う、面会する
in the course of 〜 〜のうちに
as(接)(原因・理由を表わして)〜だから、〜ゆえに
next(形)(通例the 〜)(過去・未来の一定時を基準にして)その次の、翌〜
London(名)ロンドン(イングランド南東部Thames河畔の大都市/イングランドと英国の首都)

“I am astonished, my dear,” said Mrs. Bennet, “that you should be so ready to think your own children silly. If I wished to think slightingly of any body's children, it should not be of my own however.”

astonished(形)驚いた、びっくりした(that)
my(代)私の
dear(名)(呼び掛けにも用いて)あなた、おまえ(男女ともに用いる)
say(他)(人に)(〜と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)/(+that)
that(接)(副詞節を導いて)(判断の標準を表わして)(〜である、〜する)とは
should(助動)(仮定法で)(遺憾・驚きなどを表わす主節に続くthat節、またはI'm surprised、I regretなどに続くthat節に用いて)〜する(のは、とは)
ready(形)今にも(〜)しようとして(+to do)
think(他)(〜を)(〜だと)思う、みなす(+目+補)
child(名)(親に対して)子(息子、嫁)
if(接)(譲歩を表わして)たとえ〜としても
wish(他)(〜)したい(と思う)(+to do)
think of 〜 〜のことを考える
slightingly(副)<slighting(形)軽蔑する、侮辱する
anybody(代)(疑問文・条件節で用いて)だれか
should(助動)(条件文の帰結節で、I shouldで現在または未来の事柄についての想像を表わして)〜だろうに
own(代)(one's 〜/独立用法で)わがもの、わが家族、いとしい者

“If my children are silly I must hope to be always sensible of it.”

hope(他)(〜したいと)思う、望む、(〜であればよいと)思う(+to do)/(+that)
sensible(形)(〜に)感づいて、(〜を)意識して
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)〜を

“Yes―but as it happens, they are all of them very clever.”

yes(副)(相手の言葉に同意を表わして)なるほどそうだが(but)
as it happens 折よく、あいにく
all(代)(複数扱い)(all of the 〜で)すべて、みんな

“This is the only point, I flatter myself, on which we do not agree. I had hoped that our sentiments coincided in every particular, but I must so far differ from you as to think our two youngest daughters uncommonly foolish.”

this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
point(名)(the 〜)点、主眼点、論旨、ポイント
flatter(他)(〜 oneselfで)うぬぼれる、得意になる
myself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞とともに全体で自動詞的な意味になる)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
agree(自)意見が一致する、同感である(on)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)
our(代)我々の、私たちの
sentiment(名)(しばしば感情の交じった)感想、所感、意見(=view)
coincide(自)符合する、一致する
particular(名)(通例複数形で)点、事項、細目
so 〜 as to do 〜するほどに(〜だ)
far(副)(程度に関して)はるかに、大いに、ずっと
differ(自)違う、異なる
from(前)(区別・相違を表わして)〜から、〜と ・differ from 〜と異なる
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
young(形)(比較級・最上級で用いて)(年齢の上下関係を示して)年下の
uncommonly(副)珍しく、特別に

“My dear Mr. Bennet, you must not expect such girls to have the sense of their father and mother. ―When they get to our age I dare say they will not think about officers any more than we do. I remember the time when I liked a red-coat myself very well―and indeed so I do still at my heart; and if a smart young colonel, with five or six thousand a year, should want one of my girls, I shall not say nay to him; and I thought Colonel Forster looked very becoming the other night at Sir William's in his regimentals.”

My dear Mr. A ねえ、Aさん(談話でていねいな呼び掛け/時には皮肉・抗議の気持ちを表わす)
must(助動)(否定文で禁止を表わして)〜してはいけない
expect(他)(きっと)(〜するだろうと)思う(+目+to do)
girl(名)(しばしばone's 〜)(年齢に関係なく)娘
have(他)(部分・属性として)(特徴・性質・能力などを)もっている
sense(名)思慮、分別、常識
when(接)〜ならば、〜とすると
get to 〜 〜に達する
I dare say おそらく〜だろう、たぶん(that節(thatは常に省略)または文尾に主文と並列的に用いる)
think(自)考える(about)
not 〜 any more than 〜 〜でないのは〜でないと同じ
do(自)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)(同一の動詞(およびそれを含む語群)の反復を避けて
time(名)(特定の)時、時期
when(副)(関係副詞)(制限的用法で)〜する(した)(時)(通例「時」、時には「場合」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
redcoat(名)(米国独立戦争当時の)英国兵(もと赤服を着ていたことから)
myself(代)(強調に用いて)私自身/(Iとともに用いて同格的に)
indeed(副)(前言を強調的に言い直して)それにまた、いやそれどころか
so(副)(be、have、doなどの動詞を伴って)(so+主語+動詞の語順で、潜行の陳述に対する同意・確認を表わして)まさに、いかにも、実際
do(自)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)(soやneitherなどで始まる応答文などで)
at heart 心底は
smart(形)(服装など)きちんとした、こざっぱりした、きまっている(=neat)
colonel(名)(陸軍・海兵隊・米空軍)大佐
with(前)(所持・所有を表わして)〜を持って(た)、〜のある
five(形)(基数の5)5の、5個の、5人の
six(形)(基数の6)6の、6個(人)の
thousand(名)(数詞または数を示す形容詞を伴う時の複数形はthousand)1000ドル(ポンドなど)
a(冠)(不定冠詞)(単位を表わす語につけて)〜につき、〜ごとに(=per)(前置詞の働きをし、また、訳さないこともある) ・a day 1日につき
should(助動)(仮定法で)(条件節に用いて実現の可能性の少ない事柄に対する仮定・譲歩を表わして)万一(〜ならば、〜しても)、もしかして〜ということでもあれば(あっても)
one(代)(特定の人(もの)の中の)一つ、1個、一人(of)
nay(副)(古)否、いや(=no/⇔yea、aye)
think(他)(〜と)思う、考える(+that)
Forster フォースター
look(自)(〜に)見える、(〜と)思われる(+補)
becoming(形)(〜に)似合って(⇔unbecoming)
other(形)(the 〜/日・夜・週などを表わす名詞を修飾して副詞的に)この前の、せんだっての ・the other evening せんだっての夕方は
night(名)(副詞的に)夜に
Sir(名)サー(英国で準男爵baronet)またはナイト爵(knight)の人の氏名と併用する敬称)
William(名)ウィリアム(男性名/愛称Bill、Will、Willie)
in(前)(着用を表わして)〜を着て、身につけて
his(代)彼の

“Mamma,” cried Lydia, “my aunt says that Colonel Forster and Captain Carter do not go so often to Miss Watson's as they did when they first came; she sees them now very often standing in Clarke's library.”

mama(名)ママ、おかあさん(主に小児語)
cry(他)(〜を)大声で叫ぶ、どなる
so(副)(so 〜 as 〜で)(否定語の後で)〜ほどには〜、〜と同じ程度には〜(でない)
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に ・go to 〜に行く
Watson ワトソン
as(接)(so 〜 as 〜で同程度の比較を表わして)〜と同じく、〜と同様に、〜のように、〜ほど
first(副)最初のころ(=initially)
come(自)(人・ものが)(ある場所に)到着する、やってくる
see(他)(〜を)見る、(〜が)見える(+目+doing)
standing(形)立っている、立ったままの
Clarke クラーク
library(名)貸本屋(=rental library)
【参考文献】
Pride and Prejudice (Penguin Classics)』Jane Austen・著
自負と偏見 (新潮文庫)小山太一・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)