『嵐が丘』を原書で読む(第17回)

(テキスト18ページ、1行目〜)

This was Zillah, the stout housewife; who at length issued forth to inquire into the nature of the uproar.

this(代)(指示代名詞)これ、このもの(人)(身近なもの・人をさして/しばしば人を紹介する時に用いて)
Zillah ジラ(女子名)
stout(形)太った、かっぷくのよい
housewife(名)(特に専業の)主婦
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
at length ついに、ようやく
issue(自)(〜から)出る、発する、流出する、噴出する(forth)
forth(副)(通例動詞に伴って)前へ、見える所へ
inquire into 〜 〜を取り調べる
nature(名)(the 〜)(ものの)本質、特質、特徴(of)
uproar(名)(またan 〜)騒ぎ、騒動

She thought that some of them had been laying violent hands on me; and, not daring to attack her master, she turned her vocal artillery against the younger scoundrel.

think(他)(〜と)思う、考える(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)
some(代)多少、いくぶん(of)
of(前)(部分を表わして)〜の中の
lay hands on 〜 〜をつかむ、握る、とらえる
violent(形)乱暴な、暴力的な、暴力による
not(副)(不定詞・分詞・動名詞の前に置いてそれを否定して)(〜し)ない
dare(他)あえて(〜)する、思い切って(勇気をもって、生意気にも)(〜)する(+to do)
her(代)彼女の
vocal(形)声の、音声の(に関する)
artillery(名)砲、大砲
against(前)〜にぶつかって
scoundrel(名)悪党、ならず者

‘Well, Mr. Earnshaw,’ she cried, ‘I wonder what you'll have agait next! Are we going to murder folk on our very door-stones? I see this house will never do for me — look at t' poor lad, he's fair choking! Wisht, wisht! you mun'n't go on so — come in, and I'll cure that. There now, hold ye still.’

well(間)(驚き・疑いなどを表わして)まあ、おや、おやっ!、えっ!
Earnshaw(名)アーンショウ(Emily BrontëのWuthering Heightsに登場する、主人公Heathcliffの養家の名)
cry(他)(〜を)大声で叫ぶ、どなる(+引用)
wonder(他)〜かしら(かな)(と思う、と好奇心をもつ、と知りたがる)(+wh.)
what(代)(疑問代名詞)(間接疑問の節や+to doの形で)
you'll you willの短縮形
will(助動)(意志未来を表わして)(2人称を主語とする疑問文に用い、相手の意志を問い、また依頼・勧誘を表わして)〜するつもりですか
have(他)(〜を)(〜の位置・状態に)保つ、保っておく(+目+補)
agate→afoot(形)(事が)起こって、進行中で
next(副)(場所・時間・程度などを表わして)次に、次いで
be going to do(まさに)〜しようとするところだ、〜しかかっている
murder(他)(人を)殺す、殺害する
folk(名)(複数扱い)人々
our(代)我々の、私たちの
very(形)(the、this、thatまたは所有格人称代名詞に伴って強意を表わして)まさしくその、ちょうどその、〜にほかならない
doorstone(名)沓摺石(いし)
see(他)(〜が)わかる、(〜に)気づく(+that)
this(形)(指示形容詞)この/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)(⇔that)
will(助動)(話し手の推測を表わして)〜だろう
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して〜ない
do for 〜 〜に役立つ
look at 〜 〜を見る、眺める、熟視する
t'→the
poor(形)哀れな、不幸な、気の毒な(話し手の気持ちからpoorと言っているので、訳の時には「気の毒に」と副詞的に訳すとよい)
lad(名)若者、少年、若いの、にいちゃん(⇔lass)
he's he isの短縮形
fair(副)まともに、まっすぐに
choke(自)(感情で)(言葉・声が)詰まる、(人が)口がきけなくなる
wisht→whist(古)シッ、静かに!
mun'n't→mustn't must notの短縮形
must(助動)(否定文で禁止を表わして)〜してはいけない
go on(通例好ましくない)態度をとり続ける、ふるまう ・Don't go on like that. そんな態度をとり続けるのはよせ。
come in 入る、入場する ・Please come in. どうぞお入りください。
and(接)(等位接続詞)(命令法またはそれに相当する語句の後に用いて)もしそうすれば
I'll I willの短縮形
will(助動)(意志未来を表わして)(1人称の主語に伴い、発話時の話者の意志を表わし、約束・諾否・主張・選択などを示して)〜するつもりである、〜しようと思う
cure(他)(病気・病人を)治す、いやす
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと
there(間)(勝利・満足・反抗などを表わして)そら!、それ!、それ見ろ!、そうら(ごらん)!
now(副)(間投詞的に、命令・要求・慰め・威嚇などを表わして)そら、さあ、まあ、おい ・There now, don't worry. さあもう心配しないで。
hold(他)(〜を)(ある状態・位置に)保っておく(+目+補)
ye→you
still(形)静止した、じっとした

With these words she suddenly splashed a pint of icy water down my neck, and pulled me into the kitchen.

with(前)(同時・同程度・同方向などを表わして)〜とともに、〜と同時に
word(名)(しばしば複数形で)(口で言う)言葉
splash(他)(水・泥などを)はねかす、はねかける、飛び散らす
pint(名)パイント(液量の単位/=1/2 quart、1/8 gal、4 gills)0.568リットル
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)〜の
icy(形)氷のような
down(前)(移動を表わして)(高所から)〜を下って、〜の下方に
my(代)私の
pull into(〜を)(〜に)巻き込む、引きずり込む

Mr. Heathcliff followed, his accidental merriment expiring quickly in his habitual moroseness.

Heathcliff ヒースクリフ(Emily Brontëの小説Wuthering Heights(1847)の主人公/復讐の鬼)
follow(自)後ろについていく(くる)
his(代)彼の
accidental(形)偶然の
merriment(名)陽気さ、陽気な騒ぎ、おもしろがって笑うこと
expire(自)(期間などが)満了する、終了する
in(前)(状態を表わして)〜の状態に(で)
habitual(形)習慣的な、いつもの
moroseness(名)<morose(形)気難しい、不機嫌な

I was sick exceedingly, and dizzy and faint; and thus compelled, perforce, to accept lodgings under his roof.

sick(形)吐きそうで、むかついて
exceedingly(副)非常に、きわめて(=extremely)
dizzy(形)(人が)目が回る
faint(形)(疲労・空腹・病気などで)気が遠くなって
thus(副)だから、従って(=hence、therefore)
compel(他)(〜に)(〜するように)強(し)いる、無理に(〜)させる(+目+to do)
perforce(副)(古)いやおうなしに、必然的に
accept(他)(事態などを)不本意ながら認める、甘受する
lodging(名)(一時的な)宿泊
under a person's roof 人の家に(泊めてもらって)、人の世話になって

He told Zillah to give me a glass of brandy, and then passed on to the inner room, while she condoled with me on my sorry predicament, and having obeyed his orders, whereby I was somewhat revived, ushered me to bed.

tell(他)(人に)(〜するように)言う、命じる、注意(警告)する(命令を表わす間接話法の表現として用いる)(+目+to do)
give(他)(人に)(飲食物を)出す(+目+目)
glass(名)グラス(コップ)1杯 ・a glass of 〜 コップ1杯の〜
brandy(名)ブランデー
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
pass on(〜に)移る(to)
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に
inner(形)内(側)の、内部の(⇔outer) ・an inner room 奥の部屋
while(接)(主節の後方に置き、対照を表わして)ところが一方、しかるに(=whereas)
condole(自)(人に)(〜の)悔やみを言う、弔慰する(with)(on)
with(前)(感情・態度の対象を導いて)〜に対して、〜に
on(前)(関係を表わして)〜について、〜に関する
sorry(形)みじめな、哀れな
predicament(名)苦境、窮地
obey(他)(命令を)遵奉する
order(名)(しばしば複数形で)命令、指令 ・obey one's orders 〜の指図に従う
whereby(副)(関係副詞)(それによって、それに従って)〜する(手段など)
somewhat(副)やや、いくぶん、多少
revive(他)(〜を)生き返らせる、よみがえらせる、回復させる
usher(他)(副詞句を伴って)(人を)(〜へ)先導する、案内する
【参考文献】
Wuthering Heights (Penguin Classics)』Emily Brontë・著
嵐が丘(上) (光文社古典新訳文庫)小野寺健・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)