『嵐が丘』を原書で読む(第23回)

(テキスト24ページ、1行目〜)

I was condemned to hear all out — finally, he reached the ‘First of the Seventy-First.’

condemn(他)(人に)刑を宣言する(=sentence)(通例受見)(+目+to do)
hear out(人の)話を最後まで聞く
all(代)(単数扱い)すべて(のもの)、万事
reach(他)(物やある状態・結果・結論などに)達する、届く
first(代)(~する)最初の人(もの)(of)
of(前)(部分を表わして)~の中の
seventy(形)(基数の70)70の、70個の、70人の
first(名)(通例the ~)第1(番目)

At that crisis, a sudden inspiration descended on me; I was moved to rise and denounce Jabes Branderham as the sinner of the sin that no Christian need pardon.

at(前)(時の一点を表わして)~に
that(形)(指示形容詞)(対話者同士がすでに知っていることもの・人・量をさして)あの(⇔this)
crisis(名)危機、決定的段階、重大局面
inspiration(名)霊感、インスピレーション
descend(自)(怒りなどが)(人などを)見舞う(=fall on)(0n)
on(前)(動作の対象を表わして)~に対して、~に当てて
move(他)(人を)動かして(~)させる、(人に)(~する)気を起こさせる(=prompt)(+目+to do)
rise(自)(横になっていたり、座っていたりする状態から)立ち上がる
denounce(他)(~を)(公然と攻撃し)非難する、弾劾する(+目+as 補)
Jabes→Jabez ジェーベズ(男子名)
as(前)(動詞の目的補語を導いて)~と、~だと
sinner(名)(宗教・道徳上の)罪人(つみびと)、罪深い者
sin(名)(宗教・道徳上の)罪、罪業
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(他動詞・前置詞の目的語として)
Christian(名)キリスト教徒、キリスト(教)信者、クリスチャン
need(助動)~する必要がある
pardon(他)容赦する、許す、大目に見る

‘Sir,’ I exclaimed, ‘sitting here, within these four walls, at one stretch, I have endured and forgiven the four hundred and ninety heads of your discourse. Seventy times seven times have I plucked up my hat, and been about to depart — Seventy times seven times have you preposterously forced me to resume my seat. The four hundred and ninety first is too much. Fellow martyrs, have at him! Drag him down, and crush him to atoms, that the place which knows him may know him no more!’

sir(名)(意見などをする時または皮肉に)君!、おい!
exclaim(他)(~と)声高に言う(+引用)
within(前)~の内に、~の中に ・within the castle walls 城壁の内に
four(形)(基数の4)4の、4個の、4人の
at a stretch 一気に、休まずに
endure(他)(辛抱強くじっと)我慢する
forgive(他)(人・罪などを)許す、大目に見る
hundred(形)100の、100個の、100人の(通例a、anまたはone、fourなどの数詞がつく)
ninety(形)(基数の90)90の、90個の、90人の
head(名)(単数形で/通例the ~)(問題の)題目、項目(of)
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
discourse(名)談話、対話
time(名)(複数形で)倍
seven(形)(基数の7)7の、7個の、7人の
time(名)(頻度を表わし、通例副詞句をなして)回、度
preposterously<preposterous(形)途方もない、ばかげた、非常識な
force(他)(人に)強いて(~)させる、(人に)(~することを)余儀なくさせる(+目+to do)
resume(他)(~を)再び取る(占める)(=return to) ・Please resume your seats. どうぞまたご着席くささい。
my(代)私の
seat(名)席、座席
too(副)(形容詞・副詞の前に置いて)~すぎる
fellow(形)仲間の、同輩の、同業の
martyr(名)(信仰・主義などに)殉ずる人、殉難者、犠牲者
have at ~ ~をを攻撃する、~に取りかかる
drag down(~を)引きずり下ろす
crash(他)ガラガラ(ドシン、ガチャン)と壊す
to(前)(限度・程度・結果などを表わして)~に至るまでに、~するほどに
atom(名)原子
that(接)(副詞節を導いて)(目的を表わして)~するように、~せんがために(that節の中でmayを用いるのは形式ばった表現)
place(名)(通例単数形で)家、住まい
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
may(助動)(目的・結果を表わす副詞節において)~するために、~できるように
no more それ以上(もはや、二度と)~しない

Thou art the Man!’ cried Jabes, after a solemn pause, leaning over his cushion.

thou(代)(2人称単数主格)なんじは、そなたは(これに伴う動詞はareがart、haveがhastとなるほかは-st、-estの語尾をつける)
art(動)(古)beの主語が2人称・単数thouの時の直説法現在形 ・thou art=you rae
cry(他)(~を)大声で叫ぶ、どなる(+引用)
solemn(形)厳粛な、まじめな、重々しい、荘重な、荘厳な、謹厳な
pause(名)絶え間、とぎれ、ポーズ
lean(自)もたれる、寄り(もたれ)かかる
over(前)(ものが)(おおいかぶさるように)~の上へ
his(代)彼の
cushion(名)クッション、座ぶとん

‘Seventy times seven times didst thou gapingly contort thy visage — seventy times seven did I take counsel with my soul — Lo, this is human weakness; this also may be absolved! The First of the Seventy First is come. Brethren, execute upon him the judgment written! Such honour have all His saints!’

didst(動)(古)doの2人称単数(thou)doestの過去形 ・thou didst=you did
gapingly(副)口をあんぐりあけて、あきれて
contort(他)(~を)ねじ曲げる、ゆがめる
thy(形)(古)なんじの、そなたの
visage(名)顔、顔だち、容貌(ようぼう)
do(助動)(肯定文を強調して)
take(他)(動作名詞を目的語として)(ある行動を)する ・take counsel 相談する
counsel(名)助言、忠告 ・take counsel 助言を受ける
with(前)(処置・関係の対象を導いて)~に対して、~について、~にとっては
soul(名)霊魂、魂
lo(間)(古)見よ!、そら!、それ!
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
human(形)人間の(⇔divine、nonhuman)
weakness(名)弱いこと、弱さ
may(助動)(祈願・願望・のろいを表わして)願わくは~ならんことを、~させたまえ
absolve(他)(人の)(罪を)許す
brethren(名)(複)信者仲間
execute(他)(法律・判決・遺言などを)実施する、執行する、施行する
judgment(名)判決
written(形)書いた、書面にした
honour(名)(英)=honor(名)名誉、栄誉
have(他)(部分・属性として)(特徴・性質・能力などを)もっている
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
saint(名)聖人、聖徒、聖者(生前高徳であったため死後聖人の列に加えられた人、または殉教者などを呼ぶ尊称)

With that concluding word, the whole assembly, exalting their pilgrim’s staves, rushed round me in a body, and I, having no weapon to raise in self-defence, commenced grappling with Joseph, my nearest and most ferocious assailant, for his.

concluding(形)終結の、結びの
word(名)(口で言う)言葉
assembly(名)(社交・宗教などの特別の目的の)集会、会合、会議
exalt(他)高く上げる
their(代)彼ら(彼女ら)の
pilgrim(名)巡礼者、霊場参拝者
stave(名)棒、さお
rush(自)(通例副詞句を伴って)(ある方向に)突進する、殺到する(=hurry)
round(前)~の周りに(を)、~の四方に
in a body 一団となって
weapon(名)武器、兵器、凶器
in(前)(目的を表わして)~の目的で ・in self-defense 自衛のために
commence(他)開始する、始める
grapple(自)取っ組み合いをする(=wrestle)(with)
with(前)(敵対を表わして)~を相手に、~と
Joseph(名)ジョーゼフ(男性名/愛称Jo、Joe)
near(形)(場所・時間など)近い、手近の(=close/⇔far)
most(副)(主に2音節以上の形容詞・副詞の最上級を作って)最も、いちばん
ferocious(形)獰猛(どうもう)な、凶暴な
assailant(名)攻撃者
for(前)(目的・意向を表わして)~のために、~を目的として
his(代)彼のもの

In the confluence of the multitude, several clubs crossed; blows, aimed at me, fell on other sconces.

in(前)(状態を表わして)~の状態に(で)
confluence(名)(二つ以上のものの)合流、集合(of)
multitude(名)(the ~)群衆、人込み
club(名)(武器用の頭が太くて重い)こん棒
cross(自)(二線が)交差する
blow(名)強打、殴打
aim(他)(通例受身で)(~を)ねらい(目標・目的)とする(at)
at(前)(方向・目標・目的を表わして)~を(ねらって)、~に(向かって) ・aim at ~をめざす
on(前)(動作の方向を表わして)~に向かって、~をめがけて
sconce(名)脳天(=head)

Presently the whole chapel resounded with rappings and counter rappings.

presently(副)まもなく、やがて
chapel(名)(キリスト教の)礼拝堂、チャペル(教会の礼拝堂のほか、学校・病院・大邸宅などに設けられたものを言う)
resound(自)(場所が)(音で)反響する(with)
with(前)(材料・中身を表わして)~で
rap(自)(ドア・机などを)トントン(コツコツ、ドンドン)たたく
counter(接頭)「敵対、報復/反、逆/対応、副」の意で、自由に動詞・名詞・形容詞・副詞につける

Every man’s hand was against his neighbour; and Branderham, unwilling to remain idle, poured forth his zeal in a shower of loud taps on the boards of the pulpit, which responded so smartly that, at last, to my unspeakable relief, they woke me.

man(名)(男女を問わず一般に)人、人間
against(前)~にぶつかって
neighbor(名)隣席の人
unwilling(形)(~するのを)好まなくて、(~し)たがらなくて(+to do)
remain(自)(~の)ままである、相変わらず(~)である(+補)
idle(形)(人が)怠惰な、なまけている
pour(他)(金・精力などを)(~に)つぎ込む
forth(副)(通例動詞に伴って)前へ、見える所へ
zeal(名)熱心、熱中
shower(名)(弾丸・手紙などの)雨、洪水(of)
loud(形)騒々しい
tap(名)トントン打つこと、コツコツたたく音(on)
board(名)板(boardは専門的には厚さ2インチ半以下で幅が6-12インチの板)
pulpit(名)説教壇
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
respond(自)(刺激などに)反応する
so(副)(程度・結果を表わして)(so ~ that ~で)(順送りに訳して)非常に~なので~
smartly(副)すばやく
that(接)(副詞節を導いて)(so ~ thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)~なので、~(する)ほど
at last 最後に、とうとう(=finally)
to(前)(結果・効果を表わして)(通例to a person'sに感情を表わす名詞を伴って)~したことには、~にも
unspeakable(形)言い表わせない、言語に絶する
relief(名)(またa ~)ほっとすること、安心、安堵(あんど)
wake(他)(人を)(眠りなどから)目覚めさせる、起こす

And what was it that had suggested the tremendous tumult, what had played Jabes' part in the row?

that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(主語として)
suggest(他)(~を)暗示する、示唆する
tremendous(形)(大きさ・量・程度など)ものすごい、巨大な、とても大変な
tumult(名)騒動、暴動
play one's part 本分を尽くす、役目を果たす
row(名)(単数形で)騒々しさ、騒音(=din)

Merely, the branch of a fir-tree that touched my lattice, as the blast wailed by, and rattled its dry cones against the panes!

merely(副)単に(~にすぎない)
branch(名)(木の)枝
fir(名)モミ(クリスマスツリーとして用いる)
touch(他)(ものが)(ものと)接触する(している)
lattice(名)格子(こうし)
as(接)(原因・理由を表わして)~だから、~ゆえに
blast(名)一陣の風、突風
wail(自)(風が)むせぶ
by(副)(位置を表わして)そばに、かたわらに、付近に
rattle(他)(~を)ガタガタ(ガラガラ)鳴らす、ガタガタと動かす
its(代)それの、あれの、その
cone(名)球果、まつかさ
pane(名)窓ガラス(の1枚)

I listened doubtingly an instant; detected the disturber, then turned and dozed, and dreamt again: if possible, still more disagreeably than before.

listen(自)(予期して)(~に)聞き耳を立てる
doubtingly(副)疑わしそうに、不安そうに
instant(名)瞬間、瞬時(=moment)
detect(他)(器具などを用いて)(隠れているもの・病気などを)見つける、発見する
disturber<disturb(自)じゃまをする
then(副)それから、その後で
turn(自)ころがる、寝返りを打つ
doze(自)ちょっと眠る、居眠り(うたた寝)する、まどろむ(=nap)
dreamt(動)dreamの過去形・過去分詞
dream(自)夢を見る
if possible もしできるなら
still(副)(比較級を強めて)なお(いっそう)、もっと、なおさら(=even)
more(副)(主に2音節以上の形容詞・副詞の比較級をつくって)(~より)もっと
disagreeably(副)<disagreeable(形)不愉快な、いやな、性に合わない(=unpleasant)
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに

This time, I remembered I was lying in the oak closet, and I heard distinctly the gusty wind, and the driving of the snow; I heard, also, the fir-bough repeat its teasing sound, and ascribed it to the right cause: but, it annoyed me so much, that I resolved to silence it, if possible; and, I thought, I rose and endeavoured to unhasp the casement.

this(形)(指示形容詞)(たった)今の、現在の、今~、当~(しばしば時を示す名詞を伴って副詞句をなす)
time(名)(特定の)時、時期
remember(他)(~を)覚えている、記憶している(+that)
oak(名)オーク材
closet(名)(接見・勉強などのための)私室、小室
distinctly(副)明白に、はっきりと
gusty(形)(風が)突風性の ・a gusty wind 突風
drive(自)(雨が)(~に)激しく降りつける
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の作者を表わして)~が、~の
hear(他)(~が)聞こえる、(~を)聞く(+目+原形)
bough(名)(木の)大枝
teasing(形)<tease(自)からかう、悩ます
ascribe(他)(結果などを)(~の)せいにする(=attribute)(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
right(形)間違いのない、正しい
cause(名)原因、もと(⇔effect)
annoy(他)(人などを)(いやなことで)うるさがらせる、いらだたせる、怒らせる、悩ます
much(副)(動詞を修飾して)おおいに、たいそう、非常に
resolve(他)決意する、決心する(+to do)
silence(他)(~を)沈黙させる、静まらせる
think(他)(通例I ~を文頭に用いて)(~しようと)思う、(~する)つもりである(+that)
endeavour(自)(~しようと)努力する(+to do)
unhasp(他)(~の)掛け金をはずす、開ける
casement(名)窓
【参考文献】
Wuthering Heights (Penguin Classics)』Emily Brontë・著
嵐が丘(上) (光文社古典新訳文庫)小野寺健・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)