『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第176回)

(テキスト178ページ、3行目〜)

So, after some days, I took Friday to work again, by way of discourse, and told him I would give him a boat to go back to his own nation; and accordingly I carry'd him to my frigate which lay on the other side of the island, and having clear'd it of water, for I always kept it sunk in the water; I brought it out, shew'd it him, and we both went into it.

so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、~ので
take(他)(副詞句を伴って)(ある場所から他へ)持っていく、連れていく
work(自)働く、仕事をする
by way of ~ ~として、~のつもりで
discourse(名)談話、対話
tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+that)
would(助動)(時制の一致により従属節内でまた間接話法で用いて)(単純未来を表わして)~であろう
give(他)(人に)(ものを)与える、あげる(+目+目)
go back(~へ)戻る、帰る(to)
to(前)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に
his(代)彼の
nation(名)(北米先住民の)部族
accordingly(副)(接続副詞的に)よって、従って、それゆえに(=consequently、therefore)
carry'd→carried
my(代)私の
frigate(名)(18-19世紀初頭の)木造の快速帆船(上下の甲板に28-60門の大砲を備えた)
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
lie(自)(副詞句を伴って)(ものが)横たわっている、ある(on)
on(前)(近接を表わして)~に接して、~に面して ・on ~ side ~側に
other(形)(the ~)反対の
side(名)(内外・表裏などの)側、面 ・the other side of ~の裏側
clear'd→cleared
clear(他)(clear X(場所)of Y(もの))(じゃま物を)(場所から)取り除く
of(前)(分離・剥奪を表わして)(動詞とともに用いて)(~から)~を(~する)
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
keep(他)(~を)ずっと(~の状態に)しておく、保つ(+目+補)
sunk(形)=sunken(形)沈没した
water(名)(しばしばthe ~)(空中・陸地に対する場所としての)水中
bring out(人・ものを)持ち(連れ)出す
shew'd→shewed
shew→show(他)(人に)(ものを)見せる、示す(+目+目)
both(代)(同格に用いて)両者とも、両方とも
go into ~ ~に入る

I found he was a most dextrous fellow at managing it, would make it go almost as swift and fast again as I could; so when he was in, I said to him, Well now, Friday, shall we go to your nation?

find(他)(~が)(~であると)知る、感じる、わかる(+that)
most(副)(通例theを用いないで)はなはだ、非常に(この語が修飾する形容詞が名詞の単数形とともに用いられる時は不定冠詞を伴う/この意味のmostが修飾する形容詞・副詞は話者の主観的感情・判断を表わす)
dextrous(形)=dexterous(形)上手な
fellow(名)(通例修飾語を伴って)男、やつ
at(前)(能力・性質の対象を表わして)~の点で、~が
manage(他)(機械などを)操縦する、扱う
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(条件節の内容を言外に含め陳述を婉曲(えんきょく)にして)~であろう、~でしょう
make(他)(強制的にも非強制的にも)(~に)(~)させる(+目+原形)
almost(副)(形容詞・副詞で修飾して)だいたい、ほとんど
as(副)(通例as ~ as ~で、形容詞・副詞の前に置いて)(~と)同じ程度、同様に、同じくらい(as ~ as ~で前のasが指示副詞、後のasは接続詞)
swift(形)速い、敏捷(びんしょう)な(⇔slow)
again(副)さらに加えて、さらにそれだけ、その上もう~だけ
as(接)(as ~ as ~で同程度の比較を表わして)~と同じく、~と同様に、~のように、~ほど
could(助動)(直説法(叙実法)で用いて)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)~できる、~してよい
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
in(副)(乗り物が)到着して
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)/(+that)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
well(間)(話をまた続けたり、用件を切り出す時に用いて)さて、ところで
now(副)(接続詞的に、話題を変える時などに文頭で用いて)さて、ところで、では
shall(助動)(意志未来を表わして)(通例Shall we ~?で相手の意向・決断を尋ねて)~しましょうか、~したらよいでしょうか ・What shall I do? 何をしたらよいでしょうか。
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の

He look'd very dull at my saying so, which, it seems, was, because he thought the boat too small to go so far.

look'd→looked
look(自)顔つき(様子)が(~)だ(+補)
dull(形)(人が)鈍感な、愚鈍な
at(前)(感情の原因を表わして)~に(接して)、~を見て、聞いて、考えて
so(副)(代名詞的に)(動詞say、tell、think、hope、expect、suppose、believe、fear、hearなどの目的語として)そう
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(先行する句・節・文またはその内容を受けて)
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)/(seem that ~の主語として)
seem(自)(itを主語として)(~には)(~のように)思われる(+that)
because(接)(名詞節を導いて)~ということ
think(他)(~を)(~だと)思う、みなす(+目+補)
too(副)(形容詞・副詞の前に置いて)(~するには)~すぎる、非常に~で(~する)ことができない(to do)
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい

I told him then I had a bigger; so the next day I went to the place where the first boat lay which I had made, but which I could not get into water:

then(副)それから、その後で
next(形)(時間が)(通例the ~)(過去・未来の一定時を基準ににして)その次の、翌~
day(名)(副詞的に)~にち
where(副)(関係副詞)(制限的用法で)~する、~した(場所、場合など)(「場所」「場合」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
get into ~ ~(の中)に入る

He said that was big enough; but then, as I had taken no care of it, and it had lain two or three and twenty years there, the sun had split and dry'd it, that it was in a manner rotten.

that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと
enough(副)(形容詞・副詞の後に置いて)十分に
as(接)(原因・理由を表わして)~だから、~ゆえに
take care of ~ ~を世話する、大事にする、~に気をつける
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
twenty(形)(基数の20)20の、20個の、20人の
split(他)(木材などを)(縦に)割る、裂く
dry'd→dried
dry(他)(~を)乾かす、干す
that(接)(副詞節を導いて)(主にso ~ thatの形式で結果・程度を示す)
in a manner いくぶんか
rotten(形)(岩石など)砕けやすい、もろい、柔らかな

Friday told me, such a boat would do very well, and would carry much enough vittle, drink, bread, that was his way of talking.

do well うまくいく、成功する
carry(他)(乗物などが)(~を)輸送する
vittle(名)(古)=victual(名)(複数形で)食物、食料
drink(名)飲み物、飲料
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(主語として)
way(名)やり方、手段(of doing)
talking(名)話すこと、談話

Upon the whole, I was by this time so fix'd upon my design of going over with him to the continent, that I told him we would go and make one as big as that, and he should go home in it.

on the whole 概して
by(前)(時・期間を表わして)(期限を表わして)~までには
time(名)(特定の)時、時期 ・by this time この時までに(は)、もうこの時(に)は
so(副)(程度・結果を表わして)(so ~ that ~で)(順送りに訳して)非常に~なので~
fix'd→fixed(形)決まった、確固たる、不変の
on(前)(関係を表わして)~について、~に関する
design(名)計画、目的、意図
of(前)(同格関係を表わして)~という、~の、~である
go over(向こう側の)(通り・川・海などを)渡っていく(to)
continent(名)大陸
that(接)(副詞節を導いて)(so ~ thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)~なので、~(する)ほど
would(助動)(時制の一致により従属節内でまた間接話法で用いて)(意志未来を表わして)~しよう
one(代)(既出の可算名詞の反復を避けて)(その)一つ、それ
should(助動)(可能性・期待を表わして)きっと~だろう、~のはずである
go home 帰宅(帰国)する
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)(乗り物など)に乗って

He answer'd not one word, but look'd very grave and sad:

answer'd→answered
answer(他)(人に)(~と)答える、答えて言う ・He didn't answer a word. 彼はひと言も答えなかった。
but(接)(等位接続詞)(前の否定語・句・文と照応して)(~ではなく)て(not A but Bで「AではなくBである」の意を表わす表現)
grave(形)(人・顔つき・態度・儀式など)重々しい、謹厳な、厳粛な、まじめな

I ask'd him what was the matter with him?

ask'd→asked
ask(他)(人に)(~を)尋ねる(+目+wh.)
what(代)(疑問代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(間接疑問の節や+to doの形で)/(目的語の場合)
matter(名)(the ~)困ったこと、やっかいなこと(主語にはならない)・What's the matter? どうしたの。
with(前)(関係・立場を表わして)~にとっては、~の場合は ・What's the matter with you? 君どうかしたのですか。 

He ask'd me again thus; Why, you angry mad with Friday, what me done?

thus(副)このように、かように
angry(形)(~に)怒って、腹を立てて(with)
mad(形)(~に)(~のことで)腹を立てて(with)
with(前)(感情・態度の対象を導いて)~に対して、~に ・be angry with a person 人に腹を立てる

I ask'd him what he meant; I told him I was not angry with him at all.

mean(他)(~の)つもりで言う
at all(否定文に用いて)少しも(~でない)

No angry! No angry! says he, repeating the words several times, Why send Friday home away to my nation?

no(副)(形容詞の前に置き、その形容詞を否定して)決して~でない
word(名)(しばしば複数形で)(口で言う)言葉
time(名)(頻度を表わし、通例副詞句をなして)回、度
send(他)(通例副詞句を伴って)(人・軍隊などを)行かせる、やる、派遣する
home(副)自国へ、故国へ ・send home 国へ送る
away(副)(通例動詞とともに用いて移動・方向を表わして)あちらへ、走って

Why, says I, Friday, did not you say you wish'd you were there?

do(助動)(be以外の動詞の疑問文に用いて)
wish'd→wished
wish(他)(現在の実現不可能なことの願望を表わして)(~であればよいのにと)思う(+that)(thatは省略されるのが普通で、節内には(仮定法)過去形が用いられる)

Yes, yes, says he, wish we both there, no wish Friday there, no master there.

wish(他)(~)したい(と思う)(+to do)
both(代)(複数扱い)両者、両方、双方
wish(他)(人に)(~して)ほしい(+目+to do)
master(名)主人、雇い主

In a word, he would not think of going there without me; I go there, Friday, says I, what shall I do there?

in a word ひと言で言えば、要するに(=in short)
would(助動)(強い願望・選択を表わして)~したいと思う
think of ~(通例否定文で)~のことを考えてみる、夢想する(doing)

He turn'd very quick upon me at this:

turn on ~ ~に反抗する(させる)、(~に)~を突然攻撃する(させる)、~に食ってかかる
quick(副)早く、急いで、すばやく
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと

You do great deal much good, says he, you teach wild mans be good sober tame mans; you tell them know God, pray God, and live new life.

do good 良いことをする
great(形)(通例数量を表わす名詞を伴って)多数の、多量の、たくさんの ・a great deal
deal(名)(a great dealで)(副詞的に/強意句としてmore、less、too many、too much、または比較級の前につけて)かなり、ずっと、だいぶ
teach(他)(人に)(~するように(するしかたを))教える(+目+to do)
wild(形)(人・部族など)未開の、野蛮な
man(名)(男女を問わず一般に)人、人間
good(形)(道徳的に)良い、善良な、有徳の(⇔evil)
sober(形)(人・性質・態度など)落ち着いた、謹直な、まじめな
tame(形)(人・性格など)おとなしい、柔順な、すなおな
tell(他)(人に)(~するように)言う、命じる、注意(警告)する(+目+to do)
pray(他)(~を)祈る
live(他)(live a+形容詞+lifeで)(~の)生活をする
new(形)新たに始まる ・lead a new life 新生活を送る
life(名)(通例単数形で)(具体的な)生活、暮らし方 ・live a ~ life ~な生活を送る

Alas! Friday, (says I), thou knowest not what thou sayest, I am but an ignorant man my self.

alas(間)(悲嘆・憂慮などを表わして)ああ!、悲しいかな!
thou(代)(2人称単数主格)なんじは、そなたは(これに伴う動詞はareがart、haveがhastとなるほかは-st、-estの語尾をつける)
what(代)(関係代名詞)(~する)もの(こと)(which、who、thatなどと異なり、意味上先行詞を含む関係代名詞で名詞節を導く)
but(副)ただ、ほんの、~だけ
ignorant(形)無学の、無知の ・an ignorant person 無学の人
myself(代)(強調に用いて)私自身/(Iとともに用いて同格的に)

Yes, yes, says he, you teachee me good, you teachee them good.

teachee→teach(他)(人・クラスなどに)教える(+目+目)
good(名)(⇔evil)善、徳

No, no, Friday, says I, you shall go without me, leave me here to live by my self, as I did before.

no(副)(質問・依頼などに答えて)いいえ(⇔yes)
shall(助動)(意志未来を表わして)(2、3人称を主語とする平叙文または従属節に用い、話者の意志を表わして)~させてやる
leave(他)(副詞句を伴って)(人・ものを)(~に)置いていく
live(自)(様態の副詞句を伴って)(~に)生活する、暮らす
by oneself ひとりだけで
as(接)(様態・状態を表わして)~のように
do(自)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)(同一の動詞(およびそれを含む語群)の反復を避けて)
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに

He look'd confus'd again at that word, and running to one of the hatchets which he used to wear, he takes it up hastily, comes and gives it to me, What must I do with this? says I to him.

confus'd→confused(形)当惑(困惑)した、とまどった、途方に暮れた ・He looked totally confused. 彼はまったく途方に暮れているようだった。
that(形)(指示形容詞)(対話者同士がすでに知っているもの・人・量をさして)あの
one(代)(単数形で)(特定の人(もの)の中の)一つ、1個、一人(of)
of(前)(部分を表わして)~の中の
hatchet(名)手おの、ちょうな(短い柄のついたおので、ax(e)よりは小さいもの)
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
used(助動)(常にto doを伴って)(過去の習慣的行動を表わして)~するのが常であった、~する習わしだった
take up(~を)取り上げる、手に取る
hastily(副)急いで、急に、あわてて
do with ~(疑問代名詞whatを目的語として)(どのように)~を処置する

You take, kill Friday; (says he.) What must I kill you for? said I again.

for(前)(目的・意向を表わして)~のために、~を目的として ・What did you do that for? 何のためにそんなことをしたのか。
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)