『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第172回)

(テキスト174ページ、2行目〜)

My grief set lighter upon me, my habitation grew comfortable to me beyond measure; and when I reflected that in this solitary life, which I had been confin'd to, I had not only been mov'd myself to look up to Heaven, and to seek to the hand that had brought me there; but was now to be made an instrument under Providence to save the life, and for aught I knew, the soul of a poor savage, and bring him to the true knowledge of religion, and of the Christian doctrine, that he might know Christ Jesus, to know whom is life eternal.

my(代)私の
grief(名)(死別・後悔・絶望などによる)深い悲しみ、悲痛
set on ~ ~を攻撃する、襲う
light(副)軽く
habitation(名)居住
grow(自)(次第に)(~に)なる(+補)
comfortable(形)安楽で、気持ちよくて、楽で、苦痛がなくて
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~にとっては、~には
beyond measure 過度に、はなはだしく
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
reflect(他)(~ということを)熟考する、思案する(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
in(前)(時間を表わして)~(のうち)に、~の間、~中 ・in one's life 自分の生涯で
this(形)(指示形容詞)この/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
solitary(形)孤独の
life(名)(通例単数形で)(具体的な)生活、暮らし方
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
confin'd→confined(形)(特定の場所・集団などに)限られて、制限(限定)されて(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
not only ~ but ~ ~だけでなくまた~
mov'd→moved
move(他)(人を)動かして(~)させる、(人に)(~する)気を起こさせる(=prompt)(+目+to do)
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)
look up 見上げる、目を上げる
heaven(名)天、天空(=skies、sky)
seek(自)捜し求める
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの(先行詞がもの・人を表わす場合で、最上級の形容詞、all the、the only、the same、the veryなどの制限的語句を含む時、および、先行詞が疑問代名詞やall、much、little、everything、nothingなどの時に多く用いられる傾向があるが、絶対的なものではない)/(主語として)
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
be(助動)(be+to doで)(運命を表わして)~する運命である(通例過去形で用いる)
make(他)(~を)(~に)する(+目+補)
instrument(名)(人の)手先、道具、ロボット
under(前)(~の支配・監督・影響など)のもとに
providence(名)(しばしばProvidence)(またa ~)摂理、神意、神慮、天佑神助
save(他)(危険などから)(人・生命・財産などを)救う、救助する、助ける ・save a person's life 命を救う
for aught ~ know(よくは知らないが)多分、ろくに知らないけれども
soul(名)霊魂、魂
poor(形)哀れな、気の毒な(話し手の気持ちからpoorと言っているので、訳の時には「気の毒に」と副詞的に訳すとよい)
savage(名)野蛮人、未開人
bring(他)(~を)もたらす、招来する(to)
true(形)本物の、正真正銘の
knowledge(名)(またa ~)知る(知っている)こと、知識、認識(of)
religion(名)宗教
Christian(形)キリスト教
doctrine(名)教義、教理
that(接)(副詞節を導いて)(目的を表わして)~するように、~せんがために
might(助動)(直説法過去)(時制の一致により副詞節中で)~するために、~できるように
Christ(名)キリスト(救世主(the Savior)となって出現したJesusの称号)
Jesus(名)イエス(キリスト)
know(他)(~を)知る、知っている、(~が)わか(ってい)る(+wh.)
life(名)人生 ・eternal life 永遠の生命、来世
eternal(形)永遠の、永久の

I say, when I reflected upon all these things, a secret joy run through every part of my soul, and I frequently rejoyc'd that ever I was brought to this place, which I had so often thought the most dreadful of all afflictions that could possibly have befallen me.

I say(人の注意を引いて)おい、ちょっと、あのね
reflect(自)(~を)よく考える、思案(熟考)する(on)
on(前)(関係を表わして)~について、~に関する
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
thing(名)(無数の)こと、事(柄)、事件
joy(名)喜び、うれしさ
run through(考えなどが)(心・頭)を横切る、(感情などが)(作品・群衆など)を貫く、~に行き渡る、広がる
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
frequently(副)しばしば、たびたび、頻繁に
rejoyc'd→rejoiced
rejoice(自)(~を)喜ぶ、うれしがる、祝賀する(+that)
that(接)(副詞節を導いて)(原因・理由を表わして)~だから、~のゆえに
ever(副)いつも、常に、始終/(肯定文で)
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(近くの時・所をさして)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(先行する句・節・文またはその内容を受けて)
so(副)(程度を表わして)(強意的に)とても、非常に、大変
think(他)(~を)(~だと)思う、みなす(+目+補)
most(副)(主に2音節以上の形容詞・副詞の最上級を作って)最も、いちばん
dreadful(形)恐ろしい、怖い
of(前)(部分を表わして)~の中の
affliction(名)悩みの種、不幸の原因
could(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(could have+過分で/条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で/婉曲的に)~できただろうに、~したいくらいだった
possibly(副)(can、couldに伴って強意的に)どうしても、できる限り
befall(他)(よくない事が)(人・ものに)起こる、降りかかる

In this thankful frame I continu'd all the remainder of my time, and the conversation which employ'd the hours between Friday and I, was such, as made the three years which we liv'd there together perfectly and compleatly happy, if any such thing as compleat happiness can be form'd in a sublunary state.

in(前)(範囲を表わして)~において、~内で
thankful(形)(心・言動が)感謝に満ちた、感謝の念を表わす
frame(名)(考え方・理論の)枠組み
continu'd→continued
remainder(名)(the ~)残余(=rest)(of)
time(名)(またa ~)(ある一定の長さの)期間、間
conversation(名)会話、談話、対話、座談、会談
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
employ'd→employed
employ(他)(時間などを)費やす
between(前)(区別・選択を表わして)~の間で、~のどちらかを
and(接)(等位接続詞)(between ~ and ~で)~と~(との間に)
such(形)(such ~ asで)~のような
as(代)(関係代名詞)(such、the sameまたはasを先行詞に含んで、制限的に用いて)~のような
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
liv'd→lived
live together 同居する
perfectly(副)まったく、本当に、実に(=quite)
compleatly→completely(副)完全に、完璧(かんぺき)に
any(形)(疑問文・条件節で名詞の前に用いて)(可算の名詞の単数形につけて)何か(どれか)一つの、だれか一人の
compleat→complete(形)完全な、まったくの
happiness(名)幸福、満足、喜び
can(助動)(可能性・推量を表わして)(肯定文で)~がありうる、することがある
form'd→formed
form(他)(機会・意見などを)形づくる
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で ・in London ロンドンで(に)
sublunary(形)=sublunar(形)この世の
state(名)国家、国(一定の領土を有し政治的に組織され主権を有するもの)

The savage was now a good Christian, a much better than I; though I have reason to hope, and bless God for it, that we were equally penitent, and comforted restor'd penitents; we had here the Word of God to read, and no farther off from his spirit to instruct, than if we had been in England.

good(形)(道徳的に)良い、善良な、有徳の(⇔evil)
Christian(名)キリスト教徒、キリスト(教)信者、クリスチャン
much(副)(形容詞・副詞の比較級を修飾して)はるかに、ずっと、断然
have(他)(しばしば目的語に形容詞用法のto不定詞を伴って)((~すべき(できる))用事・時間などを)もっている、与えられている
reason(名)理由、わけ(+to do)・He has every reason to complain. 彼には苦情を言うだけの十分な理がある、不平を言っても当然だ。
hope(他)(~したいと)思う、望む、(~であればよいと)思う(+that)
bless(他)(神を)賛美する、あがめる
for(前)(獲得・追求・期待の対象を表わして)~を得るために(の)、~を(求めて)
equally(副)等しく
penitent(形)後悔している、懺悔した
comfort(他)(人を)慰める
restor'd→restored
restore(他)(廃)償う、埋め合わせる
penitent(名)悔悟者
word(名)(the Word)神の言葉 ・the Word of God みことば、福音
no(副)(比較級の前に用いて)少しも~ない
farther(副)(距離・空間・時間が)さらに遠く、もっと先に
off(副)(時間・空間的に離れていることを表わして)隔たって、離れて、あちらに、遠くに ・far off ずっと遠くに
from(前)(隔たり・不在を表わして)~から(離れて)
his(代)彼の
spirit(名)(神の)霊、神霊
instruct(他)(人・クラスなどを)(特定の分野について系統立って)教える、教育する
if(接)(仮定・条件を表わして)もしも~ならば、~とすれば/(過去の事実に反する仮定を表わす場合(if節中では過去完了を用い、帰結の主節には通例助動詞の過去形+have+過去分詞の形が用いられる)
England(名)イングランド(Great Britain島のScotlandとWalesを除いた部分)

I always apply'd myself to reading the Scripture, to let him know, as well as I could, the meaning of what I read; and he again, by his serious enquiries and questioning, made me, as I said before, a much better scholar in the Scripture knowledge, than I should ever have been by my own private meer reading.

apply'd→applied
apply(他)(心・勢力などを)(仕事などに)注ぐ、傾ける(to)
scripture(名)(the Scripture)聖書(旧約・新約の双方またはその一方をさし、Holy Scriptureまたはthe(Holy)Scripturesともいう)
let(他)(使役を表わして)(人に)(働きかけて)(~)させる(+目+原形)(原形はknow、hear、seeなどに限られる)
as ~ as one can できるだけ
well(副)上手に、うまく
what(代)(関係代名詞)(~する(もの(こと)(which、who、thatなどと異なり、意味上先行詞を含む関係代名詞で名詞節を導く)
by(前)(手段・媒介を表わして)~で
serious(形)本気の、真剣な、冗談でない
enquiry(名)=inquiry(名)質問
questioning(名)質問
as(代)(関係代名詞)(前後の主節全体を先行詞として、非制限的に用いて)それは~だが
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
better(形)(goodの比較級)(二者の中で)よりすぐれた(いる)
scholar(名)(特に人文科学の分野の)学者
Scripture(形)聖書から採った、聖書に関する
should(助動)(可能性・期待を表わして)きっと~だろう、~のはずである
ever(副)(比較級の前後・最上級の後でそれらを強めて)これまで、今まで、ますます
private(形)個人の(⇔public)
meer→mere(形)ほんの、単なる、まったく~にすぎない
reading(名)読むこと(力)

Another thing I cannot refrain from observing here also from experience, in this retir'd part of my life, viz. how infinite and inexpressible a blessing it is, that the knowledge of God, and of the doctrine of salvation by Christ Jesus, is so plainly laid down in the Word of God, so easy to be receiv'd and understood:

refrain(自)(~を)控える、断つ、やめる、我慢する(from doing)
from(前)(抑制・防止などを表わして)(doingを伴って)(~すること)を(抑える、防ぐ)
observe(他)(~と)述べる、言う(+that)
from(前)(根拠・動機を表わして)~に基づいて、~によって
retir'd→retired(形)(場所が)片いなかの、へんぴな
viz.(副)すなわち(通例namelyと読む)
how(副)(疑問詞)(感嘆文に転用して)(節を導いて)
infinite(形)無量の、無数の、莫大な、果てしない
inexpressible(形)言い表わせない、名伏しがたい
blessing(名)(神からの)恩恵、天恵
knowledge(名)(~についての)知識、情報(of)
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について
salvation(名)救済、救助
so(副)(程度・結果を表わして)(so ~ that ~で)(順送りに訳して)非常に~なので~
plainly(副)明白に、はっきりと(=clearly)
lay down(規則・原則などを)規定する、定める
in(前)(道具・材料・表現様式などを表わして)~で、~でもって、~で作った
easy(形)容易な、平易な、やさしい(⇔difficult、hard)(+to do)
receiv'd→received
receive(他)(告解などを)聞く

That as the bare reading the Scripture made me capable of understanding enough of my duty, to carry me directly on to the great work of sincere repentance for my sins, and laying hold of a Saviour for life and salvation, to a stated reformation in practice, and obedience to all God’s commands, and this without any teacher or instructor; I mean, human; so the same plain instruction sufficiently serv'd to the enlightning this savage creature, and bringing him to be such a Christian, as I have known few equal to him in my life.

that(接)(副詞節を導いて)(so ~ thatの形で程度・結果を表わして)
as(接)(原因・理由を表わして)~だから、~ゆえに
bare(形)ようやくの、ただそれだけの、ぎりぎりの
capable(形)(ものが)(~が)可能で(of doing)
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)~を
enough(代)(単数または複数扱い)十分(な量、数)(量を表わす時は単数扱い)(of)
duty(名)義務、本分
carry(他)(~を)押し進める、駆り立てる(to)
directly(副)まっすぐに、一直線に、直行で
on(副)(動作の方向を表わして)前方へ、こちらの方に、~を先に向けて
great(形)重大な、重要な
of(前)(同格関係を表わして)~という、~の、~である
sincere(形)(感情・行動など)心からの、偽らぬ、本当の(=genuine)
repentance(名)後悔、悔恨、悔い改め(for)
for(前)(対象)(感情・趣味・適性などの対象を表わして)~に対して(する)、~を理解する
sin(名)(宗教・道徳上の)罪、罪業
lay hold of ~ ~をつかむ、を握る
saviour(英)(名)(the Saviour)救世主キリスト
life(名)生命
stated(形)明白に規定された
reformation(名)改善、改革
practice(名)(個人の)習慣、常習
obedience(名)服従、従順(⇔disobedience)(to)
command(名)(権威をもった)命令、言いつけ
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名刺の単数形につけて)何か一つの(~もない)、だれか一人の(~もない)(a(n)の代用であるが、やや強調的)
instructor(名)指導員、教官、インストラクター
I mean(挿入的に用いて、話の補足や計画を示して)つまり、いやその
human(形)人の(⇔divine、nonhuman)
so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、~ので
plain(形)平易な、簡単な
instruction(名)教授、教育、教え
sufficiently(副)十分に、足るだけ
serv'd→served
serve(自)(~に)役に立つ、間に合う
enlightning→enlightening
enlighten(他)(人を)啓発する、教化する
creature(名)(通例修飾語を伴って)人、やつ、女、子
bring(他)(人を)(~する)気にさせる(+目+to do)
few(代)(複数扱い)(aをつけない否定的用法で)(数が)少数(しか~ない)
equal(形)(数量・程度など)等しい、相等しい(to)
to(前)(比較を表わして)~に比べて、~より
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)