『嵐が丘』を原書で読む(第26回)

(テキスト27ページ、5行目〜)

‘What do you mean?’ asked Heathcliff, ‘and what are you doing? Lie down and finish out the night, since you are here; but, for heaven’s sake! don’t repeat that horrid noise—Nothing could excuse it, unless you were having your throat cut!’

what(代)(疑問代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(目的格の場合) ・What do you mean? どういう意味ですか。
do(助動)(be以外の動詞の疑問文に用いて)
mean(他)(人が)(~で)(~を)意味する、(~の)意味で言う ・What do you mean by that suggestion? どういうつもりでそんな提案をするのか。
ask(他)(物事を)聞く、尋ねる(+引用)
Heathcliff ヒースクリフ(Emily Brontëの小説Wuthering Heights(1847)の主人公/復讐の鬼)
lie down 横になる
out(副)最後まで
since(接)(理由)~だから、~のゆえに
for Heaven's sake(命令形を強めて)お願いだから
don't do notの短縮形
do(助動)(否定の命令法を作って)
that(形)(指示形容詞)(軽蔑などの感情をこめて用いて)例の、あの
horrid(形)恐ろしい、いまわしい
could(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(現在の事実に反対の仮定の帰結節に用いて)~できるだろう
excuse(他)(通例否定文で)(事情が)(~の)弁解(言い訳)になる ・Nothing will excuse such rude behavior. どんな事情があってもそのような無礼な行為をしていいという言い訳にはならない。
unless(接)(否定の条件を表わして)~でない限り、もし~でなければ
have(他)(もの・人を)(~して)もらう、(~)させる(+目+過分) ・When did you last have your hair cut? この前髪を刈ってもらったのはいつですか。
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
throat(名)のど、咽喉(いんこう)

‘If the little fiend had got in at the window, she probably would have strangled me!’ I returned.

fiend(名)悪魔、悪霊、(悪)鬼
get in(中に)入る
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(would have+過分で/過去の事柄について帰結節で無意志の仮定を表わして)~しただろう
strangle(他)(人を)絞め殺す
return(他)(~に対して)(返事を)する、答える(+引用)

‘I’m not going to endure the persecutions of your hospitable ancestors again— Was not the Reverend Jabez Branderham akin to you on the mother’s side? And that minx, Catherine Linton, or Earnshaw, or however she was called—she must have been a changeling—wicked little soul! She told me she had been walking the earth these twenty years: a just punishment for her mortal transgressions, I’ve no doubt!’

I’m I amの短縮形
be going to do ~するつもりである、~することにしている
endure(他)(~を)耐え忍ぶ
persecution(名)迫害、虐待
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の行為者を表わして)~が、~の
hospitable(形)(人が)もてなしのよい、客扱いのよい(⇔inhospitable)
ancestor(名)先祖、祖先(=forbear)
reverend(形)(the Reverend/聖職者の敬称または呼び掛けに用いて)~師(聖職者に対する敬称としては、姓と名をつけるのがていねいな用法)
akin(形)(~と)血族で、同族で(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~にとっては、~には
on(前)(近接を表わして)~に接して、~に面して ・on ~ side ~側に
side(名)(通例父・母の修飾語を伴って)(血族で)~方(かた)
minx(名)生意気娘、おてんば娘
Catherine(名)キャサリン(女性名/愛称Cathy、Kate、Kitty)
Linton(名)リントン
Earnshaw(名)アーンショウ(Emily BrontëのWuthering Heightsに登場する、主人公Heathcliffの養家の名)
however(副)(譲歩の副詞節を導いて)どんなに(どんな方法で)~でも(=no matter how)
call(他)(人を)(~と)呼ぶ、称する(+目+補)
must(助動)(当然の推定を表わして)(must have+ppで過去についての推定を表わして)~したにちがいない
changeling(名)取り替え子(さらった子の代わりに妖精たちが残すとされた醜い子)
wicked(形)(人・言行など)(道徳的に)邪悪な、不思議な、不正な
soul(名)霊魂、魂
tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+that)
walk(他)(場所を)歩いて見回る
earth(名)(通例the ~)(天空に対して)地、地表、地上
twenty(形)(基数の20)20の、20個の、20人の
just(形)(要求・報酬など)正当な、当然な
punishment(名)罰、処罰、懲罰、折檻(せっかん)(for)
for(前)(対象)(報償・返報を表わして)(好意・成果など)に対して、~の返報として
her(代)彼女の
mortal(形)永遠の死を招く、地獄に落ちる、許されない(⇔venial)
transgression(名)(宗教・道徳上の)罪
I've I haveの短縮形
have(他)(感情・考えなどを)(心に)抱いている
no(形)(主語・目的語になる名詞の前に用いて)(複数名詞、不可算の名詞の前に用いて)どんな(少しの)~もない
doubt(名)疑念、不信(感) ・I have my doubts about her honesty. 彼女が正直かどうかは疑わしいと思う。

Scarcely were these words uttered, when I recollected the association of Heathcliff’s with Catherine’s name in the book, which had completely slipped from my memory till thus awakened.

scarcely ~ when ~するかしないうちに
word(名)(しばしば複数形で)(口で言う)言葉
utter(他)(声・言葉・うなり声・ため息などを)口から出す、発する
recollect(他)(過去のことを)(努力して)思い出す、回想する
association(名)関連(with)
with(前)(接触・交際・結合などを表わして)~と
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
completely(副)完全に、完璧(かんぺき)に
slip(自)(頭・記憶などから)抜ける、消える(from)
from(前)(分離・除去などを表わして)~から(離して)
my(代)私の
till(接)(動作・状態の継続の期限を表わして)~まで(ずっと)
thus(副)このように、かように
awaken(他)=awake(他)(感情・関心などを)呼び起こす

I blushed at my inconsideration; but, without showing further consciousness of the offence, I hastened to add,
‘The truth is, sir, I passed the first part of the night in—’ Here I stopped afresh—I was about to say ‘perusing those old volumes,’ then it would have revealed my knowledge of their written, as well as their printed contents; so, correcting myself, I went on,
‘In spelling over the name scratched on that window-ledge. A monotonous occupation, calculated to set me asleep, like counting, or—’

blush(自)顔を赤らめる、(顔が)赤くなる(at)
at(前)(感情の原因を表わして)~に(接して)、~を見て、聞いて、考えて
inconsideration(名)無思慮、無分別、軽率
without(前)(主に動名詞を伴って)~せずに
show(他)(感情・態度・気配などを)表わす、(好意・感謝などを)示す
further(形)(farの比較級)そのうえの、それ以上の
consciousness(名)(またa ~)問題、事物(の存在)に対する意識、自覚(of)
offence(名)(英)=offense(名)(義務・慣習などの)違反、反則
hasten(自)(副詞句を伴って)急ぐ、急いで行く(する)(+to do)
add(他)(言葉を)付け加える(+引用)
truth(名)真実、真相、事実(⇔lie、falsehood) ・The truth is(that)~ 実を言うと~
sir(名)(男性への呼び掛け)あなた、先生、閣下、お客さん、だんな(見知らぬ人に、召し使いから主人に、生徒から先生に、店員から客に、目下から目上に、または議会で議長に対する敬称/日本語ではこの語を訳さず文全体を丁重に訳せばよい場合が多い)
pass(他)(時間などを)過ごす、つぶす(+目+前+doing)
in(前)(行為・活動・従事を表わして)~して、~に従事して(+doing)
here(副)(文頭に用いて)この点で、ここで
stop(自)止まる、停止する
afresh(副)さらに、新たに、再び
about(形)今にも(~し)かけていて(+to do)
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
peruse(他)(~を)読む
old(形)古い
volume(名)(特に、分厚い)本
then(副)(通例文頭または文尾に用いて)それなら、(それ)では
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(条件節の内容を言外に含め陳述を婉曲(えんきょく)にして)~であろう、~でしょう
reveal(他)(秘密・事実などを)(人に)漏らす、明かす、明らかにする、暴露する(⇔conceal)
knowledge(名)(またa ~)知る(知っている)こと、知識、認識(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
their(代)彼らの
written(形)書いた、書面にした
as well as ~ ~はもちろん、~も~も
print(他)(印刷機・コンピューターなどが)(文字・写真などを)印刷する、プリントする
content(名)(複数形で)(書物・文書などの)内容
so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、~ので
correct(他)(誤りを)訂正する、直す(=rectify)
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)
go on(行動・関係を)続ける
spell(他)(語を)つづる、(~の)つづりを言う(書く)
over(副)繰り返して ・read it over 繰り返して読む
scratch(他)(~に)(印・名前などを)ひっかくようにつける(書く)(on)
windowledge(名)=windowsill(名)窓敷居、窓台(窓下の外側または内側にある横材で。よく植木鉢などが置かれる)
monotonous(形)単調な、一本調子の
occupation(名)職業、業務
calculated(形)(~することを)意図されて、狙って(=designed)(+to do)
set(他)(~を)(~の状態に)する、させる(+目+補)
asleep(形)眠って(⇔awake)
like(前)(たとえば)~のような(=such as)
count(自)数を数える、計算する

‘What can you mean by talking in this way to me!’ thundered Heathcliff with savage vehemence.

can(助動)(可能性・推量を表わして)(疑問文で)~はずがあろうか、いったい~だろうか
by(前)(手段・方法・原因・媒介を表わして)(doingを目的語にして)(~すること)によって
talk(自)(人と)話をする、話し(語り)合う(to)
in(前)(方法・形式を表わして)~で、~をもって ・in this way この方法で、こうやって
this(形)(指示形容詞)この/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)(⇔that)
way(名)やり方、手段 ・in this way このように(して)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に ・talk to ~と話をする
thunder(他)どなって言う、大声で言う(+引用)
with(前)(様態の副詞句を導いて)~を示して、~して
savage(形)(人が)かんかんに怒った
vehemence(名)激烈さ、猛烈さ、熱情 ・with vehemence 激しく、熱烈に

‘How—how dare you, under my roof?—God! he’s mad to speak so!’

How dare you ~! よくもまあ(ずうずうしくも)~できるものだ。
under a person's roof 人の家に(泊めてもらって)、人の世話になって
God(名)(感嘆・のろい・祈願などに用いて)
he's he isの短縮形
mad(形)ばかげた、無謀な、無分別な(=crazy、frantic)(+to do) ・You were mad to do that. そんなことをしたなんて君も無分別だった。

And he struck his forehead with rage.

strike(他)(~を)打つ、たたく、殴る
his(代)彼の
forehead(名)額(ひたい)、前額部(=brow)(人間の感情・性格を示す部分とされている)
rage(名)(またa ~)(抑えがたい)激怒、憤怒 ・with rage 怒りで

I did not know whether to resent this language, or pursue my explanation; but he seemed so powerfully affected that I took pity and proceeded with my dreams; affirming I had never heard the appellation of ‘Catherine Linton’ before, but, reading it often over produced an impression which personified itself when I had no longer my imagination under control.

know(他)(~を)知る、知っている、(~が)わか(ってい)る(+wh.)
resent(他)(~に)腹を立てる、憤る、憤慨する(怒りが必ずしも表情・動作などに現われることは意味しない)
language(名)下品な言葉、悪態、ののしり
pursue(他)続行する
explanation(名)釈明、弁解
seem(自)(~と)見える、思われる、(~)らしい(通例話し手の推量をこめた見方・判断を示す語で、文法上の主語と判断の主体は一致しないことが多く、時に判断の主体を示すのにto a personを従えることがある)(+補)
so(副)(程度・結果を表わして)(so ~ that ~で)(順送りに訳して)非常に~なので~
powerfully(副)協力に
affected(形)影響を受けた
that(接)(副詞節を導いて)(so ~ thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)~なので、~(する)ほど
take(他)(感情などを)感じる、経験する ・take pity 哀れむ、同情する
pity(名)哀れみ、同情 ・take pity 気の毒がる
proceed(自)(中断後)(~を)続ける、続けて(~)する(=continue)(with)
with(前)(処置・関係の対象を導いて)~に対して、~について、~にとっては
affirm(他)(再度繰り返したり、質問に答えて)(~を)断言する、確言する(=assert)(+that)
appellation(名)名称、名
of(前)(同格関係を表わして)~という、~の、~である
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
read over(~を)読み通す、通読する
produce(他)(~を)引き起こす、招来する
impression(名)印象、感銘
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
personify(他)(人間以外のものを)擬人化する、人格化する
itself(代)(再帰的に用いて)それ自身を(に)/(一般動詞の目的語に用いて)
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
have(他)(部分・属性として)(特徴・性質・能力などを)もっている
no longer もはや~しないで(でない)
imagination(名)想像、想像力、構造力 ・have one's imagination 想像力がある
under(前)(状態を表わして)(~の支配で・監督・影響など)のもとに ・under the control 支配下にあって
control(名)支配(すること)、取り締まり、管理、監督、管制 ・under the control 管理(支配)下に
【参考文献】
Wuthering Heights (Penguin Classics)』Emily Brontë・著
嵐が丘(上) (光文社古典新訳文庫)小野寺健・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)