『クリスマス・キャロル』を原書で読む(第12回)

(テキスト11ページ、1行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

It was not angry or ferocious, but looked at Scrooge as Marley used to look: with ghostly spectacles turned up on its ghostly forehead.

angry(形)(~に)怒って、腹を立てて
ferocious(形)獰猛(どうもう)な、凶暴な
but(接)(等位接続詞)(前の否定語・句・文と照応して)(~ではなく)て(not A but Bで「AではなくBである」の意を表わす表現)
look at ~ ~を見る、眺める、熟読する
Scrooge スクルージ Ebenezer Scrooge(Dickens, A Christmas Carolの主人公/守銭奴だったが、クリスマスの精霊の導きで改心し、人から愛される慈悲深い人物になる)
as(接)(様態・状態を表わして)~のように
Marley(名)マーリー Jacob Marley(Dickens, A Christmas Carol(1843)に登場する、Scroogeのかつての共同経営者/死後霊となって現われ、Scroogeが死後遭遇する悲惨なできごとと、彼を訪れる聖霊たちのことを告げる)
used(助動)(常にto doを伴って)(過去の習慣的行動を表わして)~するのが常だった、~する習わしだった
look(自)顔つき(様子)が(~)だ(+補)
with(前)(所持・所有を表わして)~を持って(た)
ghostly(形)ぼんやりとした
spectacle(名)(複数形で)眼鏡
turn up 現われる、ひょっこりやってくる(=show up)
on(前)(付着・所持を表わして)~にくっつけて、~の身につけて
its(代)それの、あれの、その
forehead(名)額(ひたい)、前額部(=brow)(人間の感情・性格を示す部分とされている)

The hair was curiously stirred, as if by breath or hot-air; and though the eyes were wide open, they were perfectly motionless.

curiously(副)奇妙に(も)
stir(他)かきまわす、かきまぜる、攪拌する
as if まるで~であるかのように(as if節の中では仮定法を用いる)
breath(名)息、呼吸
hot air(名)熱気(=heated air
wide(副)大きく開いて、十分にあけて ・with eyes wide open 目を大きく開いて
perfectly(副)まったく、ほんとうに、実に(=quite)
motionless(形)動かない、静止した

That, and its livid colour, made it horrible; but its horror seemed to be, in spite of the face and beyond its control, rather than a part of its own expression.

that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと
livid(形)鉛色の、土色の
color(名)顔色、血色
make(他)(~を)(~に)する(+目+補)
horrible(形)恐ろしい、ものすごい、身の毛のよだつ
horror(名)恐怖
seem(自)(~と)見える、思われる、(~)らしい(通例話し手の推量をこめた見方・判断を示す語で、文法上の主語と判断の主体は一致しないことが多く、時に判断上の主体を示すのにto a personを従えることがある)(+to be 補)
in spite of ~ ~にもかかわらず
face(名)顔色、顔つき
beyond(前)(程度・到達などを表わして)~の範囲を越えて
control(名)抑制(力)、制御 ・be beyond control 収拾がつかなくなっている
than(接)(rather、soonerなどを伴って)~するより(むしろ)、するくらいなら(いっそ)
part(名)(a part of ~で)(~の)一部(分)(通例この句は後に単数名詞を従える時は単数扱い、複数名詞の時は複数扱いにする)
of(前)(部分を表わして)~の(一部分)
expression(名)(顔・目などの)表情、顔つき

As Scrooge looked fixedly at this phenomenon, it was a knocker again.

as(接)(時を表わして)~している時、~したとたんに
fixedly(副)じっと
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
phenomenon(名)現象、事象
knocker(名)(ドアの)たたき金、ノッカー(来訪者が合図のため握ってかちかち鳴らす金具)
again(副)元の所(状態)へ

To say that he was not startled, or that his blood was not conscious of a terrible sensation to which it had been a stranger from infancy, would be untrue.

say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)/(+引用)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
startled(形)驚いた、びっくりした
his(代)彼の
conscious(形)(~を)意識して、知って、(~に)気づいて(⇔unconscious)(of9
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)~を
sensation(名)(漠然とした)感じ、感覚、気持ち、~感
be a stranger to ~ ~にまったく経験がない、~をまったく知らない
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
from(前)(空間・時間などの起点を表わして)~から ・from childhood 幼時から
infancy(名)(またan ~)幼少、幼時
would(助動)(話し手の過去についての推測を表わして)~だったろう
untrue(形)真実でない、虚偽の

But he put his hand upon the key he had relinquished, turned it sturdily, walked in, and lighted his candle.

put one's hands on ~=lay one's hands on ~をつかまえる(=get one's hands on)
key(名)かぎ、キー(日本語の場合のように「錠」は含まない)
relinquish(他)(~の)手を緩める、手放す
turn(他)(かぎ・ねじなどを)回す
sturdily(副)<sturdy(形)(廃)(戦い・波・あらし・一撃など)激しい、荒々しい
in(副)(運動・方向を表わして)中に(へ)、内に(へ)(⇔out)
light(他)(~に)火をつける、点火する、ともす ・light a candle ろうそくに火をつける
candle(名)ろうそく ・light a candle ろうそくをともす

He did pause, with a moment’s irresolution, before he shut the door; and he did look cautiously behind it first, as if he half-expected to be terrified with the sight of Marley’s pigtail sticking out into the hall.

do(助動)(肯定文を強調して)
pause(自)小休止する、立ち止まる
with(前)(様態の副詞句を導いて)~を示して、~して
irresolution(名)不決断
before(接)~より前に、(~する)に先だって、~しないうちに
cautiously(副)<cautious(形)用心深い、慎重な、周到な
first(副)(序数の第1番)(何はさておいても)まず
half(副)半ば、半分(だけ)
expect(他)(きっと)(~(する)だろうと)思う(+to do)
terrified(形)恐れた、怖がった、おびえた
with(前)(感情・態度の対象を導いて)~に対して、~に
sight(名)(またa ~)見ること、見えること、一見(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
pigtail(名)おさげ(髪)
stick out 突き出る

But there was nothing on the back of the door, except the screws and nuts that held the knocker on; so he said ‘Pooh, pooh!’ and closed it with a bang.

there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
back(名)(the ~)(正面(front)に対して)背面、裏面、後ろ(of9
screw(名)ねじくぎ、ボルト
nut(名)ナット、親ねじ
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの(先行詞がもの・人を表わす場合で、最上級の形容詞、all the、the only、the same、the veryなどの制限的語句を含む時、および、先行詞が疑問代名詞やall、much、little、everything、nothingなどの時に多く用いられる傾向があるが、絶対的なものではない)/(主語として)
hold(他)(ものを)(~に)当てておく、固定させる(on)
so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、~ので
pooh(間)(あせり・あざけり・軽蔑を表わして)ふーん!、ばかな!、へん!
close(他)(ドア・窓・目・口などを)閉じる、閉める、とざす、ふさぐ(⇔open)
with a bang バタンと、トンと ・shut the door with a bang ドアをバタンと閉める

The sound resounded through the house like thunder.

sound(名)音、音響
resound(自)(音声・楽器などが)(~に)鳴り響く、反響する(through)
through(前)(あちこち至る所を表わして)~じゅうを(に)、~の間を(あちこち)
house(名)(特定の目的のための)建物
like(前)~らしく、~同様に
thunder(名)(ゴロゴロ鳴る)雷、雷鳴

Every room above, and every cask in the wine-merchant’s cellars below, appeared to have a separate peal of echoes of its own.

above(副)階上に
cask(名)(酒を入れる)大だる、おけ
wine(名)ワイン、ぶどう酒
merchant(名)小売商人、商店主((英)でも扱う商品の名前がつく時に「小売商人」の意味になることもある)・a wine merchant ワインの小売商人
cellar(名)地下室、穴蔵(通例物置きや貯蔵庫にする)
below(副)階下に(⇔above)
appear(自)(~(のよう)に)見える、(~と)思われる(+to do)
have(他)(部分・属性として)(特徴・性質・能力などを)もっている
separate(形)別の、同じでない、異なる、独自の(=different)
peal(名)(鳴り渡る鐘の)響き(of)
echo(名)こだま、反響
of one's own 自分自身の

Scrooge was not a man to be frightened by echoes.

man(名)(修飾語句を伴って)(特定の仕事・性格などの)男性
frightened(形)おびえた、怖がった、ぎょっとした(by)

He fastened the door, and walked across the hall, and up the stairs: slowly too: trimming his candle as he went.

fasten(他)(窓などを)しっかりと閉める
across(前)~の向こう側へ
up(前)(低い位置・地点から)~の上へ(に)、の高いほうへ(に)、~を上って(上った所に)
stair(名)(複数形で)階段(建物の階(floor)から階まで、または踊り場(landing)から踊り場までのひと続きの踏み段(flight of steps)をいう)
slowly(副)ゆっくり、遅く
trim(他)(芝・生け垣などを)狩り込んで整える、手入れする ・trim a lamp ランプの芯を切る
as(接)~しながら

You may talk vaguely about driving a coach-and-six up a good old flight of stairs, or through a bad young Act of Parliament; but I mean to say you might have got a hearse up that staircase, and taken it broadwise, with the splinter-bar towards the wall, and the door towards the balustrades: and done it easy.

may(助動)(不確実な推量を表わして)~かもしれない、おそらく~であろう
talk(自)(~のことを)話す、しゃべる(about)
vaguely(副)漠然と、あいまいに
drive(他)(馬車・馬車馬・荷車(牛)などを)駆る、御する
coach-and-six(名)六頭立て馬車
good(形)(形容詞に先行し、副詞的に)かなり、相当に
flight(名)(階段の)ひと続き ・a flight of stairs ひと続きの階段
through(前)(議会など)を通過して
bad(形)(道徳的に)悪い、不良な、不正な
young(形)(国家・会社など)(歴史の)新しい、新興の、(まだ)若い
act(名)(しばしばAct)法令、条例
Parliament(名)(英国)議会(上院(the House of Lords)と下院(the House of Commons)から成り、上院議員は貴族(peers)と高位聖職者(prelates)で下院議員は各選挙区から選出される/英連邦内諸国の議会にも用いる)・an Act of Parliament 国会制定法(議会で可決された国王の裁可を得たもの)
mean(他)(~する)つもりである(+to do)
might(助動)(仮定法仮定)(条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で)(might have+ppで/過去の推量を表わして)~したかもしれない
get up(get+目+up)(~を)登らせる、(荷などを)(持ち)上げる
hearse(名)霊柩(れいきゅう)車、葬儀車
that(形)(指示形容詞)(対話者同士がすでに知っているもの・人・量をさして)あの
staircase(名)(手すりなどを含む)階段
take(他)(副詞句を伴って)(ある場所から他へ)持っていく、連れていく
broadwise(副)=broadways(副)側面を向けて
with(前)(付帯状況を表わす句を導いて)~して、~したまま、~しながら(名詞の後に前置詞付きの句・副詞・形容詞・分詞などの補足的要素を従える)
splinter bar(名)(英)=whiffletree(名)馬具の引革を結びつける材木
towards(前)=toward(前)(位置の方向を表わして)~のほうを向いて(いる)
balustrade(名)(手すり子(baluster)に支えられた)手すり、欄干(らんかん)
do(他)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)
easy(副)楽に、気楽に、容易に

There was plenty of width for that, and room to spare; which is perhaps the reason why Scrooge thought he saw a locomotive hearse going on before him in the gloom.

of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
width(名)広さ、幅(=breadth)
for(前)(目的・意向を表わして)~のために、~を目的として
room(名)(人・ものなどの占める)場所(+to do)
to spare(形容詞用法で)余った、余分の
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(先行する句・節・文またはその内容を受けて)
reason(名)理由、わけ(+why)
why(副)(関係副詞)(制限的用法で)~との(理由)(reasonを先行しとした形容詞節をつくる)
think(他)(~と)思う、考える(+that)
see(他)(~を)見る、(~が)見える(+目+doing)
locomotive(形)運動の、移動する、機関車の
go on(さらに)(~へ)進む、次の(約束の)場所へ行く
before(前)(位置・場所などを表わして)~の面前(眼前)に
in(前)(環境を表わして)~の中で(を)・in the dark 暗がりに
gloom(名)(通例the ~)(薄)暗がり、(薄)暗やみ

Half a dozen gas-lamps out of the street wouldn’t have lighted the entry too well, so you may suppose that it was pretty dark with Scrooge’s dip.

half a dozen=half-dozen(形)半ダースの
gas lamp(名)ガス灯
out of(前)(起源・出所を表わして)~から、~からの
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(条件節の内容を言外に含め陳述を婉曲(えんきょく)にして)~であろう、~でしょう
light(他)(~に)灯火をつける、(~を)照らす(=illuminate)
entry(名)(特に)玄関
too(副)(形容詞・副詞の前に置いて)非常に
suppose(他)(知っていることから)推測する、思う、考える(+that)
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)(明暗を漠然とさして)・How dark it is! なんて暗いのでしょう。
pretty(副)(形容詞・他の副詞を修飾して)かなり、相当
with(前)(原因を表わして)~のせいで、~のゆえに、~のために
dip(名)(糸心)ろうそく
(本文384語)
【参考文献】
Penguin English Library a Christmas Carol (The Penguin English Library)』Charles Dickens・著
クリスマス・キャロル (角川文庫)』越前敏弥・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)森一郎・著(青春出版社

『クリスマス・キャロル』を原書で読む(第11回)

(テキスト10ページ、6行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

Scrooge took his melancholy dinner in his usual melancholy tavern; and having read all the newspapers, and beguiled the rest of the evening with his banker’s-book, went home to bed.

Scrooge スクルージ Ebenezer ~(Dickens, A Christmas Carolの主人公/守銭奴だったが、クリスマスの精霊の導きで改心し、人から愛される慈悲深い人物になる)
take(他)(薬・飲食物などを)(体内に)取り入れる、食べる、飲む ・take a meal 食事をとる
his(代)彼の
melancholy(形)憂鬱な、陰気な、もの悲しい
tavern(名)居酒屋、バー
read(他)(書物・手紙・作品などを)読む
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
beguile(他)(~で)(時・飢えなどを)紛らす(with)
rest(名)(the ~)残り、残余(不可算をさす時は単数扱い、可算(複数名詞)をさす時は複数扱い)
of(前)(部分を表わして)~の中の
with(前)(道具・手段を表わして)~を用いて、~で
banker(名)銀行家、銀行業者(銀行を所有または管理する人をいう)
book(名)帳簿
go home 帰宅(帰国)する
to(前)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に

He lived in chambers which had once belonged to his deceased partner.

live(自)住む(場所を表わす副詞句を伴う)(in)
chamber(名)(古)(家の)部屋、私室、室
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
once(副)昔(ある時)、かつて(は)
belong(自)(~に)属する、(~の)ものである(to)
to(前)(付属・関連・関係を表わして)~の、~に(とっての)
deceased(形)死去した、故(亡)~
partner(名)共同経営(出資)者

They were a gloomy suite of rooms, in a lowering pile of building up a yard, where it had so little business to be, that one could scarcely help fancying it must have run there when it was a young house, playing at hide-and-seek with other houses, and forgotten the way out again.

gloomy(形)(部屋・空模様など)(薄)暗い、陰気な、陰鬱な
suite(名)組、揃(そろ)い ・a suite of ~ ~ひと揃い
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
room(名)(複数形で)ひと組の下宿部屋、借間、アパート(=lodging)
lowering(形)(空模様が)険悪な、今にも降りそうな、曇った
pile(名)(a pile of ~またはpiles of ~で)多数(の)、大量(の)
up(前)~の内部(内地、奥地)へ
yard(名)(家・建物に隣接した、通例囲まれた)庭、囲い地
where(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそこに(で)
have(他)(しばしば目的語に形容詞用法のto不定詞を伴って)((~すべき(できる))用事・時間などを)もっている、与えられている
so(副)(程度・結果を表わして)(so ~ that ~で)(順送りに訳して)非常に~なので~
little(形)(不可算の名詞を修飾して)(aをつけないで否定的用法で)少ししかない、ほとんどない(⇔much)
business(名)(やるべき)仕事、職務、務め、本分 ・have business to do ~しなければならない仕事がある
that(接)(副詞節を導いて)(so ~ thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)~なので、~(する)ほど
one(代)(基数の1)(総称人称として/複数形なし)(一般的に)人、世人、だれでも
could(助動)(直説法(叙実法)で用いて)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)~できる、~してよい
scarcely(副)ほとんど~ない
help(他)(cannot、could notの後で)(~)せずにはいられない、(~するのを)どうすることもできない(+doing)
fancy(他)(何となく)(~だと)思う(+that)
must(助動)(当然の推定を表わして)(must have+ppで過去についての推定を表わして)~したにちがいない
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
house(名)(特定の目的のための)建物
at(前)(従事・仕事の対象を表わして)~に従事中で(の)、~して
hide-and-seek(名)かくれんぼ
way(名)(通例単数形で)(the ~、one's ~)行く道
again(副)元の所(状態)へ

It was old enough now, and dreary enough, for nobody lived in it but Scrooge, the other rooms being all let out as offices.

old(形)古い(⇔new)
enough(副)(形容詞・副詞の後に置いて)(軽く強意に用いて)まったく、すっかり
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
dreary(形)荒涼とした
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
but(前)(no one、nobody、none、nothing、anythingやall、every one、またwhoなどの疑問詞などのあとに用いて)~のほかに(の)、~を除いて(た)(=except)
all(代)(複数扱い)(同格にも用いて)だれも、みな
let out(部屋などを)貸し出す
as(前)~として

The yard was so dark that even Scrooge, who knew its every stone, was fain to grope with his hands.

even(副)(通例修飾する語句の前に置いて)(事実・極端な事例などを強調して)~でさえ
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
know(他)(~を)熟知している、(~に)精通している
its(代)それの、あれの、その
stone(名)敷石
fain(古)(形)喜んで(~)して(to do)
grope(自)手探りする、手探りで捜す(=fumble)

The fog and frost so hung about the black old gateway of the house, that it seemed as if the Genius of the Weather sat in mournful meditation on the threshold.

fog(名)(濃い)霧、濃霧
frost(名)霧が降りるほどの寒気
hang(自)(頭上・中空に)(垂れ下がったように)上にかぶさる、垂れ下がる、漂う
about(前)(周囲を表わして)~のあたりに、~の近くに
gateway(名)(塀・生け垣の木戸のついた)出入り口
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)/(seem(appear、happen、etc.)that ~の主語として)
seem(自)(itを主語として)(~には)(~のように)思われる(+as if)
as if(It seems as if ~で)~のように(見える、思える)(as if節の中では仮定法を用いる)
genius(名)(通例修飾語を伴って)(人・土地などの)守り神、守護神
sit(自)座る、腰かける(通例状態を表わす)(+補)
in(前)(状態を表わして)~の状態に(で)
mournful(形)悲しみに沈んだ、悲しげな(=sorrowful)
meditation(名)沈思黙考、黙想(=contemplation)・in meditation 黙想して
threshold(名)入り口 ・on the threshold 戸口で

Now, it is a fact, that there was nothing at all particular about the knocker on the door, except that it was very large.

now(副)(接続詞的に、話題を変える時などに文頭で用いて)さて、ところで、では
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(主語節を導いて)/(目的語節を導いて)
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞のように通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
at all(否定文に用いて)少しも(~でない)
particular(形)特別の、格別の ・There's no particular evidence. これという証拠は何もない。
knocker(名)(ドアの)たたき金、ノッカー(来訪者が合図のため握ってかちかち鳴らす金具)

It is also a fact, that Scrooge had seen it night and morning during his whole residence in that place; also that Scrooge had as little of what is called fancy about him as any man in the City of London, even including — which is a bold word — the corporation, aldermen, and livery.

night(名)(副詞的に)夜に
morning(名)(副詞的に)朝に、午前中に
residence(名)在住(滞在)期間
that(形)(指示形容詞)(遠方の時・所をさして)あの、あちらの、その
have(他)(部分・属性として)(特徴・性質・能力などを)もっている
as(副)(通例as ~ as ~で、形容詞・副詞の前に置いて)(~と)同じ程度に、同様に、同じくらい(as ~ as ~で前のasが指示副詞、後のasは接続詞)
little(代)(aをつけないで否定的用法で)(程度・量が)ほんの少し(しか~ない)、少量、少々(日本語に訳す時には否定にする)(本来形容詞であるため代名詞用法でもvery、rather、so、as、too、howなどの副詞に修飾されうる)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
what is called いわゆる
fancy(名)想像(力)、空想(力)
as(接)(as ~ as ~で同程度の比較を表わして)~と同じく、~と同様に、~のように、~ほど
any(形)(否定で名詞の前に用いて)(可算の名詞の単数形につけて)何か一つの(~もない)、だれか一人の(~もない)(a(n)の代用であるが、やや強調的)
man(名)(男女を問わず一般に)人、人間
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で ・in London ロンドンで(に)
city(名)(the City)(Londonの)シティー(市長(Lord Mayor)および市会の支配する約1マイル平方の旧市内で、英国の金融・商業の中心区域)
London(名)ロンドン(イングランド南東部Thames河畔の大都市/イングランドと英国の首都)
including(前)~を含めて、~込みで(⇔excluding)
which(代)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
bold(形)大胆な、勇敢な、果敢な
word(名)(口で言う)言葉
corporation(名)都市自治体 ・the Corporation of the City of London ロンドン市(旧市内)自治
alderman(名)市(町)参事会員、市助役
livery(名)(Londonの)征服特権組合(=livery company)

Let it also be borne in mind that Scrooge had not bestowed one thought on Marley, since his last mention of his seven-years’ dead partner that afternoon.

let(他)(使役を表わして)(人に)(働きかけて)(~)させる(+原形)
bear in mind(~を)心に留めておく、覚えておく
bestow(他)(時間・考え・愛情などを)(~に)傾ける、ささげる(on)
thought(名)(理性に訴えて心に浮かんだ)考え
on(前)(動作の対象を表わして)~に対して、~に当てて
Marley(名)マーリー Jacob ~(Dickens, A Christmas Carol(1864)に登場する、Scroogeのかつての共同経営者/死後霊となって現われ、Scroogeが死後遭遇する悲惨なできごとと、彼を訪れる聖霊たちのことを告げる)
since(前)(通例継続・経験を表わす完了形の動詞に伴って)~以来(ずっと)、~から(ずっと)
last(形)(通例the ~)(時間・順序が)最後の、終わりの、最終の(⇔first)
mention(名)言及、陳述、記載(of)
seven(形)(基数の7)7の、7個の、7人の
afternoon(名)(副詞的に)午後に ・that afternoon その日の午後(に)

And then let any man explain to me, if he can, how it happened that Scrooge, having his key in the lock of the door, saw in the knocker, without its undergoing any intermediate process of change: not a knocker, but Marley’s face.

then(副)(しばしばandを伴って)そのうえ、さらに、また
any(形)(疑問文・条件節で名詞の前に用いて)(可算の名詞の単数形につけて)何か(どれか)一つの、だれか一人の
explain(他)(~を)説明する、明白にする(+to+代名+wh.)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
how(副)(疑問詞)(理由を尋ねて)どうして(まあ)、なぜ
happen(自)(非人称のitを主語として)たまたま(~で)ある(+that)
have(他)(~を)(~の位置・状態に)保つ、保っておく
key(名)かぎ、キー(日本語の場合のように「錠」は含まない)
lock(名)(かぎ(key)で開閉する)錠、錠前、かぎ
without(前)(主に動名詞を伴って)~せずに
undergo(他)(変化などを)経験する
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の複数形または不可算の名詞につけて)少しも(~ない)、何も(~ない)、だれも(~ない)
intermediate(形)中間の
process(名)過程、経過(of)
not(副)(述語動詞・文以外の語句を否定して)~でなく
but(接)(前の否定語・句・文と照応して)(~ではなく)て(not A but Bで「AではなくBである」の意を表わす表現)

Marley’s face.

It was not in impenetrable shadow as the other objects in the yard were, but had a dismal light about it, like a bad lobster in a dark cellar.

impenetrable(形)入り込めない、奥の深い、見通せない ・impenetrable darkness 真っ暗やみ
shadow(名)日光の当たっていない所、陰 ・be in shadow 陰になっている
as(接)(様態・状態を表わして)~のように
object(名)(知覚できる)物、物体
dismal(形)陰気な、陰鬱(いんうつ)な
light(名)光、光線
like(前)~らしく、~同様に
bad(形)(食品・歯など)悪くなった、腐敗した
lobster(名)(動)ウミザリガニ、ロブスター
cellar(名)地下室、穴蔵(通例物置きや貯蔵庫にする)
(本文349語)
【参考文献】
Penguin English Library a Christmas Carol (The Penguin English Library)』Charles Dickens・著
クリスマス・キャロル (角川文庫)』越前敏弥・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)森一郎・著(青春出版社

『シェイクスピア物語』を原書で読む(第21回)

A Midsummer Night's Dream(第6回)
(テキスト23ページ、4行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

But it so fell out, that Helena came that way, and, instead of Hermia, was the first object Lysander beheld when he opened his eyes: and strange to relate, so powerful was the love-charm, all his love for Hermia vanished away, and Lysander fell in love with Helena.

it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
so(副)(様態を表わして)そのように、このように、そのとおりに、このとおりに ・It so happened that he was not at home. たまたまその時には彼は不在だった。
fall out(wellなどの様態の副詞を伴って)結局~となる ・It so fell out that I could not be present. 私は出席できないことになった。
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(主語節を導いて)/(目的語節を導いて)
Helena(名)ヘレナ(A Midsummer Night's Dreamの中で、Lysanderを恋するAthensのおとめでEgeusの娘)
that(形)(指示形容詞)(遠方の時・所をさして)あの、あちらの、その(⇔this)
way(名)(単数形で)方向、方面(通例前置詞なしで副詞句になる)・go that way あちらへ行く
instead of ~(前置詞的に)~の代わりに
Hermia(名)ハーミア(Shakespeare, A Midsummer Night's Dreamの中で、Lysanderを恋するAthensのおとめでEgeusの娘)
object(名)(知覚できる)物、物体
Lysander(名)ライサンダーShakespeare, A Midsummer Night's Dreamの中で、Heramiaを恋するAthensの青年)
beheld(他)beholdの過去形・過去分詞
behold(他)(異常なものなどを)見る
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
open(他)(ドア・目・容器・包み・手紙などを)あける、開く(⇔close、shut)・open one's eyes 目をあける
his(代)彼の
strange to say 不思議な話だが
relate(他)(話・経験などを)話す、物語る
so(副)(程度・結果を表わして)(so ~ that ~で)(順送りに訳して)非常に~なので~(口語ではしばしばthatが略される)
powerful(形)(薬など)効能のある、ききめのある
love(名)(異性に対する)恋愛、恋(for)
charm(名)(まじないの)魔力、魔法
for(前)(対象)(感情・趣味・適性などの対象を表わして)~に対して(する)、~を理解する
vanish(自)(目に見えていたものが)(突然)消える、見えなくなる
away(副)(消失・除去を表わして)なくなって、(消え)去って
fall in love with ~ ~にほれる、~を恋する

Had he first seen Hermia when he awoke, the blunder Puck committed would have been of no consequence, for he could not love that faithful lady too well; but for poor Lysander to be forced by a fairy love-charm to forget his own true Hermia, and to run after another lady, and leave Hermia asleep quite alone in a wood at midnight, was a sad chance indeed.

first(副)まず第一に、最初に(=firstly)
awoke(動)awakeの過去形・過去分詞
awake(自)目が覚める、起きる
blunder(名)(ばかな)間違い、へま
Puck(名)(英国伝説)パック(いたずら好きな小妖精(Robin Goodfellow)/Shakespeareの「夏の夜の夢」にも登場する)
commit(他)(罪・過失などを)犯す
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(would have+過分で/過去の事柄について帰結節で無意志の仮定を表わして)~しただろう
of(前)(of+名詞で形容詞句をなして)~の ・This is of no importance. これは全然重要ではない。
no(形)(主語・目的語になる名詞の前に用いて)(複数名詞・不可算の名詞の前に用いて)どんな(少しの)~もない
consequence(名)(影響の)重大性、重要さ ・of no consequence まったく取るに足りない
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
love(他)(人などを)愛する、かわいがる、大事にする
faithful(形)(夫・妻が)貞節
too(副)(形容詞・副詞の前に置いて)非常に
well(副)満足に、よく、申し分なく(⇔ill、badly)
for(前)(不定詞の主格関係を示して)~が(~する)
poor(形)哀れな、不平な、気の毒な(話し手の気持ちからpoorと言っているので、訳の時には「気の毒に」と副詞的に訳すとよい)
force(他)(人に)強いて(~)させる、(人に)(~することを)余儀なくさせる(しばしば受身で用い、「強制されて(~)する」の意と、「(~)せざるをえない」の意とになる)(+目+to do)
fairy(形)妖精の(ような)
true(形)忠実な、誠実な
run after ~(人)の尻を追い回す
another(形)別の、ほかの
leave(他)(人・ものを)(~の状態に)しておく(+目+補)
asleep(形)眠って(⇔awake)
alone(副)ひとりで、単独に(で)
wood(名)森
at(前)(時の一点を表わして)~に ・at noon 正午に
midnight(名)真夜中(午前0時)
sad(形)(物事など)(人を)悲しませる、悲しむべき、哀れな
chance(名)偶然、運、めぐり合わせ(=luck)

Thus this misfortune happened.

thus(副)このように、かように
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
misfortune(名)不幸(不運)な出来事、災難

Helena, as has been before related, endeavoured to keep pace with Demetrius when he ran away so rudely from her; but she could not continue this unequal race long, men being always better runners in a long race than ladies.

as(代)(前後の主節全体を先行詞として、非制限的に用いて)それは~だが
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
relate(他)(話・経験などを)話す、物語る
endeavour(自)(~しようと)努力する(+to do)
keep pace(~に)遅れをとらない(with)
with(前)(感情・態度の対象を導いて)~に対して、~に
Demetrius(名)ディミートリアス(Shakesepeare, A Midsummer Night's Drea,の中でHermiaを恋し、のちにHelenaと結ばれるAthensの青年)
run away(~から)逃げる、逃げ出す、逃亡(逃走)する(from)
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい
rudely(副)不作法に、失礼に
unequal(形)等しくない、同等(平等)でない(=unfair)
race(名)(速さを競う)競走
long(副)長く、長い間、久しく
better(形)(goodの比較級)(二者の中で)よりすぐれて(いる)(⇔worse)(than)
runner(名)(競)走者
in(前)(最上級(相当)の形容詞を限定して)~の面で
long(形)(時間・過程・行為など)長い、長期にわたる

Helena soon lost sight of Demetrius; and as she was wandering about dejected and forlorn, she arrived at the place where Lysander was sleeping.

lose sight of ~ ~を見失う
as(接)(時を表わして)~したから
wander(自)(副詞句を伴って)(あてもなく)歩き回る、さまよう
about(副)(通例動作を示す動詞に伴って)あちこちに、あちらこちらへ、方々に
dejected(形)落胆した、しょげた
forlorn(形)(望み・試みなど)絶望的な、(成功の)見込みがない
where(副)(関係副詞)(制限的用法で)~する、~した(場所、場合など)(「場所」「場合」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
sleep(自)眠る

‘Ah!’ said she, ‘this is Lysander lying on the ground: is he dead or asleep?’

ah(間)(喜び・悲しみ・驚き・苦痛・軽蔑・哀れみ・嘆きなどを表わして)ああ!、おお!
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
this(代)(指示代名詞)これ、このもの(人)/(身近なもの・人をさして/しばしば人を紹介する時に用いて)
lying(形)横たわっている
ground(名)(the ~)地面、地(表)・lie on the ground 地面に横たわる

Then gently touching him, she said, ‘Good sir, if you are alive, awake.’

then(副)それから、その後で
gently(副)優しく、穏やかに、静かに
good(形)(強い感情や驚きなどを表わす句に用いて)
sir(名)(男性への呼び掛け)あなた、閣下、先生、お客さん、だんな(見知らぬ人に、召し使いから主人に、生徒から先生に、店員から客に、目下から目上に、または議会で議長に対する敬称/日本語ではこの語を訳さず文全体を丁重に訳せばよい場合が多い)
if(接)(間接疑問文を導いて)~かどうか
alive(形)生きて(⇔dead)
awake(形)眠らずに、目が覚めて(⇔asleep)

Upon this Lysander opened his eyes, and (the love-charm beginning to work) immediately addressed her in terms of extravagant love and admiration; telling her, she as much excelled Hermia in beauty as a dove does a raven, and that he would run through fire for her sweet sake; and many more such lover-like speeches.

on(前)(時間の接触を表わして)~するとすぐに、~と同時に
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
open(他)(ドア・目・容器・包み・手紙などを)あける、開く
begin(他)(~し)始める、(~し)だす(+to do)
work(自)(薬などが)効く、作用する
immediately(副)直ちに、即座に、早速
address(他)(人に)話しかける
in terms of ~ ~の言葉で
extravagant(形)(要求・代価など)途方もない、法外な ・extravagant praise べたぼめ
admiration(名)感嘆、感心、称賛
tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+that)
as much ~ as ~ ~と同じ程度に~
excel(他)よりすぐれる、~にまさる
in(前)(性質・能力・芸などの分野を限定して)~において、~が
dove(名)(鳥)ハト(pigeonと同義であるが、特に小さい野生の種類をさすことが多い/オリーブの小枝(olive branch)とともに平和の象徴とされる/これは大洪水の後でノア(Noah)が箱舟から放ったハトがオリーブの若葉をくわえて戻り、平和の吉報をもたらしたことによる(聖書「創世記」から)/またキリスト教では聖書(Holy Ghost)を象徴する(聖書「ルカ伝」などから)
do(他)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)
raven(名)(鳥)ワタリガラス(crowよりも大きいカラス/死や悪病を予知する不吉な鳥とされる/光沢のある黒い羽毛は髪など黒いもののたとえに使われる)
would(助動)(時制の一致により従属節内でまた間接話法で用いて)(意志未来を表わして)~しよう
her(代)彼女の
sweet(形)きれいな、かわいらしい、すてきな(=cute)
sake(名)(for ~'s sakeで)~のための(に)
many more(可算の複数形の名詞を伴って)ずっとより多い(く)
lover(名)恋人、愛人(単数の時は通例男)
-like(接尾)名詞に自由につけて「~のような、~らしい」の意の形容詞を造る)

Helena, knowing Lysander was her friend Hermia's lover, and that he was solemnly engaged to marry her, was in the utmost rage when she heard herself addressed in this manner; for she thought (as well she might) that Lysander was making a jest of her.

know(他)(~を)知る、知っている、(~が)わか(ってい)る(+that)
solemnly(副)<solemn(形)厳粛な、まじめな、重々しい、荘重な、荘厳な、謹厳な
engaged(形)(結婚する)約束して(+to do)
in(前)(状態を表わして)~の状態に(で)・in a rage 激怒して
utmost(形)最大(限)の、最高(度)の、極度の
rage(名)(またa ~)(抑えがたい)激怒、憤怒 ・in a rage かっとなって
hear(他)(~が)聞こえる、(~を)聞く(+目+過分)
herself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)
in(前)(方法・形式を表わして)~で、~をもって ・in that manner そのやり方で
manner(名)(通例単数形で)方法、仕方 ・in this manner こういうふうに
think(他)(~と)思う、考える(+that)
might as well do ~するのも同じだ、~したほうがよい(ましだ)
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(~を)する、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
jest(名)冗談、しゃれ ・make a jest 冗談(しゃれ)をとばす
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の

‘Oh!’ said she, ‘why was I born to be mocked and scorned by every one? Is it not enough, is it not enough, young man, that I can never get a sweet look or a kind word from Demetrius; but you, sir, must pretend in this disdainful manner to court me? I thought, Lysander, you were a lord of more true gentleness.’

oh(間)(しばしば直後にコンマや!などを従える)(驚き・恐怖・苦痛・願望・反応・了解などを表わして)ああ!、おお!、おや!
born(形)(~するべく)生まれついて(+to do)
mock(他)(人・言動を)あざ笑う、あざける、ばかにする
scorn(他)(~を)軽蔑する、さげすむ
man(名)(修飾語句を伴って)(特定の仕事・性格などの)男性
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して~ない
get(他)(~から)(努力して)得る、手に入れる(from)
sweet(形)優しい、親切な
look(名)(通例単数形で)一見、ひと目
kind(形)親切な、優しい、思いやりのある(⇔unkind、nasty)
word(名)(口で言う)言葉
from(前)(出所・起源・由来を表わして)~から(来た、取ったなど)
pretend(他)(~の)ふりをする(+to do)
disdainful(形)軽蔑的な
court(他)(男が)(女に)言い寄る、くどく、求愛する
lord(名)(Lordの敬称を持つ)貴族、華族
of(前)(of+名詞で形容詞句をなして)~の
more(副)もっと、いっそう
true(形)本物の、正真正銘の
gentleness(名)優しさ、親切

Saying these words in great anger, she ran away; and Lysander followed her, quite forgetful of his own Hermia, who was still asleep.

anger(名)怒り
forgetful(形)(~を)忘れて(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)~を
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
still(副)まだ、今までどおり
(本文394語)
【参考文献】
Tales from Shakespeare (Penguin Classics) (English Edition)』Charles and Mary Lamb・著
シェイクスピア物語 上 (岩波文庫)』安藤貞雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)森一郎・著(青春出版社

『シェイクスピア物語』を原書で読む(第20回)

A Midsummer Night's Dream(第5回)
(テキスト22ページ、4行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

You spotted snakes with double tongue,
Thorny hedgehogs, be not seen;
Newts and blind-worms do no wrong,
Come not near our Fairy Queen.

spotted(形)斑点のある、まだらの
snake(名)(動)ヘビ(蛇)
with(前)(所持・所有を表わして)~を持って(た)、~のある
double(形)二重の、二様の
tongue(名)舌
thorny(形)とげの多い、とげのような
hedgehog(名)(動)ハリネズミ
be(自)(特別用法)(命令法・祈願法で)(~で)あれ(+補)
see(他)(~を)見る、(~が)見える
newt(名)(動)イモリ
blind-worm(名)(動)ヒメアシナシトカゲ(欧州産)
do(他)(~に)(利益・損害などを)与える、もたらす
no(形)(主語・目的語になる名詞の前に用いて)(複数名詞、不可算の名詞の前に用いて)どんな(少しの)~もない
wrong(名)悪、罪(⇔right)・do wrong 悪事を働く、罪を犯す
near(前)(場所・時間などを表わして)~の近くに、~に近く
our(代)我々の、私たちの
fairy(形)妖精の(ような)

Philomel, with melody,
Sing in our sweet lullaby,
Lulla, lulla, lullaby; lulla, lulla, lullaby;
Never harm, nor spell, nor charm,
Come our lovely lady nigh;
So good night with lullaby.

philomel(名)(時にPhilomel)ナイチンゲール
with(前)(道具・手段を表わして)~を用いて、~で
melody(名)美しい音楽(性)、快い調べ
in(前)(道具・材料・表現様式などを表わして)~で、~でもって、~で作った
sweet(形)(音・声が)調子のよい、甘美な
lullaby(名)子守歌
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して~ない
harm(名)(精神的・肉体的・物質的な)害、傷害、危害(=injury)
spell(名)呪文(じゅもん)、まじない
charm(名)呪文(じゅもん)(=spell)
lovely(形)(目も心も引きつけるような)美しい、かわいらしい、快い
lady(名)貴婦人
nigh(古)(前)=near
so(接)(それ)だから、それで、従って(=therefore)、では
good night(間)(夜の別れ・就寝時のあいさつに用いて)さようなら!、お休みなさい

When the fairies had sung their queen asleep with this pretty lullaby, they left her to perform the important services she had enjoined them.

when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
fairy(名)妖精(ようせい)(民間伝承などに出てくる架空の小人/チョウのような翼があり超自然力をもつ)
sing(他)歌を歌って(人を)(~の状態に)至らせる ・She sang her child to sleep. 彼女は歌を歌って子供を寝かしつけた。
their(代)彼ら(彼女ら)の
asleep(形)眠って(⇔awake)
leave(他)(場所を)去る、出る、出発する
perform(他)(任務・機能・命令・約束などを)果たす、実行する
service(名)(また複数形で)勤務、奉職、勤め、勤続
enjoin(他)(~を)申しつける、押しつける、強いる

Oberon then softly drew near his Titania, and dropped some of the love-juice on her eye-lids, saying,

What thou seest when thou dost wake,
Do it for thy true-love take.

Oberon(中世伝説)(妖精王)オベロン(Titaniaの夫/Shakespeare, A Midsummer Night's Dreamにも登場する)
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
softly(副)柔らかに、静かに、そっと
draw(自)(副詞句を伴って)(引き寄せられるように)近づく、やってくる(いく)(=near)
his(代)彼の
Titania(中世伝説)ティタニア(妖精国の女王/Oberonの妻/Shakespeare, A Midsummer Night's Dreamでは、Oberonに逆らったためロバの頭をかぶったBottomを恋するはめになる)
drop(他)(液体を)たらす、したたらせる、こぼす
some(代)(可算の名詞を表わす時には複数扱い、不可算の名詞を表わす時には単数扱い)多少、いくぶん(of)
of(前)(部分を表わして)~の中の
love juice 媚薬(=love-potion)
her(代)彼女の
eyelid(名)まぶた
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
what(代)(関係代名詞)(~する)もの(こと)(which、who、thatなどと異なり、意味上先行詞を含む関係代名詞で名詞節を導く)
thou(代)(2人称単数主格)なんじは、そなたは(これに伴う動詞はareがart、haveがhastとなるほかは-st、-estの語尾をつける)
do(助動)(法律文の常套的表現や詩・詩的散文での虚辞として)
wake(自)目覚める、起きる
for(前)(資格・属格を表わして)~(だ)として、~と ・take A for B AをBとみなす
truelove(名)恋人
take(他)(~と)(~だと)思う、みなす(for)

But to return to Hermia, who made her escape out of her father's house that night, to avoid the death she was doomed to for refusing to marry Demetrius.

return(自)(前の話題などに)戻る(to)
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に
Hermia(名)ハーミア(Shakespeare, A Midsummer Night's Dreamの中で、Lysanderを恋するAthensのおとめでEgeusの娘)
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(~を)する、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
escape(名)脱出、逃亡、逃避 ・make an escape 逃げる、逃れる
out of(前)~の中から外へ、~の外へ(⇔into)
that(形)(指示形容詞)(遠方の時・所をさして)あの、あちらの、その(⇔this)・that night その夜(しばしば副詞的にも用いる)
night(名)(副詞的に)夜に
avoid(他)(もの・人などを)避ける、よける、回避する
doom(他)(~を)(通例悪く)(~に)運命づける(通例受身)(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
for(前)(目的・意向を表わして)~のために、~を目的として
refuse(他)(~することを)拒む、どうしても(~しようと)しない(+to do)
Demetrius(名)ディミートリアスShakespeare, A Midsummer Night's Dreamの中でHermiaを恋し、のちにHelenaと結ばれるAthensの青年)

When she entered the wood, she found her dear Lysander waiting for her, to conduct her to his aunt's house; but before they had passed half through the wood, Hermia was so much fatigued, that Lysander, who was very careful of this dear lady, who had proved her affection for him even by hazarding her life for his sake, persuaded her to rest till morning on a bank of soft moss, and lying down himself on the ground at some little distance, they soon fell fast asleep.

wood(名)(しばしば複数形で)森
find(他)(~を)(偶然)見つける、ふと見つける
Lysander(名)ライサンダーShakespeare, A Midsummer Night's Dreamの中で、Hermiaを恋するAthensの青年)
for(前)(獲得・追求・期待の対象を表わして)~を得るために(の)、~を(求めて)・wait for ~を待つ
conduct(他)(副詞句を伴って)(~を)案内する、(~の)ガイドを務める
before(接)~より前に、(~する)に先だって、~しないうちに
pass through ~ ~を通過する
half(副)半ば、半分(だけ)
so(副)(程度・結果を表わして)(so ~ that ~で)(順送りに訳して)非常に~なので~
much(副)(過去分詞を修飾して)大変に、非常に、大いに
fatigued(形)疲れ(果て)て
that(接)(副詞節を導いて)(so ~ thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)~なので、~(する)ほど
careful(形)(~を)大切にして、(~に)気を配って(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)~を
prove(他)(~を)証明する、(~の)真実であることを示す
affection(名)(人が子供・妻などに示すような)愛情、優しい思い(for)
for(前)(対象)(感情・趣味・適性などの対象を表わして)~に対して(する)、~を理解する
by(前)(手段・方法・原因・媒介を表わして)(doingを目的語にして)(~することに)よって
hazard(他)(生命・財産などの)危険を冒す、(~を)賭(か)ける
life(名)(個人の)命、生命
sake(名)(for ~'s sakeで)~のための(に)(目的・利益を表わす)
persuade(他)(人を)説得する、(人を)説得して(~)させる(⇔dissuade)(+目+to do)
rest(自)(横になったり眠ったりして)休む、休息する
till(前)(動作・状態の継続の期限を表わして)~まで、~になるまで、に至るまで(ずっと)
bank(名)(小道・畑の境界となる)土手、土盛り
moss(名)(植)コケ
lie down 横になる
himself(代)(強調に用いて)彼自身/(独立構文の主格関係を特に示すために用いて)
ground(名)(the ~)地面、地(表)・lie on the ground 地面に横たわる
at a distance 遠くで
little(形)(可算の名詞、peopleなどの集合名詞を修飾して)(時間・距離など)短い(⇔long)
fall asleep 寝入る、眠り込む
fast(副)(眠りが)ぐっすりと ・fast asleep 熟睡して

Here they were found by Puck, who, seeing a handsome young man asleep, and perceiving that his clothes were made in the Athenian fashion, and that a pretty lady was sleeping near him, concluded that this must be the Athenian maid and her disdainful lover whom Oberon had sent him to seek; and he naturally enough conjectured that, as they were alone together, she must be the first thing he would see when he awoke: so without more ado, he proceeded to pour some of the juice of the little purple flower into his eyes.

here(副)(文頭に用いて)この点で、ここで
Puck(名)(英国伝説)パック(いたずら好きな小妖精(Robin Goodfellow)/Shakespeareの「夏の夜の夢」にも登場する)
handsome(形)(男が)顔立ち(容姿)の整った、男性的でりりしい、ハンサムな ・a handsome young man 美男子
man(名)(修飾語句を伴って)(特定の仕事・性格などの)男性
perceive(他)(~を)知覚する、認める
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
Athenian(形)アテネ
fashion(名)(単数形で/通例限定詞を伴って)仕方、流儀、~風 ・in a ~ fashion ~な流儀で、同様に
sleep(自)眠る
conclude(他)(~だと)結論を下す、断定する(+that)
this(代)(指示代名詞)これ、このもの(人)/(身近なもの・人をさして/しばしば人を紹介する時に用いて)
must(助動)(当然の推定を表わして)~にちがいない、~に相違ない、きっと~だろう
maid(名)(古)娘、少女
disdainful(形)軽蔑的な
lover(名)恋人、愛人(単数の時は通例男)
whom(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(ところの)(人)(「人」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
send(他)(人を)(~を求めに(呼びに))やる(+目+to do)
seek(他)(人・ものなどを)捜す、捜し求める
naturally(副)(文修飾)当然
enough(副)(文修飾語を強調して)いかにも
conjecture(他)(~を)推測する(+that)
as(接)(原因・理由を表わして)~だから、~ゆえに
awake(自)目が覚める、起きる
more(形)(many、muchの比較級)余分の、まだほかにある
ado(名)(通例much(more、further)~で用いて)騒ぎ ・without more ado あとはごたごたもなく
proceed(自)(中断後)(~を)続ける、続けて(~)する(=continue)(+to do)
pour(他)(通例副詞句を伴って)(液体などを)注ぐ、つぐ、流す(into)
juice(名)(果物・野菜・肉などの)ジュース、汁
purple(形)紫(色)の
(本文318語)
【参考文献】
Tales from Shakespeare (Penguin Classics) (English Edition)』Charles and Mary Lamb・著
シェイクスピア物語 上 (岩波文庫)』安藤貞雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)森一郎・著(青春出版社

『シェイクスピア物語』を原書で読む(第19回)

A Midsummer Night's Dream(第4回)
(テキスト21ページ、6行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

Puck, who loved mischief to his heart, was highly diverted with this intended frolic of his master, and ran to seek the flower; and while Oberon was waiting the return of Puck, he observed Demetrius and Helena enter the woods: he overheard Demetrius reproaching Helena for following him, and after many unkind words on his part, and gentle expostulations from Helena, reminding him of his former love and professions of true faith to her, he left her (as he said) to the mercy of the wild beasts, and she ran after him as swiftly as she could.

Puck(名)(英国伝説)パック(いたずら好きな小妖精(Robin Goodfellow)/Shakespeareの「夏の夜の夢」にも登場する)
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
love(他)(~を)好む、愛好する、(大)好きである
mischief(名)(悪意はないが人に迷惑をかける)いたずら、わるさ
to(前)(到達点を表わして)~まで、~に至るまで
his(代)彼の
heart(名)(感情、特に優しい心・人情が宿ると考えられる)心、感情
highly(副)(強意語として)大いに、たいへん、非常に、とても(=very)
divert(他)(人の)気を晴らさせる、(人を)慰める
with(前)(感情・態度の対象を導いて)~に対して、~に
this(形)(指示形容詞)この/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
intended(形)予定された、所期の
frolic(名)浮かれ騒ぎ、陽気な集まり(パーティー
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の作者を表わして)~が、~の
master(名)主人、雇い主
seek(他)(人・ものなどを)捜す、捜し求める
Oberon(中世伝説)(妖精王)オベロン(Titaniaの夫/Shakespeare, A Midsummer Night's Dreamにも登場する)
wait(他)(機会・順番・都合などを)待つ
return(名)(単数形で)帰り、帰還、帰宅
observe(他)(人が)(~するのに)気づく、(人が)(~するのを)見る(+目+原形)
Demetrius(名)ディミートリアスShakespeare, A Midsummer Night's Dreamの中でHermiaを恋し、のちにHelenaと結ばれるAthensの青年)
Helena(名)ヘレナ(A Midsummer Night's Dreamの中で、Demetriusを恋するAthensのおとめ)
wood(名)(しばしば複数形で)森
overhear(他)(気づかれずに)ふと耳にする(+目+doing)
reproach(他)(人を)しかる、責める、とがめる(for doing)
for(前)(原因・理由)~の理由で、~のため(=because of)
after(前)(順序・場所を表わして)~のあとに、~の後ろに続いて
unkind(形)不親切な、薄情な、冷酷な(=hurtful)
word(名)(しばしば複数形で)(口で言う)言葉
on a person's part ~のほうでは、~のほうの(直前の名詞を修飾)
gentle(形)(人・気質・声など)優しい、温和な、穏やかな
expostulation(名)忠告、忠言、いさめの言葉
from(前)(送り主・発信人などを表わして)~から(の)
remind(他)(人・ものが)(人に)思い出させる、気づかせる、注意する(of)
former(形)前の、以前の、崎の
love(名)(異性に対する)恋愛、恋(of)
profession(名)公言、宣言、告白(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
faith(名)信義、誠実(と)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
leave(他)(副詞句を伴って)(人に)(もの・判断などを)任せる、預ける、託す(to)
as(接)(様態・状態を表わして)~のように
say(自)言う、話す、しゃべる ・as you say 君の言うように
mercy(名)慈悲、情け、容赦(生殺与奪の権を握られている罪人などに対して罰しないで許そうとすること)(to)
beast(名)(特に、大きな)四足獣 ・a wild beast 野獣
run after ~ ~のあとを追う、~を追跡する
as ~ as one can できるだけ
swiftly(副)<swift(形)すばやい、即応の、迅速な

The fairy king, who was always friendly to true lovers, felt great compassion for Helena; and perhaps, as Lysander said they used to walk by moonlight in this pleasant wood, Oberon might have seen Helena in those happy times when she was beloved by Demetrius.

fairy(形)妖精の(ような)
friendly(形)(~に)味方して、好意を寄せて、(~を)支持して(to)
lover(名)(複数形で)恋人同士
feel(他)(熱さ・痛み・打撃などを)感じる
compassion(名)(切実な)同情(心)、哀れみ ・feel compassion for ~に同情を寄せる
for(前)(対象)(感情・趣味・適性などの対象を表わして)~に対して(する)、~を理解する
as(接)(原因・理由を表わして)~だから、~ゆえに
Lysander(名)ライサンダーShakespeare, A Midsummer Night's Dreamの中で、Hermiaを恋するAthensの青年)
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)/(+引用)
used(助動)(常にto doを伴って)(過去の習慣的行動を表わして)~するのが常であった、~する習わしだった
by(前)(手段・媒介などを表わして)~で
moonlight(名)月光 ・by moonlight 月明かりで
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(近くの時・所をさして)
pleasant(形)(人に喜びを与える意味で)(物事が)楽しい、愉快な、気持ちのよい、快適な(⇔unpleasant)
might(助動)(仮定法仮定)(現在の仮定や仮定の結果を表わす節で)(might have+過分で/過去のことの推量を表わして)~したかもしれなかった(のだが)
in(前)(時間を表わして)~(のうち)に、~の間、~中
those(形)(指示形容詞)(関係詞節による限定をあらかじめ指示して)あの(日本語では訳さないほうがよい)(⇔yhese)
happy(形)(物が)幸福な、楽しい
time(名)(特定の)時、時期
when(副)(関係副詞)(制限的用法で)~する(した)(時)(通例「時」、時には「場合」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
beloved(形)(~に)愛されて(by)

However that might be, when Puck returned with the little purple flower, Oberon said to his favourite, ‘Take a part of this flower: there has been a sweet Athenian lady here, who is in love with a disdainful youth; if you find him sleeping, drop some of the love-juice in his eyes, but contrive to do it when she is near him, that the first thing he sees when he awakes may be this despised lady. You will know the man by the Athenian garments which he wears.’

however(副)(譲歩の副詞節を導いて)どんなに(どんな方法で)~でも(=no matter how)
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと
might(助動)(直説法過去)(譲歩を表わす副詞節において)たとえ~であったにしても
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
purple(形)紫(色)の
favourite(名)(英)=favorite(名)(~に)大のお気に入り(人・もの)
part(名)(a part of ~で)(~の)一部(分)(通例この句は後に単数名詞を従える時は単数扱い、複数名詞の時は複数扱いにする)
of(前)(部分を表わして)~の(一部分)/~の中の
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
sweet(形)きれいな、かわいらしい、すてきな(=cute)
Athenian(形)アテネ
be in love with ~ ~にほれている、~を恋している
disdainful(形)軽蔑的な
youth(名)若者、青年(通例男性/しばしば軽蔑的に用いる)
find(他)(~を)(偶然)見つける、ふと見つける(+目+doing)
sleeping(形)眠っている
drop(他)(液体を)たらす、したたらせる、こぼす
some(代)(可算の名詞を表わす時には複数扱い、不可算の名詞を表わす時には単数扱い)多少、いくぶん(of)
love juice 媚薬(=love-portion)
contrive(他)何とか(うまく)(~)する(=manage)(to do)
near(前)(場所・時間などを表わして)~の近くに、~に近く
that(接)(目的を表わして)~するように、~せんがために
awake(自)目が覚める、起きる
may(助動)(目的・結果を表わす副詞節において)~するために、~できるように
despise(他)(~を)軽蔑する、見くびる
will(助動)(単純未来を表わして)~だろう、~でしょう
know(他)(~を)見分ける、見て(~と)わかる(by)
by(前)(判断の尺度・標準を表わして)~によって、~に従って
garment(名)(複数形で)衣服、衣類
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
wear(他)(衣類などを)身につけている、着用している

Puck promised to manage this matter very dexterously; and then Oberon went, unperceived by Titania, to her bower, where she was preparing to go to rest.

promise(他)(人に)(~を)約束する(+to do)
manage(他)首尾よく(~を)する
dextrous(形)=dexterous
dexterously(副)<dexterous(形)上手な
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
unperceived(形)気づかれていない、人目につかない
Titania(中世伝説)ティタニア(妖精国の女王/Oberonの妻/Shakespeare, A Midsummer Night's Dreamでは、Oberonに逆らったためロバの頭をかぶったBottomを恋するはめになる)
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に ・go to ~に行く
her(代)彼女の
bower(名)=boudoir(名)婦人の私室
where(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそこに(で)
prepare(他)(~を)準備する、用意する(+to do)
go(自)(~しに)行く(+to do)
rest(自)(横になったり眠ったりして)休む、休息する

Her fairy bower was a bank, where grew wild thyme, cowslips and sweet violets, under a canopy of wood-bine, musk-roses and eglantine.

bank(名)(川・湖などの)土手、堤防
thyme(名)(植)タイム、タチジャコウソウ(葉は香味料)
cowslip(名)(植)キバナノクリンザクラ(春に芳香のある黄色い花が咲くサクラソウの一種)
sweet(形)香りのよい
violet(名)(植)スミレ
canopy(名)天蓋(てんがい)(玉座・説教壇・寝台などの上に設けたおおい)
of(前)(材料を表わして)~で(作った)、~から(成る)
woodbine(名)(植)スイカズラ
musk rose(名)(植)マスクローズ(地中海地方原産)
eglantine(名)=sweetbrier(名)(植)(ユーラシア原産の)野バラの一種(葉がよい香りを出し、花はピンク)

There Titania always slept some part of the night; her coverlet the enamelled skin of a snake, which, though a small mantle, was wide enough to wrap a fairy in.

sleep(自)眠る
night(名)(副詞的に)夜に
coverlet(名)ベッドの上掛け
enamel(他)(~に)エナメルを引く(かぶせる)、釉をかける
skin(名)(動物からはいだ)皮、毛皮、皮革
snake(名)(動)ヘビ(蛇)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
mantle(名)おおい隠すもの(=layer)
wide(形)(面積が)広い、広大な
enough(副)(形容詞・副詞の後に置いて)(~するに)足りるだけ、十分(+to do)
wrap(他)(人・ものを)(~に)包む、くるむ(in)
fairy(名)妖精(ようせい)(民間伝承などに出てくる架空の小人/チョウのような翼があり超自然力をもつ)
in(副)(運動・方向を表わして)中に(へ)、内に(へ)(⇔out)

He found Titania giving orders to her fairies, how they were to employ themselves while she slept.

give(他)(人に)(言葉・返事・命令・あいさつなどを)述べる、言う(+目+目)
order(名)(しばしば複数形で)命令、指令 ・give orders 命令する
to(前)(間接目的語に相当する句を導いて)~に
how(副)(疑問詞)(方法・手段を尋ねて)(to doまたは節を導いて)どうやって~するか
be(助動)(be+to doで)(義務・命令を表わして)~する義務がある、~しなければならない
employ(他)(人)に仕事(職)を与える ・employ oneself 従事する
themselves(代)(再帰的に用いて)彼ら(彼女ら、それら)自身を(に)/(再帰動詞の目的語に用いて)

‘Some of you,’ said her majesty, ‘must kill cankers in the musk-rose-buds, and some wage war with the bats for their leathern wings, to make my small elves coats; and some of you keep watch that the clamorous owl, that nightly hoots, come not near me: but first sing me to sleep.’

majesty(名)(代名詞の所有格を伴って)陛下 ・Her Majesty the Queen 女王陛下
must(助動)(必要・義務を表わして)~ねばならない
canker(名)(古)=cankerworm(名)(各種の)シャクトリムシ(果樹の害虫)
bud(名)(しばしば複合語で)つぼみ
wage(他)(戦争・闘争を)遂行する、維持する、行なう(=war)
with(前)(敵対を表わして)~を相手に、~と
bat(名)(動)コウモリ
for(前)(目的)(獲得・追求・期待の対象を表わして)~を得るために(の)、~を(求めて)
their(代)彼ら(彼女ら)の
leathern(形)(英では古)革の、革製の、革質の
make(他)(人に)(ものを)作(造)ってやる(+目+目)
my(代)私の
elves(名)elfの複数形
elf(名)小妖精(森・ほら穴などに住み人にいたずらをするといわれる、民話に出てくる妖精)
coat(名)上着、ジャケット
keep(他)(ある状態・動作を)続ける ・keep watch 見張りを続ける
watch(名)(またa ~)見張り、監視 ・keep watch 見張る、警備する
clamorous(形)騒々しい、やかまし
owl(名)(鳥)フクロウ(ギリシア神話で知恵の神であるアテナ(Athena)の象徴がフクロウであったことから「知恵」「賢明」のシンボルとされている)
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(主語として)
nightly(副)夜ごとに
hoot(自)(フクロウが)ホーホー鳴く
first(副)(何はさておいても)まず
sing(他)歌を歌って(人を)(~の状態に)至らせる ・She sang her child to sleep. 彼女は歌を歌って子供を寝かしつけた。

Then they began to sing this song: —

begin(他)(~し)始める、(~し)だす(+to do)
sing(他)(歌などを)歌う ・sing a song 歌を歌う
this(形)(指示形容詞)この/(これから述べたり掲示しようとする物事をさして)
(本文384語)
【参考文献】
Tales from Shakespeare (Penguin Classics) (English Edition)』Charles and Mary Lamb・著
シェイクスピア物語 上 (岩波文庫)』安藤貞雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)森一郎・著(青春出版社

『シェイクスピア物語』を原書で読む(第18回)

A Midsummer Night's Dream(第3回)
(テキスト20ページ、3行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

‘Ill met by moonlight, proud Titania,’ said the fairy king.

ill(副)都合悪く、運悪く
meet(自)出会う
by(前)(手段・媒介を表わして)~で
moonlight(名)月光 ・by moonlight 月明かりで
proud(形)高慢な、いばる、お高くとまっている、偉がる、尊大な
Titania(中世伝説)ティタニア(妖精国の女王/Oberonの妻/Shakespeare, A Midsummer Night's Dreamでは、Oberonに逆らったためロバの頭をかぶったBottomを恋するはめになる)
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
fairy(形)妖精の(ような)

The queen replied, ‘What, jealous Oberon, is it you? Fairies, skip hence; I have forsworn his company.’

reply(他)(~と)答える(目的語に答える内容がくるので、人称代名詞やletterなどの名詞は用いられない)(+引用)
what(間)(通例疑問文を伴って驚き・怒りを表わして)何だって、ええ、まさか
jealous(形)やきもちを焼く
Oberon(中世伝説)(妖精王)オベロン(Titaniaの夫/Shakespeare, A Midsummer Night's Dreamにも登場する)
it(代)(心中にあるかまたは問題になっている人・もの・事情・出来事・行動などをさして)・It's me.(それは)私です。
fairy(名)妖精(ようせい)(民間伝承などに出てくる架空の小人/チョウのような翼があり超自然力をもつ)
skip(自)逃げる、姿をくらます、高飛びする
hence(副)(古)ここから
forswear(他)誓って(断然)やめる
his(代)彼の
company(名)(人・ペットが相手として)一緒にいること、同席、同伴 ・a person's company ~と一緒にいること

‘Tarry, rash fairy,’ said Oberon; ‘am not I thy lord? Why does Titania cross her Oberon? Give me your little changeling boy to be my page.’

tarry(自)(~に)滞在する、とどまる
rash(形)気の早い、早まった、無謀な(=hasty)
thy(形)(古)なんじの、そなたの
lord(名)亭主、主人
do(助動)(be以外の動詞の疑問文に用いて)
cross(他)(人に)逆らう
her(代)彼女の
give(他)(人に)(ものを)(手)渡す(+目+目)
your(代)あなた(たち)の
changeling(名)取り替え子(さらった子の代わりに妖精たちが残すとされた醜い子)
my(代)私の
page(名)(昔、貴人に仕えた)小姓

‘Set your heart at rest,’ answered the queen; ‘your whole fairy kingdom buys not the boy of me.’

set one's heart at rest 人の不安をなくす、人を安心させる
answer(他)(人に)(~と)答える、答えて言う(+引用)
kingdom(名)王国
buy(他)(金が)(~を)買うのに役立つ、買える ・Money cannot buy happiness. 金で幸福は買えない。
of(前)(距離・位置・分離・剥奪)~より、~から

She then left her lord in great anger.

then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
leave(他)(人・ものを)(~の状態に)しておく(+目+補)
in(前)(状態を表わして)~の状態に(で)・in a rage 激怒して
anger(名)怒り ・in great anger 大いに怒って

‘Well, go your way,’ said Oberon: ‘before the morning dawns I will torment you for this injury.’

well(間)(驚き・疑いなどを表わして)まあ、おや、おやっ!、えっ!、さて
go one's own way 自分の思いどおりに(好きなように)する、「わが道を行く」
morning(形)朝の、朝に行なわれる
dawn(名)夜明け、あけぼの、暁(=daybreak)
will(助動)(意志未来を表わして)(1人称の主語に伴い、発話時の話者の意志を表わし、約束・諾否・主張・選択などを示して)~するつもりである、~しようと思う
torment(他)いじめる
for(前)(対象)(報償・返報を表わして)(好意・成果など)に対して、~の返報として
this(形)(指示形容詞)この/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
injury(名)(感情・評判などを)傷つけること、無礼、侮辱、名誉毀損(きそん)

Oberon then sent for Puck, his chief favourite and privy counsellor.

send for ~ ~を取り(呼び)に(人を)使いにやる
Puck(名)パック(=Hobgoblin、Robin Goodfellow)(英国民話中のいたずら好きな妖精/Shakespeare, A Midsumme Night's Dream 2.1)
chief(形)第一位の、最高の
favourite(形)(英)=favorite(形)大のお気に入りの、特に好きな
privy(形)内密の(=secret)
counsellor(名)相談役、相談相手、顧問

Puck (or, as he was sometimes called, Robin Goodfellow) was a shrewd and knavish sprite, that used to play comical pranks in the neighbouring villages; sometimes getting into the dairies and skimming the milk, sometimes plunging his light and airy form into the butter-churn, and while he was dancing his fantastic shape in the vessel, in vain the dairy-maid would labour to change her cream into butter: nor had the village swains any better success; whenever Puck chose to play his freaks in the brewing-copper, the ale was sure to be spoiled.

or(接)(訂正語句・コメントなどを導いて)いや~、あるいは(むしろ)
as(接)(様態・状態を表わして)~のように
call(他)(人を)(~と)呼ぶ、称する(+目+補)
Robin Goodfellow ロビン・グッドフェロー(英国民話中のちゃめな小妖精/Puckと同一視される)
shrewd(形)抜けめのない、すばしこい(=astute)
knavish(形)(廃)ちゃめな、いたずらっぽい(=mischievous)
sprite(名)妖精、小妖精
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(主語として)
used(助動)(常にto doを伴って)(過去の習慣的行動を表わして)~するのが常であった、~する習わしだった
play(他)(人に)(いたずらなどを)しかける
prank(名)(害を与えるつもりのない)悪ふざけ、いたずら ・play a prank いたずらをする
neighboring(形)近所の、近隣の
get into ~ ~(の中)に入る
dairy(名)(農場内の)搾乳(さくにゅう)場、バター・チーズ製造場
skim(他)(液体の)上澄みなどをすくう、(上皮・浮きかすなどを)(液体から)すくい取る
milk(名)牛乳、ミルク
plunge(他)(副詞句を伴って)(~を)(~に)突っ込む、投げ込む、沈める(into)
light(形)軽快(敏活)な、すばしこい、軽やかな
airy(形)(足どりなど)軽快な
form(名)姿、姿態、外観
butter(名)バター
churn(名)攪乳(かくにゅう)器(クリーム・ミルクをかき回してバターを造る機械)
while(接)(主節の後方に置き、対照を表わして)ところが一方、しかるに
dance(他)(あるダンスを)踊る
fantastic(形)風変わりな、異様な(=meird)
shape(名)(またa ~)姿、様子、なり
vessel(名)容器、器(つぼ・コップ・瓶・なべ・バケツなど液体を入れる通例丸型の容器をいう)
in vain いたずらに、むだに、効果なく
dairymaid(名)酪農場で働く女、乳搾りの女
would(助動)(過去の意志・主張・拒絶を表わして)(どうしても)~しようとした
labour(動)(英)=labor(自)骨折る、努力する(+to do)
change(他)(~を)変える、変化させる(into)
cream(名)クリーム(牛乳の上層に集まる脂肪分)
into(前)(変化・結果を表わして)~に(する、なる)(通例ある物が別の物に形や状態を変えることを表わす)
nor(接)(否定の節・文の後に用いて)~もまた~ない(「nor+(助)動詞+主語」の倒置が起きる)
have(他)(~を)経験する、(事故などに)あう
village(形)村の(にある)
swain(名)(古)いなかの若者
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の複数形または不可算の名詞につけて)少しも(~ない)、何も(~ない)、だれも(~ない)
whenever(接)~する時にはいつでも、~する時は必ず
choose(他)(~しようと)決める(+to do)
freak(名)気まぐれ、酔狂
brewing(名)(ビール)醸造(業)
copper(名)(もとは銅製の)炊事(洗濯)用ボイラー(大釜)
ale(名)エール(麦芽醸造酒のことでbeerと同義だが/特定のタイプのビールが、brown ale、pale aleなどの名称で呼ばれる)
sure(形)きっと(~)して(+to do)
spoil(他)(~を)役に立たなくする、台なしにする(器物には用いない)

When a few good neighbours were met to drink some comfortable ale together, Puck would jump into the bowl of ale in the likeness of a roasted crab, and when some old goody was going to drink, he would bob against her lips, and spill the ale over her withered chin; and presently after, when the same old dame was gravely seating herself to tell her neighbours a sad and melancholy story, Puck would slip her three-legged stool from under her, and down toppled the poor old woman, and then the old gossips would hold their sides and laugh at her, and swear they never wasted a merrier hour.

when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
few(形)(可算の名詞について用いて)(a ~の形で肯定的用法で)少しはある、ないことはない
good(形)仲の良い、親しい、親密な
meet(他)(約束して)(人と)会う、落ち合う
would(助動)(過去の習慣・動作などの反復についての回想を表わして)~したものだった、よく~した
bowl(名)(深い半球状の)わん、ボウル、鉢(はち)、どんぶり
likeness(名)(in the likeness of ~で)外観、見せかけ
roast(他)(肉などを)(オーブンなどで輻(ふく)射熱を用いて)焼く、ローストする
crab(名)=crab apple(名)(小粒で酸味の強い)野生リンゴ
goody(名)(古)(下層階級の)おかみさん
be going to do(まさに)~しようとするところだ、~しかかっている
drink(自)(飲み物を)飲む
bob(自)(急に)上下に動く(揺れる、はねる)
against(前)~にぶつかって
lip(名)唇
spill(他)(液体・粉などを)こぼす(over)
withered(形)しおれた、しぼんだ
chin(名)あご、あご先、おとがい
presently(副)まもなく、やがて
after(副)(時を表わして)あとに、後に
dame(名)女性
gravely<grave(形)(人・顔つき・態度・儀式など)重々しい、謹厳な、厳粛な、まじめな
seat(他)(seat oneselfで)(~に)座る、着席する
herself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いる)
tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+目)
sad(形)(物事など)(人を)悲しませる、悲しむべき、哀れな ・a sad story 悲しい物語
slip(他)(副詞句を伴って)(指輪などを)そっとはめる(はずす)(from)
three-legged(形)3脚の
stool(名)スツール(ひじ掛け・背のない腰掛け)
from(前)(分離・除去などを表わして)~から(離して)・take A from B AからBを取りあげる
down(副)床に、地面に ・fall down 倒れる、落ちる
topple(自)ぐらつく、倒れる(down)
poor(形)哀れな、不幸な、気の毒な(話し手の気持ちからpoorと言っているので、訳の時には「気の毒に」と副詞的に訳すとよい)
gossip(名)人のうわさをふれ回る人、おしゃべり(女)、金棒引き
hold(他)(~を)抱く、抱える
their(代)彼ら(彼女ら)の
side(名)(体の)横腹、わき腹
laugh at ~ ~を見て(聞いて)笑う
swear(他)(陳述などを)真実であると誓う(+that)
waste(他)(~に)(金・時間などを)浪費する、むだにする ・waste time 時間を浪費する
merry(形)(古)楽しい(=pleasant)
hour(名)(特定の)時、折

‘Come hither, Puck,’ said Oberon to this little merry wanderer of the night; ‘fetch me the flower which maids call Love in Idleness; the juice of that little purple flower laid on the eyelids of those who sleep, will make them, when they awake, dote on the first thing they see.

hither(副)ここへ、こちらへ
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
wanderer(名)放浪者
fetch(他)(人に)(ものを)取ってくる(+目+目)
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
maid(名)(古)娘、少女
call(他)(人を)(~と)呼ぶ、称する(+目+補)
love-in-idleness(名)(植)=wild pansy(植)野生のサンシキスミレ(=heartsease、love-in-idleness)(=Johnny-jump-up)(欧州・アジア産/栽培パンジーの原種)
juice(名)(果物・野菜・肉などの)ジュース、汁
that(形)(指示形容詞)(対話者同士がすでに知っているもの・人・量をさして)あの(⇔this)
purple(形)紫(色)の
lay(他)(副詞句を伴って)(~を)(~に)横たえる、置く(on)
eyelid(名)まぶた
those(代)(指示代名詞)(修飾語句を伴って)(~の)もの、人々(⇔these)
who(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(人)(通例「人」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
sleep(自)眠る
will(助動)(ものが)~する能力がある、~することができる
make(他)(強制的にも非強制的にも)(~に)(~)させる(+目+原形)
awake(自)目が覚める、起きる
dote(自)(~を)溺愛する(on)
on(前)(動作の対象を表わして)~に対して、~に当てて

Some of the juice of that flower I will drop on the eyelids of my Titania, when she is asleep; and the first thing she looks upon when she opens her eyes she will fall in love with, even though it be a lion, or a bear, a meddling monkey, or a busy ape: and before I will take this charm from off her sight, which I can do with another charm I know of, I will make her give me that boy to be my page.’

some(代)(可算の名詞を表わす時には複数扱い、不可算の名詞を表わす時には単数扱い)多少、いくぶん(of)
of(前)(部分を表わして)~の仲の
drop(他)(液体を)たらす、したたらせる、こぼす
and(接)(等位接続詞)(結果・理由を示して)~すると、だから
look on ~ ~を見る
open(他)(ドア・目・容器・包み・手紙などを)あける、開く(⇔close、shut)・open one's eyes 目をあける
will(助動)(話し手の推測を表わして)~だろう
fall in love with ~ ~にほれている、~を恋している
even though ~=even if ~ たとえ~だとしても
be(自)(条件節・譲歩節などの中で)・If it be so ~ そうならば~
lion(名)(動)ライオン(その勇姿からthe King of Beasts(百獣の王)とよばれ、古くから王家の象徴としてその紋章などに使われてきた)
bear(名)(動)クマ
meddling(形)おせっかいな、干渉する
monkey(名)(動)サル(通例ape(類人猿)と区別して小型で尾のあるもの)
ape(名)(動)類人猿(直立して歩く尾のないサルで、特にchimpanzee、gorilla、orangutan、gibbonなどをさす)
before(接)~より前に、(~する)に先だって、~しないうちに
take(他)(~を)(~から)取り除く(from)
charm(名)(まじないの)魔力、魔法
off(副)(分離を表わして)分離して、とれて
sight(名)視界、領域
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(先行する句・節・文またはその内容を受けて)
can(助動)(能力を表わして)~(することが)できる
with(前)(道具・手段を表わして)~を用いて、~で
another(形)別の、ほかの
know(自)(直接ではないが)(~のことを)間接的に知って(聞いて)いる(of)
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について ・I know of him. 彼について(彼の名前、彼の評判)は(間接的に)知っている。
(本文446語)
【参考文献】
Tales from Shakespeare (Penguin Classics) (English Edition)』Charles and Mary Lamb・著
シェイクスピア物語 上 (岩波文庫)』安藤貞雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)森一郎・著(青春出版社

『シェイクスピア物語』を原書で読む(第17回)

A Midsummer Night's Dream(第2回)
(テキスト19ページ、1行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

When Hermia was dismissed from the presence of the duke, she went to her lover Lysander, and told him the peril she was in, and that she must either give him up and marry Demetrius, or lose her life in four days.

when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
Hermia(名)ハーミア(Shakespeare, A Midsummer Night's Dreamの中で、Lysanderを恋するAthensのおとめでEgeusの娘)
dismiss(他)(人を)退出させる
presence(名)面前、人前
duke(名)(欧州の公国または小国の)君主、公
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に ・go to ~に行く
her(代)彼女の
lover(名)恋人、愛人(単数の時は通例男)
Lysander(名)ライサンダーShakespeare, A Midsummer Night's Dreamの中で、Hermiaを恋するAthensの青年)
tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+目)/(+目+that)/(of)/(to)
peril(名)(けが・死などにかかわるような大きな)危険、危難 ・be in peril 危険にさらされている
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
must(助動)(必要・義務を表わして)~ねばならない
either(副)(either ~ or ~で相関接続詞的に)~かまたは~か(どちらでも、いずれかを)
give up(恋人・友人などとの)関係を断つ、(子供などを)手放す
Demetrius(名)ディミートリアスShakespeare, A Midsummer Night's Dreamの中で、Hermiaを恋し、のちにHelenaと結ばれるAthensの青年)
or(接)(二つまたはそれ以上の選択すべき文法上同性質の語・句・節を対等につないで)(eitherと相関的に用いて)~かまたは~か
lose(他)(~を)(事故などで永久に)失う、なくす ・lose one's life 命を失う
life(名)(個人の)命、生命 ・lose one's life 一命を落とす
in(前)(時間を表わして)~たてば、~の終わりには、~の後には ・He will be back in a few days. 彼は2、3日すれば帰ってくるでしょう。
four(形)(基数の4)4の、4個の、4人の

Lysander was in great affliction at hearing these evil tidings; but recollecting that he had an aunt who lived at some distance from Athens, and that at the place where she lived the cruel law could not be put in force against Hermia (this law not extending beyond the boundaries of the city), he proposed to Hermia, that she should steal out of her father's house that night, and go with him to his aunt's house, where he would marry her.

in(前)(状態を表わして)~の状態に(で)
affliction(名)(心身の)苦悩、苦痛、難儀
at(前)(感情の原因を表わして)~に(接して)、~を見て、聞いて、考えて
hear(他)(ニュースなどを)聞き知る、聞かされている、話に聞く
evil(形)縁起の悪い、不吉な、凶の ・evil news 凶報
tidings(名)(複)(時に単数扱い)便り、通知、音信、消息 ・evil tidings 悪い便り
recollect(他)(過去のことを)(努力して)思い出す、回想する(+that)
have(他)(ある関係を表わして)(肉親・友人などが)いる、(~が)ある
who(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(人)(通例「人」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
live(自)住む(場所を表わす副詞句を伴う)
at a distance 遠くで
from(前)(隔たり・不在を表わして)~から(離れて)
Athens(名)アテネアテナイギリシアの首都/古代ギリシア文明の中心地)
where(副)(関係副詞)(制限的用法で)~する、~した(場所、場合など)(「場所」「場合」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
cruel(形)(人・行為など)残酷な、冷酷な、無慈悲な、じゃけんな
could(助動)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)~できる、~してよい
put(他)(~を)(~の状態・関係に)置く、する ・put a law in force 法を施行する
in force 有効で、施行されて
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
not(副)(不定詞・分詞・動名詞の前に置いてそれを否定して)(~し)ない
extend(自)(~まで)対象とする、適用される
beyond(前)(場所を表わして)~の向こうに(で)、~を越えて
boundary(名)境界(線)
propose(他)(~を)提案する(to)(+that)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
should(助動)(仮定法で)(命令・要求・主張・意向などを表わす主節に続く名詞節に用いて)~する(ように)・It was proposed that we should do it at once. 我々はすぐそれをすべきだということが提案された。
steal(自)抜け出る ・steal out of a house そっと家から抜け出る
out of(前)~の中から外へ、~の外へ(⇔into)
that(形)(指示形容詞)(過去の時・所をさして)あの、あちらの、その ・that night その夜(しばしば副詞的にも用いる)
night(名)(副詞的に)夜に
go with ~ ~と一緒に行く、~に同行する(to)
his(代)彼の
where(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそこに(で)
would(助動)(時制の一致により従属節内でまた間接話法で用いて)(意志未来を表わして)~しよう

‘I will meet you,’ said Lysander, ‘in the wood a few miles without the city; in that delightful wood, where we have so often walked with Helena in the pleasant month of May.’

will(助動)(意志未来を表わして)(1人称の主語に伴い、発話時の話者の意志を表わし、約束・諾否・主張・選択などを示して)~するつもりである、~しようと思う
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
wood(名)(しばしば複数形で)森 ・in the wood 森の中に
few(形)(a ~の形で肯定的用法で)少しはある、ないことはない
mile(名)マイル(距離の単位/1760 yards、約1.6 km)
without(前)~の外(そと)に(で)
delightful(形)楽しい、愉快な、快適な
so(副)(程度を表わして)とても、非常に、大変
Helena(名)ヘレナ(A Midsummer Night's Dreamの中で、Demetriusを恋するAthensのおとめ)
in(前)(時間を表わして)~(のうち)に、~の間、~中 ・in January 1月に
pleasant(形)(人に喜びを与える意味で)(物事が)楽しい、愉快な、気持ちのよい、快適な(⇔unpleasant)
May(名)5月

To this proposal Hermia joyfully agreed; and she told no one of her intended flight but her friend Helena.

proposal(名)提案
joyfully(副)<joyful(形)喜ばしい、うれしい、楽しい
no one(代)だれも~ない
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について
intended(形)予定された、所期の
flight(名)(またa ~)逃走、敗走
but(前)(no one、nobody、none、nothing、anythingやall、every one、またwhoなどの疑問詞などのあとに用いて)~のほかに(の)、~を除いて(た)(=expect)

Helena (as maidens will do foolish things for love) very ungenerously resolved to go and tell this to Demetrius, though she could hope no benefit from betraying her friend's secret, but the poor pleasure of following her faithless lover to the wood; for she well knew that Demetrius would go thither in pursuit of Hermia.

as(接)(原因・理由を表わして)~だから、~ゆえに
maiden(名)(古)少女、乙女、処女
will(助動)(意志未来を表わして)(不可避・必然的な事態を表わして)~するものだ
foolish(形)(物事が)ばかげた、ばかばかしい
thing(名)(無形の)こと、事(柄)、事件
love(名)(異性に対する)恋愛、恋
ungenerously(副)<ungenerous(形)度量の狭い、狭量な
resolve(他)決意する、決心する(+to do)
go and do(通例不定詞形または命令法で)~しに行く(現在形でのみ用いる)
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
to(前)(行為・作用の対象を表わして)(間接目的語に相当する句を前に導いて)~に
hope(他)望む、願う、期待する、~が望ましい、~であってほしいと思う
benefit(名)利益、ためになること(もの)
from(前)(原因・理由を表わして)~のために、~の結果
betray(他)(裏切って)(秘密を)(~に)漏らす、密告する
secret(名)秘密(事)、機密(事項)、ないしょごと
but(接)(等位接続詞)((it is)true、of course、indeed、mayなどを持つ節のあとに用いて、譲歩の意味を表わして)(なるほど、確かに)~だが
poor(形)(謙遜してまたは戯言的に)つまらない
pleasure(名)(the ~)(~の)喜び、光栄(of)
of(前)(同格関係を表わして)~という、~の、~である
faithless(形)信義のない、不実な、不貞な
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
know(他)(~を)知る、知っている、(~が)わか(ってい)る(+that)
thither(副)(古)あちらへ、そちらへ
pursuit(名)追跡、追撃 ・in pursuit of ~を追って
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の

The wood, in which Lysander and Hermia proposed to meet, was the favourite haunt of those little beings known by the name of Fairies.

which(代)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
propose(他)(~を)もくろむ、企てる、(~する)つもりである(+to do)
meet(自)((複数の)人が)会う
favourite(形)(英)=favorite(形)大のお気に入りの、特に好きな
haunt(名)(動物などの)よく出る所、出生地 ・a favorite haunt of crickets コオロギがよくいる場所
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の作者を表わして)~が、~の
being(名)生き物
known(形)(名を)知られて
by the name of ~ ~という名で(の)、~と称する
fairy(名)妖精(ようせい)(民間伝承などに出てくる架空の小人/チョウのような翼があり超自然力をもつ)

Oberon the king, and Titania the queen, of the Fairies, with all their tiny train of followers, in this wood held their midnight revels.

Oberon(中世伝説)(妖精王)オベロン(Titaniaの夫/Shakespeare, A Midsummer Night's Dreamにも登場する)
Titania(中世伝説)ティタニア(妖精国の女王/Oberonの妻/Shakespeare, A Midsummer Night's Dreamでは、Oberonに逆らったためロバの頭をかぶったBottomを恋するはめになる)
queen(名)王妃 ・the King and Queen 国王夫妻
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
their(代)彼ら(彼女ら)の
tiny(形)ちっぽけな、ちっちゃな、とても小さい
train(名)(通例単数形で)(人・車などの)長い列、行列、連続(of)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
follower(名)家来
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(近くの時・所をさして)
hold(他)(会などを)催す
midnight(形)真夜中の
revel(名)(通例複数形で)お祭り騒ぎ

Between this little king and queen of sprites there happened, at this time, a sad disagreement: they never met by moonlight in the shady walks of this pleasant wood, but they were quarrelling, till all their fairy elves would creep into acorn-cups and hide themselves for fear.

between(前)(分配・共有・関係などを表わして)~の間で、共同で
and(接)(等位接続詞)(between ~ and ~で)~と~(との間に)
sprite(名)妖精、小妖精
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(述語動詞にseem(to be)、appear(to be)、come、liveなどを用いて)
at(前)(時の一点を表わして)~に ・at that time あの時は
time(名)(特定の)時、時期 ・at this time この時に
sad(形)嘆かわしい、ひどい、けしからぬ、話にならない
disagreement(名)不和、けんか、争い
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して~ない
meet(自)((複数の)人が)会う
by(前)(手段・媒介を表わして)~で
moonlight(名)月光 ・by moonlight 月明かりで
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で ・in the street 通りで
shady(形)日陰になった、陰の多い ・a shady path 日陰の小道
walk(名)散歩道、遊歩道
but(接)(従属接属詞)(否定文のあとで)~しないなら、~でなければ(前から訳すと「(~すれば)必ず~(する)」になる/butの節中の動詞は直説法)
quarrel(自)口げんかする
till(接)(結果・程度を表わして)(~して)ついに、(~する)ほどに
fairy(形)妖精の(ような)
elves(名)elfの複数形
elf(名)小妖精(森・ほら穴などに住み人にいたずらをするといわれる、民話に出てくる妖精)
would(助動)(過去の習慣・動作などの反復についての回想を表わして)~したものだった、よく~した
creep(自)(通例副詞句を伴って)こっそりと(そっと)進む(歩く)、忍び足に行く(into)
acorn cup(名)殻斗(かくと)(どんぐりの帽子)
hide(他)隠す、おおう ・hide oneself 隠れる
themselves(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)
for(前)(原因・理由)~の理由で、~のため(=because of)

The cause of this unhappy disagreement was Titania's refusing to give Oberon a little changeling boy, whose mother had been Titania's friend: and upon her death the fairy queen stole the child from its nurse, and brought him up in the woods.

cause(名)原因、もと(⇔effect)(of)
unhappy(形)不幸な、不運な、悲惨な、みじめな(=miserable)
refuse(他)(~することを)拒む、どうしても(~しようと)しない(+to do)
give(他)(人に)(~を)引き渡す、預ける、貸す、(~の)管理を託する(+目+目)
changeling(名)取り替え子(さらった子の代わりに妖精たちが残すとされた醜い子)
whose(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人(たち)の
on(前)(時間の接触を表わして)~するとすぐに、~と同時に(動作名詞または動名詞に伴う)
stole(動)stealの過去形
steal(他)(財布・金などを)(~から)盗む
from(前)(分離・除去などを表わして)~から(離して)
its(代)それの、あれの、その
nurse(名)乳母(うば)(=wet nurse)
bring up(子供を)育てる

The night on which the lovers were to meet in this wood, as Titania was walking with some of her maids of honour, she met Oberon attended by his train of fairy courtiers.

on(前)(日・時・機会を表わして)~に
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
be(助動)(be+to doで)(予定を表わして)~することになっている、~する予定だ(公式の予定に用いる)
as(接)(時を表わして)~している時、~したとたんに
some(代)(可算の名詞を表わす時には複数扱い、不可算の名詞を表わす時には単数扱い)多少、いくぶん(of)
of(前)(部分を表わして)~の中の
honour(名)(英)=honor
maid of honor(女王・王女に仕える未婚の)女官
meet(他)(偶然)(~に)出くわす、(~と)すれ違う
attend(他)(召し使いなどが)世話をする、(人に)随行する
courtier(名)(昔の)宮廷に仕える人、廷臣
(本文400語)
【参考文献】
Tales from Shakespeare (Penguin Classics) (English Edition)』Charles and Mary Lamb・著
シェイクスピア物語 上 (岩波文庫)』安藤貞雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)森一郎・著(青春出版社

『有頂天時代』

この週末は、ブルーレイで『有頂天時代』を見た。

1936年のアメリカ映画。
監督は、『ジャイアンツ』のジョージ・スティーヴンス。
主演は、『コンチネンタル』『トップ・ハット』『イースター・パレード』『バンド・ワゴン』『パリの恋人』『タワーリング・インフェルノ』の大スター、フレッド・アステアと、『コンチネンタル』『トップ・ハット』のジンジャー・ロジャース
一連のアステア、ロジャース共演の6作目。
共演者も同じような人ばかり。
同じ時期に続けて見ると、内容が混じる。
モノクロ、スタンダード・サイズ。
明るい陽気な音楽から始まる。
画質はイマイチ。
舞台でタップ・ダンスを踊るダンサーのラッキー・ガーネット(フレッド・アステア)。
今日は同郷のマーガレットとの結婚式。
彼は結婚のため、ダンス・チームを抜けることにする。
それを阻止したい団員達は一計を案じる。
「スクワイア」というファッション雑誌に結婚式の正装であるモーニングのイラストが載っている。
当時のファッション雑誌は、写真ではなく、イラストだったのか。
イラストというのが、この話しのミソなのだが。
ちなみに、僕は学生の頃、『エスクァイア』というファッション誌を定期購読していた。
で、団員が、このイラストのズボンの裾に線を描き入れて、シングルをダブルにしてしまう。
正装の時はシングルというのは常識だが。
なお、僕はスーツの裾はダブルを好む。
舞台を終えて、直ちに駆け付けないと結婚式に間に合わないのに、団員達はラッキーにこの雑誌のイラストを見せ、「シングルの裾は時代遅れだ!」と主張する。
それを真に受けたラッキーは、モーニングのズボンを脱いで、仕立て屋に持って行かせる。
既に1時間の遅刻である。
余談だが、僕が学生の頃、名古屋で従兄弟の結婚式があった。
母の代わりに、僕が出席するように頼まれ、母からご祝儀と片道の新幹線代(帰りは、「お車代」が出るという前提)が送られて来た。
当時、カネがないのに酒飲みという、怠惰な学生生活を送っていた僕は、あろうことか、その結婚式の前夜、茅ヶ崎の友人と飲んでいた。
駅前に、行き付けの居酒屋があったのだ。
で、支払いが足りず、母から送られて来た新幹線代に手を付ける。
翌朝、早起きして、特急料金は既に飲み代に消えてしまったので、何と、茅ヶ崎から東海道線の各停を乗り継いで、名古屋に向かった。
当然、式には間に合わず、披露宴に遅れて駆け付け、二日酔いでビールを飲むハメに。
しかも、学生の僕はスーツを持っておらず、紺ブレにチノパンで出席したのだが、後に、親戚一同の集合写真を見た母は、「はれの日に遅刻して、しかも、替えズボンで行くなんて!」と激怒したのであった。
未だに、親戚一同が集まる場に行くと、「お前はあの時、遅刻したな」とからかわれる。
若気の至りは、一生尾を引くのであった。
話しを映画に戻す。
式場から「早く来い!」という電話が掛かって来るが、それを取った仲間は、ラッキーに伝えない。
一方、モーニングのズボンを直せと言われた仕立て屋は激怒。
「こういうズボンの裾がダブルだなんて、聞いたことがない!」
結局、裾はシングルのまま、時間だけが過ぎ去る。
結婚式場の客は帰り始め、式は中止に。
急いでラッキーが式場に駆け付けた時には、既に客は全員帰った後だった。
マーガレットの父親は激怒し、「1万ドルでも娘はやらん!」
しかしながら、ラッキーがニュー・ヨークで成功し、2万5000ドル稼いで来たら、結婚しても良いと告げる。
またまた余談だが、僕が細君と結婚する時、僕の家族の方には早くから細君を紹介していたのだが、細君のご家族には、結婚の挨拶をしに行く時が初対面であった。
まあ、細君の実家には頻繁に電話をしていて、細君のご両親に電話を取り次いでもらったことは何度もあるが、まともに話したことは一度もなかった。
特に、細君のお父さんは気難しい人だと聞いていた。
僕は、自慢じゃないが、大学中退なので、この結婚の挨拶の時に、「こんな馬の骨に娘はやれん!」と言われたらどうしようと思って、前夜は緊張で眠れなかった。
結局、心配は杞憂に終わり、お父さんは、女ばかりの家族(細君のお母さん、細君、母方のお祖母さん)の中で、ようやく男の話し相手を見付けたというように、気さくに色々と話してくれて、ホッとしたのだが。
その時のストレスだろうか、翌日から頭皮に湿疹が出来て、皮膚科に通うハメになった。
ああ、話しがどんどん逸れるねえ。
結婚というのは、大変なものだということだ。
話しを映画に戻す。
ニュー・ヨーク行きの列車の切符を買おうとしたラッキーの元に団員が駆け付け、「結婚式中止に賭けていた」と言って、ラッキーからチケット代を取り上げる。
チケットが買えないまま、列車が発車してしまったので、ラッキーは貨物列車に飛び乗る。
相棒のポップも一緒に飛び乗る。
ラッキーは、タバコの自販機の前で、通りがかりの女性にコインの両替を頼む。
その女性こそ、ダンサーのペニー・キャロル(ジンジャー・ロジャース)なのだが。
ラッキーとポップは、自販機を殴って、タバコと釣り銭を獲得する。
今なら、直ちに警報が鳴って、現行犯逮捕だろう。
手品が得意なポップは手癖が悪く、ペニーにコインを返すフリをしてポケットに入れる。
彼女は、「この人(ラッキー)がコインを盗んだ」と訴えるが、正装のラッキーを見て、「この方はそんなことをしない」と取り合わない。
逆に、彼女のことを「公務妨害で連行するぞ!」と脅す。
ヒドイ時代だ。
ラッキーは、彼女が講師として務めているゴードン・ダンス・スクールにコインを返しに行く。
ここの校長は厳しく、ペニーに「今度、遅刻したらクビだ!」と宣告する。
そこへ訪ねて来たラッキーは、彼女に接近するため、ダンスを教わりに来たフリをする。
コインの一件でラッキーを心良く思わないペニーは、露骨に冷たく当たる。
それを見た校長は、「生徒を追い出すとは何事だ!」と、解雇権を濫用して、彼女をクビにしようとする。
ラッキーは、それを止めようと、「彼女のお陰で、こんなにダンスができるようになりました!」と、見事なタップ・ダンスを披露する。
それを見た校長は驚いて、ペニーのクビを撤回する。
そして、二人に「シルバー・サンダル」という地元で有名なナイト・クラブのオーナーにオーディションを受けさせるように頼む。
ラッキーは、ポップにタキシードを調達してくれと頼む。
ラッキーは、ペニーに見栄を張るため、高級ホテルに泊まるフリをする。
一方、ギャンブラーでもあるポップは、なけなしのカネを博打で擦った。
代わりに、タキシードを着たギャンブラーの友人を連れて来る。
3人は、カードで勝負を始める。
ラッキーは、またもオーディションに遅刻。
訪ねて来たペニーは、ラッキーがカード賭博に興じているのを見て、憤慨する。
本音は仲直りしたいペニーだが、やはり怒っている。
で、ラッキーがピアノの弾き語りを聴かせる。
仲直りする二人。
何だかなあ。
で、二人が一緒に踊ろうとしてホールに行くと、ペニーに惚れている楽団の指揮者・ロメロは、ペニーがラッキーと踊るなら演奏をしないと言い出す。
「君が誰かと踊ると妬けるんだ。愛してる。」
「変な愛情表現。」
ペニーはつれない。
ラッキーとポップは、楽団のオーナーであるレイモンドから所有権を奪おうと、またもやギャンブルを持ち掛ける。
インチキ手品師のポップは、インチキなカードを引いて、ギャンブルに勝利。
レイモンドから楽団の所有権を奪い取る。
「僕は楽団のオーナーになった!」
「リカルド氏のご厚意でワルツを演奏してくれます。曲は『スイング・タイム』!」
踊るラッキーとペニー。
さあ、これからどうなる?
話しの展開は、ややぎこちない。
まあ、このシリーズは毎度そうだが、ご都合的である。
ラッキーは、自分が婚約していることをペニーに言わないが、これってどうなんだろう。
婚約者も、あまりにないがしろにされていて、かわいそう。
まあ、基本はコメディーなのだが。
相変わらず、クライマックスのダンス・シーンが長い。
まあ、ミュージカルだから当然なのだが。
フレッド・アステアが顔を黒塗りにして踊るシーンがあるが、今なら、黒人団体からクレームが来て、一発アウトだろう。
伏線はラストで回収される。
アカデミー賞歌曲賞受賞。

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『シェイクスピア物語』を原書で読む(第16回)

A Midsummer Night's Dream(第1回)
(テキスト18ページ、1行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM

A Midsummer Night's Dream「夏の夜の夢」(Shakespeare作の喜劇)

By Mary Lamb

by(前)(動作主を示して)~によって、による ・a novel by Scott スコット(作)の小説
Lamb ラム Mary(Ann)Lamb(1764-1847)(Charlesの姉/作家/弟との共著が多い)

There was a law in the city of Athens, which gave to its citizens the power of compelling their daughters to marry whomsoever they pleased: for upon a daughter's refusing to marry the man her father had chosen to be her husband, the father was empowered by this law to cause her to be put to death; but as fathers do not often desire the death of their own daughters, even though they do happen to prove a little refractory, this law was seldom or never put in execution, though perhaps the young ladies of that city were not unfrequently threatened by their parents with the terrors of it.

there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の前に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)(beを述語動詞として)
law(名)(個々の)法律、法規
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で ・in London ロンドンで(に)
Athens(名)アテネアテナイギリシアの首都/古代ギリシア文明の中心地)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
give(他)(人に)(賞・地位・才能・信頼などを)与える、授ける(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)(間接目的語に相当する句を導いて)~に
its(代)それの、あれの、その
citizen(名)(市や町の)市民、町民
power(名)権限、職権(of)/(+to do)・have the power to do ~する権限がある
of(前)(同格関係を表わして)~という、~の、~である
compel(他)(~に)(~するように)強(し)いる、無理に(~)させる(+目+to do)
their(代)彼ら(彼女ら)の
whomsoever(代)(古)whosoeverの目的格
whosoever(代)(古)whoeverの強調形
whoever(代)(関係代名詞)(先行詞を含む不定関係代名詞として)(~する)だれでも、どんな人でも(名詞節をつくる)
please(他)(as、whatなどの導く関係詞節内で)(~)したいと思う、好む
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
on(前)(時間の接触を表わして)~するとすぐに、~と同時に(動作名詞または動名詞に伴う)
refuse(他)(~することを)拒む、どうしても(~しようと)しない(+to do)
her(代)彼女の
choose(他)(もの・人を)選ぶ、選択する(+目+to be補)
empower(他)(人に)(~する)権限(権能)を与える(=authorize)(しばしば受身)・Congress is empowered by the Constitution to make laws. 国会は憲法によって法律を制定する権限を与えられている。
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
cause(他)(人・ものに)(~)させる(+目+to do)
put ~ to death(~を)殺す
as(接)(原因・理由を表わして)~だから、~ゆえに
desire(他)(~を)強く望む、欲求する、望む
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の作者を表わして)~が、~の
even though ~=even if ~ たとえ~だとしても
do(助動)(肯定文を強調して)
happen(自)偶然(たまたま)(~)する(+to do)
prove(自)(~であることが)(あとになって)わかる、(~と)判明する、(結果)(~に)なる(=turn out)
little(副)(a ~で肯定的用法で/しばしば比較級の形容詞・副詞に伴って)少し、少しは
refractory(形)(人・動物など)手に負えない、御しがたい、言うことをきかない
seldom or never めったに~(し)ない
put(他)(~を)(~に)する(+目+補)
in(前)(状態を表わして)~の状態に(で)
execution(名)(職務・計画・命令などの)実行、遂行、達成 ・put ~ in execution(計画などを)実行する、実施する
though(接)(しばしばeven ~で)たとえ~でも、よし~にせよ
that(形)(指示形容詞)(遠方の時・所をさして)あの、あちらの、その(⇔this)・at that time その時
unfrequently(副)<unfrequent(形)=infrequent(形)めったに起こらない、(時)たまの、まれな、低頻度の
threaten(他)脅す、脅迫する(with)
with(前)(道具・手段を表わして)~を用いて、~で
terror(名)恐怖の種(的)、恐ろしい人(もの)

There was one instance however of an old man, whose name was Egeus, who actually did come before Theseus (at that time the reigning duke of Athens), to complain that his daughter Hermia, whom he had commanded to marry Demetrius, a young man of a noble Athenian family, refused to obey him, because she loved another young Athenian, named Lysander.

instance(名)例、実例、事例、実証(of)
whose(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人(たち)の
Egeus(名)イージアス(Shakespeare, A Midsummer Night's Dreamに出てくるHermiaの頑固な父親)
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
actually(副)実際に、現に
come before ~ ~の前に来る(現われる)
Theseus(名)テセウス(怪物Minotaurを退治した英雄で、アテナイの王)
at(前)(時の一点を表わして)~に ・at that time あの時は
time(名)(特定の)時、時期 ・at that time この時に
reign(自)(~の)主権を握る、(~に)君臨する、(~を)統治する
duke(名)(欧州の公国または小国の)君主、公
complain(他)(~だと)不平を言う、苦情を言う(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
his(代)彼の
Hermia(名)ハーミア(Shakespeare, A Midsummer Night's Dreamの中で、Lysanderを恋するAthensのおとめでEgeusの娘)
whom(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人(たち)を(に)
command(他)(権力・権限のある者が)(~を)命令する、命じる(+目+to do)
Demetrius(名)ディミートリアスShakespeare, A Midsummer Night's Dreamの中でHermiaを恋し、のちにHelenaと結ばれるAthensの青年)
noble(形)貴族の(=aristocratic/⇔base)・a man of noble birth 高貴の生まれの人、貴族
Athenian(形)アテネ
family(名)(血縁関係のある)一家、一族、一門
obey(他)(人に)従う、服従する(⇔disobey)
because(接)(副詞節を導いて)(なぜなら)~だから(である)、~なので
love(他)(人などを)愛する、かわいがる、大事にする
another(形)別の、ほかの
Athenian(名)アテネ
name(他)(~に)(~と)名をつける、命名する(+目+補)
Lysander(名)ライサンダーShakespeare, A Midsummer Night's Dreamの中で、Hermiaを恋するAthensの青年)

Egeus demanded justice of Theseus, and desired that this cruel law might be put in force against his daughter.

demand(他)(~を)要求する
justice(名)司法、裁判
desire(他)(~であるように)要望する(+that)
cruel(形)(人・行為など)残酷な、冷酷な、無慈悲な、じゃけんな
might(助動)(直説法過去)(主に間接話法の名詞節中で、時制の一致により)
in force 有効で、施行されて

Hermia pleaded in excuse for her disobedience, that Demetrius had formerly professed love for her dear friend Helena, and that Helena loved Demetrius to distraction; but this honourable reason which Hermia gave for not obeying her father's command moved not the stern Egeus.

plead(他)(~であると)弁解する、言い訳に言う
in(前)~として(の)
excuse(名)弁解、言い訳(for)(=justification)・in excuse of ~の言い訳に、~の弁解として
for(前)(対象)(cause、reason、ground、motive、foundationなどの後で用いて)~に対しての、~すべき
disobedience(名)不服従、反抗
formerly(副)以後(は)、昔(は)(=previously)
profess(他)(~だと)公言する、明言する
love(名)(異性に対する)恋愛、恋(for)
for(前)(対象)(感情・趣味・適性などの対象を表わして)~に対して(する)、~を理解する
Helena(名)ヘレナ(A Midsummer Night's Dreamの中で、Demetriusを恋するAthensのおとめ)
to(前)(限度・程度・結果などを表わして)~に至るまで、~するほどに
distraction(名)心の混乱、動揺
honourable(形)(英)=honorable(形)(人・行為が)尊敬すべき、志操の正しい、高潔な
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
give(他)(人に)(案・理由・証拠などを)提示する、示す、挙げる
for(前)(原因・理由)~の理由で、~のため(=because of)
not(副)(不定詞・分詞・動名詞の前に置いてそれを否定して)(~し)ない
command(名)(権威をもった)命令、言いつけ
move(他)(人)の感情(心)を動かす、感動させる、ほろりとさせる
stern(形)厳格な、厳しい、断固たる

Theseus, though a great and merciful prince, had no power to alter the laws of his country; therefore he could only give Hermia four days to consider of it: and at the end of that time, if she still refused to marry Demetrius, she was to be put to death.

great(形)(能力・価値・重要性など)偉大な、すぐれた、卓越した
merciful(形)慈悲深い、(~に)情け深い
have(他)(部分・属性として)(特徴・性質・能力などを)もっている
alter(他)(~を)(部分的に)変える、変更する
therefore(副)それゆえに、従って、それ(これ)によって(=consequently)
only(副)ただ単に
give(他)(人などに)(時間・機会・許可・休息などを)認める、許す(+目+目)
four(形)(基数の4)4の、4個の、4人の
consider(自)よく考える、熟考する
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について
still(副)まだ、今までどおり
be(助動)(be+to doで)(運命を表わして)~する運命である(通例過去形で用いる)
(本文281語)
【参考文献】
Tales from Shakespeare (Penguin Classics) (English Edition)』Charles and Mary Lamb・著
シェイクスピア物語 上 (岩波文庫)』安藤貞雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)森一郎・著(青春出版社

『モダン・タイムス』

連休中は、ブルーレイで『モダン・タイムス』を見た。

1936年のアメリカ映画。
監督・製作・脚本・音楽・主演は、『キッド』『巴里の女性』『黄金狂時代』『サーカス』『街の灯』の大スター、チャールズ・チャップリン
音楽は、『怒りの葡萄』『わが谷は緑なりき』『荒野の決闘』『頭上の敵機』『イヴの総て』『七年目の浮気』『王様と私』『西部開拓史』『大空港』の巨匠アルフレッド・ニューマン
共演は、『キッド』『巴里の女性』『黄金狂時代』『サーカス』『街の灯』のヘンリー・バーグマン、『黄金狂時代』『サーカス』『街の灯』のアラン・ガルシア、『街の灯』のハンク・マン、『黄金狂時代』『サーカス』『西部戦線異状なし』のへイニー・コンクリン、『黄金狂時代』『サーカス』『街の灯』のジョン・ランド。
僕が最初に本作を見たのは、確か小学生の頃。
当時、祝日の午前中にはNHK教育テレビでモノクロの名作映画を放映しており、たまたまテレビをつけたら、『モダン・タイムス』であった。
工場の自動給食マシーンのシーンで大笑いした記憶がある。
その次は、多分、そんなに時間が経ってないと思うが、テレビの『日曜洋画劇場』で見たと思う。
淀川さんが、「『ティティナ』で初めてチャップリンが自分の声で歌うんですね。キレイな声ですね」と言っていたのを覚えている。
その後は、いつ、何回見たかは覚えていない。
そんなに何度も繰り返し見た訳ではないが、好きな映画の一つだ。
細君が、「前にウチでDVDで見た」と言っているから、結婚した後にも見ているんだな。
今回、久し振りに見返したのだが、鋭い社会批評や、時代を先取りしたような描写もたくさんあり、やはり、チャップリンには先見の明があったのだろう。
陳腐過ぎてイヤになるが、名作は時代を超えるんだな(ああ、陳腐過ぎてイヤになる)。
モノクロ、スタンダード・サイズ。
画質は良い。
悲壮な音楽から始まる。
「現代(モダン・タイムス)―巨大産業の時代に個人の幸福を求める物語」
羊の群れ、工場に向かう労働者の群れ。
社長室でジグソーパズルをする社長。
工場の様子をモニターで見ている。
現代では当たり前だが、この時代にモニターなどあるはずもなく、近未来の設定でもないと思うので、この辺から時代を先取りしている。
現代は、85年前とは大違いの超監視社会だ。
「第5班、スピードを上げろ」と社長が命令すると、ベルトコンベアーのスピードが速くなる。
コンベアーを流れて来る製品のナットをひたすら締め続ける工員(チャールズ・チャップリン)。
なお、本作は既にトーキーが主流の時代に、サイレント映画風に作られているので、チャップリンのセリフはない。
ナットを締めるのが追い付かず、隣の労働者とケンカになる。
コンベアを止めて交代しても、チャップリンの腕のナットを締める動作が止まらない。
チャップリンが一服していると、巨大なモニターから社長が「仕事しろ!」と一括。
社長室に自動給食マシーンのモデルが持ち込まれる。
昼食時間不要で、作業の能率を上げるとメーカー(?)の連中が説明している。
昨今は労働組合が形骸化して、ネトウヨや維チンのヤツらは諸悪の根源のように叩くが、こういうのを見ると、産業革命以降、如何に労働者の権利を守るために先人達が闘って来たかが分かる。
「ランチ・タイム」
コンベアが止まる。
チャップリンの動きは止まらない。
社長がやって来て、チャップリンが自動給食マシーンの実験台にされる。
トウモロコシが自動的に回転する機械が故障し、止まらなくなる。
「もう一度スープから始めよう」
スープ供給マシーンが壊れて、チャップリンの顔面にスープをぶっかける。
今度は、外れたナットを食わされるチャップリン
社長が「だめだ、実用にならん」。
「そして午後も遅くなって…」
第5班、全力、スピードアップ。
イカれてる!」
チャップリンがベルト・コンベアーに巻き込まれる。
巨大な歯車の間を移動して行くチャップリン
逆回転して戻って来る。
この辺の工場のセットのデザインも秀逸で、ちょっとフリッツ・ラングの『メトロポリス』を思い出す。
ナット型のボタンを着けた社長秘書を追い掛けるチャップリン
今度は外に飛び出し、やはりナット型のボタンを着けた夫人を追い掛ける。
変質者扱いされ、今度は警官に追い掛けられる。
工場に戻り、勝手に巨大な機械を動かすチャップリン
爆発。
社長がコントロール不能になる。
工場中を飛び跳ねるチャップリン
まるで赤塚不二夫のマンガのようだ。
当然、赤塚不二夫チャップリンを参考にしたのだろう。
『街の灯』のオマージュを描いているくらいだからな。
救急車が呼ばれ、載せられるチャップリン
要するに、チャップリンは精神的におかしくなったとみなされたんだな。
「ショックからは回復したが職がなく、退院して新しい人生をふみ出す」
病院で、医者が「無理をしないで刺激をさけて」とチャップリンに告げる。
チャップリンが元の工場に戻ってみると、休業している。
トラックの荷台に積んであった赤旗が道路に落ち、それをチャップリンが拾ったところにデモ隊がやって来る。
いつの間にか先頭にいるチャップリン
「お前がリーダーだな」警官に連行される。
しかし、ここまでに見て来たような悲惨な労働環境の中で、労働者が団結して抗議するというのは人間として当然のことなのに、それを犯罪者扱いして拘束するとは。
権力者側が如何に非人道的であるかが分かる。
昨今のコロナ騒動でも、国家権力は国民に無理難題を押し付けているが、どうして誰も抗議しないのか。
日本人はお上に従順過ぎる。
今度は、もう一人の主役が紹介される。
「港をウロついている娘 飢えをふせぐ手はひとつ」
船の積み荷のバナナの束をちぎって、片っ端から子供達に投げる浮浪少女(ポーレット・ゴダード)。
見付かって、追い掛けられる。
「幼い妹たち 母はいない」
自分の家に帰って来て、幼い妹達に盗って来たバナナを分け与えるポーレット。
「父親は失業中」
バナナを父に渡す娘。
大恐慌以降も失業・貧困が常態化しているアメリカの実態だな。
労働者階級は、職をなくすと、直ちに生きて行けなくなる。
昨今のコロナ騒動でも、失業・倒産を経験した人はたくさんいる。
大金持ちのAss Hole副総理には、そういう庶民の苦しみは全く分からないんだな。
ネトウヨは何でこんなのを応援しているのか。
再び、チャップリン
共産党のリーダーとして捕えられ、罪なくして拘置所へ」
しかし、そもそもどうして共産党が罪なのか。
労働者から搾取している資本家と闘って、労働者の政権を作ろうというのは、人間として当然に考えることだろう。
もちろん、それが国家権力側にとっては脅威なのだが。
現代の日本でも、未だに共産党を不当に叩く連中がいる。
共産党は暴力革命を目指している」と言った弁護士とか。
一体いつの時代の話しだ?
僕は共産主義者ではないけれども、共産党の主張自体は、正しいことも多いと思っている。
世の中、普通に生きるには余りにも不公平だ。
人間が幸せに生きる権利を求めるのは、そんなにいけないことなのか?
いかん、今回はどんどん話しが逸れる。
で、チャップリン拘置所イカつい男と同室になる。
こいつとはソリが合わない。
点呼。
食事の時間、隣の席の男とパンの取り合い。
「持ちこまれた『覚醒剤』の捜索」
チャップリンの反対隣の男が白い粉を調味料のビンに入れる。
男が連行される。
チャップリンは何も知らずに、白い粉を食事にかける。
ハイになる。
フラフラしてさまようチャップリンは、房に戻る時間になっても、一人だけ入りそびれる。
そこへ、脱獄囚がやって来て、看守を牢に閉じ込める。
チャップリンが戻って来て、脱獄囚に発砲される。
脱獄囚をドアにぶつけてノックダウンし、カギを開けて看守を解放するチャップリン
「その頃、街頭では失業者が騒いでいる」
再び、ポーレット。
港で屑木材を拾う娘達。
デモ隊が発砲され、労働者が倒れる。
撃たれたのはポーレットの父親。
泣き崩れるポーレット。
ヒドイ話しだ。
圧政に抗議する罪もない庶民を、国家権力はまるで虫けらのようにひねりつぶすのである。
戦艦ポチョムキン』なら、直ちに労働者の蜂起になるところだ。
「行政の手が孤児たちを保護する」
って、誰のせいで孤児になったと思っているんだ!
「連れて行きたまえ」
家で泣いている娘達。
ポーレットは逃げる。
「もう一人の娘は?」
再び、チャップリンの話し。
「居心地のよい監房で幸せにひたって」
チャップリンが読んでいる新聞の見出しは「ストライキと暴動」。
チャップリンは、先の脱獄囚から看取を救った件で、模範囚として出獄を許される。
「7号を連れてこい」
「牧師夫妻が毎週の慰問に訪れる」
冷たい顔をした牧師夫人とチャップリンがソファーで隣になるが、気まずい。
優雅にワンコをなでながら紅茶をすすり、囚人には一瞥もしない夫人は、慰問とは言え、下々の者には興味がないらしい。
「君は自由の身になった」と刑務所長から告げられるチャップリン
「もう少しいられませんか。ここにいると幸せです」
「この手紙で仕事がもらえる。頑張りなさい」
まあ、平たく言うと、紙切れ一枚で放り出された訳だ。
造船所へ。
「こんなクサビを探して来い」と上役に言われたチャップリン
見付からず、造り掛けの船を止めてあったクサビを外してしまう。
進水する巨大な船体。
呆然とする一同。
このシーンはほんの一瞬だが、かなり巨大なセットを作ったと思われる。
CGのない時代に、このシーンの一瞬の笑いのために、相当なぜいたくをしている。
さすが、天下の喜劇王だ。
志村けんの追悼番組で、笑いのために一切妥協しないドリフの姿勢を紹介していたが。
チャップリンから学んだんだろう。
昨今は、お笑い芸人も小粒になったから、こういう大掛かりな笑いを取るのは不可能だろうな。
拘置所に戻る決心をして」
再び、ポーレット。
「一人ぼっちで飢えて」
ポーレットがパン屋でパンを盗む。
通り掛かった婦人が見ている。
パン屋に捕まる。
逃げたポーレットは、歩道の上でチャップリンとぶつかる。
警官がやって来る。
「この娘がパンを盗んだんです」
しかし、チャップリンは、「この娘じゃない。私です」と言って、身代わりになる。
連行されるチャップリン
例の婦人が跳んで来る。
「この娘よ。あの男じゃないわ」
チャップリンは取り残され、カフェテリアへ。
ポーレットは捕まる。
カフェテリアで大量に飲食したチャップリンは、レジでカネを払わず、無銭飲食で警官を呼ぶ。
さらに、葉巻き屋の前で、警官の目を盗んで高級葉巻きをタダ吸い。
よく、刑務所に入りたいと言って、犯罪をおかす人がいる。
犯罪はいけないことだ。
だが、こういう娑婆世界の苦しい状況では、刑務所の中にいた方が、三食保証されているし、楽だという気持ちは理解出来る。
もちろん、現実世界がそういう状況なのは健全ではないが。
で、チャップリンは連行される。
護送車にポーレットも乗って来る。
「ぼくを覚えてる? あのパンを」
泣くポーレット。
チャップリンとポーレットは、二人して護送車から飛び降りる。
車が横転。
警官が路上で二人の横に倒れている。
「今のうちに逃げるんだ」
ポーレットと一緒に逃げるチャップリン
一緒に歩く。
民家の庭の草地で休憩。
「家はどこ?」
「どこにもないの」
その民家に住んでいる夫婦は、幸せそうな中流家庭である。
出掛ける夫を見送る若い妻。
「ぼくたちにあんな家があるといいね」
そこから、ポーレットと一緒に幸せに暮らす生活を妄想するチャップリン
さあ、これからどうなる?
後半、チャップリンが夜中のデパートの店内で目隠しをしたままローラースケートを滑りまくるシーンがあるが。
手すりもない吹き抜けのスレスレの所で滑っていて、正に身体を張っている。
チャップリンの身のこなしの軽さは本当にスゴイ。
チャップリンは、パントマイムだけで分からせようとする。
やはり、サイレント映画出身の役者なのだろう。
有名な「ティティナ」の歌も、歌詞の意味は全く分からないが(チャップリンが作ったインチキ外国語らしい)、何となく雰囲気は伝わる。
そして、メロディーが素晴らしい。
小学生の時にテレビの洋画劇場で見て、聴いたのが、未だに耳に鮮明に残っている。
それから、上にも書いたが、本作はセットがスゴイ。
詳しくは分からないが、ものすごく大掛かりで、カネが掛かっていると思う。
チャップリンは、本作で「共産主義者」のレッテルを貼られてしまう。
まあ、しかし、共産主義を目指した人類の壮大な実験は失敗したけれども、それは運用が間違っていたからだ。
もっとも、人間は権力を握ると間違える生き物であるが。
僕は『共産党宣言』を読んだが、マルクス自体は、そんなに間違ったことは言っていない。
当時の過酷な労働者の状況では、労働者が団結すべきというのは当然の発想だろう。
いや、今だってそうだ。
日本の労働者階級は、もっと国家権力に対して文句を言うべきである。
まあ、いいや。
また同じ話しの繰り返しになる。
本作の後半には、「浮浪罪」というのが出て来る。
昔の日本にもあったらしいが。
失業してホームレスになった人は、それだけで罪なのか。
むしろ、被害者じゃないか。
本作は、社会風刺的な側面が強いから、公開された当時は、結構散々な評価だったらしいが、やっぱり名作だと思う。

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