『嵐が丘』を原書で読む(第15回)

(テキスト16ページ、3行目〜)

‘Mrs. Heathcliff,’ I said earnestly, ‘you must excuse me for troubling you — I presume, because, with that face, I'm sure you cannot help being good-hearted. Do point out some landmarks by which I may know my way home — I have no more idea how to get there than you would have how to get to London!’

Heathcliff ヒースクリフ(Emily Brontëの小説Wuthering Heights(1847)の主人公/復讐の鬼)
say(他)(人に)(〜と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
earnestly(副)まじめに、真剣に、熱心に
excuse(他)(人・人の行為・態度などを)許す、勘弁する ・excuse me for doing 〜してすみません
for(前)(感情・趣味・適性などの対象を表わして)〜に対して(する)、〜を理解する
trouble(他)(人を)煩わせる、(人に)手数(迷惑、やっかい(など))をかける(=bother)
presume(他)(〜を)仮定(推定)する(+that)
because(接)(副詞節を導いて)(なぜなら)〜だから(である)、〜なので
with(前)(原因を表わして)〜のせいで、〜のゆえに、〜のために
face(名)顔色、顔つき
I'm→I am
sure(形)確信して(⇔unsure)(+that)
cannot help doing 〜しないではいられない、〜するほかはない、〜せざるをえない
good-hearted(形)心のやさしい、親切な、思いやりのある
do(助動)(肯定文を強調して)
point out(〜を)指摘する
landmark(名)(陸上の)目印(となるもの)、陸標(木・建物など)
by(前)(手段・媒介を表わして)〜で
which(代)(関係代名詞)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
may(助動)(妥当性や可能を表わして)〜できるかもしれない、〜できよう
my(代)私の
way(名)(通例単数形で)(the 〜、one's 〜)行く道 ・one's way home 帰り道
home(副)わが家へ ・one's way home 帰途
have(他)(感情・考えなど)(心に)抱いている
no more 〜 than 〜 〜でないのは〜でないと同じ
idea(名)(通例否定文で)(〜についての)理解、認識、見当(have no ideaで「わからない」の意になる) ・have no idea how to do どうやって〜してよいものやらさっぱりわからない
how(副)(疑問詞)(方法・手段を尋ねて)(to doまたは節を導いて)どうやって〜するか
get(自)(副詞句を伴って)(ある場所・地位・状態に)達する、到達する、至る
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(現在または未来の事柄について帰結節で無意志の仮定を表わして)〜(する)だろう
get to 〜 〜に達する
London(名)ロンドン(イングランド南東部Thames河畔の大都市/イングランドと英国の首都)

‘Take the road you came,’ she answered, ensconcing herself in a chair, with a candle, and the long book open before her.

take(他)(道・進路などを)たどる ・take the 〜 way 〜の道を通る
come(自)(通例副詞句を伴って)(話し手のほうへ)やってくる ・come a way 道のりを来る
answer(他)(人に)(〜と)答える、答えて言う(+引用)
ensconce(他)(ensconce oneselfで)(〜に)(快適に、落ち着いて)座る、おさまる(in)
herself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)
with(前)(所持・所有を表わして)〜を持って(た)、〜のある
long(形)(形が)長めの
open(形)(本・包み・傘など)開いた、あけた(⇔closed)
before(前)(位置・場所などを表わして)〜の前に

‘It is brief advice, but as sound as I can give.’

brief(形)手短な、簡潔な
as 〜 as one can できるだけ
sound(形)(理論・判断など)しっかりした、確実な根拠のある(=reliable)

‘Then, if you hear of me being discovered dead in a bog or a pit full of snow, your conscience won't whisper that it is partly your fault?’

then(副)(通例文頭または文尾に用いて)それなら、(それ)では
hear of 〜 〜の存在(事実)を聞いて知っている ・hear of+目的格+doing 〜が〜すると聞く
bog(名)沼地、湿原、湿地、泥沼
pit(名)穴、くぼみ
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)〜を
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
conscience(名)良心、道義心、善悪の観念
won't will notの短縮形
will(助動)(意志未来を表わして)(2人称を主語とする疑問文に用い、相手の意志を問い、また依頼・勧誘を表わして)〜しませんか
whisper(他)(人に)(〜を)ささやく、小声で言う(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)/(主語節を導いて)
partly(副)ある程度は、少しは、幾分かは
fault(名)(通例one's 〜、the 〜)(過失の)責任、罪

‘How so? I cannot escort you. They wouldn't let me go to the end of the garden-wall.’

How so? どうしてそうなのか、どうしてか
escort(他)(副詞句を伴って)(〜に)付き添う、同伴する
wouldn't→would not
let(他)(容認・許可を表わして)(人・ものなどに)(〜)させる、(人・ものなどに)(〜することを)許す(+目+原形)
to(前)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に ・go to 〜に行く
end(名)(細長いものの)端、末端、先端(of)
wall(名)(石・れんがなどの)塀、外壁

You! I should be sorry to ask you to cross the threshold, for my convenience, on such a night,’I cried.

should(助動)(可能性・期待などを表わして)きっと〜だろう、〜のはずである
sorry(形)残念に思って、遺憾で(+to do) ・I'm sorry to do. 残念ながら〜できない。
ask(他)(人に)(〜するように)頼む(+目+to do)
threshold(名)敷居 ・cross the threshold 敷居をまたぐ、家に入る
for(前)(獲得・追求・期待の対象を表わして)〜を得るために(の)、〜を(求めて)
convenience(名)好都合(なこと)、便利
on(前)(特定の日の朝(午後、夜)など)に
cry(他)(〜を)大声で叫ぶ、どなる(+引用)

‘I want you to tell me my way, not to show it; or else to persuade Mr. Heathcliff to give me a guide.’

want(他)(人が)(人に)(〜することを)望む、(人に)(〜して)ほしいと思う(+目+to do)
tell(他)(人に)(〜を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+目)
show(他)(人に)(道・場所などを)(さして、同行して)教える(単に口で教える場合はtellを用いる)
else(副)(通例or 〜で)でなければ
persuade(他)(人を)説得する、(人を)説得して(〜)させる(⇔dissuade)(+目+to do)
give(他)(便宜・労力・援助などを)提供する(+目+目)
guide(名)(観光客・博物館・山などの)案内人、ガイド

‘Who? There is himself, Earnshaw, Zillah, Joseph, and I. Which would you have?’

who(代)(疑問代名詞)だれを(に)
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後は通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「〜がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
himself(代)(強調に用いて)彼自身/(he、himの代わりに用いて)
Earnshaw アーンショウ(Emily BrontëのWuthering Heightsに登場する、主人公Heathcliffの養家の名)
Zillah ジラ(女子名)
Joseph(名)ジョーゼフ(男性名/愛称Jo、Joe)
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(Would you 〜?で丁重な依頼や勧誘を表わして)〜してくださいませんか、〜しませんか
have(他)(〜を)(選び)取る、つける

‘Are there no boys at the farm?’

‘No, those are all.’

no(副)(質問・依頼などに答えて)いいえ
those(代)(指示代名詞)それら(のもの(人々))、あれら(のもの(人々))(⇔these)
all(代)(複数扱い)すべての人々

‘Then, it follows that I am compelled to stay.’

it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
follow(自)(itを主語として)(〜からすると)当然の結果として(〜ということに)なる(+that)
compel(他)(〜に)(〜するように)強(し)いる、無理に(〜)させる(+目+to do)
stay(自)(通例副詞句を伴って)滞在する、客となる

‘That you may settle with your host. I have nothing to do with it.’

that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと
settle(他)(問題・争議・紛争などを)解決する
host(名)(客をもてなす)主人(役)、ホスト(役)
have nothing to do with 〜 〜と全然関係がない

‘I hope it will be a lesson to you, to make no more rash journeys on these hills,’ cried Heathcliff's stern voice from the kitchen entrance.

hope(他)(〜したいと)思う、望む、(〜であればよいと)思う(+that)
will(助動)(話し手の推測を表わして)〜だろう
lesson(名)教訓、訓戒 ・Let that be a lesson to you. 今度のことを教訓にしなさい(これに懲りて今後はそのようなことをやめなさい)。
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜にとっては、〜には
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(〜を)する、行なう
no more それ以上(もはや、二度と)〜しない
rash(形)気の早い、早まった、無謀な(=hasty)
journey(名)(通例陸上の比較的長い)旅行 ・make a journey 旅行をする
stern(形)厳格な、厳しい、断固たる
from(前)(出所・起源・由来を表わして)〜から(来た、取ったなど)
entrance(名)入り口

‘As to staying here, I don't keep accommodations for visitors; you must share a bed with Hareton, or Joseph, if you do.’

as to 〜(文頭に用いて)=as for 〜(通例文頭で)〜に関するかぎりでは、〜はどうかと言えば(=regarding)
don't→ do not
keep(他)(家・庭などを)(よい状態で)維持する、手入れする
accommodation(名)宿泊(収容)設備(住む(宿泊する)ための下宿・アパート・ホテルなど)
for(前)(用途・指定・適否を表わして)〜向きに(の)、〜用に(の)
visitor(名)訪問者、来客
share(他)(ものを)共有する ・share A with B AをBと一緒に使う
do(自)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)(同一の動詞(およびそれを含む語群)の反復を避けて)

‘I can sleep on a chair in this room,’ I replied.

sleep(自)眠る
reply(他)(〜と)答える(目的語には答える内容がくるので、人称代名詞やletterなどの名詞は用いられない)(+引用)

‘No, no! A stranger is a stranger, be he rich or poor — it will not suit me to permit any one the range of the place while I am off guard!’ said the unmannerly wretch.

stranger(名)(見)知らぬ人、他人
suit(他)(人の)気に入る、(人を)満足させる
permit(他)(〜を)許す、許可する、認める(+目+目)
anyone(代)=anybody(代)(否定文で用いて)だれも
range(名)(またa 〜)(人間の感覚の及ぶ)範囲、距離
off(前)(仕事など)から離れて
guard(名)見張り、監視、警戒
unmannerly(形)不作法な、粗野な
wretch(名)恥知らず、嫌われ者

With this insult my patience was at an end.

this(形)(指示形容詞)この/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)(⇔that)
insult(名)侮辱、無礼
patience(名)忍耐、忍耐力、辛抱強さ
at an end 尽きて、終わって

I uttered an expression of disgust, and pushed past him into the yard, running against Earnshaw in my haste.

utter(他)(声・言葉・うなり声・ため息などを)口から出す、発する
expression(名)表現(すること)
disgust(名)(むかむかするほどの)いや気、むかつき、嫌悪感
push(自)(通例副詞句を伴って)押し進む、前進する
past(前)(場所・人など)を通り過ぎて、を通り過ぎた所に
run against 〜 〜にぶつかる
in haste 急いで

It was so dark that I could not see the means of exit, and, as I wandered round, I heard another specimen of their civil behaviour amongst each other.

it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)/(明暗を漠然とさして) ・It is dark. 暗い。
so(副)(程度・結果を表わして)(順送りに訳して)非常に〜なので〜
that(接)(副詞節を導いて)(so 〜 thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)〜なので、〜(する)ほど
could(助動)(直説法(叙実法)で用いて)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい
see(他)(〜が)わかる、(〜に)気づく
means(名)方法、手段(of)
exit(名)出て行くこと、退出
as(接)(時を表わして)〜している時、〜したとたんに
wander(自)(副詞句を伴って)(あてもなく)歩き回る、さまよう
round(副)ぐるぐると、循環して
another(形)別の、ほかの
specimen(名)見本、適例(=sample)(of)
their(代)彼ら(彼女ら)の
civil(形)(不作法にならない程度に)礼儀正しい、ていねいな(⇔uncivil)
behaviour(名)(英)=behavior(名)ふるまい、態度
amongst(前)=among
each other(目的格・所有格でのみ用いて)お互い(に、を)
【参考文献】
Wuthering Heights (Penguin Classics)』Emily Brontë・著
嵐が丘(上) (光文社古典新訳文庫)小野寺健・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)