『魔人ドラキュラ』

この週末は、ブルーレイで『魔人ドラキュラ』を再見した。

魔人ドラキュラ [Blu-ray]

魔人ドラキュラ [Blu-ray]

  • 発売日: 2016/08/24
  • メディア: Blu-ray
1931年のアメリカ映画。
監督はトッド・ブラウニング
あの『フリークス』の監督だな。
僕は昔、今は亡き早稲田通りのACTミニシアターの会員だったが、ここのオールナイトでは、いつも『フリークス』を上映していた。
『アンダルシアの犬』やら『カリガリ博士』やらと一緒に。
原作はブラム・ストーカー。
主演はベラ・ルゴシ
僕は小学生の頃、テレビで『ドラキュラ』が放映されているのを見た記憶があるが、それはおそらく、1958年の『吸血鬼ドラキュラ』の方だと思う。
クリストファー・リーピーター・カッシングが出ているヤツだな。
それから、学生の時、コッポラの『ドラキュラ』が公開されたので、観に行った記憶がある。
ゲイリー・オールドマンウィノナ・ライダーアンソニー・ホプキンスキアヌ・リーヴスと豪華キャストの大作だった。
まあ、有名な作品だから、何度も映画化されているのだが、その原点が本作ということだ。
1931年だよ。
スゴイ!
しかも、80年以上も昔の映画なのに、既に我々がよく知るところの吸血鬼映画の要素が全て盛り込まれている。
歴史を振り返ることが如何に重要であるかが分かる。
ユニバーサル映画。
モノクロ、スタンダード・サイズ。
画質は良い。
テーマ曲は、チャイコフスキーの『白鳥の湖』。
走る馬車。
イギリスの事務弁護士レンフィールドは、トランシルヴァニアのドラキュラ伯爵に招かれて、彼の古城を目指している。
その手前の集落に立ち寄る。
謎の言葉(ハンガリー語?)を話す人々。
もう、この時点でイギリス人には耐えられないだろう。
日本語でも字幕が出ないので、不気味さが増す。
で、カタコトの英語が話せる村人によると、今夜は悪魔が出る夜らしい。
ドラキュラ伯爵の古城へ行くと言うと、恐ろしがって、誰も行きたがらない。
レンフィールドは、村人からお守りの十字架をもらう。
ドラキュラ城はマットアートである。
何か、大林宣彦の『ハウス』を思い出した。
城の中に棺が横たわっている。
中から女が出て来る。
たたずむドラキュラ。
城内は非常に不気味だ。
レンフィールドは城の手前で、迎えの馬車に乗り換えた。
しかし、気付くと、その馬車は誰も手綱を握っていないのに勝手に走っている。
おまけに、預けたはずのレンフィールドのカバンもない。
だんだん不安になる彼。
ようやく城に着いた。
蜘蛛の巣が大量に張っている城内。
コウモリが飛ぶ。
厳かにドラキュラ(ベラ・ルゴシ)が登場する。
「I am Dracula.」
まるで、昔のNOVAのCMのようにゆっくりとした英語で話すドラキュラ。
初代ドラキュラを演じたベラ・ルゴシは、ハンガリー出身で英語が苦手だったらしいが、却って不気味な雰囲気を漂わせている。
城内には、クモやらネズミやらアルマジロ(!)やらがウロウロしている。
如何にも、『フリークス』の監督が撮りそうな気色悪い映像。
外観はマットアートだったが、城内のセットは広大である。
レンフィールドは、ドラキュラとロンドンの屋敷の賃貸契約を交わしに来たのだった。
とにかく、ゆっくりとしゃべるドラキュラ。
おかげで、TOEIC0点の僕にも聴き取りやすい。
レンフィールドが、書類で指先を切って出血する。
それをじっと見る。
もう、この視線が怪しい。
だが、レンフィールドの胸元にちらりと見えた十字架にビビって、後ずさりする。
この辺の、じらす演出も巧み。
レンフィールドは、ドラキュラからワインを勧められる。
それを飲んで、倒れてしまう。
眠り薬か何かが入っていたのだろう。
3人の女達が彼の周りに集まって来るが、ドラキュラは下がるように手で合図する。
そして、血を吸う…。
本作では、直接的に血を吸う場面は映らない。
まあ、当時の検閲の関係だろうが。
けれども、それが観客の想像力を高めるとも言える。
場面変わって、大嵐の中、イギリスへ向かう客船。
ドラキュラが潜み、レンフィールドは客として乗っている。
一夜明けて、嵐は収まり、船はイギリスに着いたが、船員は皆死んでいた。
唯一の生存者であるレンフィールドは、半狂乱になって精神病院へ。
街で、花売りの娘の血を吸うドラキュラ。
続いて、クラシックを聴きに劇場へやって来る。
さすがに貴族だけあって、高尚な趣味だ。
余談だが、案内係の女性は懐中電灯で足元を照らす。
この時代に、既に懐中電灯があったとは!
ドラキュラは、この女性を操って、桟敷席へ案内させる。
そこには、医師であるホイットニー博士がいた。
実は、博士はドラキュラが引っ越して来たロンドンの屋敷の隣人なのである。
さも偶然を装って挨拶するドラキュラ。
そこには、博士の娘ルーシー、ミナ、ミナの婚約者のジョン・ハーカーもいた。
博士から娘達を紹介されて、嬉しそうなドラキュラ。
「この世には、死よりも恐ろしいことがあるんです」と、気味悪くつぶやく。
ルーシーの方は、貴族であるドラキュラを気に入ったようだ。
その夜、ルーシーが窓を開けて寝ていると、コウモリが入って来る。
気が付くと、ドラキュラが部屋の中にいる。
そして、ミナの血を吸う。
翌朝、ルーシーは失血死していた。
彼女のノドには、二つの小さな傷跡がある。
それは、最近の一連の不快な失血死事件の犠牲者と同じものだった。
一方、精神病院ではレンフィールドがハエやクモを(食料として)寄越せと叫んでいた。
こんな虫の血を吸いたいのであった。
要するに、人間の血は主人であるドラキュラが頂くということだな。
科学者のヴァン・ヘルシング教授は、一連の事件はノスフェラトゥ(吸血鬼)の仕業だと断定する。
吸血鬼は、トリカブトの匂いを怖がる(ニンニクじゃないのか)。
果たして、レンフィールドはトリカブトを嫌がった。
レンフィールドは、「ミナさんにだけは手を出さないで下さい」とドラキュラに懇願する。
でも、その願いも空しく…。
さあ、これからどうなる?
本作は、さすが後に立て続けに続編が作られ、『フランケンシュタイン』や『狼男』も作られ、更には何度もリメイクされることになった作品のオリジナルだけあって、非常によく出来ている。
ただ、ラストはめちゃめちゃあっけない。
しかし、デジタル・リマスタリングの効果もあるが、とてもそんな古い映画とは思えない。
余談だが、レンフィールドが「Words, words, words!」と叫ぶシーンがある。
これは、明らかに、『ハムレット』だろう。

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『スケッチ・ブック』を原書で読む(第7回)

The Voyage(第3回)
(テキスト16ページ、4行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

We one day descried some shapeless object drifting at a distance.

one(形)(基数の1)(時を表わす名詞の前に用いて)ある ・one day(過去か未来の)ある日
day(名)(副詞的に)~日 ・one day(過去の)ある日
descry(他)遠くに認める、はるかかなたに見つける
some(形)(不明または不特定のものまたは人をさして)(単数形の可算の名詞を伴って)何かの、ある、どこかの
shapeless(形)形(定形)のない
object(名)(知覚できる)物、物体
drift(自)(通例副詞句を伴って)漂流する、吹き流される
at a distance 遠くで

At sea, every thing that breaks the monotony of the surrounding expanse attracts attention.

at sea 海上に(で)
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(先行詞がもの・人を表わす場合で、最上級の形容詞、all the、the only、the same、the veryなどの制限的語句を含む時、および、先行詞が疑問代名詞やall、much、little、everything、nothingなどの時に多く用いられる傾向があるが、絶対的なものではない)/(主語として)
break(他)(平和・沈黙・単調・規則正しさなどを)破る、乱す
monotony(名)単調さ、変化のなさ、退屈、一本調子
surrounding(形)周囲の
expanse(名)(陸地・空・海などの)広がり
attract(他)(注意・興味などを)引く、引きつける(⇔distract)・attract attention 注目を集める
attention(名)注意、注目 ・attract attention 注意を引く

It proved to be the mast of a ship that must have been completely wrecked; for there were the remains of handkerchiefs, by which some of the crew had fastened themselves to this spar, to prevent their being washed off by the waves.

prove(自)(~であることが)(あとになって)わかる、(~と)判明する、(結果)(~に)なる(=turn out)(+to be 補)
mast(名)(海)帆柱、マスト
must(助動)(当然の推定を表わして)(must have+ppで過去についての推定を表わして)~したにちがいない
completely(副)完全に、完璧(かんぺき)に
wrecked(形)難破した
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
remain(名)(複数形で)残骸(of)
handkerchief(名)ハンカチ(hankie、hanky)
by(前)(手段・媒介を表わして)~で
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格・目的語の場合)そしてそれは(を)
some(代)(可算の名詞を表わす時には複数扱い、不可算の名詞を表わす時には単数扱い)多少、いくぶん(of)
of(前)(部分を表わして)~の中の
crew(名)(集合的/単数または複数扱い)(客を除いた)全乗組員、全乗務員
fasten(他)(ものを)しっかり留める、くくりつける(to)
themselves(代)(再帰的に用いて)彼ら(彼女ら、それら)自身を(に)/(一般動詞の目的語に用いて)
to(前)(接触・結合・付着・付加を表わして)~に、~へ
spar(名)(海)円材(帆柱・帆げたなど)
prevent(他)(~を)防ぐ、妨げる(+所有格+doing)
their(代)彼ら(彼女ら)の
wash(他)(副詞句を伴って)(~を)流す、運ぶ、さらっていく(しばしば受身)
off(副)(移動・方向を表わして)離れて、去って、走り出て

There was no trace by which the name of the ship could be ascertained.

trace(名)(事件などの)痕跡(こんせき)、形跡
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)/(主格の場合)
could(助動)(直説法(叙実法)で用いて)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)~できる、~してよい
ascertain(他)(~を)確かめる、確認する

The wreck had evidently drifted about for many months; clusters of shell-fish had fastened about it, and long sea-weeds flaunted at its sides.

wreck(名)(漂着した)難破船の残骸(ざんがい)
evidently(副)(文修飾)明らかに
drift(自)(通例副詞句を伴って)漂流する、吹き流される
about(副)(通例動作を示す動詞に伴って)あちこちに、あちらこちらへ、方々に
for(前)(時間・距離を表わして)~の間(ずっと)・for two months 2か月間
cluster(名)(同種類のもの・人の)群れ、集団(of)
shellfish(名)(特に食用となる)貝(カキ・ハマグリなど)
fasten(自)(~に)しがみつく、とりつく
about(前)(周囲を表わして)~の周りに、~を巡って
seaweed(名)海藻
flaunt(自)(旗など)翻る、翻らせる
its(代)それの、あれの、その

But where, thought I, is the crew?

think(他)(~と)思う、考える(+wh.)

Their struggle has long been over—they have gone down amidst the roar of the tempest—their bones lie whitening among the caverns of the deep.

struggle(名)(通例単数形で)努力、苦闘
long(副)長く、長い間、久しく
over(形)終わって、済んで、過ぎて
go down(船・乗員が)沈む
amidst(前)=amid(前)~の真ん中に
roar(名)怒号、とどろき(of)
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の作者を表わして)~が、~の
tempest(名)大あらし、暴風雨(雪)
bone(名)(複数形で)死骸(しがい)、遺骨
lie(自)(~の状態に)置かれてある(=remain)(+補)
whiten(自)白くなる
cavern(名)(大きな)洞窟(どうくつ)
deep(名)(the ~)わだつみ、海原

Silence, oblivion, like the waves, have closed over them, and no one can tell the story of their end.

silence(名)静寂、静けさ
oblivion(名)忘れられている状態、忘却
like(前)~のような、~に似た
close(自)(~の上を)閉じ込める、四方から覆う(over)
no one(代)だれも~ない
can(助動)(能力を表わして)~(することが)できる
tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる
story(名)物語、話
end(名)(通例one's ~、the ~)死

What sighs have been wafted after that ship! what prayers offered up at the deserted fireside of home!

what(形)(疑問形容詞)(感嘆文に用いて)何という
sigh(名)ため息、吐息
waft(他)(もの・音・においなどを)(風・波などが)漂わせる、ふわりと運ぶ
after(前)(関心を表わして)~のことを、~に関して
that(形)(指示形容詞)(対話者同士がすでに知っているもの・人・量をさして)あの(⇔this)
prayer(名)(しばしば複数形で)祈りの言葉(文句)、祈祷文 ・offer up prayers 祈りの言葉をささげる
offer(他)(祈りを)ささげる(up)
up(副)しっかりと、ぎっしりと
deserted(形)人の住まない(いなくなった)、さびれた
fireside(名)(通例the ~)炉辺、炉端
home(名)生まれ故郷、郷里

How often has the mistress, the wife, the mother, pored over the daily news, to catch some casual intelligence of this rover of the deep!

how(副)(疑問詞)(感嘆文に転用して)まあ何と、いかに
mistress(名)(求愛される)恋人
pore(自)(本などを)熟読する(over)
over(前)~の全部を、~の隅々まで
daily(形)毎日の
news(名)(新聞・ラジオなどの)ニュース、報道、情報
casual(形)偶然の、たまたまの、思いがけない、ふいの
intelligence(名)(特に、重要な事柄の)報道、諜(ちょう)報
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
rover(名)歩き回る人、流浪者
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の

How has expectation darkened into anxiety—anxiety into dread—and dread into despair!

expectation(名)予期、予想、期待
darken(自)暗くなる
into(前)(変化・結果を表わして)~に(する、なる)
anxiety(名)心配、不安
dread(名)(またa ~)(これからの事に対する)強い不安、心配、恐怖
despair(名)絶望(⇔hope)

Alas! not one memento may ever return for love to cherish.

alas(間)(悲嘆・憂慮などを表わして)ああ!、悲しいかな!
memento(名)記念の品、形見
may(助動)(不確実な推量を表わして)~かもしれない、おそらく~であろう
ever(副)(否定文で)決して(~ない)
for(前)(不定詞の主格関係を示して)~が(~する)
love(名)(通例男性から見た)恋人
cherish(他)(子供・ものを)(愛情をこめて)大事にする、かわいがる

All that may ever be known, is, that she sailed from her port, ‘and was never heard of more!’

all(代)(単数扱い)(関係詞節を従えて)(~の)すべてのこと
ever(副)いつも、常に、始終/(allを強調して)
known(形)(名を)知られて
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(補語節を導いて)
sail(自)(船・人が)(~から)(~へ向けて)出帆する、出港する(from)
her(代)彼女の
port(名)港
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して~ない
hear of ~ ~のこと(消息)を聞く ・She's never been heard of since. それ以来全然彼女の消息を聞かない。
more(副)そのうえ、なおまた

The sight of this wreck, as usual, gave rise to many dismal anecdotes.

sight(名)見ること、見えること、一見(of)
as usual いつものとおりに、例のとおり、相変わらず
give rise to ~(悪いこと・望ましくないもの)を起こす、のもとである
dismal(形)陰気な、陰鬱(いんうつ)な
anecdote(名)逸話、逸事

This was particularly the case in the evening, when the weather, which had hitherto been fair, began to look wild and threatening, and gave indications of one of those sudden storms which will sometimes break in upon the serenity of a summer voyage.

this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
particularly(副)特に、とりわけ
case(名)(the ~)事実、真実 ・This is the case. 事実はそうだ。
in(前)(時間を表わして)~(のうち)に、~の間、~仲 ・in the evening 晩に
when(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(~すると)その時
hitherto(副)今まで(は)、従来
fair(形)(空が)晴れた
begin(他)(~し)始める、’(~し)だす(+to do)
look(自)(~に)見える、(~と)思われる(+補)
wild(形)(天候・海など)荒れた、激しい(=stormy)
threatening(形)(空模様など)険悪な、荒れ模様の
give(他)(感情・状態・性質などを)生じさせる、添える
indication(名)しるし、兆候(=sign)・give indication of ~を示すものが表われる
one(代)(単数形で)(特定の人(もの)の中の)一つ、1個、一人(of)
those(形)(指示形容詞)(関係詞節による限定をあらかじめ指示して)あの(日本語には訳さないほうがよい)(⇔these)
sudden(形)突然の、急な、思いがけない、にわかの
storm(名)あらし、暴風(雨)、大しけ
will(助動)(ものの習性を表わして)(特徴として)~する
break in on ~(話など)に割り込む、中断する
serenity(名)晴朗、うららかさ、のどけさ
summer(形)夏の、夏季の
voyage(名)(船・飛行機・宇宙船による)旅、船旅、航海、航行、飛行

As we sat round the dull light of a lamp in the cabin, that made the gloom more ghastly, every one had his tale of shipwreck and disaster.

as(接)(時を表わして)~している時、~したとたんに
round(前)~の周囲に、~をぐるりと取り巻いて(囲んで)・sit round ~を囲んで座る
dull(形)(色・光・音色など)鈍い、ぼんやりした、さえない(⇔vivid、bright、sharp
light(名)光、光線
lamp(名)(電気・ガス・灯油などの)ランプ、明かり
cabin(名)(客船の)客室
make(他)(~を)(~に)する(+目+補)
gloom(名)(通例the ~)(藻)暗がり、(藻)暗やみ
more(副)もっと、いっそう
ghastly(形)実に不(愉)快な、いやな、ひどい(=awful)
have(他)(情報などを)入手する(している)、聞いて知(ってい)る
his(代)彼の
tale(名)(事実・伝説・架空の)話、物語(of)
shipwreck(名)難破(すること)、難船
disaster(名)(突然の)大災害、大惨事

I was particularly struck with a short one related by the captain.

strike(他)(人の)心を打つ、(人を)感心させる、感銘させる(しばしば受身で用いる)
with(前)(材料・中身を表わして)~で
short(形)簡潔な、簡単な
one(代)(既出の可算名詞の反復を避けて)(その)一つ、それ
relate(他)(話・経験などを)話す、物語る
captain(名)船長、艦長、艇長

‘As I was once sailing,’ said he, ‘in a fine stout ship across the banks of Newfoundland, one of those heavy fogs which prevail in those parts rendered it impossible for us to see far ahead even in the daytime; but at night the weather was so thick that we could not distinguish any object at twice the length of the ship. I kept lights at the mast-head, and a constant watch forward to look out for fishing smacks, which are accustomed to anchor of the banks. The wind was blowing a smacking breeze, and we were going at a great rate through the water. Suddenly the watch gave the alarm of “a sail ahead!”—it was scarcely uttered before we were upon her. She was a small schooner, at anchor, with her broadside toward us. The crew were all asleep, and had neglected to hoist a light. We struck her just amid-ships. The force, the size, and weight of our vessel bore her down below the waves; we passed over her and were hurried on our course. As the crashing wreck was sinking beneath us, I had a glimpse of two or three half-naked wretches rushing from her cabin; they just started from their beds to be swallowed shrieking by the waves. I heard their drowning cry mingling with the wind. The blast that bore it to our ears swept us out of all further hearing. I shall never forget that cry! It was some time before we could put the ship about, she was under such headway. We returned, as nearly as we could guess, to the place where the smack had anchored. We cruised about for several hours in the dense fog. We fired signal guns, and listened if we might hear the halloo of any survivors: but all was silent—we never saw or heard any thing of them more.’

once(副)昔(ある時)、かつて(は)
sail(自)(通例副詞句を伴って)(船・人が)帆走する、航海する
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)(乗り物など)に乗って
fine(形)(技能の)優れた、優秀な
stout(形)じょうぶな、頑丈な(=sturdy)・a stout ship 頑丈な船
across(前)~を横切って、~を渡って、~に渡して
bank(名)(海洋中の)洲(す)、浅瀬 ・the banks of Newfoundland ニューファンドランドの浅瀬(漁場)
Newfoundland(名)ニューファンドランド島(カナダ東方の大きな島)
heavy(形)(量・程度など)猛烈な、激しい
fog(名)(濃い)霧、濃霧
prevail(自)流行している、はびこる
part(名)(複数形で)地方、地域 ・in those parts あれらの地方で(は)
render(他)(人などを)(~に)する(=make)(+目+補)
it(代)(形式目的語としてあとにくる事実上の目的語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
see(自)見える(しばしばcanを伴う)
far(副)(程度に関して)はるかに、大いに、ずっと ・far distant はるか(非常)に遠い
daytime(名)(the ~)昼間(⇔nighttime)・in the daytime 昼間に、日中に
at night 夜に、夜間(に)
so(副)(程度・結果を表わして)(so ~ that ~で)(順送りに訳して)非常に~なので~
thick(形)(霧・煙など)深い ・a thick fog 濃霧
that(接)(副詞節を導いて)(so ~ thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)~なので、~(する)ほど
could(助動)(直説法(叙実法)で用いて)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)~できる、~してよい
distinguish(他)(~を)識別する
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の単数形につけて)何か一つの(~もない)、だれか一人の(~もない)(a(n)の代用であるが、やや強調的)
object(名)(知覚できる)物、物体
twice(副)2倍に、倍増した
length(名)(端から端までの)長さ
keep(他)(ある状態・動作を)続ける ・keep watch 見張りを続ける
light(名)灯火、明かり
masthead(名)(海)マストの先、檣頭(しょうとう)(檣頭見張り台(crow's-nest)がある)
constant(形)絶えず続く(繰り返される)、恒常的な、不断の
watch(名)(またa ~)見張り、監視、警備 ・keep watch 見張る、警備する
look out for ~ ~を見張っている、用心する、注意する
fishing(名)(形容詞的に)魚釣り(用)の ・a fishing boat 漁船、釣り舟
smack(名)(いけすを備えた)小型漁船
accustomed(形)(~に)慣れて(⇔unaccustomed)(to)
lie(自)(~の状態に)置かれてある(=remain)(+補)
at anchor 停泊して ・be(lie)at anchor(船が)停泊している
wind(名)(またthe ~)(強い)風
blow(他)(息・タバコの煙を)吐く
smacking(形)(風など)強い
breeze(名)微風、そよ風
go(自)(通例副詞句を伴って)移動する、進む
at(前)(度・割合などを表わして)~(の割り)で ・at the rate of 40 miles an hour 時速40マイルで
rate(名)速度、進度 ・at the rate of 40 miles an hour 毎時40マイルの速さで
through(前)(戸口・経路など)を通り過ぎて、~から
water(名)水面、水位
watch(名)(集合的に/単数または複数扱い/しばしばthe ~)警備隊、番人、監視人
give(他)(主に動詞と同形の名詞を目的語として)(叫び・ため息・音などを)発する
alarm(名)警報、非常報知 ・give the alarm 警報を発する
of(前)(同格関係を表わして)~という、~の、~である
sail(名)船
scarcely ~ before ~するかしないうちに
utter(他)(声・言葉・うなり声・ため息などを)口から出す、発する
schooner(名)スクーナー(通例2本マスト、時には3本マスト以上の縦帆式帆船)
with(前)(付帯状況を表わす句を導いて)~して、~したまま、~しながら(名詞の後に前置詞付きの句・副詞・形容詞・分詞などの補足的要素を従える)
broadside(名)(海)舷側
towards(前)=toward(前)(位置の方向を表わして)~のほうを向いて(いる)・She sat with her back toward me. 彼女は私のほうに背を向けて座った。
all(代)(複数扱い)(同格にも用いて)だれも、みな
asleep(形)眠って(⇔awake)
neglect(他)怠って(~)しない、(~するのを)忘れる(+to do)
hoist(他)(~を)(ひょいと)持ち上げる、かつぎ上げる
strike(他)(~に)突き(打ち)当たる、ぶつかる、衝突する
amidships(副)(海)船の中央に
force(名)(物理的な)力、強さ
size(名)(もの・人の)大きさ、規模、背格好
our(代)我々の、私たちの
vessel(名)(通例ボートより大型の)船
bear down(敵などを)圧倒する
pass over 横切る、通り越す
hurry(他)(人を)(~へ)急いで行かせる
on(前)(運動の途中を表わして)~(の途中)で
course(名)(通例単数形で)(船・飛行機の)コース、針路、航(空)路 ・on one's course 針路について
crash(自)(乗物が)衝突する
wreck(名)難破船、破船
sink(自)(重いものが)(液体・雪・ぬかるみなどに)沈む、沈没する
beneath(前)(位置・場所などを表わして)~の下に
have(他)(通例動作・行為などを表わす不定冠詞付きの名詞を目的語として)(~)する、(~を)行なう
glimpse(名)一見、ひと目、ちらりと見えること(of doing)
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
half(副)半ば、半分(だけ)
naked(形)(身体(の一部)が)裸の、裸体の
wretch(名)哀れな人、みじめな人
rush(自)(通例副詞句を伴って)(ある方向に)突進する、殺到する(=hurry)
start(自)(副詞句を伴って)(驚いて)飛び上がる、飛び出す(=jump)(from)
swallow(他)(飲食物を)ぐっと飲む、飲み込む
shriek(自)キャッと言う(叫ぶ、笑う)、金切り声を出す
hear(他)(~が)聞こえる、(~を)聞く(+目+doing)
drown(自)おぼれ死にする、溺死(できし)する
cry(名)叫び(声)
mingle(自)(二つ(以上)のものが)入りまじる
with(前)(混合・混同を表わして)~と
blast(名)一陣の風、突風
bear(他)(ものを)(~へ)運ぶ、持って(連れて)行く(to)
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に
ear(名)耳
swept(動)sweepの過去形・過去分詞
sweep(他)(通例副詞句を伴って)(~を)運び去る
out of(前)~の届かぬところに(⇔within)・out of hearing 聞こえない所に
all(形)(否定的な意味の動詞や前置詞の後に用いて)一切の、なんらの
farther(形)そのうえの、それ以上の(=additional、more)
hearing(名)聞こえる距離(範囲)・out of hearing 聞こえない所で
shall(助動)(1人称を主語として、義務的感覚または強い決意を表わして)きっと~する ・I shall never forget ~. ~を決して忘れない
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
some(形)相当な、かなりの
time(名)(またa ~)(ある一定の長さの)期間、間
before(接)~より前に、(~する)に先だって、~しないうちに
put about(船の)方向を変える
under(前)(状態を表わして)(作業・考慮・注目など)を受けて、~中(ちゅう)で(の)
such(形)(程度を表わして)(名詞の前に直接用いて)非常な、たいへんな
headway(名)前進
as ~ as one can できるだけ
nearly(副)(古)近くに、接近して
guess(自)(~を)推測する
where(副)(関係副詞)(制限的用法で)~する、~した(場所、場合など)(「場所」「場合」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
anchor(自)(船が)停泊する
cruise(自)(船が)巡航する
for(前)(時間・距離を表わして)~の間(ずっと)・for hours 何時間もの間
in(前)(環境を表わして)~の中で(を)
dense(形)(霧など)(光をよく通さないで)見通しにくい、濃い、深い ・a dense fog 濃霧
fire(他)(鉄砲・弾・ミサイルなどを)発射する、発砲する
signal(形)信号の
gun(名)大砲、火砲
listen(他)(古)真剣に聴く
if(接)(間接疑問文を導いて)~かどうか
might(助動)(直説法過去)(主に間接話法の名詞節中で、時制の一致により)(不確実な推量を表わして)~かもしれない
halloo(名)注意を引くための大声
any(形)(疑問文・条件節で名詞の前に用いて)(可算の名詞の複数形または不可算の名詞につけて)いくらかの~、何人かの~
survivor(名)生き残った人、生存者、助かった人
all(代)(単数扱い)すべて(のもの)、万事 ・All was still. あたりはまったく静まりかえっていた。
silent(形)静かな、静寂な、音のしない
anything(代)(否定文に用いて)何も(~ない)
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について
【参考文献】
The Sketch-Book of Geoffrey Crayon, Gent (Oxford World's Classics)』Washington Irving・著
スケッチ・ブック(上) (岩波文庫)』齊藤昇・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)森一郎・著(青春出版社

『街の灯』

この週末は、ブルーレイで『街の灯』を再見した。

街の灯 City Lights [Blu-ray]

街の灯 City Lights [Blu-ray]

  • 発売日: 2016/12/22
  • メディア: Blu-ray
1931年のアメリカ映画。
監督・製作・脚本・音楽・編集・主演は、『キッド』『巴里の女性』『黄金狂時代』『サーカス』の喜劇王チャールズ・チャップリン
音楽は、『怒りの葡萄』『わが谷は緑なりき』『荒野の決闘』『頭上の敵機』『イヴの総て』『七年目の浮気』『王様と私』『西部開拓史』『大空港』の巨匠アルフレッド・ニューマン
助監督は、『キッド』『黄金狂時代』『サーカス』(いずれも出演)のアルバートオースチンと、『キッド』『巴里の女性』『黄金狂時代』『サーカス』(いずれも出演)のヘンリー・バーグマン。
共演は、『黄金狂時代』『サーカス』のアラン・ガルシア、『キッド』『巴里の女性』『黄金狂時代』『サーカス』のヘンリー・バーグマン、『キッド』『黄金狂時代』『サーカス』のアルバートオースチン、『007 カジノロワイヤル(1967)』(監督)のロバート・パリッシュ、『黄金狂時代』『サーカス』のジョン・ランド。
本作を初めて見たのは、いつのことだったか思い出せないが、子供の頃にテレビで見たような気がする。
『モダン・タイムス』と『ライムライト』は、はっきりと見たことを覚えているのだが。
大人になってから、DVDで再見した。
それから、本作の翻案で、赤塚不二夫の『おそ松くん』に「イヤミはひとり風の中」というエピソードがある。
これが素晴らしい。
僕は、読んで泣いてしまった。
僕の人生で、漫画を読んで泣いたのは、これだけだと思う。
赤塚不二夫も天才だな。
もちろん、本体の『街の灯』は、何度見ても、よく出来た映画だと思う。
笑いと哀愁が見事に融合しているし、チャップリンが時代を超えて愛される理由が分かる。
正に、「古き良き映画」である。
あのスタンリー・キューブリックも、かつて自分の好きな映画のベスト10の中に、『街の灯』を入れていたな(何位だったかは忘れた)。
モノクロ、スタンダード・サイズ。
コミカルな音楽が流れる。
作曲したのは、チャップリン自身だ。
チャップリンは、トーキーが嫌いだったので、既に時代はトーキー全盛だったが、本作は、音楽は入っているものの、ほぼサイレント映画のような作りである。
「『平和と繁栄』の記念碑をこの町の人々におくる。」
直ちにコロナが蔓延しそうなほどの群衆の前で演説するオッサン。
しかし、何を喋っているかは分からない。
トーキー嫌いのチャップリンは、わざとセリフを聞こえなくしたんだな。
除幕式。
幕を開けると、像の上でチャップリンが寝ている。
ズボンの尻に像の剣が刺さって、降りられない。
聴衆からブーイングの嵐。
「その午後」
街を歩くチャップリン
道路工事の穴に落ちそうになる。
花売りの娘(ヴァージニア・チェリル)がいる。
彼女は目が見えない。
『お拾いになった?』
チャップリンは思わず、娘から花を買ってしまう。
娘はその時、たまたま高級車のドアが閉まる音を聞いたので、チャップリンのことをお金持ちだと勘違いしてしまう。
『お待ちになって、おつりを。』
そっと見守るチャップリン
「日も暮れて」
娘が家に帰る。
『おばあさん。』
娘はおばあさんと二人暮らし。
恋人とデートに出掛ける近所の青年の声を聞いて、寂しい気持ちになる。
「その夜」
波止場でロープで首をくくり、重石を付けて海に飛び込もうとしている男がいる。
そこへ、チャップリンがやって来る。
『明日が来れば、鳥も歌います。』
『悲観せず、立ち上がりなさい。』
『何もかも、おしまいだ。』
チャップリンは男の自殺を止めるが、男は聞く耳を持たない。
間違って、チャップリンの首にロープが巻き付く。
ここで、一連のドタバタがあるが、ともかく、男は助かって、チャップリンに感謝する。
『私は目が覚めた。君は私の生涯の友だ。』
『家に帰って、一杯やろう。』
チャップリンは男の家で飲むことに。
この男は富豪で、どうやら奥さんが出て行って、ヤケになったようだ。
『何かニュースは?』
『奥様の使いが荷物をとりにまいりました。』
『よろしい。』
この家の執事は、汚い身なりをしたチャップリンに冷たい。
『僕らの友情のために。』
乾杯したが、富豪は既に酔っ払っている。
チャップリンは酒が苦手なので、すぐに酔っ払う。
『私は生きるぞ!』
『ジェイムズ、車を出せ。町で飲み明かすぞ。』
二人でホールに行く。
チャップリンもタキシードを着せられている。
二人はテーブルに座る。
葉巻きを投げ捨てて、隣のおばさんのドレスに燃え移って、大騒ぎ。
チャップリンは終始、パントマイム。
セリフは一言も発さない。
まあ、これがチャップリンだよな。
セリフでなく、映像に語らせる。
それが本来の映画のあり方だ。
スパゲティの代わりに、クラッカーのテープを食べるチャップリン
『黄金狂時代』の靴ひもみたいなもんだな。
楽団が演奏を開始し、みんな踊り出す。
チャップリンも踊る。
「朝早く、帰途につく。」
富豪は思い切り飲酒運転。
オープンカーで街を暴走。
今なら、即刻逮捕だな。
『運転に気をつけて!』
『私が運転してるのか?』
余りに危なっかしいので、チャップリンが交代する。
免許はあるのか。
屋敷に到着。
『すてきな車だ。』
『では、君にやろう。』
目の前を花売り娘が通り掛かる。
『友達はどこだ?』
チャップリンが消えたので、富豪は執事に尋ねる。
『つれて来なさい。私の客だぞ。』
『花を買いたい』
チャップリンは戻って来るや、富豪に頼む。
札束をもらって、娘のところへ飛んで行くチャップリン
娘が抱えている花を全部買う。
『10ドルです。』
『おつりがありませんわ。』
釣り銭は要らないというチャップリン
今の日本円に直すと、幾らくらいかな。
チャップリンは娘の前では金持ちのフリをする。
『ジェイムズ!』
よそ者なのに、執事を呼び付けるチャップリン
『この花を家へ。私はすぐ戻ってくる。』
富豪のオープンカーに娘を乗せて、ドライブ。
娘を家まで送る。
『ご親切ありがとうございました。』
別れ際、娘の手の甲にキス。
『また来てもよろしいですか?』
『いつでもどうぞ。』
娘は夢見心地。
「夜が明けると、人間が変わっていた。」
富豪は目が覚めると、何も覚えていない。
シラフになると、飲んでいた時のことは全て忘れるんだな。
そういう人いるな。
『誰が来ても、留守だと言え。』
『誰であろうと、追い返せ。』
追い返されるチャップリン
一方、娘は一緒に暮らすばあさんにチャップリンのことを語る。
『…そして、その方が車で家まで送って下さったの。』
『きっと、お金持ちなのね。』
『ええ、でも、それ以上の方よ。』
「午後になって」
チャップリンが街を歩いていると、酔っ払った富豪と出くわす。
『わが友よ。』
酔っ払っている時はチャップリンのことを親友扱い。
『家に来たまえ。君のためにパーティーを開こう。』
「パーティー
パーティーチャップリンは、誤って笛を飲み込んでしまう。
チャップリンがしゃっくりをする度に笛の音がする。
ピーピーと止まらない。
楽団が演奏しようとするとピーピー。
仕方なく、チャップリンは屋敷の外へ出る。
今度は、笛の音でワンコがたくさん寄って来る。
「次の朝」
またも富豪はチャップリンのことを覚えていない。
追い出されるチャップリン
さあ、これからどうなる?
この時代、車は高級で、馬が普通に街を歩いている。
のみならず、ゾウも街を歩いている。
この後、娘が病気になる。
チャップリンは働く決意をする。
娘の家賃が払えなくなる。
色んな出来事がある。
ボクシングのシーンもある。
このボクシングの時の役者の動きがスゴイ。
何百回とリハーサルを繰り返したんだろうな。
本作は、製作に3年も掛かっているらしい。
今の時代、お笑いにそこまで時間とカネを費やすことは不可能だろう。
余談だが、ボクシング会場内のタバコの煙がスゴイ。
観客は皆、ボクシングを観ながら、スパスパ吸っている。
これも今では考えられない。
それから、チャップリンが対戦相手に飛び掛かるシーンがあるが、チャップリンを釣っているヒモが見えている。
まあ、デジタル・リマスタリングをしたからだろうな。
ただし、最後の方は画質が悪い。
画面の歪みと揺れがヒドイ。
ラストの余韻は素晴らしいね。
これぞ、チャップリンの映画だろう。

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『スケッチ・ブック』を原書で読む(第6回)

The Voyage(第2回)
(テキスト15ページ、3行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

That land, too, now vanishing from my view, which contained all most dear to me in life; what vicissitudes might occur in it—what changes might take place in me, before I should visit it again!

that(形)(指示形容詞)(関係詞節による限定をあらかじめ指示して)あの(日本語では訳さないほうがよい)(⇔this)
land(名)国、国土
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
vanish(自)(目に見えていたものが)(突然)消える、見えなくなる
from(前)(隔たり・不在を表わして)~から(離れて)
my(代)私の
view(名)見える状態(範囲)、視界、視野
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
contain(他)(~を)(内に)含む、包含する
all(代)(単数扱い)(関係詞節を従えて)(~の)すべてのこと(関係代名詞は通例省かれる)
most(副)(通例theを用いないで)はなはだ、非常に(この意味のmostが修飾する形容詞・副詞は話者の主観的感情・判断を表わす)
dear(形)大事な、貴い ・He lost all that was dear to him. 彼は大切なものを全部失ってしまった。
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~にとっては、~には
in life(all、noなどを強めて)まったく、本当に
what(形)(疑問形容詞)何の、何という、どんな、いかほどの
vicissitude(名)(物事などの)変化、変遷(へんせん)
might(助動)(仮定法過去)(条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で)(疑問文で、不確実な気持ちを表わして)(一体)~だろうか(しばしばおどけ・皮肉などを包含する)
occur(自)(事が)(~に)起こる、生じる、発生する(in)
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で
take place(事件などが)起こる
in(前)(人の能力・性格・才能を表わして)(人)の中に、~には
before(接)~より前に、(~する)に先だって、~しないうちに
should(助動)(仮定法で)(条件節に用いて実現の可能性の少ない事柄に対する仮定・譲歩を表わして)万一(~ならば、~しても)、もしかして~ということでもあれば(あっても)
visit(他)(場所を)訪れる、参観(参詣)する、見物に行く

Who can tell, when he sets forth to wander, whither he may be driven by the uncertain currents of existence; or when he may return; or whether it may ever be his lot to revisit the scenes of his childhood?

can(助動)(可能性・推量を表わして)(疑問文で)~するはずがあろうか、いったい~だろうか
tell(他)(can、couldなどを伴って)(~を)知る、わかる(+wh.)
set forth 旅に出る、出発する
wander(自)放浪(流浪)する、ふらつく
whither(副)(古)(疑問副詞)どこへ、どちらへ
may(助動)(疑問文において)(不確実の意を強めて)(一体・だれ・何・どうして)~だろう、~かしらん
drive(他)(副詞句を伴って)(風が)(~を)(~に)吹きやる、(水が)(~を)(~に)押し流す
uncertain(形)(行動・目的など)不安定な、しっかりしない(=hesitant)
current(名)傾向、動向、時流、風潮(of)
existence(名)存在、実存、現存
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
ever(副)(強意語に用いて)(疑問詞を強めて)一体
his(代)彼の
lot(名)運、運命 ・It's one's lot to do ~ 人が~する巡り合わせになっている
revisit(他)(~を)再び訪問する、再び訪れる
scene(名)(舞台面を思わせるような)景色、風景、光景
childhood(名)幼年時代、幼時

I said that at sea all is vacancy; I should correct the expression.

say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
at sea 海上に(で)
all(代)(単数扱い)すべて(のもの)、万事
vacancy(名)空(から)(の状態)、空っぽ、空(くう)、空虚
correct(他)(誤りを)訂正する、直す(=rectify)
expression(名)語句、辞句

To one given to day-dreaming, and fond of losing himself in reveries, a sea voyage is full of subjects for meditation; but then they are the wonders of the deep, and of the air, and rather tend to abstract the mind from worldly themes.

one(代)(基数の1)(単数形で)(後に修飾語を伴って/複数形なし)(非特定の)人
given(形)(~に)ふけって(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
daydream(自)空想にふける
fond(形)(fond of ~で)(~を)好んで(+doing)
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)~を
lose(他)(lose oneselfで)(~に)夢中になる(in)
himself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)
reverie(名)(名)(目覚めている時の)幻想、夢想 ・be lost in reverie 空想(もの思い)にふけっている
sea(形)海の
voyage(名)(船・飛行機・宇宙船による)旅、船旅、航海、航行、飛行
full(形)(容器など)いっぱいの、満ちた(of)
subject(名)(感情・行動などの)原因、対象(for)
for(前)(対象)(感情・趣味・適性などの対象を表わして)~に対して(する)、~を理解する
meditation(名)(宗教的・精神修養の)瞑想(めいそう)(=contemplation)
but then しかしまた一方では、そうは言っても
wonder(名)驚嘆すべき(不思議な)もの(出来事)(of)
deep(名)(the ~)わだつみ、海原 ・wonders of the deep 大海の驚異
air(名)(the ~)大気、空、空中
rather(副)どちらかといえば、いやむしろ
tend(自)(もの・人が)(~する)傾向がある、(~し)がちである(+to do)
abstract(他)(ものを)(~から)取り出す、抽出する(from)
from(前)(分離・除去などを表わして)~から(離して)
worldly(形)この世の、世間の、世の中の(⇔unworldly)・worldly affairs 俗事
theme(名)主題、題目、テーマ

I delighted to loll over the quarter-railing or climb to the main-top, of a calm day, and muse for hours together on the tranquil bosom of a summer’s sea; to gaze upon the piles of golden clouds just peering above the horizon, fancy them some fairy realms, and people them with a creation of my own;—to watch the gentle undulating billows, rolling their silver volumes, as if to die away on those happy shores.

delight(自)非常に喜ぶ、楽しむ(to do)
loll(自)(副詞句を伴って)だらりと寄りかかる(=lounge)
over(前)(位置を表わして)(ものが)(おおいかぶさるように)~の上へ
quarter(名)(海)船側後半部
railing(名)レール、手すり
climb(自)(副詞句を伴って)(特に、手足を使って)登る、よじ登る
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に
maintop(名)(海)大檣(たいしょう)楼
of(前)(of+a+名詞で副詞句を作って)(時を表わして)~に、~などに
calm(形)(海・天候など)(波やあらしがなく)穏やかな、静かな(⇔stormy)
muse(自)熟考する、思いをめぐらす、考え込む、思いにふける
for(前)(時間・距離を表わして)~の間(ずっと)・for hours 何時間もの間
together(副)(for hours togetherで)中断せずに、続けざまに
tranquil(形)(海・風景など)静かな、穏やかな、平穏な
bosom(名)(海・湖水などの)表面 ・on the bosom of the ocean 大海の真ん中に
sea(名)(通例修飾語を伴って)(ある状態の)海
gaze(自)(熱心にじっと)見つめる、熟視する(on)
on(前)(動作の対象を表わして)~に対して、~に当てて
pile(名)(a pile of ~またはpiles of ~で)多数(の)、大量(の)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
golden(形)金色の、黄金色の、山吹色の
cloud(名)雲
peer(自)かすかに現われる、おぼろに見えてくる
horizon(名)地平線、水平線
fancy(他)(~を)空想する、心に描く、想像する(+目+補)
fairy(形)妖精の(ような)
realm(名)王国
people(他)(人で)(場所を)満たす、(人を)(場所に)住まわせる(=populate)
with(前)(材料・中身を表わして)~で
creation(名)(知力・想像力の)産物、作品
of one's own 自分自身の
watch(他)(~を)じっと見る、注意して見守る(+目+doing)
gentle(形)(雨・風など)穏やかな、静かな
undulate(自)(水面・麦畑などが)ゆるやかに波うつ、波打つ
billow(名)(通例複数形で)大波
roll(他)(波・水を)(~へ)勢いよく押し進める
their(代)彼ら(彼女ら)の
silver(形)銀色に光る
volume(名)(しばしば複数形で)大きなかたまり
as if(as if to doで)まるで~するかのように
die away(風・音などが)次第に静まる
happy(形)(物が)幸福な、楽しい
shore(名)(海・湖・川の)岸

There was a delicious sensation of mingled security and awe with which I looked down, from my giddy height, on the monsters of the deep at their uncouth gambols.

there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
delicious(形)とても気持ちのよい
sensation(名)(漠然とした)感じ、感覚、気持ち、~感(of)・a pleasant feeling 気持ちのよい感じ
mingle(他)(二つ(以上)のものを)混ぜる、一緒にする
security(名)安心、心丈夫 ・with security 安心して
awe(名)畏(おそ)れ、畏怖(いふ)、畏敬(尊敬と恐れの交錯した感情)・with awe 畏れて、畏怖して
with(前)(様態の副詞句を導いて)~を示して、~して
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
look down on ~ ~を見おろす
from(前)(視点・観点を表わして)~から(見ると)
giddy(形)(高所・速度・ダンスなど)めまいを起こさせるような、目が回るような ・a giddy height 目のくらむような高所
height(名)高い所、高地、高台、丘
monster(名)(想像上の)怪物、化け物
at(前)(状態・状況を表わして)~(の状態)で
uncouth(形)(人・態度・言葉など)無骨な、やぼな、不器用な、気のきかない(=coarse)
gambol(名)(子羊・子供の)はね回り、ふざけ、大はしゃぎ

Shoals of porpoises tumbling about the bow of the ship; the grampus slowly heaving his huge form above the surface; or the ravenous shark, darting, like a spectre, through the blue waters.

shoal(名)群れ(of)
porpoise(名)(動)ネズミイルカ
tumble(自)宙返り(とんぼ返り)をする
about(前)(周囲を表わして)~のあたりに、~の近くに
bow(名)(海)船首、艦首、へさき、おもて(⇔stern)
grampus(名)(動)(広く)ゴンドウクジラ、サカマタ、シャチ
slowly(副)ゆっくり、遅く
heave(他)(副詞句を伴って)(力を入れて)(重いものを)持ち上げる
huge(形)(形・大きさなど)巨大な
form(名)姿、姿態、外観
surface(名)水面
ravenous(形)がつがつした、飢えた
shark(名)(魚)サメ
dart(名)(副詞句を伴って)突進する
like(前)~のような、~に似た
spectre(名)(英)=specter(名)幽霊、亡霊、妖怪、お化け
water(名)(複数形で)海

My imagination would conjure up all that I had heard or read of the watery world beneath me; of the finny herds that roam its fathomless valleys; of the shapeless monsters that lurk among the very foundations of the earth; and of those wild phantasms that swell the tales of fishermen and sailors.

imagination(名)想像、想像力、構造力
would(助動)(過去の意志・主張・拒絶を表わして)(どうしても)~しようとした
conjure up(~を)思い起こさせる、心によみがえらせる(=evoke)
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受ける通例制限用法で)(~する(である))ところの(先行詞がもの・人を表わす場合で、最上級の形容詞、all the、the only、the same、the veryなどの制限的語句を含む時、および、先行詞が疑問代名詞やall、much、little、everything、nothingなどの時に多く用いられる傾向があるが、絶対的なものではない)/(他動詞・前置詞の目的語として)/(主語として)
hear(他)(ニュースなどを)聞き知る、聞かされている、話に聞く(of)
read(他)(~で)(~を)読んで知る
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について
watery(形)水中の
world(名)(通例単数形で/通例the ~/修飾語を伴って)(特定の集団・職業・趣味などの)~界、~世界、~社会
beneath(前)(位置・場所などを表わして)~の下に
finny(形)ひれをもつ
herd(名)(同一種類で一緒に飼われて(棲息して)いる)家畜(動物)の群れ
roam(他)(人が)(場所を)歩き回る、放浪する
its(代)それの、あれの、その
fathomless(形)(深海など)測り知れない、底の知れない
valley(名)(山にはさまれた広い)谷、谷間
shapeless(形)ぶかっこうな
lurk(自)(~に)潜む
very(形)(the、this、thatまたは所有格人称代名詞に伴って強意を表わして)まさしくその、ちょうどその、~にほかならない
foundation(名)(物事の)基礎、土台、基本(of)
earth(名)(しばしばthe ~)地球
those(形)(指示形容詞)(関係詞節による限定をあらかじめ指示して)あの(日本語では訳さないほうがよい)(⇔these)
wild(形)(計画など)とっぴな、無謀な
phantasm(名)(死者・不在者の)幻像
swell(他)(~を)ふくらませる
tale(名)作り話、うそ
fisherman(名)漁夫、漁師、漁民
sailor(名)船員、船乗り、水夫

Sometimes a distant sail, gliding along the edge of the ocean, would be another theme of idle speculation.

distant(形)(距離的に)遠い、遠隔の
sail(名)(船の)帆
glide(自)(通例副詞句を伴って)すべるように動く(飛ぶ)、滑走する、すべる
edge(名)端
ocean(名)(通例the ~)大洋、海洋
would(助動)(過去の習慣・動作などの反復についての回想を表わして)~したものだった、よく~した
idle(系)根拠のない、くだらぬ、無意味な
speculation(名)(確実な根拠なしの)思索、沈思

How interesting this fragment of a world, hastening to rejoin the great mass of existence!

how(副)(疑問詞)(感嘆文に転用して)まあ何と、いかに
fragment(名)破片、断片、かけら(of)
world(名)(通例単数形で)人の世、この(あの)世
hasten(自)(副詞句を伴って)急ぐ、急いで行く(する)(+to do)
rejoin(他)(元の仲間などと)再び一緒になる、再会する、(~に)再び加わる
great(形)(通例数量を表わす名詞を伴って)多数の、多量の、たくさんの
mass(名)(a ~)大衆、群衆、群(of)

What a glorious monument of human invention; which has in a manner triumphed over wind and wave; has brought the ends of the world into communion; has established an interchange of blessings, pouring into the sterile regions of the north all the luxuries of the south; has diffused the light of knowledge and the charities of cultivated life; and has thus bound together those scattered portions of the human race, between which nature seemed to have thrown an insurmountable barrier.

what(形)(疑問形容詞)(感嘆文に用いて)何という(この構文ではしばしば主語と述語動詞を省略する)
glorious(形)栄光ある、栄誉ある、光輝ある、名誉の
monument(名)不朽の業績(著作)、金字塔(of)
of(前)(部分を表わして)~の中の
human(形)人間の(⇔divine、nonhuman)
invention(名)発明、創案
in a matter ある意味で
triumph(自)(~を)打ち負かす(over)
over(前)(支配・優位を表わして)~の上位に、~にまさって
wind(名)(またthe ~)(強い)風
bring(他)(~を)(ある状態に)もってくる、至らせる(into)
end(名)限り、際限、果て(of)
into(前)(変化・結果を表わして)~に(する、なる)(通例ある物が別の物に形や状態を変えることを表わす)
communion(名)親交
establish(他)(先例・習慣・学説・記録・名声などを)樹立する、確立する
interchange(名)交換、やり取り(=exchange)(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
blessing(名)(神からの)恩恵、天恵
pour(他)(金・権力などを)(~に)つぎ込む(into)
sterile(形)(土地が)不毛の、やせた(=infertile/⇔fertile)
region(名)(しばしば複数形で)(明確な限界のない広大な)地方、地域
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
luxury(名)ぜいたく品、高級品
diffuse(他)(知識などを)広める、普及させる(=spread)/(幸福感・感情などを)(あたりに)まき散らす、満ちわたらせる
light(名)光、光線(of)
knowledge(名)(またa ~)知る(知っている)こと、知識、認識
charity(名)施し(物)
cultivated(形)教化(洗練)された、教養のある、上品な(=refined)
life(名)(通例修飾語を伴って)生活(状態)
thus(副)このように、かように
bound(動)bindの過去形・過去分詞
bind(他)(人・知識などを)結びつける(together)
together(副)(しばしば合同・結合の意の動詞に伴って強意的に)
scattered(形)散り散りになった、散在する、まばらな
portion(名)(切り離された)一部、部分(of)
human race(名)(the ~)人類
nature(名)(無冠詞)自然、天然(しばしば擬人化して女神扱い)
seem(自)(~と)見える、思われる、(~)らしい(通例話し手の推量をこめた見方・判断を示す語で、文法上の主語と判断の主体は一致しないことが多く、時に判断の主体を示すのにto a personを従えることがある)(+to do)
throw(他)(光・視線・ことば・疑いなどを)投げかける(=cast)
insurmountable(形)(障害など)打ち勝ちがたい(=insuperable)
barrier(名)障害、妨げ
【参考文献】
The Sketch-Book of Geoffrey Crayon, Gent (Oxford World's Classics)』Washington Irving・著
スケッチ・ブック(上) (岩波文庫)』齊藤昇・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)森一郎・著(青春出版社

『黄金時代』

この週末は、ブルーレイで『黄金時代』を見た。

1930年のフランス映画。
監督・脚本・編集は、『アンダルシアの犬』のルイス・ブニュエル
脚本は、『アンダルシアの犬』のサルバドール・ダリ
『アンダルシアの犬』に続く、ルイス・ブニュエルの監督第2作。
『アンダルシアの犬』は今までに何度か見たことがあるが、本作を見たのは初めて。
以前も書いたように、僕は前衛芸術には全く興味がない。
本作は、『アンダルシアの犬』を長くしたような感じである。
相変わらず、さっぱり分からない。
キリストを冒涜しているとかで、公開からまもなく、50年間上映禁止になった。
確かに、最後の方にキリストに似たオッサンが出て来るが。
ブニュエルは何の意図があって、こんな映画を作ったのか。
単に物議を醸したかっただけなのか。
まあ、そんなことを考えている時点で、相手の術中にはまってしまっている訳だが。
自称「映画通」みたいな人は、こういう分からない映画をありがたがって、さももっともらしく解釈して見せたりするが。
僕は別に映画通でも何でもないので、分からない映画は分からないままで一向に構わない。
そして、『2001年宇宙の旅』みたいに、分からないながらも、何かとてつもないスゴさを感じさせる作品もあるが、本作には特に何も感じなかった。
要するに、ちっとも面白くなかったのである。
僕は趣味で映画を見ているので、面白くない映画はそれで終了だ。
それ以上、追求するつもりはない。
ただ、映画史上有名な作品なので、一度くらいは見ておいてもいいかなというだけ。
モノクロ、スタンダード・サイズ。
本作は、『アンダルシアの犬』とは違ってトーキーである。
穏やかな音楽が流れる。
「サソリはクモ類の一種で熱帯地域を中心に生息する。」
サソリの観察。
「尾は5つの関節が連なったものである。」
「ハサミは戦いの道具、あるいは捕餌の役目をはたす。」
「尾の最後部には毒針があり、そこから毒が注射される。」
「日中は太陽の光を避け、岩の下に隠れている。」
「孤独を好み、侵入者は容赦なく排除する。」
「その電光石火の見事な攻撃はネズミさえも仕留める。」
ネズミを攻撃するサソリ。
「数時間後…」
海岸。
崖の上。
浮浪者(?)のような男。
銃を持っている。
岩の上では聖職者が何人か、ブツブツと祈りを捧げている。
男は岩場を歩いて小屋へ。
数人の男がいる。
皆、負傷している。
マヨルカ人がやって来た。」
「武器を持て。」
男達、外へ。
歩く途中で、次々に倒れる男達。
残って一人で歩く男。
岩がゴツゴツしている。
海岸に何艘ものボート。
ゾロゾロと上陸する人々。
岩場を歩く。
先程の男達より、服装から明らかに上流階級。
軍人もいる。
ガイコツが数体、見付かる。
さっきの聖職者だ。
突然、女の叫び声。
男に襲われている。
人々が寄ってたかって男と女を引き離す。
男の回想。
女の姿。
水洗トイレ。
溶岩?
小犬。
逃げる男。
小犬を蹴っ飛ばす。
動物虐待だ。
連行される。
何か演説している別の男。
昆虫を踏み潰す男。
『アンダルシアの犬』もそうだったが、不愉快な描写が多い。
箱。
「この石は西暦1930年、マヨルカ人の没地に設置。都市の設立を記すものである。その都市がある国は…」
マヨルカ人の都市。
ローマ帝国
「かつての異教徒の女王が今や教会の正座を占めている。その象徴であるバチカンの風景」
バチカン
『いい条件で住まいを貸してもらえた。いつでも入居できるぞ。早くお前に会いたい。従兄より』という貼り紙。
「この活気あふれる近代都市はローマ帝国を追い越した。」
「日曜日には…」
爆破された建物。
「絵になる華やかな大都会」
バイオリンを蹴っ飛ばしながら舗道を歩く男。
踏み付けて壊す。
頭に何かを載せて歩く男。
ポスターの手と冠が揺れる。
さっきの男が街を連行されている。
男の回想。
ある女。
女は指をケガしている。
父親は薬局に行った。
女は楽団を雇った。
マヨルカの方々が9時にやって来る。
ベッドの上に牛が横たわっている(意味不明)。
牛を追い出す女。
爪を研ぐ女。
連行される男を想う。
男に吠えるワンコ。
男は「私が誰か教えてやる」と言い、上着の内ポケットから書類を取り出して見せる。
驚く両脇の男。
男は国際友好協会特別使節に任命されたのであった。
タクシーを停め、盲目の男性を蹴っ飛ばし(虐待)、タクシーに乗って去る男。
「X侯爵のローマの館ではパーティーの準備が整った。」
男はX(エックス)公爵のローマ帝国の屋敷に到着。
さあ、これからどうなる?
知らん。
基本的に、残酷な描写が多い。
暴力や破壊。
それから、石膏像の男の指を舐める女があった。
これは気持ち悪いが、見ようによってはエロチックとも取れる。
ローマ帝国とかキリストが何故現代に出て来るのか。
知らん。
公開時、スクリーンに向かって右翼が爆弾を投げるという事件が起きたらしいが、何に対してそんなに腹が立ったのか。
キリストを冒涜しているかららしい。
僕は、この映画がちっとも面白くないことに腹が立ったが。

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『スケッチ・ブック』を原書で読む(第5回)

The Voyage(第1回)
(テキスト14ページ、1行目~)

THE VOYAGE

voyage(名)(船・飛行機・宇宙船による)旅、船旅、航海、飛行 ・make a voyage 航海する、旅に出る

Ships, ships, I will descrie you
Amidst the main,
I will come and try you,
What you are protecting,
And projecting,
What’s your end and aim.

descrie→descry(他)遠くに認める、はるかかなたに見つける
amidst(前)=amid(前)~の真ん中に
main(名)(the ~)大海原
come(自)(come to doで)(~しに)来る(現在時制の場合toなし原形がくることがある/またcome and doにもなる)
try(他)(人)に聞いて(話して)みる
what(代)(疑問代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(目的語の場合)
protect(他)(~を)保護する、守る、防ぐ
project(他)(~を)計画する、企画する
what's what does(has、is)の短縮形
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
end(名)目的
aim(名)目的、志、計画 ・the aim and end 究極の目的

One goes abroad for merchandise and trading,
Another stays to keep his country from invading,
A third is coming home with rich and wealthy lading.

one(代)(単数形で)(another、the otherと対応して)一方(のもの)、片方
abroad(副)国外へ(に)、海外へ(に)(=overseas/⇔at home)・go abroad 海外に行く
for(前)(目的・意向を表わして)~のために、~を目的として
merchandise(名)(古)売買、商取引
trading(名)商業、貿易
another(代)(oneと対照的に)
stay(自)(副詞句を伴って)(場所に)居残る、とどまる
keep from(人・物が)(~するのを)妨げる、させないでおく(+doing)
his(代)彼らの
country(名)(通例one's ~)本国、祖国、故国
invade(自)侵入する
third(代)第3番目の人(もの)
come(自)(人・ものが)(ある場所に)到着する、やってくる
home(副)自国へ、故国へ ・come home 帰国する
with(前)(所持・所有を表わして)~を持って(た)、~のある
rich(形)(経験・収穫など)豊かな、豊富な
wealthy(形)豊富な、たくさんな
lading(名)船荷、貨物

Halloo! my fancie, whither wilt thou go?

halloo(間)おーい!、もし!、えっ!(人への呼び掛け・驚きの発声)
my(代)私の
fancie→fancy(名)(詩人・画家などの)創造的空想力
whither(副)(古)(疑問副詞)どこへ、どちらへ
wilt(助動)(古)willの2人称単数現在形
will(助動)(意志未来を表わして)(2人称を主語とする疑問文に用い、相手の意志を問い、また依頼・勧誘を表わして)~するつもりですか
thou(代)(2人称単数主格)なんじは、そなたは(これに伴う動詞はareがart、haveがhastとなるほかは-st、-estの語尾をつける)

OLD POEM

old(形)古い(⇔new)
poem(名)詩

To an American visiting Europe, the long voyage he has to make is an excellent preparative.

to(前)(行為・作用の対象を表わして)~にとっては、~には
American(名)アメリカ人、米国人 ・an American 米国人(一人)
visit(他)(場所を)訪れる、参観(参詣)する、見物に行く
Europe(名)ヨーロッパ、欧州(ウラル山脈がヨーロッパの東の境と考えられている/また英国ではEnglandまたはBritish Islesと対照してヨーロッパ大陸(the Continent)の意に用いる)
long(形)(時間・過程・行為など)長い、長期にわたる
have to do(~)しなければならない
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(~を)する、行なう(同じ意味の表現より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
excellent(形)優れた、一流の、すばらしい
preparative(名)準備(行為)

The temporary absence of worldly scenes and employments produces a state of mind peculiarly fitted to receive new and vivid impressions.

temporary(形)一時の、はかない(⇔permanent)
absence(名)ないこと、欠乏(=lack)(of)
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の作者を表わして)~が、~の
worldly(形)この世の、世間の、世の中の(⇔unworldly)・worldly affairs 俗事
scene(名)情勢、状況
employment(名)(雇われて働く)職、仕事
produce(他)(~を)引き起こす、招来する
state(名)(通例単数形で)状態、ありさま、様子(of)
peculiarly(副)特に、格別に(=particularly、especially)
fitted(形)(~に)適して、ふさわしく(+to do)
receive(他)(印象・同情・打撲・侮辱などを)受ける
vivid(形)(描写・印象・記憶など)鮮やかな、目に見るような、真に迫った
impression(名)印象、感銘

The vast space of waters that separates the hemispheres is like a blank page in existence.

vast(形)広大な、広漠とした
space(名)空間
water(名)(複数形で)海
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(主語として)
separate(他)(~を)分けている、隔てている
hemisphere(名)(地球・天球の)半球
like(前)~のような、~に似た
blank(形)白紙の、空白の
page(名)(裏表の)一葉(2ページ分)
in(前)(状態を表わして)~の状態に(で)
existence(名)存在、実在、現在 ・in existence 現存の、存在して

There is no gradual transition by which, as in Europe, the features and population of one country blend almost imperceptibly with those of another.

there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
gradual(形)徐々の、全身的な、段階的な ・a gradual change 漸進的な変化
transition(名)移り変わり、移行、変遷、変化
by(前)(原因を表わして)~のために
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
as(接)(様態・状態を表わして)~のように
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で
feature(名)(著しい)特徴、特色(of)
population(名)(the ~/集合的/単数または複数扱い)(一定地域の)(全)住民(of)
one(形)(基数の1)(another、the otherと対照的に)一定の、片方の
blend(自)混ざる、混ざり合う(with)
almost(副)(形容詞・副詞を修飾して)だいたい、ほとんど
imperceptibly(副)いつのまにか
with(前)(混合・混同を表わして)~と
those(代)(指示代名詞)(前に述べた複数名詞の反復を避けるために用いて)それら(⇔these)

From the moment you lose sight of the land you have left, all is vacancy until you step on the opposite shore, and are launched at once into the bustle and novelties of another world.

from(前)(空間・時間などの起点を表わして)~から
lose sight of ~ ~を見失う
land(名)(海などに対して)陸、陸地(⇔sea)・travel by land 陸路で行く
leave(他)(場所を)去る、出る、出発する
all(代)(単数扱い)すべて(のもの)、万事
vacancy(名)空(から)(の状態)、空っぽ、空(くう)、空虚
until(接)(動作・状態の継続の期限を表わして)~まで(ずっと)
step(自)(~を)踏む(on)
opposite(形)反対側の、向こう側の、向かい合っている
shore(名)(海に対して)陸(地)
launch(他)(人を)送り出す、乗り出させる(into)
at once 同時に(=at the same time)
bustle(名)(単数形で)ざわめき、にぎわい ・the hustle and bustle of a city 都会のにぎわい(雑踏)
novelty(名)新しい(珍しい)物(事、経験)
another(形)別の、ほかの
world(名)(個人の見たり活動したりする場としての)世界、世間

In traveling by land there is a continuity of scene, and a connected succession of persons and incidents, that carry on the story of life, and lessen the effect of absence and separation.

in(前)(行為・活動・従事を表わして)~して、~に従事して(+doing)
by(前)(手段・方法・原因・媒介を表わして)(輸送・伝達の手段を表わして)~によって、~で ・by land 陸路で
continuity(名)一続き ・a continuity of ~ 一続きの~
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
scene(名)(舞台面を思わせるような)景色、風景、光景
connected(形)つながった、連絡した
succession(名)(a ~)連続するもの、連続物(of)・a succession of ~の連続
incident(名)出来事
carry on(~を)続けていく、進める(=continue)
story(名)素姓、身の上(話)、来歴 ・the story of one's life 身の上話
lessen(他)(~を)少なく(小さく)する、減らす(⇔increase)
effect(名)影響
absence(名)不在、留守
separation(名)別離、離別

We drag, it is true, ‘a lengthening chain’ at each remove of our pilgrimage; but the chain is unbroken; we can trace it back link by link; and we feel that the last still grapples us to home.

drag(他)(通例副詞句を伴って)(重いものを)引っぱる、引いていく
It is true ~, but ~(反対意見を述べようとする前の譲歩的表現形式に用いて)なるほど~だがしかし~
lengthen(自)長くなる、のびる
remove(名)距離、隔たり
our(代)我々の、私たちの
pilgrimage(名)巡礼の旅、聖地詣(もう)で
unbroken(形)途切れない、打ち続く、引き続く
can(助動)(能力を表わして)~(することが)できる
trace(他)(~(の跡)を)(~にまで)たどる、追跡する
back(副)もとへ、もとの場所(状態)へ
link(名)(鎖の)環(かん)、輪
by(前)(前後に同じ名詞を用いて継続・反復を表わして)~ずつ
feel(他)(~と)思う(=think)(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
last(名)(通例the ~/単数または複数扱い)最後のもの(人)
still(副)まだ、今までどおり
grapple(他)(古)しっかりと結びつける(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に大して、~に
home(名)生まれ故郷、郷里

But a wide sea voyage severs us at once.

wide(形)(面積が)広い、広大な ・the wide ocean 広大な大洋
sea(形)海の
sever(他)(~の)仲を裂く(断つ)
at once すぐに、直ちに

It makes us conscious of being cast loose from the secure anchorage of settled life, and sent adrift upon a doubtful world.

make(他)(~を)(~に)する(+目+補)
conscious(形)(~を)意識して、知って、(~に)気づいて(⇔unconscious)(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)~を
cast loose(人・船などを)解き放つ、はずす
from(前)(隔離・解放などを表わして)~から
secure(形)安全な、危険のない(⇔insecure)
anchorage(名)投錨(停泊)地
settled(形)(人・生活など)落ち着いた、安定した(=steady/⇔unsettled)
life(名)(通例修飾語を伴って)生活(状態)
send(他)(~を)(~の状態に)追いやる、する(+目+補)
adrift(形)(船が)漂って、漂流して ・be adrift on the open sea 大海原を漂流する
doubtful(形)(成り行きなど)おぼつかない、はっきりしない、あやふやな

It interposes a gulf, not merely imaginary, but real, between us and our homes—a gulf subject to tempest, and fear, and uncertainty, rendering distance palpable, and return precarious.

interpose(他)(~を)(~の間に)置く、挿入する(between)
gulf(名)湾、入り海
not merely ~ but ~ ~だけでなくまた~
imaginary(形)想像(上)の、架空の
real(形)(想像・空想でなく)現実の、実際の
and(接)(等位接続詞)(between ~ and ~で)~と~(との間に)
subject(形)(~を)受けやすくて、こうむりやすくて(to)
tempest(名)大あらし、暴風雨(雪)
uncertainty(名)不安、頼りなさ、変わりやすいこと
render(他)(人などを)(~に)する(=make)(+目+補)
distance(名)(距離の)隔たり、遠く離れていること
palpable(形)明白な、明瞭な
return(名)帰り、帰還、帰宅
precarious(形)事情次第の、不確かな、あてにならない、不安定な

Such, at least, was the case with myself.

such(代)(単数または複数扱い)(先行の名詞に代わり、また既述内容をさして補語に用いて)そのような人(もの)・such being the case こう(そう)いうわけだから
at least(前言より正確に言い直して)少なくとも
case(名)(the ~)事実、真相 ・Such being the case こういう事情(わけ)だから
with(前)(関係・立場を表わして)~について(の)・Such is the case with me. 私のほうはそういう事情です。
myself(代)(再帰的に用いて)(前置詞の目的語に用いて)私自身を(に)

As I saw the last blue line of my native land fade away like a cloud in the horizon, it seemed as if I had closed one volume of the world and its concerns, and had time for meditation, before I opened another.

as(接)(時を表わして)~している時、~したとたんに
see(他)(~を)見る、(~が)見える(+目+原形)
last(形)最後に残った、おしまいの
line(名)(溝・色帯・割れ目などの)筋、縞(しま)、線
native(形)出生地の、自国の、本来の ・one's native land 故郷
land(名)国、国土 ・one's native land 故国
fade(自)(次第に)消え去る、姿を消す(away)
away(副)(消失・除去を表わして)なくなって、(消え)去って ・fade away 消えうせる
cloud(名)雲
in(前)(行為・動作の方向を表わして)~の中に
horizon(名)地平線、水平線
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(seem that ~の主語として)
seem(自)(itを主語として)(~には)(~のように)思われる(+as if)
as if(It seems as if ~で)~のように(見える、思える)
close(他)(ドア・窓・目・口などを)閉じる、閉める、とざす、ふさぐ(⇔open)
volume(名)(特に、分厚い)本
world(名)(the ~/単数扱い)(渡る)世間、世の中
its(代)それの、あれの、その
concern(名)(複数形で)(漠然と)こと、事柄、問題
have(他)((~すべき(できる))用事・時間などを)もっている、与えられている
time(名)(必要な)時間 ・have time for ~のための時間がある
meditation(名)(宗教的・精神修養の)瞑想(めいそう)(=contemplation)
before(接)~より前に、(~する)に先だって、~しないうちに
open(他)(本・新聞などを)広げる、開く
【参考文献】
The Sketch-Book of Geoffrey Crayon, Gent (Oxford World's Classics)』Washington Irving・著
スケッチ・ブック(上) (岩波文庫)』齊藤昇・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)

『スケッチ・ブック』を原書で読む(第4回)

The Author's Account of Himself(第3回)
(テキスト13ページ、1行目~)

I cannot say that I have studied them with the eye of a philosopher; but rather with the sauntering gaze with which humble lovers of the picturesque stroll from the window of one print-shop to another; caught, sometimes by the delineations of beauty, sometimes by the distortions of caricature, and sometimes by the loveliness of landscape.

say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
study(他)(~を)(綿密に)調査する、検討する
with(前)(道具・手段を表わして)~を用いて、~で ・with one's own eyes 自分の目で
eye(名)(通例単数形で)物を見る目、観察力、眼識(of)
philosopher(名)哲学者
rather(副)どちらかといえば、いやむしろ
saunter(自)(副詞句を伴って)(のんびり)散歩する
gaze(名)(単数形で)熟視、注視、凝視
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
humble(形)控えめな、地味な
lover(名)(芸術などの)愛好者(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
picturesque(名)(the ~)絵のように美しいもの、(芸術・自然・言語などにおける)絵画的(美的)特質
stroll(自)(通例副詞句を伴って)ふらつく、散歩する(=wander)
window(名)(商店の)飾り窓、陳列窓、ショーウィンドー
one(形)(基数の1)(another、the otherと対照的に)一方の、片方の
printshop(名)版画店
to(前)(到達点を表わして)~まで、~に至るまで ・from A to B AからBまで
catch(他)(人の注意などを)引く
delineation(名)(線・図形による)描写
beauty(名)美人
distortion(名)ゆがめること
caricature(名)カリカチュア、風刺画、戯画(文)(人物の特徴などを人目をひき興味をそそるように誇張して描いた漫画(文)
loveliness(名)<lovely(形)すばらしい、愉快な
landscape(名)風景画

As it is the fashion for modern tourists to travel pencil in hand, and bring home their portfolios filled with sketches, I am disposed to get up a few for the entertainment of my friends.

as(接)(原因・理由を表わして)~だから、~ゆえに
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
fashion(名)(服装・風習などの)流行、はやり(の型)、時の好み
tourist(名)観光(旅行)者、観光客、旅行家
in hand 手に、掌中に
home(副)わが家へ
their(代)彼ら(彼女ら)の
portfolio(名)紙ばさみ式の画集、画帳
with(前)(材料・中身を表わして)~のせいで、~のゆえに、~のために
sketch(名)スケッチ、写生(図)、下絵、素描
disposed(形)(~したい)気がして、気を起こして(=inclined)(+to do9
get up 起草する、書き上げる
few(代)(複数扱い)(a ~の形で肯定的用法で)少数の人(もの)(=some)
for(前)(目的・意向を表わして)~のために、~を目的として
entertainment(名)歓待、もてなし(of)
my(代)私の

When, however, I look over the hints and memorandums I have taken down for the purpose, my heart almost fails me at finding how my idle humor has led me aside from the great objects studied by every regular traveler who would make a book.

when(接)~する時、~時(時を表わす副詞節をつくる)
look over ~ ~に(ざっと)目を通す、~を調べる
hint(名)ほのめかし、暗示、ヒント
memorandum(名)覚え書き、備忘録、メモ
take down(~を)書き取る(=write down)
purpose(名)目的、意図
heart(名)(感情、特に優しい心・人情が宿ると考えられる)心、感情
almost(副)(動詞を修飾して)もう少しで、すんでのところで、~するばかりに
fail(他)(いざという時に)(人の)役に立たない、(人を)見捨てる ・My memory fails me. 思い出せない。
at(前)(感情の原因を表わして)~に(接して)、~を見て、聞いて、考えて
find(他)(~が)(~であると)知る、感じる、わかる
how(副)(疑問詞)(感嘆文に転用して)(節を導いて)
idle(形)(人が)怠惰な、なまけている
humor(名)(人の)気質、気性
lead(他)(副詞句を伴って)(人を)(~に)導く、案内する
aside(副)わきへ(に)、かたわらに
great(形)重大な、重要な
object(名)(動作・感情などの)対象 ・an object of study 研究の対象
regular(形)一定の、不変の、定まった、いつもの(=usual)・a regular customer 常客
traveler(名)旅行者、旅人
who(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(人)(通例「人」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
would(助動)(強い願望・選択を表わして)~したいと思う
make(他)(詩・文章などを)創作する、著わす

I fear I shall give equal disappointment with an unlucky landscape painter, who had traveled on the continent, but, following the bent of his vagrant inclination, had sketched in nooks, and corners, and by-places.

fear(他)(よくない事態を気づかって)(~ではないかと)思う、気づかう、恐れる(+that)
give(他)(感情・状態・性質などを)生じさせる、添える
equal(形)(数量・程度など)等しい、相等しい(with)
disappointment(名)失望、期待はずれ
with(前)(比較・同等の対象を導いて)~と
unlucky(形)運の悪い、不幸せな、ついてない
painter(名)画家、絵かき
who(代)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
continent(名)(the Continent)ヨーロッパ大陸、(特に)西欧(英国・アイルランドに対して)
follow(他)(方針・計画などに)従う
bent(名)好み、性癖、傾向、素質、才能
his(代)彼の
vagrant(形)放浪する、さまよう、流浪の、さすらいの
inclination(名)(気質的な)傾向、性向
sketch(自)写生する
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で
nook(名)へんぴな土地、人目につかない所
corner(名)人目につかない所、へんぴな場所、片隅
by-place(名)へんぴな所、人目につかない所、片隅

His sketch-book was accordingly crowded with cottages, and landscapes, and obscure ruins; but he had neglected to paint St. Peter’s, or the Coliseum; the cascade of Terni, or the bay of Naples; and had not a single glacier or volcano in his whole collection.

sketch-book(名)(文学作品の)小品集、短編集
accordingly(副)それに応じて、適宜に
crowded(形)込み合った、混雑した、満員の
with(前)(材料・中身を表わして)~で
cottage(名)(特にいなかの)小家屋、いなか家、コテージ
landscape(名)(田園風景など一目で見渡せる)景色、風景、見晴らし、眺望
obscure(形)(場所など)人目につかない
ruin(名)(しばしば複数形で)荒廃の跡、廃墟(はいきょ)
neglect(他)怠って(~)しない、(~するのを)忘れる(+to do)
paint(他)(~を)(生き生きと)描写(叙述、表現)する
St. Peter's(名)サンピエトロ大聖堂(バチカン市国にあり、カトリック教会の総本山)
coliseum(名)(the Coliseum)=Coloseum(名)(the ~)コロセウム(ローマの円形大演技場/紀元1世紀ごろの建造で、剣闘士の試合やキリスト教徒の殉教の場として知られた遺跡)
cascade(名)小滝、階段上に連続する滝
Terni テルニ(イタリア中部Umbria州の都市)
bay(名)(小)湾、入り江
Naples(名)ナポリ(イタリア南部の港市)
not a ~ ただ一人(ひとつ)の~も~でない(noの強調形/not a singleはさらに強い形)
single(形)(否定語を伴って)ただのひとつ(一人)も(ない)
glacier(名)氷河
or(接)(否定文で)~も~も(ない)
volcano(名)火山
in(前)(範囲を表わして)~において、~内で
collection(名)作品集、選集
【参考文献】
The Sketch-Book of Geoffrey Crayon, Gent (Oxford World's Classics)』Washington Irving・著
スケッチ・ブック(上) (岩波文庫)』齊藤昇・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)

『西部戦線異状なし』

この週末は、ブルーレイで『西部戦線異状なし』を再見した。

西部戦線異状なし [Blu-ray]

西部戦線異状なし [Blu-ray]

  • 発売日: 2012/05/09
  • メディア: Blu-ray
1930年のアメリカ映画。
我が家にあるブルーレイでは、一番古いトーキー映画である。
僕が学生の頃、和久井映見目当てで、「事件は現場で起きているんだ」が主演で、シャブ中が主題歌を歌っている『就職戦線異状なし』というクソ映画を観に行ったことがあるが、これはもちろん、本作からタイトルをパクッている。
監督はルイス・マイルストン
原作はエーリッヒ・マリア・レマルク
主演は、『最後の猿の惑星』『オーメン2/ダミアン』のリュー・エアーズ。
モノクロ、スタンダード。
古典的なテーマ曲から始まる。
画質は素晴らしい。
とても90年前の映画だとは思えない。
最近のデジタル修正技術の進歩はスゴイ。
更に、エイゼンシュテインの後だから、既に映画の文法は出来上がっている。
今見ても、古びた感じはしない。
考えてみれば、トーキー最初期の映画なんだよな。
冒頭、「この物語は非難でも懺悔でもなく、ましてや冒険談でもない。なぜなら死に直面した者にとって死は冒険ではないからだ。これは、たとえ砲弾から逃れたにしても戦争によって破滅させられた、ある時代の男たちを描こうとしただけである」という字幕が出る。
舞台は第一次世界大戦中のドイツ。
掃除をしている老夫婦。
街には戦場へ行く兵隊の群れが溢れている。
「フランスから捕虜を連れて来た」などという会話が交わされている。
老夫婦の家に配達に来た郵便屋も入隊することに決めたと言う。
大学であろうか、老先生が学生を好戦的に鼓舞している。
まるで、『スターシップ・トゥルーパーズ』みたいだ。
黒板には何語か分からない言葉が筆記体で書かれている。
ウムラウトがあるので、多分、ドイツ語だろう。
字幕が出ないので、何と書いてあるのかは分からない。
先生は、ラテン語の格言も述べる。
これも字幕は出ない。
それはともかく、先生に感化された学生達が、次々に立ち上がって、戦争へ行く決意を表明する。
その中には、主人公のポール(リュー・エアーズ)もいる。
授業は、学生が皆、戦争へ行くので、これにて終了。
志願した新人達の訓練が始まる。
郵便配達員が訓練教官(ヒンメルストス軍曹)になっている。
気軽に話し掛ける学生達を怒鳴り付ける訓練教官。
軍隊には階級があるのだ。
ヒンメルストスは、新人達をしごきまくる。
まるで、『フルメタル・ジャケット』である。
本作には、既に後の戦争映画の名作と呼ばれる作品の原型が詰まっている。
泥の中で匍匐前進させられるシーンがスゴイ。
どうでもいいが、本作はドイツが舞台なのに、セリフは英語である。
夜、新人達は、酔っ払ったヒンメルストスを袋叩きにして、溜飲を下げる。
翌日から、彼らは前線に送られた。
早くも、仲間がやられる。
更に、早速新人イジメの洗礼。
食事調達人のカチンスキイは、「戦場ではカネなんか紙切れだ。酒かタバコを持って来い」と言う。
夜、鉄条網の敷設を命じられる新兵達。
本物の砲撃に、ビビってお漏らしする者もいる。
戦場の洗礼。
ユーモラスに描きつつも、生々しい。
この時代に夜間撮影がまともに行われているのがスゴイ。
ポールの親友のべームが無残な死を遂げる。
仲間が敵に撃たれても、助けに行ってはいけない。
自分もやられてしまうからである。
新兵達は、だんだんおかしくなって来る。
つい先日には、あれほど血気盛んだったのに。
宿舎にはドブネズミの群れ。
皆で叩きのめす。
とても、まともな人間とは思えない。
翌日、激しい戦闘が始まる。
この戦闘シーンは、凄まじい迫力である。
当然のことながら、CGなどない時代だ。
いや、現在のCGまみれの映画では、この本物の迫力は決して出せないだろう。
戦闘シーンに説得力があるからこそ、反戦のメッセージが生きて来る。
撮影は大変だったに違いない。
昨今のCG映画の戦闘シーンなんて、ゲームの画面を見ているようにしか見えない。
もっとも、ボタン一発で大量の人を殺せるなど、実際の戦争もゲーム化しているのかも知れないが。
鉄条網をつかんだ兵士が爆撃され、両腕だけが残るシーンなど、大変ショッキングである。
でも、これが戦争の真実なのだろう。
塹壕の中に敵の歩兵たちが突っ込んで来て、銃剣で片っ端から突き刺す。
本当に生々しい戦闘描写である。
記録フィルムのようだ。
戦闘シーンはトーキーならでは(爆発音など)。
兵士達は、瓶の口を割って、酒を回し飲みする。
血の付いたパンをかじる。
150人いた隊が、1日で80人に減ってしまった。
ケガをした仲間を見舞いに行く。
彼は足を切断したのだ。
「これで家に帰れる」という。
でも、彼は助からない。
持ち物は盗まれる。
軍医は、少しくらい具合が悪い兵がいても、一々構っていられない。
何しろ、足を切断した者だけでも何十人もいるのだ。
戦場では、どんどん死者が出る。
元上官のヒンメルストスも、戦場では腰砕けだ。
実際の戦場では、最早階級など意味を持たないのである。
さあ、これからどうなる?
この後も、戦争の悲惨さを切々と綴る。
決して大袈裟な演出ではない。
むしろ、ユーモアも交えているくらいだが。
戦争の恐ろしさが伝わって来る。
以前、野党が批判していた安保法案を「戦争法案」と言い切っていいのかは、僕には分からない。
しかし、自衛隊は、いざと言う時には実際の戦闘に巻き込まれる。
死者も出るかも知れない。
軍隊の仕事と言ってしまえばそれまでだが。
果して、それでいいのか。
僕の高校の同級生が自衛隊に入って職業軍人になった時、彼のお母さんは電話口で泣いていた。
本作の後半は、いよいよ主人公が大変な状況に追い込まれて、見ていられない。
ラスト・シーンは、静かだが、辛い。
あらゆる戦争映画は、本作の焼き直しに過ぎない。
アカデミー賞作品賞、監督賞受賞。

All Quiet on the Western Front Official Trailer #1 - Lew Ayres Movie (1930) HD

『スケッチ・ブック』を原書で読む(第3回)

The Author's Account of Himself(第2回)
(テキスト12ページ、3行目~)

Her mighty lakes, like oceans of liquid silver; her mountains, with their bright aerial tints; her valleys, teeming with wild fertility; her tremendous cataracts, thundering in their solitudes; her boundless plains, waving with spontaneous verdure; her broad deep rivers, rolling in solemn silence to the ocean; her trackless forests, where vegetation puts forth all its magnificence; her skies, kindling with the magic of summer clouds and glorious sunshine;—no, never need an American look beyond his own country for the sublime and beautiful of natural scenery.

her(代)彼女の
mighty(形)巨大な
lake(名)湖、湖水
like(前)~のような、~に似た
ocean(名)(複数形で)たくさん(of)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
liquid(形)液体の、液状の
silver(名)銀
with(前)(所持・所有を表わして)~を持って(た)、~のある
their(代)彼ら(彼女ら)の
bright(形)(色が)あざやかな、さえた(⇔dull)
aerial(形)空気の、大気の
tint(名)色合い
valley(名)(山にはさまれた広い)谷、谷間
teeming(形)豊富な、うようよするほどの(with)
with(前)(材料・中身を表わして)~で
wild(形)自然のままの
fertility(名)(創意などの)豊富さ
tremendous(形)(大きさ・量・程度など)ものすごい、巨大な、とても大変な
cataract(名)瀑布(ばくふ)、大滝
thundering(形)雷のようにとどろく
solitude(名)寂しい場所、荒野
boundless(形)無限の、限りのない
plain(名)(しばしば複数形で)平原、平地、平野、(樹木の少ない)草原
wave(自)(波のように)揺れる(=sway)
spontaneous(形)自生の(樹木・果実)
verdure(名)緑の草木、新緑の若葉
broad(形)幅の広い、広々とした(⇔narrow)
roll(自)(副詞句を伴って)(土地が)起伏する、(川などが)滔々(とうとう)と流れる ・The Mississippi rolls south to the Gulf of Mexico. ミシシッピー川は南へ流れてメキシコ湾にそそぐ。
in(前)(状態を表わして)~の状態に(で)
solemn(形)厳粛な、まじめな、重々しい、荘重な、荘厳な、謹厳な
silence(名)静粛、静けさ
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に
ocean(名)(通例the ~)大洋、海洋
trackless(形)人跡未踏の
where(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそこに(で)
vegetation(名)草木、植物
put forth(芽・葉を)出す
all(形)(性質・程度を表わす抽象名詞を修飾して)あらん限りの、最大の、最高の
its(代)それの、あれの、その
magnificence(名)壮大、雄大、荘厳、壮麗
kindle(自)(感情が)燃え上がる、かき立てられる、わき上がる
with(前)(原因を表わして)~のせいで、~のゆえに、~のために
magic(名)魔法、魔術
summer(形)夏の、夏季の
cloud(名)雲
glorious(形)燦然(さんぜん)たる ・a glorious sunset さん然たる入り口
sunshine(名)日光
no(副)(notまたはnorの前に挿入的に用い、強意の否定を示して)いや、いな
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して~ない
need(助動)~する必要がある
American(名)アメリカ人、米国人 ・an American 米国人(一人)
look for ~ ~を得ようと求める
beyond(前)(否定文・疑問文で用いて)~よりほかは
his(代)彼の
country(名)(通例one's ~)本国、祖国、故国
sublime(形)(the ~/名詞的に/単数扱い)荘厳美、崇高なもの
beautiful(形)(the ~/名詞的に)(単数扱い)美
scenery(名)(一地方全体の)風景、景色

But Europe held forth the charms of storied and poetical association.

Europe(名)ヨーロッパ、欧州(ウラル山脈がヨーロッパの東の境と考えられている/また英国ではEnglandまたはBritish Islesと対照してヨーロッパ大陸(the Continent)の意に用いる)
hold forth(意見などを)公表する、提示する
charm(名)魅力、人を引きつける力
storied(形)物語(歴史、伝説(など))で名高い
poetical(形)=poetic(形)詩の
association(名)観念連合、連想

There were to be seen the masterpieces of art, the refinements of highly-cultivated society, the quaint peculiarities of ancient and local custom.

there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
be(助動)(be+to doで)(可能を表わして)~することができる(通例see、findなどの受身の不定詞が伴う)
masterpiece(名)傑作、名作、代表作
art(名)芸術
refinement(名)洗練、上品、高尚、優雅
highly(副)(強意語として)大いに、たいへん、非常に、とても(=very)
cultivated(形)教化(洗練)された、教養のある、上品な(=refined)
society(名)社会
quaint(形)(特に、古くて)風変わりでおもしろい、古風で趣のある
peculiarity(名)特色、特性(of)
ancient(形)古来の、古くからの ・an ancient custom 古来の慣習
local(形)(特定の)地方の、地元の、地域特有の ・a local custom 地元の習慣
custom(名)慣習、風習、慣例

My native country was full of youthful promise: Europe was rich in the accumulated treasures of age.

my(代)私の
native(形)出生地の、自国の、本来の ・one's native land 故郷
full(形)多くて、たくさんいて(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)~を
youthful(形)若者の(に適した)、青年らしい(特有の)
promise(名)(またa ~)(将来の明るい)見込み、有望
rich(形)(~が)豊富で、潤沢で(in)
in(前)(性質・能力・芸などの分野を限定して)~において、~が
accumulate(他)(長期にわたって)(~を)ためる、蓄積する
treasure(名)宝物、財宝(特に蓄えられた古銭・金銀・宝石類)
age(名)長い間

Her very ruins told the history of times gone by, and every mouldering stone was a chronicle.

very(形)(the、this、thatまたは所有格人称代名詞に伴って強意を表わして)まさしくその、ちょうどその、~にほかならない
ruin(名)(しばしば複数形で)荒廃の跡、廃墟(はいきょ)
tell(他)(ものが)(~を)表わす、示す
time(名)(通例複数形で)(歴史上の)時代、年代、(~)代
go by(時・期間が)過ぎ去る
moulder(英)(自)(徐々に)腐る、朽ちる、崩壊する
chronicle(名)年代記編年史

I longed to wander over the scenes of renowned achievement—to tread, as it were, in the footsteps of antiquity—to loiter about the ruined castle—to meditate on the falling tower—to escape, in short, from the common-place realities of the present, and lose myself among the shadowy grandeurs of the past.

long(自)(~したいと)熱望する(+to do)
wander(自)(副詞句を伴って)(あてもなく)歩き回る、さまよう
over(前)一面に、~の上をあちこち
scene(名)(the ~)(事件・物語などの)現場、場面、舞台(of)
renowned(形)有名な、高名な
achievement(名)業績、偉業
tread(自)歩く、行く
as it were(挿入句的に用いて)いわば、まるで
footstep(名)足跡
antiquity(名)古人、古代人(集合的)
loiter(自)(通例副詞句を伴って)道草を食う、ぶらぶら歩く
about(前)(周囲を表わして)~のあたりに、~の近くに
ruined(形)破滅(荒廃)した ・a ruined castle 荒れ果てた城
castle(名)城、城郭
meditate(自)(~について)黙想する、静思する、熟慮する(on9
on(前)(関係を表わして)~について、~に関する
fall(自)(建物などが)倒壊する
tower(名)塔、タワー
in short 一口に言えば、要するに
from(前)(隔離・解放などを表わして)~から
commonplace(形)平凡な、単調な、陳腐な
reality(名)真実、現実、事実
present(名)(the ~)現今、現在
lose(他)(lose oneselfで)(~の中に)姿を消す、隠れる
myself(他)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)(再帰動詞とともに全体で自動詞的な意味になる)
shadowy(形)知られていない、うかがい知れない、怪しい、やみの(=mysterious)
grandeur(名)威厳、威光、偉大
past(名)(the ~)過去

I had, beside all this, an earnest desire to see the great men of the earth.

have(他)(感情・考えなどを)(心に)抱いている
beside(前)~のほかに
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
earnest(形)まじめな、真剣な
desire(名)(~を求める)欲望、欲求 ・have a desire to do ~したいという欲求がある
see(他)(人に)会いに行く、(人を)訪問する、見舞う
great(形)(能力・価値・重要性など)偉大な、すぐれた、卓越した ・a great man 偉人
man(名)(男女を問わず一般に)人、人間
earth(名)(通例the ~)(天空に対して)地、地表、地上

We have, it is true, our great men in America: not a city but has an ample share of them.

have(他)(ある関係を表わして)(肉親・友人などが)いる、(~が)ある
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
our(代)我々の、私たちの
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で ・in London ロンドンで(に)
America(名)アメリカ合衆国
not a ~ ただ一人(ひとつ)の~も~でない(noの強調形)
but(代)(関係代名詞)(否定の不定代名詞またはno+名詞を先行詞とする関係代名詞として)(古)~でない(もの、人)・There is no one but knows it. それを知らない者はない。
ample(形)(余るほど)十分な
share(名)(単数形で)(一人の人が持つ)分け前、取り分 ・have a share of ~の分け前を持っている

I have mingled among them in my time, and been almost withered by the shade into which they cast me; for there is nothing so baleful to a small man as the shade of a great one, particularly the great man of a city.

mingle(自)(人が)(他の人と)つき合う、交際する
in(前)(時間を表わして)~(のうち)に、~の間、~中
time(名)(one's ~)(人の関係していた)時期、ころ ・in my time 私のいたころに
almost(副)(動詞を修飾して)もう少しで、すんでのところで、~するばかりに
wither(他)(人を)萎縮(いしゅく)させる、ひるませる
shade(名)(古)影(=shadow)
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
cast(他)(通例副詞句を伴って)(ものを)投げる、ほうる
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
so(副)(程度を表わして)(so ~ as ~で)(否定語の後で)~ほどには~、~と同じ程度には~(でない)
baleful(形)害を与える、有害な
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~にとっては、~には
small(形)(古)地位(階層)の低い、平凡な
as(接)(as(so)~ as ~で同程度の比較を表わして)~と同じく、~と同様に、~のように、~ほど
one(名)(既出の可算名詞の反復を避けて)(その)一つ、それ
particularly(副)特に、とりわけ

But I was anxious to see the great men of Europe; for I had read in the works of various philosophers, that all animals degenerated in America, and man among the number.

anxious(形)切望して(+to do)
read(他)(~で)(~を)読んで知る(in)(+that)
in(前)(範囲を表わして)~において、~内で ・in the second chapter 第2章に ・in my opinion 私の意見(考え)では
work(名)著作、著述(of)
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の作者を表わして)~が、~の ・the plays of Shakespeare シェイクスピアの戯曲(ofは作品すべてを表わす)
various(形)(複数名詞を伴って)さまざまな、いろいろな、個々別々の(=varied)
philosopher(名)哲学者
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
degenerate(自)退化する
man(名)(無冠詞で総称的に)(動物と比較して)人、人間
among(前)(仲間・同数)の中の一人(一つ)で
number(名)仲間、連中 ・among the number 数に入って

A great man of Europe, thought I, must therefore be as superior to a great man of America, as a peak of the Alps to a highland of the Hudson; and in this idea I was confirmed, by observing the comparative importance and swelling magnitude of many English travelers among us, who, I was assured, were very little people in their own country.

think(他)(~と)思う、考える(+that)
must(助動)(当然の推定を表わして)~にちがいない、~に相違ない、きっと~だろう
therefore(副)それゆえに、従って、それ(これ)によって(=consequently)
as(副)(通例as ~ as ~で、形容詞・副詞の前に置いて)(~と)同じ程度に、同様に、同じくらい(as ~ as ~で前のasが指示副詞、後のasが接続詞)
superior(形)(位置・階級が)上位の(to)
to(前)(比較を表わして)~と比べて、~より ・be superior to ~よりもすぐれている
peak(名)(とがった)山頂、峰
Alps(名)(複)(the ~)アルプス(フランス・イタリア・スイス・オーストリアにまたがって東西に走る山脈/最高峰Mont Blanc(4807 m))
highland(名)高地、高原、山地(⇔lowland)
Hudson(名)(the ~)ハドソン川(米国New York州の東部を流れる川)
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
idea(名)(~という)考え、意見、見解
confirm(他)(決心・意見などを)強める、固める(in)
by(前)(手段・方法・原因・媒介を表わして)(doingを目的語にして)(~すること)によって
observe(他)(~を)(観察によって)認める、目撃する
comparative(形)他と比較しての、相対的な、かなりの(⇔absolute)
importance(名)尊大さ、もったいぶり
swell(自)(数量・強さなどが)(~に)増加する、増大する、(音などが)高まる
magnitude(名)(廃)(人格・地位の)偉大さ、高貴さ
English(形)(俗に)イギリス人の、英国人の
traveler(名)旅行者、旅人
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
assured(形)(~を)確信して
little people(名)一般庶民
country(名)(通例one's ~)本国、祖国、故国

I will visit this land of wonders, thought I, and see the gigantic race from which I am degenerated.

will(助動)(意志未来を表わして)(1人称の主語に伴い、発話時の話者の意志を表わし、約束・諾否・主張・選択などを示して)~するつもりである、~しようと思う
visit(他)(場所を)訪れる、参観(参詣)する、見物に行く
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(近くの時・所をさして)
land(名)国、国土
wonder(名)驚嘆すべき(不思議な)もの(出来事)
gigantic(形)巨人のような
race(名)民族
from(前)(変化・推移を表わして)~から(~へ)
degenerate(他)悪化(劣化、退化)させる

It has been either my good or evil lot to have my roving passion gratified.

either(副)(either ~ or ~で相関接続詞的に)~かまたは~か(どちらでも、いずれかを)
good(形)(道徳的に)良い、善良な、有徳の(⇔evil)
or(接)(二つまたはそれ以上の選択すべき文法上同性質の語・句・節を対等につないで)(eitherと相関的に用いて)~かまたは~か
evil(形)(道徳的に)悪い、よこしまな、邪悪な
lot(名)運、運命
have(他)(~を)(~)してしまう(完了を表わす)(+目+過分)
roving(形)流浪する
passion(名)(単数形で)(~に対する)熱愛、熱中、熱狂
gratify(他)(欲望・気まぐれなどを)満たす

I have wandered through different countries, and witnessed many of the shifting scenes of life.

through(前)(あちこち至る所を表わして)~じゅうを(に)、~の間を(あちこち)
different(形)(複数名詞を伴って)いろいろな、さまざまな
witness(他)(~を)目撃する、見る
many(代)(複数扱い)多数(の人、もの)(of)
shifting(形)移動(性(式))の、流動(性)の
scene(名)情勢、状況
life(名)世間、この世
【参考文献】
The Sketch-Book of Geoffrey Crayon, Gent (Oxford World's Classics)』Washington Irving・著
スケッチ・ブック(上) (岩波文庫)』齊藤昇・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)

『アンダルシアの犬』

この週末は、ブルーレイで『アンダルシアの犬』を再見した。

1928年のフランス映画。
監督・製作・脚本・編集は、前衛映画の巨匠ルイス・ブニュエル
脚本はサルバドール・ダリ
本作を初めて見たのは、確か浪人中にVHSでだったと思う。
学生の頃、早稲田通りにあったACTミニシアターで、『カリガリ博士』や『戦艦ポチョムキン』と共に毎週、オールナイト上映されていた。
僕はACTミニシアターの年間会員であったにも関わらず、その時は見ていない。
大人になってから、DVDで見返した。
確かに強烈なインパクトのある映画であるが、僕は前衛芸術とかシュルレアリスムとかは全く理解出来ないので、今もって、さっぱり分からない作品である。
まあ、目ん玉をカミソリで切るシーンとか、アリが群がっているシーンとか、手首が落ちているシーンは、よく覚えているが。
モノクロ、スタンダード。
元々はサイレント映画だが、本ディスクに収録されているのは、1960年に公開されたサウンド版。
タンゴみたいな曲が流れる。
「1960年 L・ブニュエルの指示の下に本映画の音響が制作された。これは、その初回上映を再現したものである。」
画質は良い。
「昔々、ある所に…」
カミソリを研ぐ男。
夜空に月。
カミソリで女の眼球を切る。
「8年後…」
自転車をこぐ男。
首に箱をぶら下げている。
女が部屋の窓から、それを見る。
自転車の男が倒れる。
女が駆け寄る。
男に頬ずりし、キス。
男の持っていた箱。
中にネクタイ。
ベッドの上に男の衣装を並べる女。
女の部屋のドアの前に男。
手にたくさんのアリが群がっている。
女の腋毛。
ウニ。
道の上に転がる手首を杖でいじる女。
多数のヤジ馬。
警官が手首を拾う。
女に箱を手渡す。
道路の真ん中でたたずむ女。
行き交う車。
車にひかれる女。
アパートの部屋に男女。
男が女に襲い掛かる。
乳を揉む。
裸の女。
恍惚の表情の男。
ヨダレを垂らす。
女の尻をさする。
逃げる女。
男に対してファイティング・ポーズ。
ロープを引く男。
ロープの先には2台のピアノ。
ピアノの上にはロバの死骸。
更に、身体を縛られた二人の男。
女がドアの外へ。
ドアに手をはさまれる男。
手にアリが群がっている。
ベッドに横たわる男。
「午前3時頃」
別の男が訪ねて来る。
女がドアを開ける。
ベッドの男に言い掛かりを付けるもう一人の男。
ベッドの男が身に着けていた物を奪って窓から投げる。
去る。
「16年前」
男に本とノートを手渡すもう一人の男。
本とノートが銃に変わる。
去ろうとするもう一人の男を狙う男。
手を挙げるもう一人の男。
撃つ。
倒れる。
何故か森の中。
裸の女に倒れ掛かるもう一人の男。
女が消える。
捜索隊らしき男達が死体を調べる。
二人の男がやって来る。
みんなで死体を運ぶ。
女の部屋。
蛾が壁に止まっている。
蛾にドクロの模様。
男の姿。
口を手で押さえる男。
口が消える。
ヒゲが生える。
女の腋毛が消えている。
女がドアを開けると、そこは海。
浜辺に立つ別の男に手を振って駆け寄る女。
頬ずりして男にキスする女。
抱き合い、肩を組んで浜辺を歩く二人。
木箱が落ちている。
男が蹴る。
服の切れ端も落ちている。
知らん。
去る二人。
「春が来て…」
そして…。
何が何だか、さっぱり分からん。

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